フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

初日の出

2012-10-31 18:44:46 | Weblog
今日のタイトルは「しょにちので」と読むのではなく「はつひので」と読みます。私は毎日、新聞を発声練習を兼ねて声を出して読んでいますが、この見出しをつい「しょにちので」と読んでしまい、苦笑するのと同時に昔を思い出しました。アナウンサー生活のなかでは、こうした読み間違いは自分を含めて周りにはずいぶん転がっていました(笑)。一例をあげると「盛り場」を「もりば」「墜落」を「だらく」「大切」を「おおぎり」と読んだ猛者もいました。数え上げるとキリがありませんが、笑って済まされる事ではありませんので、やはりしっかりと下読みをして、チェックをして本番に臨まないといけませんね。
それと同じようにメールの変換間違いも気をつけないといけません。放送局に届くメールにも結構、変換間違いがあります。住所の「北区」が「帰宅」になっていたこともありましたよ。リクエスト曲でタイトル間違いがずいぶんありますが、この辺りは、私たちアナウンサーの言葉の歯切れが悪いかも知れないので反省しなければいけませんね。
ところでこの10月から東海ラジオで新番組「松原敬生の日曜も歌謡曲」が始まっています。リクエスト待っていますよ。

ペーソス

2012-10-30 21:04:30 | Weblog
今年の文化勲章の受賞者の一人に映画監督の山田洋次さんが選ばれました。山田監督の代表作品といえば何と言っても「男はつらいよ」シリーズです。タイトルは忘れても渥美清さんの寅さんシリーズだと言えば、誰もが思い出す作品ですし、一度は観たことがある映画でしょう。
山田監督が描く渥美さんの寅さんには、笑いの中にも物悲しい情緒がありました。ペーソスのある作品でした。普通の生活の中に起きるさまざまなエピソード。それを解決していくための方策はすべて優しさという柱がありました。相手のためにという気持ちが満ち満ちていました。いまから思うとよき時代だったのでしょうか。
いや、私はそうは思いません。根本には誰もが優しさを持っています。しかしその優しさをどう表現するのかが判らないのか、また優しさを表すだけの余裕がないのかも知れません。あえていうならば、かつては自分の事よりもという思いが強かったのも確かです。現実は、自分が人生を歩んで行くのに精一杯過ぎるのかも知れません。
皆が支えあっていた時代、やはり皆貧しかったからですかね。お金のせいにしたくないですが。

記録

2012-10-29 20:15:16 | Weblog
ギネスの記録にはいろいろなジャンルがあるようです。今回は後ろの人の膝の上に座って連なる人間空気イスの新記録が誕生しました。福岡県大野城市の市民がこれまでの記録の1058人を上回る1318人を達成したものです。こんな報道を見るとギネスは工夫次第で何でも取り上げてくれそうです。
そこで自分でも挑戦出来ることを考えてみました。まず誰でもチャレンジできるのが長生きの記録です。男性の世界一長寿記録は今、日本の男性です。このジャンルは世界中の誰でも可能性があるものですね(笑)。
ここから次は難しいです。かつてはカラオケで続けて何曲歌えるかをやって見たことがありますが、45曲でした。ただこの時は4時間で曲と曲の間でおしゃべりをしながらでしたので、これが限界でしたね。今なら私が考えるにインタビューした人の数ですね。アナウンサー生活45年ですから相当の数の方にお話をうかがいました。しかしまだまだ上があるでしょうね。例えば黒柳徹子さんは多いでしょうね。
ジャンルをもっと絞ったらどうでしょうか。演歌歌手にインタビューした数ならいけそうですか?ギネスの関係者が演歌を知らないかなあ。

