アルゼンチン・パラグアイ大豆育種技術協力の成果品、文献目録

南米大豆育種への貢献

昔のことになるが、農業試験場で大豆育種（新品種開発）の仕事をしていた関係で、海外技術協力に携わる機会が多かった。アルゼンチン共和国へは1978～1984年にかけて5回派遣され、2年4か月コルドバ州のマルコスフアレス市に滞在。また、パラグアイ共和国へは2000～2008年にかけて3回派遣され、5年1か月エンカルナシオン市に滞在した。JICA（国際協力機構、当時国際協力事業団）による大豆育種専門家としての任務であった。派遣先は相手国の農業研究センター、同国の研究員らと共に汗を流した。

アルゼンチンは今でこそ世界第3位の大豆生産国（5,200万t）であるが、当時は栽培が緒に就いたばかりで育種を始めようとしている時期であった。専門家は育種目標の設定、育種体制の確立、育種技術の指導など育種の根幹から関わった。

パラグアイは大豆栽培面積が急増した時期で（日本からの技術協力は1979年開始）、カンクロ病被害が問題となっており、新たに大豆さび病やダイズシストセンチュウが発生したため対応に苦慮していた。これら病害に対する抵抗性品種の開発指導が急務となっていた。

これらのプロジェクトは、両国関係者の絶大な支援協力、同国研究員及び派遣専門家の努力により大きな成果を収めたと評価されている。

技術協力の進捗状況及び成果については報告書や論文としてその都度公表に務め、プロジェクト終了後も国内の雑誌や講演会で「南米の農業事情」など情報発信を行ってきた。資料の多くはJICA図書館や事務所、相手国研究機関等で閲覧可能と思うが、散逸するのが気になるので筆者の関係分を「文献目録」として整理して置く。

参考になれば幸いである。

文献目録

（１）開発に関わった大豆品種

01 「Carcaraña INTA」（1980）：良質多収，アルゼンチン最初の育成登録品種

02 「CRIA-2 Don Rufo」（2002）：早生，カンクロ病抵抗性，多収，パラグアイ初の交配育成登録品種

03 「CRIA-3 Pua-é」（2002）：早生，カンクロ病抵抗性，多収，パラグアイ登録品種

04 「CRIA-4 Guaraní」（2005）：早生，カンクロ病抵抗性，パラグアイ登録品種

05 「CRIA-5 Marangatú」（2005）：早生多収，カンクロ病抵抗性，パラグアイ登録品種

06 「CRIA-6 Yjhovy」（2008）：中生の早，シスト線虫抵抗性，パラグアイ初の抵抗性登録品種

 

（２）報告書・著書

01 赤井純・玉田哲男・土屋武彦（1978）：アルゼンチン国に対する大豆病害ならびに栽培技術協力に関する報告書，国際協力事業団 37p.

02 Akai J.，T.Tamada und T.Tsuchiya（1979）：Informe del Estudio de Cooperación Técnica sobre Cultivo y Enfermedades de Soja para La Republica Argentina. JICA, 38p.

03 土屋武彦（1980）：アルゼンチン国大豆育種技術協力に関する報告書（第2年次），国際協力事業団 72p.

04 土屋武彦（1980）：アルゼンチン国派遣大豆育種専門家総合報告書，国際協力事業団 123p.

05 Tsuchiya T.（1980）：Informe General sobre la Cooperación Técnica del Mejoramiennto Genético de Soja para La Republica Argentina. JICA, 261p.

06 土屋武彦（1981）：アルゼンチン国大豆育種技術協力第5年次短期派遣専門家総合報告書，国際協力事業団

07 土屋武彦（1984）：アルゼンチン国大豆育種技術協力第7年次短期派遣専門家総合報告書，国際協力事業団

08 土屋武彦・酒井眞次・中西浩・中山利彦・砂田喜与志（1984）：アルゼンチン国大豆育種技術協力総合報告書1977-1984，国際協力事業団 47p.

09 Tsuchiya T.，S.Sakai und H.Nakanishi（1984）：Informe General de la Cooperación Técnica para el studio sobre el Mejoramiennto Genético de Soja en la Repubulica de Argentina（1977-1984）. JICA, 60p.

10 土屋武彦・酒井真次（1986）：大豆育種に関する専門家活動報告（アルゼンチン），個別派遣専門家活動報告シリーズ 82．国際協力事業団国際協力総合研修所 50p.

11 土屋武彦（2000）：南半球で育種する，豆の育種のマメな話（自費出版），北海道協同組合通信社p104-123

12 Chavez C.，A. Altamirano，M. Kamiya，T. Tsuchiya（2001）：Manual de Extracción de ADN por el Método CTAB y PCR por PAGE，CRIA-Manual Técnico No.12, 8p.

13 Schapovaloff A，E. Rodoriguez，D. Pino，C. Chavez，D. Bigler，T. Tsuchiya，M. Komeichi， H. Sawahata（2002）：Nuevas Variedades de Soja [Glycine max（L.）Merr.] CRIA-2（Don Rufo），CRIA-3（Pua-e），CRIA-Informe Técnico No.1. 11p.

14 Chavez C，A. Altamirano，M. Kamiya，T. Tsuchiya（2002）：Análisis de Resistencia al Nematode del Quiste de la Soja a Travéz de Marcadores de SSR，CRIA-Informe Técnico No.2

15 土屋武彦（2002）：パラグアイ国における植物品種の保護制度と新品種の登録，専門家技術情報第1号，パラグアイ大豆生産技術研究計画 6p.　

16土屋武彦（2002）：大豆新品種の解説CRIA-2（Don Rufo）及びCRIA-2（Pua-e）. 専門家技術情報第2号，パアラグアイ大豆生産技術研究計画 8p.

17 丹羽勝・土屋武彦・豊田政一・塩崎尚郎・大杉恭男（2002）：ブラジル・アルゼンチン大豆研究見聞記，専門家技術情報第4号，パラグアイ大豆生産技術研究計画 19p.

18 丹羽勝・土屋武彦・豊田政一・塩崎尚郎・大杉恭男（2002）：パラグアイ農業の諸相，専門家技術情報第5号，パラグアイ大豆生産技術研究計画 33p.

19 土屋武彦（2002）：パラグアイ大豆生産技術研究計画（大豆育種分野）専門家業務完了報告書，国際協力事業団 29p.

20 Tsuchiya T.（2002）：Proyecto de Investigación sobre la Producción de Soja en el Paraguay（Mejoramiento de Soja），Informe Final del Experto. JICA, 36p.

21 Tsuchiya T.（2003）Editor：Mejoramiento para la Resistencia al Nematode del Quiste de la Soja. JICA，33p.

22 Tsuchiya T.，M. Sato（2003）：Manual，Proceso de Elaboracion del Queso de Soja. JICA，7p.

23 土屋武彦（2003）：パラグアイ大豆生産技術研究計画F/U（大豆育種分野）専門家業務完了報告書. 国際協力事業団 10p.

24 Tsuchiya T.（2003）：Informe Final del Experto. JICA，12p.

25 Tsuchiya T.（2003）：Por qué se Realize el Mejoramiento de la Soja en Paraguay. JICA，51p.

26 Tsuchiya T.（2006）：Por qué se Realize el Mejoramiento Genético de la Soja en Paraguay，Segunda edición. JICA，52p.

27 土屋武彦（2006）：大豆新品種 CRIA-4（Guaraní）とCRIA-5（Marangatú）の育成，専門家技術情報第1号，ダイズシストセンチュウ及び大豆さび病抵抗性品種育成プロジェクト12p.

28 土屋武彦（2006）：パラグアイにおける大豆連絡試験の解析，専門家技術情報第2号，ダイズシストセンチュウ及び大豆さび病抵抗性品種の育成プロジェクト 20p.

29 Chávez C. Rodriguez，D. Bigler，A. Morel，M. Komeichi，T. Tsuchiya（2006）： Nuevas Variedades de Soja（Glycine max L. Merr. ） CRIA-4（Guaraní），CRIA-5（Marangatú）. Informe Técnico de Soja No.3，CRIA. 15p.

30 Tsuchiya T. y A. Morel（2007）：Evaluación de Resistencia al Nematodo del Quiste de Lineas de Soja en Condiciones de Infección Natural（2006/07），CRIA. 16p.

31 Morel A.，H.Montiel，A. Alttamirano，C. Altamirano，R. Morel y T. Tsuchiya（2007）: Comportamiento de 13 Cultivares de Soja en 7 Épocas de Siembras. Resultads de la Investigación en el Área de Mejoramiento Genético de Soja Cicro 2006/7. p52-60

32 Morel，A.，T. Tsuchiya y L. Pedrozo（2007）：Monitreamiento de Parcelas sobre el Nemátodo del Quiste（NQS）， Yjhovy-Canindeyú， 2007. Resultads de la Investigación en el Área de Mejoramiento Genético de Soja Cicro 2006/7. P61-67

33 Tsuchiya T.（2007）：Mejoramiento Genético sobre la Resistencia al NQS en el Paraguay. JICA，103p.

34土屋武彦・Anibal Morel Yurenka（2007）：パラグアイにおけるダイズシストセンチュウ汚染圃場を利用した抵抗性材料の選抜（2006/07），専門家技術情報第3号，21p.

35 Morel A.，H. Montiel，A. Altamirano，C. Altamirano，R. Morel y 土屋武彦（2007）：パラグアイにおけるダイズ品種の播種期試験（2006/07），専門家技術情報第4号，14p.

36 Morel A.，H. Montiel，A. Altamirano，C. Altamirano，R. Morel y 土屋武彦（2007）：パラグアイにおけるダイズ品種国内連絡試験の解析（2005/06-2006/07），専門家技術情報第5号，42p.

37 Tsuchiya T.（2008）：Soja - Sabrosa，Nutrtiva，Saludable. JICA，64p

38 Morel A. C. Chavez，E. Rodriguez，D. Bigler，M. Komeichi y T.Tsuchiya（2008）：Lineas Promisorias de Soja Resistentes al NQS “LCM 167 y LCM 168"　

39 Morel A，C. Chavez，E. Rodriguez，D. Bigler，M. Komeichi y T.Tsuchiya（2008）：Nuevas Variedades de Soja Resistentes al NQS，CRIA-6 （Yjhovy）　

40 Morel A，C. Chavez，E. Rodriguez，D. Bigler，M. Komeichi y T.Tsuchiya（2008）：ダイズシストセンチュウ抵抗性新品種候補LCM 167， LCM 168. 専門家技術情報第6号，39p.

41土屋武彦・A. Morel（2008）：ブラジル，アルゼンチンのシスト線虫抵抗性育種事情. 専門家技術情報第7号，26p.

42 Tsuchiya T.（2008）：Informe Final del Proyecto（西和 プロジェクト事業完了報告書）22p.

43 Tsuchiya T.（2008）：Informe Final del Experto（西和 専門家業務完了報告書 21p）27p.

44 Tsuchiya T.（2008）：Informe de las Actividades del Proyecto，Año 2006 al 2007（西和 プロジェクト進捗状況報告書集2006-2007年）26p.

45 土屋武彦（2010）：南米におけるダイズ育種の現状と展望（大豆のすべて、分担執筆）p33-41，喜多村啓介編集，サイエンスフォーラム 538p.

46 土屋武彦（2020）：ラテンアメリカ 旅は道づれ（自費出版）晩鐘舎246p.

47 土屋武彦（2020）：パラグアイから今日は！（自費出版）晩鐘舎196p.

 

（3）論文・学会発表

01 Padulles N.L.，J.E.Nisi，L.Salines und T.Tsuchiya（1979）：Mejoramiento Genetico de Soja en La EERA de Marcos Juarez. 4th Reunion Tecnica Nacional de Soja en Argentina.　

