豆の育種のマメな話

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恵庭市長寿大学「学生自治会会報,長寿29-1」

2017-05-24 17:50:11 | 講演会、学成り難し・・・

恵庭市長寿大学学生自治会(会報編集委員会)では,情報を共有し会員相互の親睦を図る目的で,会報「長寿」を発行している。平成29年度第1号は,5月24日全会員に配布された。

自治会長の寄稿を紹介する。

学生生活が楽しく有意義であるために,何をするか

自治会長を務めることになりました○○〇〇と申します。よろしくお願い致します。

平成29年度の学生生活をスタートするにあたり,「学生生活が,楽しく有意義であるために,何が大事だろう?」と自問自答しています。一つは,講義内容が魅力的なこと,二つは,講義や行事に出席(参加)すること自体が楽しいこと,に尽きるのではないかと考えました。

一つ目の講義内容については,長寿大学の学びの根幹に係る課題です。入学前に抱いた期待に応える内容であるか,学年を重ねても新鮮に感じる内容であるか,が問われます。学生個々の興味は多様ですので,全ての講座が全員の希望を100%満たすのは困難ですが,多くの方が満足するカリキュラムでありたいものです。講座については「学習プログラム検討委員会」の議論を経て大学事務局が編成しますが,私たちはアンケート調査によって意見を反映することが出来ます。

今まで「アンケートなんて」と思っていた方も,講座の感想や年度末のアンケート調査に対して真摯に向き合いませんか。自分たちでカリキュラムを編成するのだという位の気持ちが,魅力ある講座内容に結びつくものと思います。また,学生自治会が主導する「自主学習プログラム」については,テーマと講師の掘り起こしに努めたいと思いますが,是非,皆さんも自分の課題として考えてみてください。

二つ目の課題,「学生生活が楽しい」と感じるためには,仲間の顔が分かり,名前を覚え,声を掛け合えるような状況を,いち早く作り出すことが大事であると考えます。自治会では,研修旅行や卒業祝賀会,会報の発行,親睦行事などの充実に努めますが,それに加え,学年行事の活性化が重要だと考えます。学年行事を重ねることで,学年全体が次第にまとまって行く状況は,皆さんが実感してきたことだろうと思います。1学年の人数が50人未満で,ちょうど良い集団規模です。今年も,記憶に残るような楽しい思い出を作ろうではありませんか。

そして,今年一年,皆さん全員が健康で過ごされ,卒業・修了時には「楽しく有意義な学生生活だった」と振り返ることが出来ますよう,学生自治会は潤滑油の役割を果たしたいと思います。学生生活で学んだこと,培った強い絆が,皆さんの宝となりますよう祈念して・・・。

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私の恵庭散歩シリーズ第三巻「恵庭の神社・仏閣・教会堂」、恵庭の本-3

2017-05-01 11:38:34 | 恵庭散歩<記念碑・野外彫像・神社仏閣・歴史>

私の恵庭散歩シリーズ第三巻「恵庭の神社・仏閣・教会堂」は,恵庭に住む旅人が,市内にどんな神社や寺院,キリスト教会があるのだろう,と探訪し参詣した折々の記録である。訪れた神社・寺院を全て写真に収め,所在地図を付している。また,宗派が多く難解な仏教とキリスト教について平易な解説を試みている。A5版,90ページと携帯にも便利なサイズ。著者は「神社・仏閣・教会堂を訪ねる恵庭散歩は,人間にとって宗教とは何か考える旅であった」と述べている。

本書から「はしがき」「目次」「あとがき」を引用しよう。

はじめに

ある日,自分が住んでいる街をよく知らないことに気づいた。この地に居を構えてから四半世紀が経過したにもかかわらず,である。仕事の関係で十勝・上川・道南に住み,果ては南米アルゼンチン,パラグアイに暮らすなど,長い間この家を留守にしていたことが原因かも知れない。札幌や長沼に通勤していた頃も,早朝に家を出て夕方遅い帰宅が日常だった。この街を鑑みる余裕すらなかったのだ。

