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恵庭市長寿大学卒業生に寄せる言葉(平成28年度)

2017-03-09 11:14:02 | 講演会、学成り難し・・・

恵庭市教育委員会では,「これからの生涯学習社会・高齢社会にふさわしい学習の機会を多くし,高齢者の方々が生きがいを見つけたり,社会の活動に参加したりして,健康で楽しい生活が送れるように願って(長寿大学の目的)」,恵庭市長寿大学を開設している。平成28年度は235名が在籍しているという。

三月ともなれば,卒業式の季節。当大学の卒業式は317日に挙行される。

以下は,卒業記念誌(恵庭市長寿大学学生自治会発行)に寄せられた「長寿大学を卒業・修了される皆様へ」と題する,学生自治会長の一文である。同誌から引用する

・・・長寿大学を卒業・修了される皆様へ

開学四十周年の節目の年に長寿大学を卒業される皆様,そして,大学院を修了される皆様,おめでとうございます。心からお祝いとお慶びを申し上げます。

大学院修了生の皆様が入学されたのは六年前,東日本大震災,福島原発事故の映像が冷めやらぬ頃でした。その後も,御嶽山噴火や熊本地震があり,地球温暖化による海水温上昇,台風被害など災害や異常気象が続きました。また,グローバル化・競争社会を標榜した経済政策は格差社会をもたらし,貧困児童,下流老人なる言葉(現象)を生み出しました。政治ではポピュリズムが台頭し,激動時代の予兆さえ感じます。一方,オリンピックでの日本選手活躍,ノーベル賞受賞など明るいニュースも多く,オバマ大統領の広島訪問,安倍総理の真珠湾慰霊も歴史の節目となる事柄でした。また,ホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領の訪日は,私たちに「豊かさとは何か?」「幸せとは何か?」を考えさせるものでした。

このような中,皆様の学生生活は如何だったでしょうか。希望を胸に緊張感で迎えた入学式,新しい出会い,先生方の心に響く言葉の数々,研修旅行や学年行事で子供のように笑った楽しい思い出,講座の司会や発表会でちょっぴり緊張した記憶などが次々と蘇っておられることでしょう。そして,卒業・修了の日を迎えた今,達成感と喜びがふつふつと湧き上がっていることだろうと推察致します。

「楽しく充実した大学生活のために,自治会や学年行事を活性化しよう」と皆様が取組まれた活動は,長寿大学の範となるものでした。卒業後も,学び,出会い,アグレッシブに行動する気持ちを持ち続けて下さい。高齢者にとって「前向き人生,簡素な生き方」こそ,幸せに暮らすキーワードと考えます。

これからも健康に留意され,学生時代に培った絆と知恵を糧として,心豊かな人生を送られますよう祈念申し上げ,お祝いの言葉とさせていただきます。

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