02 土屋武彦（1981）：アルゼンチンにおける大豆品種の収量性，日本育種作物学会北海道談話会報18，p35

03 土屋武彦（1981）：アルゼンチンにおける大豆生産の現状と育種技術協力，十勝農学談話会 22，p11-23

04 酒井真次・土屋武彦（1982）：アルゼンチンにおける大豆育種技術協力，農林水産省作物育種部門総括検討特別検討課題講演要旨

05紙谷元一，Carlos Chavez，Antonio Altamirano，土屋武彦（2001）：パラグアイ共和国地域農業研究センター（CRIA）育成ダイズシストセンチュウ抵抗性系統のDNAマーカー解析，日本育種・作物学会北海道談話会

06 David Bigler，Carlos Chavez，Eduardo Rodriguez，Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi （2002）：Desarrollo de las Variedades Precoces， Resistentes a las Enfermedades y de alto Rendimiento ，Don Rufo y Pua-e. Seminario sobre la Investigacin del Cultivo de Soja en el Paraguay.

07 David Bigler，Carlos Chavez，Eduardo Rodriguez，Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi （2002）：Desarrollo del Germoplasma de Alto Rendimiento， Siembra Tardía y Resistencia al NQS en CRIA，Seminario sobre la Investigacin del Cultivo de Soja en el Paraguay.

08 David Bigler，Carlos Chavez，Eduardo Rodriguez，Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi （2002）：CRIA-2（Don Rufo）， Nueva Cultivar de Soja de Ciclo Precoz para la Region Sureste de Paraguay. 24th Reunion de Investigacion de Soja de la Region Central de Brasil.

09 David Bigler，Carlos Chavez，Eduardo Rodriguez，Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi（2002）：CRIA-3 （Pua-e）， Nueva Cultivar de Soja de Ciclo Precoz para la Region Sureste de Paraguay. 24th Reunion de Investigacion de Soja de la Region Central de Brasil.

 

（4）定期刊行物への寄稿

01 土屋武彦（1979）：アルゼンチン雑感，十勝野（十勝農試緑親会）13，p66-69

02 土屋武彦（1980）：アルゼンチンの人々，十勝野（十勝農試緑親会）14，p73-77

03 土屋武彦・酒井真次（1981）：アルゼンチンの大豆作と育種研究（1），農業技術 36（6）p246-249

04 土屋武彦・酒井真次（1981）：アルゼンチンの大豆作と育種研究（2），農業技術 36（7）p299-302

05 土屋武彦（1984）：アルゼンチン研修員のことなど，十勝野（十勝農試緑親会）18， p43-44

06 土屋武彦（2000）：パラグアイ国から今日は，むーべる（上川農試親睦会）30， p3-5

07 土屋武彦（2004）：南米パラグアイのダイズ栽培（1）日系移住者が築いたパラグアイのダイズ栽培，農業及び園芸，79（1）p23-30

08土屋武彦（2004）：南米パラグアイのダイズ栽培（2）パラグアイのダイズの高生産性と栽培実態，農業及び園芸，79（2）p256-262

09土屋武彦（2004）：南米パラグアイのダイズ栽培（3）日本の技術協力とパラグアイのダイズ育種，農業及び園芸，79（3）p358-365

10 土屋武彦（2004）：海外事情 パラグアイの大豆栽培「日系移住者が輸出品目指し，本格栽培」ニューカントリー 52（1）p64-65

11 土屋武彦（2005）：パラグアイの農業，最近の話題，北農 72（1）p101-106

12 土屋武彦（2005）：パラグアイのダイズ栽培，研究ジャーナル，28（5）p42-45

13 土屋武彦（2006）：パラグアイ事情，北農 73（3）p277-280

14土屋武彦（2008）：大豆新品種の公表とプロジェクト終了式典が開催される，JICAパラグアイ事務所だより，2008年3月号

15土屋武彦（2008）：ダイズシストセンチュウ及びさび病抵抗性品種の育成（フェニックスプロジェクト）を総括する，JICAパラグアイ事務所だより，2008年4月号

16 土屋武彦（2008）：南米大豆の生産動向とGM大豆，グリーンテクノ情報 4（2）p53-58

17 土屋武彦（2009）：南米ダイズ生産の発展に寄与した日本，農林水産技術同友会報47，p12-15

18 土屋武彦（2010）：南米における大豆生産の実態，農業1529（平成22年1月号），p53-58

 

（5）講演会

01 土屋武彦（2004）：パラグアイの農業と大豆生産，農林水産同友会北海道支部例会 2004.8.27

02 土屋武彦（2005）：南米における技術協力について，緑の地平線の会 2005.6.11

03 土屋武彦（2008）：ダイズシストセンチュウ及び大豆さび病抵抗性品種の育成（フェニックスプロジェクト），JICA専門家ボランテイア連絡会（於JICAパラグアイ） 2008.2.15

04 土屋武彦（2008）：ダイズシストセンチュウ及び大豆さび病抵抗性品種の育成（フェニックスプロジェクト），JICA専門家帰国報告会（於JICA東京） 2008.3.24

05土屋武彦（2008）：南米大豆の生産動向とGM大豆，緑の地平線の会（十勝農試研修会）2008.9.26

06土屋武彦（2009）：大豆品種の話 in 旭川（旭川市大豆プロジェクト） 2009.2.4

07土屋武彦（2009）：南米大豆の生産と育種，緑の地平線の会（上川農試研修会） 2009.9.11

08土屋武彦（2013）：大豆の話，世界の大豆と北海道の大豆（農業者サロン） 2013.7.20

09 土屋武彦（2016）：南米生活は，いつもアスタ・マニヤーナ（明日があるさ），恵庭市長寿大学講座2016.2.17

10 土屋武彦（2020）：市民憲章と歩む市民の集い講演「海外から見た日本」，市民憲章だより第34号p2（令和2年3月31日恵庭市民憲章推進協議会）

 

（6）新聞等メデイア対応

01 Akai J.，T.Tamada und T.Tsuchiya（1978）：Visita de tecnicos japoneses en soja. LA GASETA 1978.3.9

02 Akai J.，T.Tamada und T.Tsuchiya（1978）：Visita de mission japonesa al INTA. 1978掲載

03 Tsuchiya T.（1979）：Mejoramiento genetico para el cultivo de soja. LA NACION 1979.2.17

04 土屋武彦（1979）：大統領，大豆栽培にもっと力を，アルゼンチンから帰国，十勝農試職員も昼食会に，北海道新聞1979.10.10

05 土屋武彦（1980）：こんにちは，南米は有望な食糧基地です，アルゼンチンから帰国した道立十勝農試研究員土屋武彦さん，北海道新聞1980

06 砂田喜与志・土屋武彦（1981）：大豆の育種勉強，アルゼンチンから四人目の研修者，北海道新聞1981.8.12

筆者以外の文献も公表されているが、本稿では省略した。

廃刊になった機関誌「十勝野」から、アルゼンチン追憶（その３）

十勝農業試験場の職員親睦会（緑親会）が発刊していた「十勝野」という冊子がある。既に廃刊となっているが、昭和47年（1972）創刊で三十数年発行された（手元に創刊号から、平成9年発行の31号まで揃っている）。農業試験場の公的なことは「年報」「事業成績書」「研究報告」 等に残されるが、そこで活動した職員の日常や生き様については読み取ることが出来ない。反面、この親睦団体の機関誌「十勝野」は当時の職員の生活が生き生きと描かれ、今ともなれば極めて貴重な資料と言えよう。

この稿では、「十勝野」に掲載されたアルゼンチン関連記事を引用する。

当時十勝農業試験場は、アルゼンチン共和国への専門家派遣、研修生受け入れを行っていた。この事業は、日本政府がアルゼンチン共和国からの要請を受け、昭和53年（1978）から昭和59年（1984）までの7年間「アルゼンチン国の大豆育種に対する研究協力」プロジェクト（国際協力事業団）として実施したもので、JICAの技術協力の中では成功例と称えられるプロジェクトであった。開始当時の場長は中山利彦氏、大豆育種科長は砂田喜與志氏、派遣専門家は酒井眞次と土屋武彦研究職員。後に、中西浩氏が加わった。プロジェクト推進に多大な苦労と尽力された中山利彦、砂田喜與志の両氏は今や鬼籍に入る。

 

３．アルゼンチン研修員のことなど

機内サービスのスコッチを飲みながら、成田空港で買った推理小説を読んでいると、

「その事件の犯人を知っています。教えましょうか？」

スチュワーデスが声をかける。そんな言葉にのるものか、犯人が分かってしまってはブエノス・アイレスまでの24時間が退屈してしまう。スコッチのお代わりをしながら、今回も又長いフライトに耐えることになった。1984年3月のことである。

雪の十勝から、ニューヨーク、マイアミ、リマ、サンチャゴを経由してブエノス・アイレスに到着すると、夏の太陽が容赦なく降り注ぐ。日本とは季節と昼夜が全く逆なこの国は、確かに地球上で一番遠い国である。

しかし、アルゼンチンから輸入されたソルガム等の飼料を十勝の牛が食べ、芽室のスーパーにアルゼンチン産のエビやイカが並べられているのを見ると、果たして遠い国なのかと思う。アルゼンチンの穀倉地帯が世界の食糧基地として今よりもさらに重要になったとき、日本にとってアルゼンチンがもっと近い国になることは想像に難くない。

アルゼンチン国に対する大豆育種技術協力は、本年度で終了することになった。この7年間に調査教義ミッションが3回延べ10名、育種専門家延べ8名、育種以外の短期専門家延べ11名が派遣され、研修員10名が訪日した。

この間、育種技術の協力、育種組織体制の確立、大豆研究計画の策定、新品種「カルカラニャ」の育成、育種材料の蓄積と有望系統の作出など一応の成果が得られたものと確信する。これも偏に、日本およびアルゼンチン両国関係者の努力の賜物である。

十勝農試を訪れた研修員に対しご指導いただき、かつ心からのご交友をいただいた緑親会の諸兄に、関係者の一人としてお礼申し上げる。と同時に、彼らはアルゼンチンでの大豆育種の推進者として活躍し、十勝での生活を何よりも懐かしんでいることをお伝えしたい。

(1) 日本人の心を理解したネストル・パドレス氏

帰国後、育種センターの大豆科長として活躍。育種の実践家。帰国後結婚して2児の父。退職して農業関係の会社を設立。

(2) 合理的理論家、スワレス氏

現在育種センターの大豆科長。アルゼンチン大豆育種の中心的存在。帰国後修士。アメリカ留学の話もある。

(3) 小麦の育種を担うニシ

大豆科が独立した後、小麦育種の専任者として残り、現在全国小麦研究プログラムの調整官。今も、大きな体を前後に揺らしながら話しています。

(4) 感性豊かな美人育種家ノラ・マンクーソ

大豆育種サブセンターのペルガミノ農試で、大豆育種を一人で担っています。一段とスマートになって、実力派のミス。

(5) おしゃれなソミリアーナ氏

北西部のサルタ農試で豆類の育種責任者。努力家で知識も豊富。

(6) 髭のトマソ氏

南部のボルデナーベ農試で、麦類と大豆の育種科長。この地帯への大豆導入に努力している。

(7) ミシオネスの大人オリベリ氏

パラグアイ、ブラジルに近いアルゼンチン北東部の厳しい条件下での大豆を担う。

(8) シャイな真面目人ルイス・サリーネス氏

若手の育種家。おっとり型。帰国後に結婚の予定。新居の完成も間近。

(9) 真摯な紳士ラタンシー氏

全国大豆研究プログラムの初代調整官。小麦・大豆の二毛作、不耕起栽培の第一人者。

(10) 英国型紳士カブリーニ前場長

帰国後、脳梗塞で倒れ一時言葉も不自由だったが、現在は回復。

以上が十勝農試を訪れた人々の近況である。

パンパの試験圃場に立って、この7年間に積み上げられてきた育種材料の広がりや、育成品種の生育を眺めながら思うのであった。これらの大豆は、広大な沃野に育まれ、生産物は世界に輸出されて行くだろう。世界の飢えたる民のためにも。

