フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

スペシャル

2011-12-31 20:13:27 | Weblog
今年も今日が最後の日となりました。年末の中でもやはり特別な日です。特別といえばスペシャルです。テレビの番組欄を見るとほとんどの局でスペシャル番組となっています。普段の番組を放映しながらのスペシャル番組の制作は大変な労力でしょう。それだけ一年の締めくくりを意義のあることだととの意識だと思うのですが、あえて自分の意見を言うなら、こうした正月休みのこの時期こそ普段の番組を家族揃って見て貰い評価して貰うことが、番組の質が高くなると思うのですが。
それとは別に番組の間に流れるCMでなんと通販が多くなったことでしょう。そしてその商品は、圧倒的に健康食品です。これを見ても高齢化日本の現実が見えて来ますね。今の日本のテーマでもあります。このテーマを克服することが政治の課題です。
政治家と国民の乖離は、政治家も国民の一人であるという認識の欠如です。ですから、国民の悩み事が他人事になってしまうのです。政治家よ!貴方は決して特別な人ではありませんよ。
来たる新しい年は、政治家の皆さんがまず普通の人になるところから始めませんか?皆さん良いお年を。

損得勘定

2011-12-30 13:31:51 | Weblog
年末になると、心のどこかでひそかに今年の損得勘定をしているかも知れませんね。その中でも真剣に勘定をしている人はかけ事好きな方でしょう。人間を他の動物と区別する言葉に『人間は賭け事をする動物である』があるように、中々賭け事と縁が切れない生き物が人間です。ギャンブルといえば、競馬に競輪、競艇、それに麻雀、パチンコ、海外に行けばもっといろいろなギャンブルがあります。
たいていの賭け事好きは、トータルの成績はトントンか負けと言っていますが、私は競輪、競馬、競艇のように最終レースがあるギャンブルはあきらめさせることが出来る点で救われると思っています。いわゆる底なし沼に沈むのを食い止めることがレースが無いことでできますからね(中には最終を待たずに沈んでしまう人もいるかも)。
一日眠ることで気分が違う方へ向くかも知れません。お正月を迎えるのも日本のよき風習です。自分にとってなんともならなかった前の年を綺麗に忘れてやり直すことが出来やすい気分にお正月はさせてくれます。今日から、きっぱりという気分で新しいスタートを切らせてくれます。新年のスタートダッシュをするためにも今日一日は今年をじっくり振り返りましょう。

2011年

2011-12-29 16:48:36 | Weblog
今日が今年最後の日という会社も多いことでしょう。今年は東日本大震災があり「日本人」を改めて考えさせる一年でした。震災と原子力発電の事故はある種の極限状況を生み出し、そこに置かれた現代人の一面を映し出しました。その現代人の行動はいろいろな場面で世界から称賛をあびました。震災被害者の我慢強さ、誠実さ、また原発事故の収拾にあたっている人達の忍耐強さは、今までの人間論の尺度では計れないものでした。
そうした姿が報道されるにつれて、政治家などの姿勢の軟弱さが浮き彫りになって来ました。その姿を見せつけられた被害者や避難住民達の何と我慢強いことでしょうか。国民感情と政治のギャップがこれほど目立った年もありませんね。まだまだ復興の道筋は険しく過去の出来事と切り捨てるわけにはいきません。むしろこれからの方が政治の力が必要になって来ます。
政治家の皆さん、今回のことで日本人の素晴らしさ、賢さは半端じゃないとわかりました。ですから日本には今これが復興、発展の為に必要だとなれば、媚びる事なく国民に訴えて下さい。賢明な国民は納得さえすれば受け入れてくれるでしょう。その姿勢、熱意が今、問われているのです。