自由度

2012-10-28 23:32:27 | Weblog
秋の行楽シーズンですが、旅行の形にもいろいろあります。バスを使った団体旅行がお気に入りの人や一人旅て気ままに楽しむスタイルの人。私はどちらかと言えば後者ですが、最近は旅行もご無沙汰です。
ところでこんなデータが報告されています。JTBの調査リポートが旅行業界で話題になっています。それは「団塊の世代の女性は車の旅が好き」というもので、それも自分で車を運転するというものです。かつてはシニアの女性の旅行は団体ツアーや鉄道、バスの利用が主でしたが、今や自分自身で行動する旅行に変化しているようです。団塊の世代の女性が免許を取得できる年頃に車の普及が始まり、それにつれて免許の取得が始まりました。ですから団塊の世代の免許取得率が高くなっているのも大きな原因でしょう。
しかしそれよりも、この時代の女性は独立の気運が強く非常にポジティブに行動する傾向にあるので、団体旅行のように制約されるのを嫌うのでしょう。もしこの気質が家庭内でも発揮されるとしたら、男性軍のほうも対処方法がわかってくるのではないでしょうかねぇ(笑)。

ゆるキャラ

2012-10-27 20:23:04 | Weblog
ドラゴンズのマスコットのドアラの体力が来シーズンはどうかと取り沙汰されているそうですね。12球団のマスコットの中でもトップクラスの人気者ですから、注目度も半端ではありません。その人気の一つの要素に試合中に行う「バックテン」があります。ひねりを加える難度が増したせいか、成功率が最近は低くなっていました。今シーズンの半ばでは、2軍落ちも経験したほどです。全国で活躍するゆるキャラよりもかなり要求されることが高度ですから大変ですよね。
ゆるキャラといえば、「ひこにゃん」でしたね。最近、注目度が上がってきそうなのが「八重たん」です。このキャラクターは会津出身といえばわかるでしょう。会津若松を舞台にNHKが来年放送する大河ドラマ「八重の桜」の主人公「幕末のジャンヌダルク」といわれる八重をイメージされたキャラクターです。同志社大学の創始者、新島襄の奥さんにもなり建学にも関わりました。そのキャラクターが「八重たん」です。その姿は戊辰戦争で男装して銃を取った姿になっています。女傑というより可愛い姿ですよ。

ドラフト2

2012-10-26 21:31:04 | Weblog
ドラフト会議も終わり、今朝の新聞はそれぞれの選手の経歴や希望に満ちた写真を掲載しています。各チームとも満足な結果だとコメントしているようですが、果たして日本のお城の石垣のような選手補強が出来たでしょうか。。
地震国日本において、日本の城郭は天守閣はなくなっていても石垣だけが残っているものが多くあります。昔、城づくりに関わった技術者は屋根瓦を積む経験から崩れにくい石の積み方を編み出しました。単に石を積みあげると石にかかる力が直線的に真下だけにかかって安定が保たれないので、力を石垣の内に分散させるために放物線を描くような積み上げ方を考えたのです。今残っている城の石垣を見ると上に行くほど放物線を描いています。
もうひとつの強さの特徴は、大きい四角な石ばかりではなく、小さな石、斜交いに削った石などが使われて、びくともしない石垣になっています。チームもこの石垣と同じように、ホームラン打者、守備の美味い人、足の速いひと、もちろん三拍子揃っていれば一番ですが。そうした役割がこなせる選手が揃っていることが大切で今シーズンの巨人にはそれがありました。
ですから、ドラフトでも、何かに優れているスペシャリストが選択されてもいいですね。

ドラフト

2012-10-25 21:31:52 | Weblog
今日はプロ野球のドラフト会議でした。ドラフトの意味は、徴兵や選抜というものですが、草稿という意味もあります。チーム作りの草稿を練るというように受けとれば、よくわかりますが、まあ才能のある若者から選抜するというのが一番ピッタリ来ます。
ところでスポーツ紙の見出しで、ドラ1と書かれますが、ドラフト1位の立場は大きいものがあります。ただしその立場もキャンプが始まるまでかも知れませんね。ドラ2でも3でもキャンプで目立ち、1軍に当用されるともっぱら話題を独占してドラ1の立場も霞んでしまいます。むしろ大スターになる割合はドラ1よりもそれ以下の選手の方が多いのではないでしょうか。
シーズンが終わると毎年、自由契約選手が発表されますね。その名前の中には、ドラフト会議で騒がれた選手の名前が結構目につきます。
こうした私の頭の中のデータでみると、今日選ばれたドラ1以下の選手名に目がいきます。元々の意味の草稿を考え、チームの中の若手切り替えの優先順位をどう感じとるかで、選ばれたチームを見るのが選手には必要ですね。使われなければ芽吹きませんよね。