ちょうど十勝で大豆の作付けがどんどん減少していた10年前のころ、大豆の育種に携わりながら、十勝農民のために、世界の飢えたる民のためにと大豆育種に執着していた頃を思い出していた。

引用：土屋武彦1984、十勝農業試験場緑親会発行「十勝野」第18号p43-44

 

◆研修修了時の研修生挨拶と30年後の再会（Luis A. Salines）

 

（写真は2002年、INTA Marcos Juarez 大豆研究室の前でSalines室長と）

 

「十勝野」掲載のアルゼンチン関連記事

（１）中山利彦1977：アルゼンチン雑感、「十勝野」第11号p25-28

（２）砂田喜与志1977、地球の裏側の農業国アルゼンチン共和国への旅、「十勝野」第11号p28-31

（３）Nestor L. Padulles 1978、別れに際して、「十勝野」第12号p56

（４）土屋武彦1979、アルゼンチン雑感、「十勝野」第13号p66-69

（５）Jorje E. Nissi 1979、私の日本雑感、大豆研究室へ寄せて、「十勝野」第13号p72-73

（６）Juan C. Suares 1979、私の日本雑感、大豆研究室へ寄せて、「十勝野」第13号p74-75

（７）土屋武彦1980、アルゼンチンの人々、「十勝野」第14号p73-77

（８）Nora Mancuso 1980、研修を終えて、「十勝野」第14号p86-87

（９）砂田喜与志1981、真夜中（真昼）の国際電話、「十勝野」第15号p29-32

（10）中西浩1981、十勝農試の思い出、「十勝野」第15号p76

（11）酒井眞次1983、アルゼンチンにて、パラナ川氾濫、「十勝野」第17号p36-37

（12）Nestol J. Oliveri 1983、日本の印象、「十勝野」第17号p57-58

（13）Juan C. Tomaso 1983、親愛なる友人の皆様へ、「十勝野」第17号p57-58

（14）土屋武彦1984、アルゼンチン研修員のことなど、「十勝野」第18号p43-44

（15）Luis A. Salines 1984、日本の印象、「十勝野」第18号p43-44

廃刊になった機関誌「十勝野」から、アルゼンチン追憶（その２）

十勝農業試験場の職員親睦会（緑親会）が発刊していた「十勝野」という冊子がある。既に廃刊となっているが、昭和47年（1972）創刊で三十数年発行された（手元に創刊号から、平成9年発行の31号まで揃っている）。農業試験場の公的なことは「年報」や「事業成績書」等資料に残されるが、そこで活動した職員の日常や生き様については読み取ることが出来ない。反面、この親睦団体の機関誌「十勝野」は当時の職員の生活が生き生きと描かれ、今ともなれば極めて貴重な資料と言えよう。

本稿では、「十勝野」に掲載されたアルゼンチン関連記事を引用する。

当時十勝農業試験場は、アルゼンチン共和国への専門家派遣、研修生受け入れを行っていた。この事業は、日本政府がアルゼンチン共和国からの要請を受け、昭和53年（1978）から昭和59年（1984）までの7年間「アルゼンチン国の大豆育種に対する研究協力」プロジェクト（国際協力事業団）として実施され、JICAの技術協力の中では成功例と称えられるプロジェクトであった。開始当時の場長は中山利彦氏、大豆育種科長は砂田喜與志氏、派遣専門家は酒井眞次と土屋武彦研究職員。後に、中西浩氏が加わった。プロジェクト推進に多大な苦労と尽力された中山利彦、砂田喜與志の両氏は今や鬼籍に入る。

 

２．アルゼンチンの人々

　アルゼンチンと言えば、一般的にはタンゴの国として、或いはまた限りなく広がるパンパ平原の国として思い出されるようである。事実、３年前の小生の認識もその域を出ていなかった。

　日本にとってアルゼンチンは何よりも遠く、彼の国で何が起ころうと地球の反対側に位置する我々には痛くもかゆくもないし、騒音に悩まされることもなかった。政府だって、頭を寄せ合って石油の輸入や自動車の輸出について論議するようなこともなかったし、ただお互いに挨拶を交わし、お天気の話でもすればよい間柄であった。

だから、アルゼンチンの姿が余り多く知られていなかったのも無理からぬことであるが、アルゼンチンはタンゴとパンパだけの国ではなかった。

　住んでいる人々は、南アメリカ特有の陽気さと暢気さを持つが、同時にヨーロッパ的な優雅さと高い知性を有していたし、人間の尊厳や精神の自由の尊さをよく認識した国民性を有するように思われた。

　アルゼンチンの２年間の生活で、多くの友人を得たことは何にもまして喜びである。

◆セニョリータ・モッシのこと

　彼女は大柄なイタリー系美人教師である。髪の毛は黒く、鼻が高く、肌はあくまで白かった。赤いコートの裾をひるがえして、車の運転席から降り立っては、わが家のブザーを押した。

「お元気？」

日本酒も緑茶も好きになって、わが家の息子たちのことを

「ヒデ！カツ！」「チャオ！インデイオ」「チャオ！ネグロ」と呼んだ。日焼けして真っ黒になった姿に愛情をこめて呼びかける。

マルコス・フアレスを離れるとき、彼女は試験場牧草地の滑走路まで見送りに来て、泣き腫れた瞳から大粒の涙を落した。包み込むような長い抱擁のあとつぶやいた。

「是非一度日本へ行ってみたい。またいつかきっと会えるわね。子供たちだけでも、もう一度アルゼンチンへ寄こしてね」

セスナ機の窓から、滑走路の脇にたつ彼女の赤いコートが、大勢の子供たちに囲まれていつまでも動かない姿が眺められた。旋回するセスナ機の窓を通して、白いハンカチが目に残った。

息子たちは２年間毎日、午前10時から12時まで彼女の家に通った。アルファベットの読み方も書き方も全く知らなかった子供たちが、スペイン語を書き、話、現地校の事業を受け、アルゼンチンの子供たちと同じように試験を受けたり、通知箋をもらったりするまでになったのも、全て彼女の力によるところが大きい。彼女との邂逅は、私たち家族にとって最大の宝である。

因みに、彼女は国立小学校の教師。ミセスであるが、教師に対しては全てセニョリータと呼ぶ。彼女の本名はマリア・イネス・モッシ。

◆レアーレ家の人々

隣町にレオネスという小さな落ち着いた町がある。私たちが住んでいたマルコス・フアレスから約17キロしか離れていない。レオネスは「小麦のまち」と呼ばれ、毎年全国小麦祭りが開催される。この小麦祭りでは、小麦の新品種や栽培法を紹介する研究発表会、農機具展示会、ミス小麦の選出、音楽祭など種々の催しが行われ、大統領の出席も見られる。街の入り口には小麦をかたどったアーチが建っていて、「ようこそ、レオネスへ」と書かれている。

このアーチより1区画ほど入ったところにレアーレ家がある。美しい長女のリリイさんは、ロサリオ大学で哲学を専攻しており、日本語がとても達者である。

「日本のお茶わんに塗るために、牛の骨粉を日本へ輸出しているのよ。あれ、知らなかった？」なんて、甘い声で話す。

アルゼンチンの若者たちの基準ではどうか分からないが、日本人の感覚では非常にきれいな可愛いお嬢さんである。彼女は１年間浜松の女子高校に留学した経験がある。

「１年間で、どうしてそんなに日本語が上手になったの？」

「うん、まだ上手でない。だけど、浜松では学校から帰ると毎日テレビを見ていたの。それで、これ何？これ何？と、テレビで覚える」

レオネス市と浜松市は交換留学生の制度があり、今年も日本の高校生がレアーレ家に寄寓している。

ご家族はご夫妻とお嬢さん２人、ご子息１人。大の日本贔屓である。子息のマルコ君は子供たちのサッカー仲間であったし、妻は奥様からエンパナーダの料理法を教授されていた。妹さんは来年度、マルコ君は四年後に留学の予定という。日本での再会を喜びたい人々である。

◆ナッチョ、ホセ、ギジェとパチャ

アルゼンチンの人々は、親しくなれば通常苗字や敬称を使わず、名前の呼び捨てか愛称で呼び合う。だから至る所で、「デブ」「ヤセッポ」「ハゲ」「ハナペチャ」などの言葉が氾濫する。前述のモッシ家でも、奥さんが旦那を

「フラッコー（ヤセッポさん）」と呼ぶ。

しかし、ご主人は頭髪が薄くなった恰幅の良い紳士だから

「どうして、ヤセッポさんなのですか？」と聞けば

「昔はもっとスマートだったのよ」ということになる。

昨年十勝農試へ研修に来ていたニシ室長の場合、ニシという姓でなくホルヘという名前で呼ぶ。秘書のマリア・マルタが

「ホルヘ！テレフォノ（電話ですよ）」

と呼ぶ。これを日本でやったらどうなるか。勇気ある緑親会の諸姉、上司に試みられたい。

また、話は少し違うが、挨拶の時お互いに相手の名前を呼ぶのは良いことだと思う。

「おはよう、ルイス！」

「元気かい、ジュデイ！」

なんとなく親しみを感じるではありませんか。

冒頭のナッチョ、ホセ、ギジェとパチャはわが家に頻繁に出入りしていた息子の友達である。ナッチョは息子たちより頭一つ大きく、大人の風格をしていた。教室では隣どうしで、宿題の面倒まで見てもらっていたらしい。

「ナッチョの答えを写しているのだろう？」と息子に言えば

「数学ではナッチョが俺の答えを写しているよ」

と澄ましたもの。彼は農業高校へ進学し、農業試験場へ勤務するのだと言う。彼の祖父はペルガミノ農試で小麦研究のコーデイネーターをしている。

ホセは顔立ちの整った子供だった。学校の近くに家があり、子供たちの集合場所のようになっていた。落ち着いていて大人の会話が出来る、面倒見の良いボスであった。魚釣りやサッカー、凧作りの先生である。

パチャは音楽教師の息子さんで、冬でも半ズボンを穿いていた。友達の少ない子供のようだったが、良く遊びに来ていた。郵便切手を集めているのを知って、今でも送ってくる。別れるとき、大きな声で泣いていた。

ギジエは眼をくりくりさせて、いつもおどけていた。下の息子が一番気を許していた友達の一人である。「教師の日」の先生への贈り物をする幹事役を一緒にやっていたのを思い出す。

その他にも多くの子供たちとの出会いがあった。サッカーの友達、プールでの友達、喧嘩した友達、このような多くの人との出会いが、子供たちの心の糧になったことだろうと信じたい。

◆スーテル神父

マルコス・フアレス市で日本語を話せる唯一のアルゼンチン人であった。大阪で13年間暮らしたそうだが、丁寧で静かな日本語を話す。

ワインの銘柄に「スーテル」という１級品があって、

「ワインはスーテルを飲みなさい」と言って、笑わしている。来年度の休暇には訪日の予定とのこと、十勝ワインを飲む機会がきっとあるだろう。

◆隣の人々のこと

右隣はスーパーマーケットのご主人。頭が禿げ上がった老紳士。毎日セーターを取り換えておしゃれを楽しんでいる。家の前に立って、道行く人々を眺めていた。弟が近くで電気器具と家具類を販売しており、こちらも頭が輝いていた。子供たちは彼らの事を「朝日」「夕日」と呼んでいた。

左隣には芸術学校と称する古い建物があり、管理人の老夫婦が住んでいる。老婦人は腰の曲がった小柄な感じで、ひっそりと暮らしていた。食事時にはトントンと肉をたたく音が聞こえてきた。その音は、「ああ今日もミラネッサ」と料理のメニューをうかがわせた。そして、土曜日と日曜日は劇団の仲間が集まって賑わいを見せていた。

道路を隔てた向かい側には、農場主のご家族が住んでいた。主人や奥さんは頻繁に農場へ出向いていたが、年寄夫婦は優雅な生活をしていた。老婦人は白髪で上品な顔立ち、清楚な婦人であった。

