豆の育種のマメな話

◇北海道と南米大陸に夢を描いた育種家の落穂ひろい「豆の話」
◇伊豆だより ◇恵庭散歩 ◇さすらい考
 

恵庭市長寿大学で講義する「恵庭の記念碑と野外彫刻探訪」

2022-11-17 13:33:48 | 講演会、学成り難し・・・

恵庭の記念碑と野外彫刻

2022年11月の第三水曜日、恵庭市長寿大学の講義が行われた。「恵庭市内の何処にどんな記念碑があるのか」「何処へ行けば野外彫刻(芸術作品)に触れることが出来るか」、写真を示しながら講師の体験を交えて解説が加えられた。

第一部:歴史の語り部「記念碑」で取り上げられたのは58点、第二部:街を彩る「野外彫刻」では41点である。普段の暮らしの中で意識することはないが、拾い上げてみればこれだけの数があるということ。開拓以降北海道の歴史が浅いことを考えるとそれなりの数と言えるだろう。

野外彫刻では、鈴木吾郎、本間武男、山名常人、中村矢一、竹中敏洋、二口大然、佐藤忠良、渡辺行夫、植松奎二、山本正道、丸山隆、山谷圭司、杉村孝、坂胆道、本田明二ら著名作家の作品が存在する。作者不詳(記録がない)の優れた作品もある。一方、消えた「室蘭街道の里程標」、朽ち果てそうな「恵庭村道路元標」など、保存が望まれる文化財保護の現状も指摘された。記念碑や野外彫刻の管理保存は難しいが、街の一人一人が守ろうとする気持ちを持つことが大事だと考えさせられた。

講師は

*彫像に触れ、記念碑に昔を偲べば散歩は楽しくなるのではないか?

*野外彫刻は子供らの情緒を育み、旅人には恵庭探訪の魅力になるのではないか?

*恵庭まち遺産の制定、魅力あるまちづくりに生かせないか? と問い掛けた。

そして

◇記念碑は歴史の証言者。朽ちかけた碑前に立てば、遠い昔そこで暮らした人々の姿を偲ぶことが出来る。新しい碑には人々の思いが込められている。

◇石碑や歴史、文化や街の景観を保存し「恵庭まち遺産」として語り継ぐことが出来ればすばらしい。

◇恵庭は「花のまち」、四季の花々が彩を添えているが街の風情は奥行きがない。歴史や文化に触れる環境を醸成し潤いある「まちづくり」を進めるべきだろう。

◇花ロードに彫像が立ち、街灯や店の看板もセンスがある。花と緑に芸術が調和し生活感豊かな街、誰もが誇れる恵庭でありたい、と話を終えた。

最後のスライドには、「街角で立ち止まってみませんか? 暮らしている街を知ること、考えることで、故郷への愛着が生まれる」の文字が流れた。

(講師談)懐かしい方々にお会い出来ました。長都街道の情報を頂いたAさん有難う。

                  後日、事務局から受講者感想文を見せてもらった。「記念碑や野外彫刻がこれほど多くあるとは知らなかった。訪ねてみたい」との一文にホッとした。     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

降霜に負けじと庭の「小菊」かな、恵庭の花-34

2022-11-11 11:51:32 | 恵庭散歩<花のまち、花だより、自然観察>

晩秋、11月になると北海道では紅葉もピークを過ぎ風に舞い始める。庭の草花は枯れ、園芸シーズンの後片付けが始まる。晩秋は訪れる冬に備えて庭木の冬囲いをそろそろ始めようかと言う季節なのに、拙宅の庭ではピンクの「小菊」が咲いている。最低気温が氷点下を示す朝もあるのに、健気に、ゆく秋を惜しむように、寒風に揺れている。

植えたのは遠い昔、何年前か覚えていない。毎年ろくな管理もしていないが今年も花開いた。折々に季節を感じさせてくれる花が庭にあるのは幸せなことだ。11月7日、写真に収めた。

◇菊(キク)、家菊(イエギク)

学名Chrysanthemum morifolium、英名Mum、Florist’s chrysanthemum、キク科、キク属の多年草。原産地は中国。江戸時代に改良が進み園芸品種の数は多い。開花期は9~11月、花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白、紫、緑、茶、複色など多様。花の大きさで「大菊」「中菊」「小菊」に分類され、小菊は名前のとおり花径が9cm以下のもの。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする