豆の育種のマメな話

◇北海道と南米大陸に夢を描いた育種家の落穂ひろい「豆の話」
◇伊豆だより ◇恵庭散歩 ◇さすらい考
 

国民の祝日と国旗掲揚

2014-11-03 11:05:20 | さすらい考

 

祝日の散歩途中に,ふと気になった。かつて祝日には,各戸の玄関先に国旗が掲揚されていたはずなのに,全く見かけない。その後も周囲を注意しながら歩いたが,日章旗を掲揚している家はなかった。この街は造成後年数が浅い住宅地だから特別なのか,とも思ったが,そんな理由ではなさそうだ。むしろ,「国民の祝日」に対する意識変化が大きいのではないかと考えた。

何故なら,近ごろ社会の慣習(文化)が雪崩を打って変化している。例えば,葬儀や埋葬方法,家族の形や意識,近所づきあい等々,淡泊になっている。村の祭りもなくなった。歴史的な意味は消えうせ,世の中はクリスマスだ,ハロウインだ,バレンタインデーだと商業主義に踊らされた空騒ぎになっている。日本人の「国民の祝日」を祝う気持ちが薄れても不思議ではない。時代の変わり目なのかもしれないが,日本は何処へ向かうのだろう? 

◆国民の祝日に関する法律

ところで,祝日については「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」で定められている。その第一条には「自由と平和を求めてやまない日本国民は,美しい風習を育てつつ,よりよき社会,より豊かな生活を築き上げるために,ここに国民こぞって祝い,感謝し,又は祈念する日を定め,これを国民の祝日と名付ける」とある。主旨から言えば,祝日は当然「月日固定」であるはずだが,いつの間にか「振替休日」(国民の祝日が日曜日の場合次の平日を休日とする)や「国民の休日」(二つの休日に挟まれた平日を休日とする)制度が導入されおかしくなった。

それもこれも,海外から「ワーカホリック」と揶揄されて祝日を増やすなど,安易な立法の結果である(年間15日は先進国の中では最多であると言う)。国民の人気取り政策で休日を増やしたため,国民は「祝日」の意味を忘れてしまったのではないか。「祝日」が「休日」と同意語になってしまった。

確かにわが国には,休日でないと休暇を取りにくい労働環境があり,一方では休日でも休暇が取れない職種の増加や雇用制度など問題点がある。しかし,労働条件の改善は別の視点で対応すべきだろう。安易に休日を増やすだけでは,わが国固有の文化を消滅させてしまう。

◆平日の国旗掲揚

さて一方,平日の国旗掲揚はどうなっているのだろう? 公的機関では,条例等によって国旗掲揚を定めている場合が多い。例えば,地方自治体では国旗と自治体旗,市町村では国旗と市町村旗を掲揚すると定める。

散歩がてらに街の様子が気になった。近くの公立小学校,中学校に国旗は見当たらない。掲揚塔には交通安全の旗だけがあった。高校はどうかと足を延ばしたら,日章旗が掲揚されていた。市の出張所や図書館,郷土資料館には市旗も掲揚されていない。それを見て,市役所はどうだったろうか? と一瞬疑った。記憶の市庁舎映像には掲揚塔がない。後日,市役所へ行って掲揚塔を探したら,庁舎の前でなく駐車場の一隅,道路との境界に掲揚塔はあった。庁舎の映像と一体化しなかったわけだ。市役所の掲揚塔には,国旗,市旗,交通安全旗が掲揚されている。なお,総合体育館は日曜日だったが掲揚されていた(休館日でなかったからだろう)。公的機関以外では,専門学校に国旗と校旗が翻っていた。ある建設会社にも国旗と社旗が掲揚されていた。

「国旗及び国歌に関する法律」制定から15年経過したが,国旗を尊重する気持ちが醸成されたと言えるだろうか?

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 恵庭の彫像-10,恵庭市民会館... | トップ | 日章旗への書き込み »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本全国の皆様 国旗(日の丸)を掲揚しましょう (ピアノ初心者の66歳男性)
2019-04-26 21:27:18
私は国民の祝日には、自宅の門柱に 日の出から日の入りまで国旗を揚げることにしています。

先週、町内会長に(記念会館=町内会の集会所)で祝日には国旗を揚げましょう、国旗掲揚は右翼ということではありませんよ...と(国旗セットを町内会用に一つ買いましょう)を提案しましたが、首を横に振られました。 会長はWGIPに洗脳された左翼支持者なのかな?
-----------------------
参考までに
先日、私は 首相官邸宛に 以下の意見を投稿しました。

タイトル (国民の祝日には、国旗=日の丸を揚げましょう!)国を挙げて国民啓発を。

昔は(『旗日』 と言って普通に自宅前に出していた)という事を、知らない人が殆ど・・・という日本になってしまいました。

(日の丸)を掲げると(右翼)だと反応する左翼。
そればかりか、今の日本人は ●躊躇うのか ●恥ずかしいのか ●意気地がないのか、全くと言ってもいい程に掲揚しないのです。
国旗を出しているのは、近所1キロ四方を見ても 我が家を含めて たったの3軒という情けない有り様です。因みに私は 右翼では有りません。
一般国民の程んど(99.9%)までもが国旗掲揚をしていないのは、(愛国心を避けようとする戦後教育)を私たちは受け続けてきたからなのです。それを国が放置しました。
(国民の祝日)なのに、自宅に旗も出せない国民って 一体なんなのでしょうか。

平成も今月まで。5月からは新しい元号での御代が始まります。

安倍内閣総理大臣閣下は、どうお考えですか? 
一般国民による自宅前の国旗掲揚・・・これこそが(戦後レジウムからの脱却の証)の筈です。

※(国民の祝日には、国旗=日の丸を揚げましょう!)と、今から大々的に啓発してください。・・・国としての義務だと私は感じております。 何もなされないままでは日本に希望と未来を期待できないのです。きつい事を述べて申し訳ありませんが、正直な気持ちです。 祝日の国旗掲揚は、外国では ごく当たり前の事として見受けます。

昨日は、閣下ご自身からの新元号(令和)の会見 をテレビで拝見できたことを一般国民として大変 嬉しく思います。
※( 万葉集で 時を刻む )・・・素晴らしいですね。
これでこそ(日本)です。
返信する

コメントを投稿

さすらい考」カテゴリの最新記事