「日本はとても美しい国ですね。日本に関する本を読んでいるんですよ」

と話しかけてくる。日本旅行をしている友達から届いた絵葉書を私たちに見せながら、

「なんて素晴らしいんだろう。大変美しい」

と、金閣寺の写真を示す。

この町の人口は18,000人、芽室町と同じくらいの町だが、休暇に日本旅行を楽しんできたと言う人々に度々話しかけられた。経済大国と呼ばれる日本だが、長期休暇を取って南米まで旅行する人が何人いるだろう。生活に対する心のゆとりと経済のゆとりはまだ我々にない。

日本人がアルゼンチンを知る以上に、この国の人々は日本の事を知っている。それは、店頭に氾濫するカメラや電気製品、時計、オートバイや自動車の力が大きいのは確かだが、原爆記念日にはその映像をテレビに流し戦争の悲惨さを伝えるようなマスコミの力もある。そしてまた、異文化を抵抗なく取り入れようとする度量もある。さらに付け加えれば、数こそ少ないものの、日本人への信用を築き上げてきた移住者の方々の努力を忘れることは出来ない。

日本の38倍もの農用地を有するアルゼンチンは、世界の食糧基地としての地位を今後ますます高めることだろう。今後も日本とアルゼンチンの友好関係が続くことを期待したい。いつの日か、多くのアミーゴたちとの再会を願いつつ。

引用：土屋武彦1980、十勝農業試験場緑親会発行「十勝野」第14号p73-77）

 

 

「十勝野」掲載のアルゼンチン関連記事

（１）中山利彦1977：アルゼンチン雑感、「十勝野」第11号p25-28

（２）砂田喜与志1977、地球の裏側の農業国アルゼンチン共和国への旅、「十勝野」第11号p28-31

（３）Nestor L. Padulles 1978、別れに際して、「十勝野」第12号p56

（４）土屋武彦1979、アルゼンチン雑感、「十勝野」第13号p66-69

（５）Jorje E. Nissi 1979、私の日本雑感、大豆研究室へ寄せて、「十勝野」第13号p72-73

（６）Juan C. Suares 1979、私の日本雑感、大豆研究室へ寄せて、「十勝野」第13号p74-75

（７）土屋武彦1980、アルゼンチンの人々、「十勝野」第14号p73-77

（８）Nora Mancuso 1980、研修を終えて、「十勝野」第14号p86-87

（９）砂田喜与志1981、真夜中（真昼）の国際電話、「十勝野」第15号p29-32

（10）中西浩1981、十勝農試の思い出、「十勝野」第15号p76

（11）酒井眞次1983、アルゼンチンにて、パラナ川氾濫、「十勝野」第17号p36-37

（12）Nestol J. Oliveri 1983、日本の印象、「十勝野」第17号p57-58

（13）Juan C. Tomaso 1983、親愛なる友人の皆様へ、「十勝野」第17号p57-58

（14）土屋武彦1984、アルゼンチン研修員のことなど、「十勝野」第18号p43-44

（15）Luis A. Salines 1984、日本の印象、「十勝野」第18号p43-44

廃刊になった機関誌「十勝野」から、アルゼンチン追憶（その１）

十勝農業試験場の職員親睦会（緑親会）が発刊していた「十勝野」という冊子がある。既に廃刊となっているが、昭和47年（1972）創刊で三十数年発行された（手元に創刊号から、平成9年発行の31号まで揃っている）。農業試験場の公的なことは「年報」や「事業成績書」等資料に残されるが、そこで活動した職員の日常や生き様については読み取ることが出来ない。反面、この親睦団体の機関誌「十勝野」は当時の職員の生活が生き生きと描かれ、今ともなれば極めて貴重な資料と言えよう。

本稿では、「十勝野」に掲載されたアルゼンチン関連記事の中から一部を引用する。四十数年前の状況を垣間見ることが出来る。

当時十勝農業試験場は、アルゼンチン共和国への専門家派遣、研修生受け入れを行っていた。この事業は、日本政府がアルゼンチン共和国からの要請を受け、昭和53年（1978）から昭和59年（1984）までの7年間「アルゼンチン国の大豆育種に対する研究協力」プロジェクト（国際協力事業団）として実施され、JICAの技術協力の中では成功例と称えられたプロジェクトである。開始当時の場長は中山利彦氏、大豆育種科長は砂田喜與志氏、派遣専門家は酒井眞次と土屋武彦研究職員。後半は中西 浩が加わった。プロジェクト推進にあたり多大な苦労と尽力された中山利彦、砂田喜與志の両氏は今や鬼籍に入る。

 

１．アルゼンチン雑感

ビデラ・アルゼンチン大統領が訪日した時、大平首相が大統領に「貴国はガウチョの国と言われますが、ガウチョの義理・人情は、我が国のサムライの精神と通じるものがありますな、アーウー」と言ったかどうか定かでないけれども、アルゼンチンの人々の心の中に日本人の心を見る機会が非常に多い。アルゼンチンに来て1年余りが過ぎ去ったが、その間、当地の人々から多くの親切・多くの交友を賜った。それら交友の根底にあるものは、日本人と共通する義理・人情の世界であった。私は、この世界を大切にしたいと考えている。

緑親会の諸姉・諸兄には、すっかりご無沙汰の極みであったので、その失礼を深謝し、地球の反対側から愛をこめてご挨拶申し上げる次第である。

◆アサードとビノのこと

アルゼンチンのビールは泥臭くて、全く美味しくない。ウイスキーも安っぽい単純な味でしかない。それに引き換え、ワインは種類も豊富であり、美味しいものが多い。従って、専らワインを愛飲することになる。

牛の焼き肉が主食のようなお国柄でもあるので、ワインはこの食生活に極めてマッチする。夕食は勿論のこと昼食から、食堂に行けば「飲み物は何にするか？」と来るワインとソーダを注文しておいて、おもむろに、スープは、前菜は、肉は、デザートはと考える。昼食なら少し軽く、臓物を焼いたものか鶏肉にして、夕食なら厚いステーキを取るのも良い。

この国の人々にとって、食事は重要な日課のひとつのように思われる。十分時間をかけて、歓談をたのしむ。昼食の時間も正午から2時間余り。仕出し弁当やかけそば一杯の日本とはあまりにも対照的である。夕食は9時・10時から夜半に及ぶ。パーテイーでは、ギターに合わせて歌って、踊って騒ぐ。しかし、酔っ払いや陰険に絡んでいる人の姿を見たことはない。

豚肉や鶏肉に比較して牛肉は豊富であり、確かに安いが、残念ながら日本には持ち込めない。アルゼンチンからの輸入は禁止されている。

◆セニョリータたち

アルゼンチンの開拓の歴史は非常に血生臭い。ヨーロッパから渡ってきた白人たちは、原住民のインデイオを徹底的に追い払い、抵抗する原住民を殺戮しながら白人国家を創り上げた。蒙古斑を有し、東洋人と似た骨格のインデイオたちは、現在北部の辺境にわずか残るに過ぎない。

アルゼンチンは、スペイン、イタリア、ドイツ系の移民が多い。それら混血の結果、神はこの国に美しきセニョリータたちを創り賜った。顔立ちは7歳から10歳くらいまでの少女が美しい。カフェテリアに座って、そぞろ歩くセニョリータたちの後姿を眺めるなら、十代後半から二十代前半ということになるだろう。特に、腰から脚の線がいい。

アルゼンチンの旅から帰った友の便りによれば、自宅の玄関を開けた時、日本女性の骨格を改めて見直さざるを得なかったという。彼の美しき奥さんにして然りである。

しかし、アルゼンチンの女性の多くは、年齢とともに巨大化する。花の命はアルゼンチンの方が短そうである。また、肌の美しさは日本女性にかなわない。これは統計的な見解である。

◆サッカーのこと

テニス、バスケットボール、バレーボール、水泳、ゴルフなど多くのスポーツが行われているが、その人気・盛大さにおいてサッカーに勝るものはない。サッカーはアルゼンチンの国技である。

昨年度は世界選手権で優勝し、本年度は東京でのユースのチャンピオンになった。ソビエトとの優勝決定戦が行われた日、三千万の国民が7時からのテレビ・ラジオの中継にくぎ付けになった。逆転の勝利となった瞬間、路上のタクシーも自家用車も警笛を連打し、高層ビルの窓から紙吹雪が舞い、人々は路上に出て国旗を振って喜びに呼応した。ブエノス・アイレスでは、フロリダ街は言うに及ばず、コリエンテス通りも人の波に埋もれ、市内の車は至る所で立ち往生。その車の間を縫って国旗を売り歩く人、スクラムを組んで喜びを表す少年たち、バルコニーから群衆に挨拶する大統領。市役所も会社も半日は全く仕事にならない状態であった。

マルコス・フアレスのような小さな町でも同様で、わが家でも国旗を出して祝すれば、家の前に車は列をなし、ギターを抱えた人々を中心に人が群れての大合唱。学校では、アルゼンチンの国旗と日の丸を先頭に、学校の周囲を何回も群れを成して走り、歌い、喜びを表したと言う。

このような力がどこに潜んでいるのか、のんびりとした仕事ぶりからは想像もつかない。しかし、情熱的にしかもしらけずに喜びを表現する方法を、日本人は忘れてしまったのではないだろうか。

◆生活リズム

24時間の空の旅を終えてブエノス・アイレスに到着すると、日本との時差が12時間、季節が全く逆と言う世界に入る。数日は、昼食をとる頃から極めて眠くなり、夜中に目が覚める。人間の体内時計は、そう簡単に調整が出来るものではない。また、夏が過ぎて、これから冬に入ると言う体調が、再び夏を迎えるわけである。

さらに、一日の生活リズムが日本と異なる。例を試験場の勤務時間にとってみると、午前7時～12時、午後3時～午後7時が勤務時間である。朝が早く、夜が遅い。夏の暑い日中は、家に帰り昼寝する慣習である。

日本のように娯楽が豊富なわけではない。勿論、パチンコや麻雀があるわけでない。夜は家族単位、恋人同士の行動が主体である。日本のようなバーやキャバレーの存在は皆無に近い。

したがって、アルゼンチンではまだ映画が全盛である。土曜日の夜など、映画の終了する零時半ごろから再びカフェテリアが満席になり、若いカップルは一杯のコーヒーに顔を寄せ合い、話が尽きない。週末の真夜中のこの賑わいは、一瞬時間の感覚を失うものである。

彼らは、子供のころからこの生活リズムに対応しているためだろうか。それとも食生活の故なのか。体力のあるのに驚く。

◆貧富の差

貧富の差が大きい。富める人々は市の中心街に豪華な住宅を有し、避暑地に華麗な別荘を持つのに対し、貧しき人々は駅裏の市街にバラック住まいをする。前者が夏の休暇は地中海かマイアミかと語るとき、後者は1時間の労働で1キロのパンを稼ぐ。

インフレが極めて激しいので、農場主、工場主、商店主らは一般に裕福であり、労働者とくに未組織の労働者は惨めである。公務員の給与が3か月ごとに40％ベースアップするほどのインフレーションである。

履きさらしの穴の開いた子供靴を捨てたところが、すぐに拾われ、翌日には別の誰かが「お前は誰それに子供の靴をやったそうだが俺にもくれないか」と訪ねてくるほどの貧しさである。しかし、貧しさゆえの暗さはない。八百屋にトマト1個、人参1本と買いに来る人々も陽気である。貧しい身なりで、宝くじや菓子を売り歩く子供たちも屈託がない。

資源豊富なこの国の人々にしてみれば、何をあくせく働くのか、何をそんなに急ぐ必要があるのかということなのだろう。貧富の差こそあれ、社会保障制度は日本より進んでいると言われる。