返り咲き

2012-10-24 23:03:25 | Weblog
田中法務大臣の後任に滝前法務大臣が返り咲きました。ただし拉致問題担当大臣は官房長官が兼任です。この人事には各方面から厳しい言葉が飛んでいます。第1は滝議員は大臣の際に辞めたがっていたのではないかと言われていたこと。第2には拉致問題担当大臣が官房長官が兼任は余りにも忙しい職務で、兼任では拉致問題担当を軽視しているのではないかというものです。
それぞれの批判は個人の意見はさまざまでしょうが、それにしてもこの内閣の船出は厳しいですね。まず支持率です。内閣を改造した直後の世論調査では支持率が大きくアップするものですが、全く上がりませんでした。そこへ来て今回の大臣交代劇は病気と取り繕っても事実上の更迭です。国会で一度も答弁すりことのない交代は、まあ珍しいですよね。よく前途多難と言いますが、この内閣に前途があるのだろうかと皮肉な目で見てしまいます。閣議前に必ず、記念のような写真を撮りますが、一度閣議の様子を全部中継で見せてほしいです。おそらく今の内閣の閣議は暗い雰囲気でしょう。
そうそう、関係ありませんが、返り咲きの意味に「狂い咲き」というのもありますね。

感動

2012-10-23 20:25:37 | Weblog
今日からセールが始まりました。ドラゴンズの感動をありがとうセールでデパートが朝から賑わっています。日本シリーズ頑張れセールから、一夜にしてありがとうセールに様変わりです。まあ、商品は一緒でしょうが(笑)。
それでもこのCSの9試合はテレビの前で疲れました。それぞれの場面で大きな声を出して応援しました。結果の良し悪しによって疲れが違うのも経験しました(笑)。まあ、冷静に考えればドラゴンズはよくやりましたね。感動をありがとうはまさにその通りです。
さて、今年は日本中に感動を与えたロンドンオリンピックで見事3連覇、さらに世界選手権での10連覇を続けている女子レスリングの吉田沙保里選手に国民栄誉賞が授与されることが今日の閣議で正式に決定しました。勝っても負けても、こうしてスポーツは感動を与えてくれます。こういうシーンを見て子供達がこの感動を自分が与えたいとどれだけ思ってくれたでしょう。そうした思いを抱いた子供達が多ければ多いほどそのスポーツの裾野が拡がっていきます。
もうひとつチームの人気にも影響する
だけにやはりポストシーズンには出ないといけませんね。

禁煙

2012-10-22 17:38:55 | Weblog
今日22日は禁煙の日だそうです。2の字が白鳥に似ていて白鳥は英語でスワンだから2つでスワン、スワンだからだそうです。ずいぶん喫煙者が減ったとはいえ、まだまだ禁煙したいと思う人はたくさんいるでしょうから、今日をきっかけに禁煙に踏み切ったらどうでしょうか。
禁煙は私にも経験がありますが、何度も繰り返します。ということは禁煙に失敗することが多いという事です(笑)。禁煙を確実なものにして行くためには、スタートの日を中途半端な日にせず、確かな日、つまり記念日をスタート日にすることです。記念日、イコール大切な日にすれば、くじけそうになってもなんとか踏み止まるからです。
以前も何度か書きましたが、私は40歳の誕生日にして、ちょうど担当していたラジオ番組の中で宣言したのです。40歳は不惑の歳、その歳の最初の日、誕生日から禁煙して今に至っても続いています。苦しい時は度々ありましたが、スタートの日が取り返す事の出来ない大切な日だと思うと我慢出来たのです。
今日の禁煙の日から禁煙というのも、きっかけとしていいので頑張って下さい。新米が美味いですよ。ただ、22日は毎月来ますから、甘え心も出ますかねぇ(苦笑)。