松の緑

2011-12-28 23:34:13 | Weblog
歳の市が珍しくなったせいか正月用品もデパートやスーパーで買い求める人が多くなりました。そのせいか、買い求める種類も少なくなっている気がします。せいぜい鏡餅としめ繩ぐらいで門松などは省かれているようです。
そこで蘊蓄を述べるとするならば、この門松こそ年神様を迎える大切なものなんですね。門松が神様の降臨される目印なんです。これは昔の人が、松など一年中緑色の葉をつけている木には神様が宿ると信じていたところから生まれました。だから松を見つけて神様が降りて来ます。しめ繩はその神様がいらっしゃっても恥ずかしくない清められた場所ですよという意味ですから、まずは門松がないと場所がわからないのです。なので門松は飾りましょう。松は神様が降臨しやすいという説があればこそ、松原という苗字が誇れるのですから(笑)。
さてその正月用品の飾り付けは、今日までに飾り付けるのがいいですね。29日になると「苦(九)をつく」といって縁起が悪くなるからです。正月の飾り物やお供えの一つひとつには意味が込められています。それを理解するのも大切ですが、最後に鏡餅の下に敷く「裏白」も意味があります。それは裏表のない心清らかな人を願うことを表しています。来年も裏白を目指そう(笑)。

インフルエンザ

2011-12-27 17:09:47 | Weblog
歳の瀬になって愛知県は県内にインフルエンザ警報を出しましたね。その理由は全国に先駆けて流行が本格化しているからだそうです。幸い先日の私の風邪はインフルエンザではありませんでしたが、まわりでは結構多くの人が高熱でウンウン唸っています。せっかくの正月を布団の中でとならないように用心しましょう。
その風邪対策ですが「風邪は3つの首から」と言われています。ですから「首」「手首」「足首」をしっかり暖めることが大切です。首と名がつくところは外気温の影響を受けやすいために全身の冷えにつながります。マフラーや厚手の靴下などで防寒対策をすることが必要です。ですから今朝、地下鉄で見た女性が足首を暖めるレッグウォーマーをしていたのも理屈に合っています。
理屈といえば、覚えておきたいのは厚手の物を一枚だけ着るよりも薄手の物を重ね着する方が保温効果は高く、着脱で体温調節もしやすいはずです。また袖や衿など開口部は狭まっているものを着て冷たい空気の侵入を出来るだけ防ぐことです。首をすくめるというのは自己防衛に繋がるのはこうしたことからもわかります(笑)。
首がスースーしない新しい年を迎えましょう。

象徴する言葉

2011-12-26 23:14:00 | Weblog
驚異的な視聴率をとった『家政婦のミタ』の中から流行語が生まれています。先日のドラゴンズ選手とのトークショーでも「承知しました」とか「それは、業務命令でしょうか」という言葉が出たからです。大変な流行語になりそうですね。
かつても数々の流行語が生まれましたが、一時若者の間でブームになりよく使われた言葉に「ビミョー」がありました。日本語特有のイエスかノーかわからない「結構です。」と同じように明確な判断を避けながら、ビミョーに気持ちを察してほしいという言葉として使われました。この度の言葉は貴方の言葉にはすべて従うという使い方をしますが、さあ実際に若者達は日常生活でこれを使いこなすことが出来るでしょうかね(笑)。
言葉の流行りは世代間でずいぶん違うものですから、一過性の流行となることが多いのです。しかし「子供は親がいったように育たず親がするように育つ」という格言があるように、言葉のはやり廃りに影響されるわけではありません。きちんとした生き様を見せることがひいては歴史を作っていきます。それが親達に贈る「業務命令」です。「承知しました」という声は?

騒音

2011-12-25 23:33:21 | Weblog
かつて東京は日本一やかましい町と言われたことがあります。今はどうなんでしょうか。町の中でもクリスマスのジングルベルの音が今までと比べてそんなに大きくないような気がするのですが。
昨日も書いたように、ホームパーティーが多くなったので静かなクリスマスと感じます。とはいってもそれは住宅街のことで、繁華街ではやはり派手な音楽で賑やかです。
とくに日本の鉄道案内は休む間もなく次から次へと案内をしてくれます。これほど必要なのかと首をかしげてしまい、騒音に聞こえてしまいます。駅の案内放送と車のナビゲーションの共通した心配があります。それは、大袈裟にいうと人間から考えたり、覚えたりする機能を奪っているような気がするのです。あんなにこまめに駅名を連呼すると、プラットホームの次の駅名を確かめることもありません。極端にいうと自分の駅の隣の駅名さえ知らないこともあるようです。また、車のナビゲーションを搭載していると、道を覚えないことは自分の体験からもよくわかりますよね。
便利さが進めば進むほど、人間の能力が衰えて行くという皮肉な気がします。親の小言が少なくなると子供が勉強するという皮肉に似ていますよ。