ブエノス・アイレスから所在地のマルコス・フアレスまで450キロ、山の影すら見えない。この地帯はアルゼンチンの主要な穀倉地帯で、小麦、とうもろこし、大豆、ソルガムなどの畑が延々と広がる。草を食む牛の群れ、ひまわりの黄金の畑、水をくみ上げる水車、砂埃を上げて走り回る大型トラクタ、農薬散布中の軽飛行機、強烈な太陽、アルゼンチンパンパの景観である。

元来、樹木のなかったパンパに植林されたのはユウカリ。そして今、大農場の周囲に、国道の脇にこの常緑の並木は大きな陰を落としている。以下にもヨーロッパ的に、しかも単調に。

引用：土屋武彦1979、十勝農業試験場緑親会発行「十勝野」第13号p66-69

 

◆研修修了時のことば（Jorje E. Nissi、Juan C. Suares）

 

 

「十勝野」掲載のアルゼンチン関連記事

（１）中山利彦1977：アルゼンチン雑感、「十勝野」第11号p25-28

（２）砂田喜与志1977、地球の裏側の農業国アルゼンチン共和国への旅、「十勝野」第11号p28-31

（３）Nestor L. Padulles 1978、別れに際して、「十勝野」第12号p56

（４）土屋武彦1979、アルゼンチン雑感、「十勝野」第13号p66-69

（５）Jorje E. Nissi 1979、私の日本雑感、大豆研究室へ寄せて、「十勝野」第13号p72-73

（６）Juan C. Suares 1979、私の日本雑感、大豆研究室へ寄せて、「十勝野」第13号p74-75

（７）土屋武彦1980、アルゼンチンの人々、「十勝野」第14号p73-77

（８）Nora Mancuso 1980、研修を終えて、「十勝野」第14号p86-87

（９）砂田喜与志1981、真夜中（真昼）の国際電話、「十勝野」第15号p29-32

（10）中西浩1981、十勝農試の思い出、「十勝野」第15号p76

（11）酒井眞次1983、アルゼンチンにて、パラナ川氾濫、「十勝野」第17号p36-37

（12）Nestol J. Oliveri 1983、日本の印象、「十勝野」第17号p57-58

（13）Juan C. Tomaso 1983、親愛なる友人の皆様へ、「十勝野」第17号p57-58

（14）土屋武彦1984、アルゼンチン研修員のことなど、「十勝野」第18号p43-44

（15）Luis A. Salines 1984、日本の印象、「十勝野」第18号p43-44

大豆食品（PRODUCTOS ALIMENTICIOS A BASE DE SOJA）-2

3. Diferentes tipos de alimentos a base de soja.

3-1  Brote de soja (Moyashi)

Se deja en remojo el grano de soja, se introduce en una fuente, se deja en un lugar oscuro y con suficiente agua por la mañana, tarde y noche y se hace germinar, así se obtendrán los brotes bien blancos y blandos. Los brotes de soja contienen mucha vitamina C que no contienen en los granos secos de la soja. Se utilizan en los platos de comidas como ensaladas, salteadas, y en algunas cazuelas orientales.

Los brotes de soja que se venden en los comercios provienen de un poroto para moyashi, por esa razón los verdaderos brotes de soja que se obtienen familiarmente son diferentes y de mayor tamaño. 

3-2  Edamame (Soja verde)

Son vainas de sojas antes de madurar. Se cosechan cuando las vainas están aun verdes y las semillas bien cargadas y antes de que las vainas queden amarillas. Se hierven las vainas y luego sazonarla. Les sugiero que acompañen con la cerveza. Se conservan todos los nutrientes que contienen en la soja y poseen mayor contenido de vitamina A que en el grano seco de soja.

3-3  Nimame (Soja hervida)

Se deja en remojo los granos de soja y se cocina. En Japón tienen la costumbre de comer la soja negra dulce y hervida en año nuevo y en algunas ocasiones especiales. También se consumen cocinando con zanahoria, gobou, algas (kombu) y se condimenta con salsa de soja.

3-4  Irimame (Soja tostada)

En Japón tienen como tradición de lanzar los granos de soja tostada en víspera de la primavera, diciendo “Que salgan los males y que entren la felicidad” con el deseo de felicidad y salud de la familia. Se dice que no se acercarán las enfermedades por el ruido que se produce al tostar los granos de soja y por el ruido que se produce al caer la soja. Es una creencia de que si se consume el irimame de acuerdo a la edad de la persona que consume, ese año tendrán una buena salud. La soja tostada se comercializan como snacks.

3-5  Kinako (Harina de soja)

 Se tosta la soja y se muele. Se recomienda colar bien para separar las cascaras, así se obtendran la harina bien suave. Su valor nutritivo es casi igual que la soja en grano y se caracteriza por su delicioso aroma y su sabor medio dulce. Se utiliza para acompañar en el arroz o como ingrediente de algunas galletitas. También se puede utilizar con leche o con yogurth.

3-6  Leche de soja

Se deja en agua y luego de hincharse, se licua para extraer el líquido y se separan los desperdicios. El grano de la soja en sí no es muy digerible, pero si se consumen en forma de la leche de la soja tienen una buena digestión. Muchas veces no son muy apetecidos por las personas por su olor a hierba verde (lipoxiginase) pero al  recalentar la leche de soja pierde ese olor característico, además se han desarrollado variedades de soja sin los componentes que expide el olor a hierba verde (lipoxiginase),. En Paraguay ya comercializan como bebidas.

3-7  Yuba

Al hervir a fuego lento la leche de vaca se forma una capa (nata) en la superficie y al sacar esa capa y se continua hirviendo se forma nuevamente otra capa. Y lo mismo se produce en la leche de soja. Es un concentrado de proteína y aceite y es un alimento con alto valor nutritivo que contiene 55% de proteína y 25% de aceite.

Al hervir la leche de vaca a fuego lento, se forma una capa (nata) sobre la superficie de la leche, al sacar esta capa y si se continua hirviendo la leche nuevemente se forma otra capa. Esta capa es un concentrado de proteínas y grasas y se obtienen lo mismo en la leche de soja. A esto se le denomina Yuba que se considera un alimento muy nutritivo que contiene 55% de proteínas y 25% de grasas. El la ciudad de Kyoto de Japón existen varios comercios donde venden Yuba como alimentos tradicionales. Si alguna vez visita Kyoto le recomiendo que pruebe el Yuba.

3-8  Okara (Fibra de la soja)

Se prepara siguiendo el mismo proceso que el tofu. Pero se utillizan los desperdicios (resíduos) que salen al separar de la leche de soja. Contienen bastantes fibras alimenticias que no contienen en el tofu, y 20% de proteínas. Generalmente se utilizan con verduras salteadas o también se utilizan como ingredientes del pan o galletitas.

    

4.   Salsa de soja y miso son los mas sobresalientes en alimentos fermentados. 

4-1 Salsa de soja

Se deja en agua la soja para mayor absorción de líquidos, se hace hervir a vapor y se mezcla con trigo tostado, fermento de arroz y la salmuera, se deja estacionar y fermentar durante 1 año, a esto se lo llaman “Moromi”. El moromi se envuelve en un lienzo y se estruja bien. El líquido extraído viene a ser la salsa de soja cruda. Para su consumo primeramente se debe pasteurizar. Su sabrosidad es debido al aminoácido de los ácidos glutamínicos que se producen por la descompocision de las proteínas por medio de los fermentos. La salsa de soja es utilizado en muchos países.

4-2  Miso (Condimento a base de soja)

Se remoja en agua la soja para su mayor absorción del líquido, se hace hervir hasta que se ablande y se muele. Se le agrega el fermento de arroz o trigo y sal y se deja fermentar por varios meses. Dependiendo de las materias primas que se utilizan se pueden elaborar miso de arroz, miso de trigo o miso de soja. La sopa de miso (Misoshiru) es la comida representativa, aunque existen también otros tipos de comidas que utilizan el miso.

El miso aparte de ser utilizado como condimento son una fuente de proteínas. El misoshiru es un alimento complementario desde la antigüedad de los japoneses porque utilizan varios tipos de verduras o plantas marinas o peces y mariscos.

5.   Aceite de soja y los productos proteicos y sus diversos usos.

5-1  Aceite de soja

Se utiliza el aceite de soja para frituras o ensaladas. Además son utilizados como materias primas para la elaboración de jabónes o margarinas.

5-2  Productos a base de proteínas de soja

En EE.UU. y en Japón se investigan sobre la utilización de productos a base de proteínas de soja no solamente para la elaboración de balanceados o fertilizantes. Los productos a base de proteínas de soja son elaborados de las proteínas de soja desgrasada que se presenta en forma de harina, pasta, en granos o en fibras y al incluir estos en otros productos elaborados, elevará el valor nutritivo, conservará la humedad, y el aroma, ayuda a la emulsión, y mejora la consistencia de los alimentos. Actualmente son utilizados mayormente en el jamón cocido, salchichas, y también en kamaboko y chikuwa, productos industriales, hamburguesa, empanaditas chinas, productos congelados, pan, rosquillas, fideos instantáneos.

  

Referencia：Takehiko Tsuchiya 2008; Soja, Sabrosa, Nutritiva, Saludable, Proyect de la JICA-MAG en Paraguay

大豆食品（PRODUCTOS ALIMENTICIOS A BASE DE SOJA）-1

Alimentos a base de soja es una gran familia.

Tofu y Natto, representantes de alimentos a base de soja.

Diferentes tipos de alimentos a base de soja.

Salsa de soja y miso son los mas sobresalientes en alimentos fermentados.

Aceite de soja y los productos proteicos y sus diversos usos.

1.   Alimentos a base de soja es una gran familia.

En los principales países productores de soja como EE.UU., Brasil y otros, son cultivados la soja solamente para el extracción de aceites. Luego de la extracción del aceite, los desperdicios de la soja son destinadas para los alimentos de animales o para abono, y muy pocos son utilizados como alimentos comestibles. En Japón son utilizados la soja en forma de alimentos comestibles. Las técnicas para la elaboración son muy avanzadas. Les presentaré en forma sencilla sobre los alimentos a base de soja. La soja es considerado como grano sagrado que sorprende a la gente por su amplia gama de alimentos que se pueden elaborar y su facilidad para la preparación de varias recetas de cocina.

2.   Tofu y Natto son los representantes de alimentos a base de soja.

2-1  Tofu (Queso de soja)

El Tofu se prepara remojando el grano de soja en agua, luego se licua, se cocina y se extrae el jugo de la soja (leche de soja) y se separan los resíduos. Se le agrega la sal inglesa（Sal inglesa: es un líquido sobrante en la elaboración de la sal común） en la leche de soja. Es un alimento nutritivo muy suave para el gastro intestinal. Tiene una textura suave, sabor simple, muy fácil de consumir. Son utilizados en varios platos de comidas porque son fáciles de combinar con cualquier otro producto. El porcentaje de absorción digestiva de la proteína del tofu es de 95%,

Por medio de la diferencia del tipo de materiales utilizados durante la elaboración de tofu a partir de la leche de soja, se clasifican en 3 tipos de tofu: Momen tofu (se utiliza lienzo de  algodón), Kinugoshi tofu (se utiliza la tela de seda), Juuten tofu (se utiliza un recipiente sellado). El Momen tofu se obtiene cargando la leche de soja cuajada en un molde con pequeños orificios para eliminar el agua, cubierto con el lienzo de algodón por lo tanto se obtiene un tofu mas poroso. (El líquido sobrante que se desperdician al presionar se le llama Yu). El Kinugoshi tofu se elabora cargando la leche de soja cuajada en un molde sin eliminar el líquido por lo tanto se obtiene uno tofu con una consistencia mas suave. El juuten tofu se elabora cargando en un recipiente sellado donde no se deja respirar, por lo tanto se conservan por mayor tiempo.

A partir de 1kg de soja se obtendrá 12 a 15 pedazos de tofu de 300gr. cada uno.