ある日,この街を知ろうと思った。仕事から解放されたのを機会に恵庭散歩を始めると,これが結構面白い。「花のまち」を標榜するだけあって,ガーデニングに対する市民の取り組みは熱心だし,図書館,郷土資料館,総合体育館など高度成長期に整備した施設も立派なものだ。公園も各所にある。農業や商業など諸産業も頑張っている。だが待てよ,何かが物足りない・・・ふと,思った。

ある日,この街の歴史を知ろうと散歩に出た。開拓の歴史を刻む記念碑,神社仏閣を訪ねた。芸術の証しはないかと彫像を探し求めた。歴史については恵庭市史や恵庭昭和史研究会の既刊資料が,記念碑については郷土資料館ホームページが参考になったが,十分とは言い難い。彫像については一覧表さえないことを知った。文化が脆弱なのだ。時代は超高齢社会,いわば成熟社会だ。多くの方々が健康のために歩いている。散歩の途中に,彫像の芸術性に触れ,記念碑や神社仏閣に歴史を偲ぶことが出来れば,散歩は一層楽しくなるに違いないと思った。

ある日,私の体験を「恵庭散歩」シリーズとして取りまとめようと考えた。本書を手にした恵庭の子供らや若者が,故郷を知り誇りに思うことが出来れば,これに勝る喜びはない。この街を訪れた人々が,恵庭の魅力探訪の道標として本書を手に取って頂ければ幸いである。

本書は「恵庭散歩」の第三巻,題して「恵庭の神社・仏閣・教会堂」である。市内の神社仏閣は,多くが開拓に励む先人たちにより創建され,心のよりどころとして村の中心にあった。今,私たちが神社仏閣に詣でるとき,神々しい静けさの中に歴史を感じるのはその故であろう。本書発刊は,恵庭に暮らす一市民が遊び心で始めたものだが,故郷を愛する気持ちだけは失うまいとの思いを込めている。

目 次

1. 神社の章

(1)大国魂大神と豊宇気姫神を祀る「豊栄神社」

(2)加越能開耕社ら移住者が創祀した「恵庭神社」

(3)島松住民と共にある「島松神社」

(4)柏木・北柏木・柏陽地区が祀る「柏木神社」

(5)恵庭開拓期以前の神社「弁天社」「稲荷神社」

2. 寺院の章

(1)恵庭の古刹「千歳山天融寺」(真宗大谷派)

(2)恵庭の古刹,禅宗の寺「天瑞山大安寺」(曹洞宗)

(3)弘誓を山号とする「弘誓山本誓寺」(浄土真宗本願寺派)

(4)漁村のお西さん「敬念寺」(浄土真宗本願寺派)

(5)六線のお寺「恵庭山島松寺」(真言大谷派)

(6)金毘羅大権現を祀る寺「金毘羅山弘隆寺」(高野山真言宗派)

(7)日蓮宗の寺「龍王山妙正寺」(日蓮宗)

(8)紫雲台孝子堂宝物館で知られる「紫雲山宝林寺」

(9)開拓時代に役割を果たした「日勝寺」(法華宗真門流)跡

(10)どうなる? 平成の「お寺さん」

3. 教会堂の章

(1)恵庭で最初に活動を始めた「日本キリスト教団島松伝道所」

(2)ローマ教皇を頂点に「カトリック恵庭教会」

(3)恵庭にあるプロテスタント系教会:恵庭福音キリスト教会,日本福音ルーテル恵み野教会,インマヌエル恵庭キリスト教会,めぐみ聖書バプテスト教会

(4)その他のキリスト教会:末日聖徒イエス・キリスト教会千歳恵庭支部,エホバの証人の王国会館

あとがき

恵庭市内に「どんな神社や寺院があるのだろう?」という単純な興味から始まった私の恵庭散歩は,これまでに足掛け三年を要した。思い立った時,カメラ持参で参詣する気まぐれ行動だったが故である。訪れた神社・寺院・教会では,写真撮影についてご快諾を賜った。また,宮司やご住職など関係者の方々には,境内でお会いした折に,或いは電話での質問にも快く応じて頂いた。ご好意に対し御礼申し上げる。

神社・仏閣・教会堂を訪ねる「私の恵庭散歩」は,人間にとって宗教とは何か考える旅であった。宗教の在り方を考える機会ともなった。

なお,本書は市内すべての宗教施設を網羅したものでないことをお断りしておく。

 

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