クリスマスイヴ

2011-12-24 23:48:29 | Weblog
特別な日としてこのクリスマスイヴを捉えている人はどれだけいるのでしょうか?それは普段の日でも自分にとって特別と思うのと同じかも知れませんね。雪が降れば雪に、風が吹けば風に、町のイルミネーションに、特別な意義を見出だそうと思うのと一緒です。ただ誰もが特別にしたいと思う確率が高いのでこの日に数多くのドラマが生まれてきたのでしょうね。ドラマを作り出す試みをしている若者達に乾杯!
ところでサンタさんを見て「さんざん苦労す」という洒落が人々の口に上ったのはいつの時代だったでしょう。まだ我々の子供の頃には、大人達が結構しゃべっていたようです。やはりまだまだ経済的にどの家も豊かではなかったから、洒落のめすことがあったでしょう。
その時代から数年すると所得倍増計画が政治の指針になり多少経済状況が上向きになり、一年に一度のクリスマスに羽目をはずしてもいいくらいの勢いをみせたものでした。三角帽子を被ったお父さん達が、土産を手にタクシーを拾う為に道路にずらっと並んで待っていた姿が思い出されます。
世の中が更にすすんで最近は毎日がクリスマスのような生活ぶりになったのか、こんどはホームパーティーが中心のようです。祭は世相を反映するようですね。

あいづち文化

2011-12-23 20:51:08 | Weblog
クリスマスの頃、家庭でのクリスマスパーティーが多い中、それでもホテルでのディナーを楽しむ方は数多くあるでしょう。
今日は真咲よう子さんのクリスマスディナーショーのお手伝いでした。ディナーショーは、ディナーが落ち着いた後に行われるわけですから、まずは食事を楽しむところから始めます。この時の様子を見ていると、まだまだ日本人は、食卓での会話が下手だなあと思ってしまいます。話をするのは、ほとんど同伴者ばかりで同じテーブルでも初対面の人とは話ができません。
この状況を破るには、テーブルに着く際の10秒から20秒位が勝負です。すぐ自己紹介する癖を付けておくことです。そうすれば話のきっかけはいつでもつけることが出来ます。その後の会話のコツは相手の話に上手にあいづちを打つことです。大きく頷いてあいづちを打つことができればそのテーブルの雰囲気は盛り上がります。
こうしたテーブルが多くなればなるほど後のショーがやりやすくなります。ですから、この食事タイムを盛り上げておく役者さんが各テーブルに一人ずついるとうれしいですね。

快感情報

2011-12-22 23:11:41 | Weblog
プロ野球がシーズンオフになるとプロ野球選手は講演会やトークショーに呼ばれます。その年、優勝したり、タイトルを取ったりするとお呼びの数が多くなります。身体は忙しいかも知れませんが注目されるのはうれしいことですから、その点でも優勝したくなる気持ちはわかります。FA選手が優勝を狙えるチームに行きたい気持ちにつながります。
さて、今日は四日市文化会館で三重テレビの「来期展望!ドラゴンズファンの集いin三重」に司会として出掛けました。ゲストは高木新監督、それに今シーズンブレークした平田選手、堂上兄弟達です。
ところで快感情報という言葉を聞いたことがありますか?快感情報とは褒め言葉と言い変えても言いかも知れませんね。こうした褒め言葉はトークショーでも会場一杯に飛び交います。口にした本人が全く覚えていない、ささやかな快感情報でも聞く方にとって人生の転機になることがありますから、快感情報が飛び交うこの場は選手が伸びる為の宝庫かも知れませんね。
我々の日常生活の中でも本人がいないところでどんどん誉めて快感情報を流してください。本人がその情報を伝え聞いたときは、まことにうれしいものです。終生の快感になりますよ。