Como productos derivados de tofu, podemos mencionar al tofu a la parrilla, tofu crudo frito, tofu frito, tofu congelado y otros. El tofu a la parrilla se prepara asando en el fuego ambos lados, el tofu crudo frito se prepara fritando el tofu en trozos grandes en temperatura muy elevadas, el tofu frito se prepara fritando el tofu cortado en pequeños trozos en temperaturas bajas, el tofu congelado se prepara congelando hasta el punto que quede como esponja y luego se descongela y se seca, para que sean fáciles de cocinar y para obtener mayor conservación.

2-2  Natto ( Soja fermentada)

Se remoja la soja en agua para que absorva suficiente líquido, y luego se hierve antes de que el grano de soja se enfríe se envuelven en pajas de arroz y se mantienen a 40～42°C de temperatura para su fermentación, por medio de las bacterias de natto. La bacteria de natto descomponen las proteínas de la soja y la hacen fermentar, y a eso lo llamamos natto (Bacteria de natto：Bacillus subtillis var. natto，bacterias presentes en vegetales secos: Bacillus subtillis）.

El tamaño de la bacteria de natto es de 1/1.000 mm, es un microorganismo presente en las pajas del arroz. Tienen la función de producir diferentes tipos de fermentos y de descomponer las proteínas y aceites. Dentro de las bacterias utilizadas para la fermentación, la bacteria de natto se caracteriza porque forman sustancias pegajosas durante el proceso de  fermentado, que son diferentes que los bacilos lácticos y las aspergillus sp. La bacteria de natto se reproducen también por esporas, por lo tanto son fáciles su multiplicación. A 40°C de temperatura, utilizada para la fermentación, las esporas se reproducen cada 30 min y son muy resistentes ya que pueden sobrevivir a altas temperaturas de mas de 100°C . Por lo tanto por mas que se utilice la paja de arroz para elaborar el natto, es difícil que se contamine con otras bacterias perjudiciales.

Natto es un alimento saludable y muy digestivo, porque las proteínas y aceite se descomponen por medio de las bacterias de natto. Contienen muchos ácidos glutámicos y son sabrosos. En las sustancias fermentosas que segregan la bacteria de natto, existen las proteasas que descomponen las proteínas en los aminoácidos, las amilasas que convierten los almidónes en glucosas, las lipasas que convierten la grasa y el ácido graso en glicerinas, las celulosas que convierten la fibra en azúcar, y las sacarosas que convierten en glucosas. Estos son refinados y utilizados como productos digestivos.

Al consumir el natto son introducidas también los fermentos en el cuerpo, y ayuda a la digestión. En el fermento de natto, existen medicamentos para los intestinos. Según investigaciones realizadas las bacterias de natto existen fuertes defensas contra los microbios patógenos.

Ultimamente se ha descubierto que en la sustancia pegajosa producida por la bacteria de natto existen sustancias que ayudan a disolver los trombos sanguíneos (Nattokinase). Se cree que el Nattokinase ayuda a acelerar la composición de fermentos plasmin que ayudan a disolver los trombos, aunque estos estudios estan aun en etapas muy preliminares.

En Indonesia también existen un alimento muy similar al natto que es fermentado sin sal llamado tempe. El tempe se prepara fermentando la soja hervida y envolviendo en la hoja de la banana (Tempe (Ragi tempe): Rhizopus oligosporus, Rhizopus), son duros y se parece al queso envuelto en hongos finos como el hilo. Se prepara cortando el tempe bien fino y se frita, o dentro de sopas. El tempe posee un tiempo de conservación prolongado y un sabor muy suave por lo tanto podrán ser incluida en la dieta de los paraguayos.

    

Referencia：Takehiko Tsuchiya 2008; Soja, Sabrosa, Nutritiva, Saludable, Proyect de la JICA-MAG en Paraguay

大豆の成分（COMPONENTES DE LA SOJA）-2

4. Las vitaminas y minerales de soja como nutrientes generales

Las vitaminas y los minerales son suplementos nutritivos infaltables para el cuerpo humano aunque en pequeñas cantidades. Sirven para la formación del cuerpo, ayuda a diferentes reacciones químicas que ocurren dentro del cuerpo, y cumplen funciones muy importantes como la regulación de la temperatura y líquido del cuerpo. La soja contiene todas las vitaminas y minerales que necesitan el cuerpo (Excepto la vitamina C).

Una de las vitaminas que mas contiene la soja es la vitamina B1 (Se necesita aproximadamente 1mg de vitamina B1 por día, cada 100gr de soja contiene 0.83mg). La falta de vitamina B1 dentro del cuerpo provocaría la enfermedad llamada beriberi, pérdida del apetito, mala digestión, y estreñimiento.

Otra de las vitaminas que necesita el cuerpo es la vitamina E. La vitamina E se recomienda consumir 7 a 8 gr al día, cada 100gr de soja contienen 1.8mg. La vitamina E mejora el aspecto de la piel al mejorar la circulación saguínea. También actúan en la segregación de hormonas femeninas.

Ultimamente se prestan mucha atención en los efectos en la prevención de la oxidación gracias a la vitamina E. Los ácidos grasos insaturados como el ácido linoleico tiene un defecto de que se oxidan muy fácilmente, pero la vitamina E tiene la función de evitar la oxidación de los ácidos grasos insaturados.

5. Las 3 funciones de los componentes de la soja 

Los alimentos que consumimos diariamente, se consumen por 2 razones, uno es por la nutrición, necesaria para la supervivencia y otro es porque es sabroso. En estos últimos años se prestan mucha atención a una tercera función que es el efecto que produce para el buen funcionamiento del cuerpo. Estos efectos cumplen las funciones de regular el cuerpo humano, de prevenir el envejecimiento, sirve para la recuperación y prevención de varias enfermedades, aumento de la defensa del cuerpo, no produce alergias. Los alimentos a base de soja son considerados como alimentos muy saludables no solo por su aporte nutritivo y por su sabor sino porque tambien descubrieron los “Efectos que producen para el buen funcionamiento del cuerpo”

A estos alimentos como la soja que son buenos para la salud y la prevención de enfermedades, ya que contienen abundantes componentes “para el buen funcionamiento del cuerpo” se le llaman alimentos funcionales, y dentro del área de los alimentos son muy apreciados.

● Las saponinas de soja previene el cáncer y retiene el virus del HIV

Las saponinas son sustancias espumosas llamadas tambien glycoside, es una sustancia compuesta por grasas y glúcidos, se ecuentran principalmente alrededor de haces vasculares de la soja. La palábra saponina proviene del termino “sapo” que significan burbujas. 

Anteriormente se decía que las saponinas eran sustancias dañinas. Sin embargo posteriores investigaciones analizaron detalladamente los componentes y descubrieron de que son beneficiosos para el cuerpo humano – al contrario de lo que se pensaba en la época-, para la reducción de los colesteroles sanguíneos y en la prevención de la oxidación del aceite. Ultimamente han descubierto que las saponinas tienen efectos para la prevención del cáncer y el avance del virus del HIV.

En los países que consumen mucha soja en su dieta como Japón, Indonesia, China y otros, el porcentaje de las personas que padecen del cáncer del intestino grueso y de pulmón son más bajos. En las personas vegetarianas siempre se observan menos riesgos del cáncer del intestino grueso y del pulmón, por lo tanto se venía diciendo de que en la soja se encontraba alguna sustancia que retiene estos cánceres. El Dr. Ookubo y otros de la universidad del noreste del Japón, han presentado resultado de las investigaciones realizadas con la utilización de microorganismos, luego de analizar los efectos de la prevención del cáncer por medio de la DDMP de las saponinas de la soja. Actualmente se investiga la utilización de esta sustancia para la prevención del cáncer.

El HIV (virus del sida) al entrar dentro del cuerpo, se introducen en las glándulas que  cumplen las funciones de dar inmunidad al cuerpo al eliminar microorganismos y sustancias extrañas que atacan al cuerpo. El virus del HIV suspenden las actividades de estas células de las glandulas,  por lo tanto si son atacados por el virus del HIV debilita las funciones inmunológicas de las glandulas, y cualquier microorganismos provocarán enfermedades que podrían ser graves. Según investigaciones realizadas por el Dr. Ookubo y otros descubrieron que al introducir el virus del HIV y las glandulas inmunologicas en un tubo de ensayo, van desapareciendo las glándulas y aumentan la cantidad del virus del HIV. Pero al introducir las saponinas de la soja en el mismo tubo, el virus del HIV no aumentan y las glándulas se desarrollan normalmente. Estos ensayos no se han completado aun, pero con el avance de investigaciones se pretende llegar a ser utilizado como medicamento para la prevención y tratamiento del SIDA.

● La lecitina previene la arteriosclerosis y la demencia

La lecitina son sustancias llamadas phospholípidos y contienen en gran cantidad en el cerebro, médula espinal, hígado, en la yema del huevo, grano de soja y en las levaduras. La lecitina pertenece al grupo químico de los phospatidylcholine y su principal característica es la función emulsionante. En general los phospholípidos tienen esas funciones pero principalmente la lecitina. Se ha prestado mucha atención a la lecitina proque fueron descubiertos que producen diferentes efectos emulsionantes  para la salud.

Una de las principales funciones que cumplen la lecitina es que derrite el colesterol que se adhiere a las venas, y previene el arteriosclerosis. Si el colesterol se acumula en las venas, se achican las venas y provocaría mala circulación de sangre, lo que podría llevar a un infarto del miocardio, derrame cerebral, estenocardia.

Otra de las ventajas de la lecitina es que segun resultados de investigaciones es que  previene la demencia y el envejecimiento cerebral. La lecitina forma parte del Acetylcholine (Ach) que son sustancias transmisoras de informaciones entre las células nerviosas del cerebro, por lo tanto si se consume mucha cantidad de lecitina se desarrollan mas Acetylcholine (Ach) y mejoraría la transmición de información en el cerebro.

● Las isoflavonas y sus efectos para la prevención de la menopausia, envejecimiento, y la osteoporosis.

Las isoflavonas son componentes de los fenoles (Phenols) Phenolic Acid - Flavonoid, la soja contienen 2 isoflavones principales llamadas Genistein，Daidzein y un isoflavon secundario llamado Glycitein.

El consumo de isoflavones de la soja, mejora la frecuencia y la intensidad (hot flashes) que sufren todas las mujeres con menopausias, y sirven para el mantenimiento de los huesos aumentando la densidad y cantidad de los minerales que contienen los huesos. También existen datos sobre la correlación con el alto contenido de isoflavones en la orina y la cantidad de pacientes con cáncer de mamas. Además se cree que por medio de isoflavones, que son sustancias antioxidantes, producen efectos para la retención del avance del envejecimiento de las células y las venas, se investigan sobre los efectos de soja con relación a la enfermedad del Alzheimer.

Referencia：Takehiko Tsuchiya 2008; Soja, Sabrosa, Nutritiva, Saludable, Proyect de la JICA-MAG en Paraguay

大豆の成分（COMPONENTES DE LA SOJA）-1

La soja posee un alto contenido de proteínas de buena calidad y aminoácidos esenciales en forma equilibrada.

El aceite de soja contiene suficiente ácido linoleico útil para el cuerpo humano.

Los hidratos de carbonos de la soja estan formadas por fibras vegetales y oligosacarosa

Las vitaminas y minerales de soja como nutrientes generales.

Componentes de la soja: efectos en las 3 funciones.

1.   La soja posee un alto contenido de proteínas de buena calidad y aminoácidos esenciales en forma equilibrada.

La proteína de la soja es un componente muy importante para la formación del cuerpo humano. Por el metabolismo celular las células y los tejidos del cuerpo estan en constante movimiento y se le deben suministrar proteínas en forma frecuente como ingrediente en los alimentos. Las proteínas contienen también los alimentos de origen animal, vacunos, suinos, aves y peces, y aparte de la soja contienen también los cereales como el arroz y maíz, oleaginosas como el maní y otros. Dentro de estos productos mencionados la cantidad de proteínas que contienen en la soja es el mayor (35 a 49gr por cada 100 gr de soja) y son muy nutritivas. 

