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高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

麦蒔きイチョウはどこから見える?

2007-11-25 02:36:25 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

この間、高尾駅から京王線に乗り、何の気なしに外を見ていたら… あれ、あそこに見えるのは? もしかして麦蒔きイチョウ?? 高尾から高尾山口の間には二つのトンネルがありますが、二つ目のトンネルの少し手前のところから、やけに目立つ黄色い木が見えたのです。

麦蒔きイチョウというのは、金比羅台のところにあるイチョウの大木です。下の集落の人々がこの木の紅葉(って、黄色くなる訳ですけど)を見て、麦を蒔く時期を知ったというのが名前の由来です。ということは、下から見えてもというか、下からまんべんなく見えるはずです。

一度気になると止まらない都レF、まずはビジターセンターで色々な人に聞いてみました。都レKさんは「うーん、谷の向きが違うと思うし、それ違うんじゃないですか?」 …うーん、やっぱり違うかなぁ。管理センターのSさんは「そういえば、町田街道と甲州街道の交差点で、一番前になったりすると、はっきり見えますね。」 おお、そんな遠くから見えるのか、麦蒔きイチョウ恐るべし!

気になったので翌朝もチェックしたんですが、見えるのは大きなイチョウと、その南側の少し小振りのイチョウ… もちろん近くに登山道が通っていない、知られていない場所の可能性もありますが、私の知る限り、同じような場所は金比羅台しかありません。その日は車に積んだ荷物を山頂へ運ぶ必要があったので、都レNさんと、ちょっとだけ調べに行ってみました。もし写真におさめることができれば、高尾の歴史を知っていただく上で、非常に良い資料になります。

まず最初に見かけたトンネルの手前では… 建物がじゃまして見えません。で、もう少し先、浅川の合流点近くにある御室社へ。階段を途中まで登って振り向くと… やった! 見えました。はっきりとイチョウの大木が見えます! 御室社の階段を登り、境内から撮ったのが上の写真です。電車の中から一瞬だけ見ただけではちょっと自信が無かったんですが、尾根のはずれに黄色くなったイチョウの大木を見ることができました。

家に戻ってから、Kashmir(山座同定などに使われる地図ソフト。標高データから、山が見える・見えないなどを計算可能)を使って、電車からの景色をシミュレートしてみました。それが二番目の画像データです。使用した標高データが50mメッシュと粗く、雑なデータではありますが、電車の窓から見たものと、同じような見え方です。
さらに、麦蒔きイチョウが見える範囲を計算させてみました(可視マップといいます) それが三枚目のデータです。管理センターSさんの言うとおり、町田街道と甲州街道の交差点からも見ることができます。現実には民家などに遮られて見えないですが、本来、麦蒔きイチョウは非常に広い範囲から見えたんですね。

「おーい、お山のあのイチョウが黄色くなったから、そろそろ麦を蒔くべぇか?」 -何か昔の人の声が聞こえた気がしました(^^)
(都レF)

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