La proteína está constituida por una sustancia llamada aminoácido, que al consumir carne u otros alimentos ricos en proteína se descomponen dentro del cuerpo por medio de otros aminoácidos, y luego son compuestas nuevamente en proteínas que son necesarias en cada tejido del cuerpo. En total existen 20 clases de aminoácidos, dentro de estos existen 8 clases de aminoácidos que son difíciles de producir en el cuerpo sin la incorporación extra en alimentos. A esto lo llaman aminoácidos esenciales. 

Generalmente en la proteína de origen vegetal contiene muy poca lisina que es un aminoácido esencial, por lo tanto son pobres como fuente proteica en comparación a la carne o la leche. Sin embargo la soja contiene suficiente lisina y son muy ricas en aminoácidos esenciales que superan al valor nutritivo de la proteína del origen animal. Además si se consume mucha proteína de origen animal principalmente a través de la carne aumentará el nivel de colesterol en la sangre, sin embargo si se consume proteínas a través de productos a base de soja baja el nivel de colesterol en la sangre que es otra ventaja mas para la buena salud. 　

2. El aceite de la soja contiene suficiente ácido linoleico útil para el cuerpo humano. 

La grasa es un nutriente infaltable en el cuerpo humano como fuente de suministro de energía. Generalmente en los vegetales no contienen suficientes aceite sin embargo la soja contiene 20gr de aceite por cada 100gr de soja. Las características del aceite de soja es que el 80% son formadas por ácidos grasos poliinsaturados que es muy bueno para los humanos. 

 Los ácidos grasos se clasifican en saturados e insaturados que son componentes de la  grasa. Los dos ácidos grasos son necesarios para el cuerpo humano, y cualquier grasa debería contener los dos ácidos. Pero generalmente la grasa del origen animal contiene ácidos grasos saturados y la grasa de origen vegetal contiene ácidos grasos insaturados. 

 Los ácidos grasos insaturados se dice que es muy buena para el cuerpo humano, porque cumplen las funciones de bajar el colesterol en la sangre. La grasa de origen animal contiene mayor cantidad de ácidos grasos saturados lo que produce el colesterol, la grasa de origen vegetal casi no produce colesterol por el tipo de ácido graso que posee. 

Entonces porque se dice que el ácido graso de origen vegetal baja el nivel del colesterol?  El colesterol es una sustancia muy importante para la formación de membrana celular, que aparte de ser consumida a través los alimentos también son producidas en el hígado y son enviados a cada organismos del cuerpo por medio de la sangre. El colesterol se unen con los triglicéridos y proteínas y son transportados en la sangre. 

La lipoproteína de baja densidad (LDL low-density lipoprotein） se encarga de transportar el colesterol del hígado a la sangre, si aumenta el LDL en la sangre, aumentara la cantidad de colesterol transportado del hígado a la sangre lo que sería perjudicial para la salud. La lipoproteína de alta densidad (HDL high-density lipoprotein） cumplen las funciones de devolver el colesterol de la sangre hacia el hígado y disminuye el nivel de la misma en la sangre. Los ácidos linoleicos del ácido graso poliinsaturados que contienen los ácidos grasos de origen vegetal son los que forman la sustancia HDL. Y el ácido graso saturado que contienen en los animales son los que producen el colesterol LDL, por lo tanto se recomienda reducir el consumo de exceso de carnes de origen animal especialmente vacuno y suino para evitar el aumento del LDL  

El ácido graso linoleico es considerado como representante de los ácidos grasos insaturados que son buenos para el cuerpo humano. El ácido graso linoleico no se produce en el cuerpo por lo tanto es necesario abastecer por medio de alimentos, y son considerados ácidos grasos esenciales. El ácido graso linolénico también es un ácido graso esencial al igual que el linoleico, el aceite de soja se caracteriza por contener en forma equilibrada de estos dos ácidos. 

El ácido graso linoleico sirve como material para la formación de sustancias llamadas prostaglandinas que tienen relación con el sueño y regulación de la temperatura del cuerpo humano. Y el ácido linolénico sirve para la formación de los ácidos llamados EPA (ácido Eicosapentaenoic) y DHA (ácido Docosahexiaenoic). El EPA se encarga de interrumpir la formación de trombos por lo tanto previene del infarto del miocardio o derrame cerebral. El DHA tienen relación con las funciones cerebrales y visuales. También previene la enfermedad de Alzheimer y mejora las funciones de los nervios cerebrales. 

El ácido linoleico y linolénico son sustancias muy importantes para el buen funcionamiento del cuerpo pero si se consume en forma no equilibrada se tendrá problemas en la composición de sustancias de los dos ácidos. La relación entre el ácido linoleico y ácido linolénico es de 6 a 1. La proporción de estos ácidos en la soja es de 5 a 1. 

3. Los hidratos de carbonos de la soja estan formadas por fibras vegetales y oligosacarosas. 

La gran diferencia entre la carne y la soja es que en la carne contienen gran cantidad de colesterol y en la soja casi no contiene. Y también en la presencia de fibras alimenticias. En la carne no contienen fibras y la soja es muy rica en fibra (soja 4.5gr de fibras por cada 100gr, lechuga 0.5gr de fibra por cada 100gr). 

Dentro del área de bromatología y en el área de alimentos comestibles, la fibra forma parte de los hidratos de carbono, son sustancias que se dificulta su digestión en el estómago y en el intestino. La fibra no son consideradas como suplementos nutritivos porque no son digeridos y absorvidos dentro del cuerpo, pero podrían ayudar a la prevención del estreñimiento ya que la fibra absorve el líquido para evacuar por lo tanto ablanda el materia fecal. 

Hace poco tiempo descubrieron que son efectivos para prevención de la obesidad porque la fibra se encarga de refrenar la absorción de otros suplementos nutritivos, previene el aumento del colesterol en la sangre porque refrena la absorción de la grasa y para la prevención de diabetes porque cumplen la función de controlar el aumento de la glucosa en la sangre. 

Los hidratos de carbono mas conocidos son los glúcidos (azúcares) que estan en el almidón de los cereales como el arroz y el trigo que son alimentos que contienen alto porcentaje de almidón, sin embargo, la soja contiene poca cantidad. El glúcido que contiene en la soja es una oligosacarosa, (son muy ricas en azúcares tipo sacarosa, estaquiosa, y rafinosa). 

El glúcido se transforma en glucosa (azúcar de la uva) dentro del cuerpo y es utilizado como una fuente de energía. Sin embargo la estaquiosa y rafinosa son azúcares difíciles de digerir, por lo tanto no tienen mucho valor nutritivo, pero son muy importantes en la dieta porque la estaquiosa y rafinosa cumplen la función de producir la bacteria Bifidobacteria dentro del intestino. La Bifidobacteria es considerada como bacteria benéfica dentro del intestino, ya que retiene la actividad de las bacterias malignas y son bacterias útiles que cumplen diferentes funciones para conservar la salud. 

Referencia：Takehiko Tsuchiya 2008; Soja, Sabrosa, Nutritiva, Saludable, Proyect de la JICA-MAG en Paraguay 

パラグアイ，大豆育種技術協力の成果品と公表文献

日本国政府はパラグアイ共和国に対して農業分野での技術協力を実施した。筆者は，その一部分である2000～2008年，JICAの大豆育種専門家として参加した。派遣は3回，滞在は延べ5年になる。その折りに取りまとめ公表した資料を下記に示した。なお，ここに掲載するのは筆者に関わるものに限定したが，プロジェクト関連の報告書はその他にも存在する。

南米大豆，パラグアイ，技術協力に関する資料として，お役に立てば幸いである。

 

新品種の育成・登録

1. CRIA-2 (Don Rufo): 早生の中・カンクロ病抵抗性・パラグアイ初の交配品種(2002)

2. CRIA-3 (Pua-e): 早生・カンクロ病抵抗性・パラグアイ初の交配品種(2002)

3. CRIA-4 (Guaraní): 早生・長葉・カンクロ病抵抗性(2005)

4. CRIA-5 (Marangatú): 早生・多収・早播適性高い・カンクロ病抵抗性(2005)

5. CRIA-6 (Yjhovy): 早生の中・カンクロ病抵抗性・パラグアイ初のダイズシスト線虫抵抗性品種(2008)

6. LCM 168: 早生の中・カンクロ病抵抗性・ダイズシスト線虫抵抗性新品種候補系統 (2008) 

 

教科書・マニュアル・資料の作成

1. Eduardo Rodriguez, Carlos Chavez, Michitaka Komeichi (2000):Extracción y análisis de ADN en soja. CRIA-Manual Técnico No.11. 9p.

2. Carlos Chavez, Antonio Altamirano, Motokazu Kamiya, Takehiko Tsuchiya (2001):Manual de extracción de ADN por el método CTAB y PCR por PAGE. CRIA-Manual Técnico No.12. 8p.

3. Eduardo Rodriguez, Carlos Chavez, Michitaka Komeichi(2001):新品種解説パンフレット，Uniala 及びAurora.

4. Carlos Chavez, David Bigler, Takehiko Tsuchiya(2001):新品種解説パンフレット，CRIA-2(Don Rufo)及びCRIA-3(Pua-e).

5. Carlos Chavez, David Bigler, Takehiko Tsuchiya(2001):新品種解説パンフレット，CRIA-2(Don Rufo)及びCRIA-3(Pua-e)

6. 土屋武彦(2003):パラグアイで何故大豆育種を行なうか？(西語版，51p)

7. 土屋武彦(2003):提言，ダイズシストセンチュウ抵抗性系統の選抜を促進するために(西語版, 9p)

8. 土屋武彦(2003):シストの分離と測定法(西語版, 4p)

9. 土屋武彦(2003):ダイズシストセンチュウ抵抗性育種に関する文献解説(西語版, 12p)

10. 土屋武彦(2003):CRIAにおけるダイズシストセンチュウ抵抗性育種(西語版, 7p)

11. Tsuchiya, T.(2006): Por Qué se Realiza el Mrjoramiento Genético de Soja en Paraguay. Segunda Edición. 52p.

12. Tsuchiya, T. (2007): Mejoramiento Genético sobre la Resistencia al NQS en el Paraguay. 103p.

13. Morel, A. y T. Tsuchiya (2007): Variedades de Soja Desarrolladas por el CRIA. 16p.

14. Tsuchiya, T. (2008): Soja - Sabrosa, Nutrtiva, Saludable. 64p. 

 

研究論文・成績書の公表

1. Antonio Schapovaloff, Eduardo Rodoriguez, Dario Pino, Carlos Chavez, David Bigler, Takehiko Tsuchiya, Michitaka Komeichi, Hide Sawahata (2002):Nuevas variedades de soja [Glycine max (L.) Merr.] CRIA-2 (Don Rufo), CRIA-3 (Pua-e). CRIA-Informe Técnico No.1. 11 p.

2. Carlos Chavez, Antonio Altamirano, Motokazu Kamiya, Takehiko Tsuchiya (2002):Análisis de resistencia al nematode del quiste de la soja a travéz de marcadores de SSR. CRIA-Informe Técnico No.2.

3. David Bigler, Carlos Chavez, Eduardo Rodriguez, Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi (2002):Desarrollo de las variedades precoces, resistentes a las enfermedades y de alto rendimiento ; Don Rufo y Pua-e. Seminario sobre la investigacin del cultivo de soja en el Paraguy

4. David Bigler, Carlos Chavez, Eduardo Rodriguez, Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi (2002):Desarrollo del germoplasma de alto rendimiento, siembra tardía y resistencia al NQS en CRIA.

5. Chávez, C., E. Rodriguez, D. Bigler, A. Morel, M. Komeichi y T. Tsuchiya (2006): Nuevas Variedades de Soja (Glycine max (L) Merr.), CRIA-4 (Guaranií), CRIA-5 (Marangatú). 15p.

6. Morel, A., Fatima Krung, A. Altamirano, C. Altamirano y R. Morel (2006): Resultados de Red Nacional de Ensayos de Cultivares de Soja, Ciclo 2005/06.

7. Tsuchiya T. y A. Morel Yurenka (2007):  Evaluación de Resistencia al Nematodo del Quiste de Lineas de Soja en Condiciones de Infección Natural (2006/07). 16p.

8. Morel,A., H.Montiel, A. Alttamirano, C. Altamirano, R. morel y T. Tsuchiya (2007): Comportamiento de 13 Cultivares de Soja en 7 Épocas de Siembras. 9p.

9. CRIA (2007): Resultados de la Investigación en el Área de Mejoramiento Genético de Soja, Ciclo 2006/07. 67p.

10. Morel, A., H. Montiel, A. Altamirano, C. Altamirano, R. Morel (2007): Resultados de Red Nacional de Ensayos de Cultivares de S oja, Ciclo 2006/07.

11. Morel, A., T. Tsuchiya y L. Pedrozo (2007): Monitreamiento de Parcelas sobre el Nemátodo del Quiste (NQS), Yjhovy-Cani ndeyú, 2007.　

12. Morel, A. C. Chavez, E. Rodriguez, D. Bigler, M. Komeichi y T.Tsuchiya (2008) :Lineas Promisorias de Soja Resistentes al NQS  “LCM 167 y  LCM 168".　

13. Morel, A. C. Chavez, E. Rodriguez, D. Bigler, M. Komeichi y T.Tsuchiya (2008) : Nuevas Variedades de Soja Resistentes al NQS, CRIA-6(Yjhovy). 

 

専門家技術情報の発刊

1. 土屋武彦 (2002):パラグアイ国における植物品種の保護制度と新品種の登録，6p，専門家技術情報第1号，パラグアイ大豆生産技術研究計画

2. 土屋武彦 (2002):大豆新品種の解説，CRIA-2 (Don Rufo)及びCRIA-2 (Pua-e)，8p，専門家技術情報第2号，パアラグアイ大豆生産技術研究計画

3. 丹羽勝，土屋武彦，豊田政一，塩崎尚郎，大杉恭男(2002):ブラジル・アルゼンチン大豆研究見聞記，19p，専門家技術情報第4号，パラグアイ大豆生産技術研究計画

4. 丹羽勝，土屋武彦，豊田政一，塩崎尚郎，大杉恭男 (2002):パラグアイ農業の諸相，専門家技術情報第5号，パラグアイ大豆生産技術研究計画

5. 土屋武彦, C. Chávez, E. Rodriguez, D. Bigler, A. Morel, M. Komeichi (2006):新品種CRIA-4 (Guaranií), CRIA-5 (Marangatú)の育成.　専門家技術情報第1号. 12p.

6. 土屋武彦 (2006):パラグアイにおける大豆連絡試験の解析 (2005/06). 専門家技術情報第2号. 20p.

7. 土屋武彦・Anibal Morel Yurenka (2007): パラグアイにおけるダイズシストセンチュウ汚染圃場を利用した抵抗性材料の選抜(2006/07). 専門家技術情報第3号. 21p.

8. Morel, A., H. Montiel, A. Altamirano, C. Altamirano, R. Morel y 土屋武彦 (2007): パラグアイにおけるダイズ品種の播種期試験(2006/07). 専門家技術情報第4号. 14p.

9. Morel, A., H. Montiel, A. Altamirano, C. Altamirano, R. Morel y 土屋武彦 (2007): パラグアイにおけるダイズ品種国内連絡試験の解析(2005/06-2006/07). 専門家技術情報第5号. 42p.

10. Morel, A. C. Chavez, E. Rodriguez, D. Bigler, M. Komeichi y T.Tsuchiya (2008) : Lineas Promisorias de Soja Resistentes al NQS  “LCM 167 y  LCM 168".専門家技術情報第6号.

11. 土屋武彦・Anibal Morel Yurenka (2008):ブラジル，アルゼンチンのシスト線虫抵抗性育種事情. 専門家技術情報第7号.26p. 

 

学会発表

1. 紙谷元一, Carlos Chavez, Antonio Altamirano, 土屋武彦 (2001):パラグアイ共和国地域農業研究センター(CRIA)育成ダイズシストセンチュウ抵抗性系統のDNAマーカー解析，日本育種・作物学会北海道談話会

2. Carlos Chavez, David Bigler (2002):Cultivo de soja. Reunión Técnica y Día de Campo del Cultivo de la Soja en Misiones. 1-18p.

3. David Bigler, Carlos Chavez, Eduardo Rodriguez, Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi (2002):Desarrollo de las variedades precoces, resistentes a las enfermedades y de alto rendimiento ; Don Rufo y Pua-e. Seminario sobre la investigacin del cultivo de soja en el Paraguy.

4. David Bigler, Carlos Chavez, Eduardo Rodriguez, Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi (2002):CRIA-2 (Don Rufo), Nueva cultivar de soja de ciclo precoz para la region sureste de Paraguay. 24th reunion de investigacion de soja de la region central de Brasil.

5. David Bigler, Carlos Chavez, Eduardo Rodriguez, Takehiko Tsuchiya y Michitaka Komeichi (2002):CRIA-3 (Pua-e), Nueva cultivar de soja de ciclo precoz para la region sureste de Paraguay. 24th reunion de investigacion de soja de la region central de Brasil.

6. David Bigler, Carlos Chavez y Anibal Morel (2002):Evaluacion de cultivares y linas de soja de ciclos precoz y semi precoz en la region suseste de Paraguay durante el ciclo 2000/01. 24th reunion de investigacion de soja de la region central de Brasil.

7. David Bigler, Carlos Chavez y Anibal Morel (2002):Evaluacion de cultivares y linas de soja de ciclos medio y semi tardio en la region suseste de Paraguay durante el ciclo 2000/01. 24th reunion de investigacion de soja de la region central de Brasil. 

 

事業報告書

1. Proyecto de Investigacion sobre la Produccion de Soja (2002): Informe Final del Proyecto. パラグアイ大豆生産技術研究計画 (2002):プロジェクト事業完了報告書，JICA

2. Tsuchiya, T. (2002): Informe Final del Experto. 土屋武彦 (2002):大豆育種分野専門家業務完了報告書(パラグアイ大豆生産技術研究計画) ，JICA

3. Tsuchiya, T. (2003): Informe Final del Experto. 土屋武彦 (2003):専門家業務完了報告書(パラグアイ大豆生産技術研究計画F/U) ，JICA

4. Tsuchiya, T. (2008): Informe Final del Proyecto. 土屋武彦 (2008):プロジェクト事業完了報告書，JICA

5. Tsuchiya, T. (2008): Informe Final del Experto. 土屋武彦 (2008):専門家業務完了報告書，JICA

6. Tsuchiya, T. (2008): Informe de las Actividades del Proyecto (Año 2006 al 2007). 土屋武彦 (2008):プロジェクト進捗状況報告書集(2006-2007年) ，JICA 

 

国内雑誌等への紹介記事

1. 土屋武彦 (2004):南米パラグアイのダイズ栽培 (1) 日系移住者が築いたパラグアイのダイズ栽培，農業及び園芸，79(1), 23-30.

2. 土屋武彦 (2004):南米パラグアイのダイズ栽培 (2) パラグアイのダイズの高生産性と栽培実態，農業及び園芸，79(2), 256-262.

3. 土屋武彦 (2004):南米パラグアイのダイズ栽培 (3) 日本の技術協力とパラグアイのダイズ育種，農業及び園芸，79(3), 358-365.

4. 土屋武彦 (2004):海外事情，日系移住者が築いた大豆栽培(パラグアイ)，ニューカントリー 52(1), 64-65.

5. 土屋武彦 (2005):パラグアイの農業，最近の話題，北農 72(1) 101-106.

6. 土屋武彦 (2006):パラグアイ事情，北農73(3) 277-280

7. 土屋武彦 (2005):パラグアイのダイズ栽培，研究ジャーナル，28(5) 42-45.　

8. 土屋武彦 (2008):大豆新品種の公表とプロジェクト終了式典が開催される，JICAパラグアイ事務所だより，2008年3月号．

9. 土屋武彦 (2008):ダイズシストセンチュウ及び大豆さび病抵抗性品種の育成(FENIX)を総括する，JICAパラグアイ事務所だより，2008年4月号．

10. 土屋武彦 (2008):南米大豆の生産動向とＧＭ大豆，グリーンテクノ情報，4(2)53-58.

11. 土屋武彦(2009):南米ダイズ生産の発展に寄与した日本，農林水産技術同友会報47, 12-15.

12. 土屋武彦(2010):南米における大豆生産の実態，農業 1529(平成22年1月号)，53-58.

13. 土屋武彦(2000):パラグアイ国から今日は，むーべる，30, 3-5.

Mejoramiento genético para la resistencia al NQS en el Paraguay

　Este libro se ha publicado durante la vigencia del “Proyecto de cooperación técnica entre el Gobierno del Japón y la República del Paraguay sobre el “Desarrollo de las variedades de soja resistentes al NQS y a la Roya de la Soja - JICA”.

  
Prefacio　

   El Nemátodo del Quiste de la Soja (NQS) (Heterodera glycines, Ichinohe）es una plaga muy importante y perjudicial en el cultivo de la soja. Se ha comprobado su presencia en varios países del mundo. Publicaciones hechas por Wrather en el año 2001, de un trabajo de investigación realizado en el año 1998 informó que los daños que ocasionan en el rendimiento debido a esta plaga han alcanzado a una merma aproximada de 9 millones de toneladas por año. Esta investigación se ha realizado en el año 1998 en 10 países mayores productores de soja y se presume que los daños ocasionados por el NQS serían mucho mayor que cualquier otra enfermedad o plaga.

    En Sudamerica se ha reportado la presencia de este nemátodo por primera vez en el Brasil en el año 1992 (Mendes and Machando, 1992), luego en Argentina en el año 1997 (Baigorri et al, 1998) y en Paraguay se ha comprobado la presencia en la parcela de un productor de la ciudad J. F. Estigarribia de Campo 9 del departamento de Caaguazú, en diciembre del año 2002 (Centurión, F.M. et al. 2004) , y su presencia podrían ocasionar graves daños a la producción.

    La soja es un producto agrícola muy importante en el Paraguay que aporta el 50% del ingreso de divisas por la exportación. Se puede pensar que el NQS sería una plaga muy importante que influirán en la economía del Paraguay. Por lo tanto el establecimiento de medidas de control a esta plaga son temas que deberían tratar de inmediato.

 　El autor fué enviado por la Agencia de Cooperación Internacional del Japón (JICA) como Experto en mejoramiento genético de soja dentro del programa de cooperación técnica entre el Gobierno del Japón y la República del Paraguay, y se ha dedicado a la investigación y mejoramiento de soja en el Centro Regional de Investigación Agrícola (CRIA) dependiente del Ministerio de Agricultura y Ganadería del mismo país. Como resultados de este proyecto en el año 2008 se tiene previsto lanzar la primera variedad resistente al NQS en el Paraguay.

 　Este documento es el argumento de la situación y los problemas de la investigación del NQS en el Paraguay, las perspectivas, método de investigación principalmente del área de mejoramiento genético. Las investigaciones sobre el nemátodo en el Paraguay han iniciado recientemente, por lo tanto se cuenta con muy pocas informaciones. Se ha elaborado este documento para que sean utilizados por personas que puedan quitar beneficios en la producción de soja en el país.

 

Sitio de investigación del Autor

MINISTERIO DE AGRICULTURA Y GANADERíA (MAG)

Subsecretaría de Estado de Agricultura (SSEA)

Dirección de Investigación Agrícola (DIA)

Programa de Investigación de Soja (PRISOJA)

Centro de Regional de Investigación Agrícola (CRIA)

(Capitán Miranda-Itapúa-Paraguay,

Telfax: (595)71-211-296, soja@cria.org.py)