現在はコモンとして知られるシカゴ出身のラッパー、Common Sense(コモン・センス)による1994年の2ndアルバム。これもまた90'sヒップホップを語る上では避けて通ることが出来ない作品ですね。冒頭M-1のタイトル曲と、続くM-2のI Used To Love H.E.R.が二大クラシックとして知られていますが、実はそれ以外の曲もかなりレベルが高く、個人的には先日紹介したPete Rock & C.L.Smoothの3rdと並び、コアなファンでなくてもアルバム全編通して聴ける数少ないストリート系ヒップホップのアルバムだと思っています。全体的にレイドバックした曲が並んでいるのも両方の作品に共通した特徴ですね。ちなみに上記2曲以外で特に好きなのはM-5のIn My Own World (Check The Method)とのM-10のThisisme、それからM-12のChapter 13 (Rich Man Vs. Poor Man)あたり。特にYnotをフィーチャーしたM-12は正に古き良き時代の90'sヒップホップと言った趣で個人的にヘビロテ曲です。いずれの曲にも言えることですが、綺麗でありながらもどこかザラっとしたサンプリングによる上モノとタフなビートによる音作りが耳に心地よく、今聴いても古臭さを決して感じません。僕自身USモノのヒップホップを本格的に聴き始めたきっかけが2003年にリリースされたGrooveman Spotのミックステープだったこともあり、この辺りの音はやっぱり未だにど真ん中です。なお本作リリース後に同名のバンドから訴えられ、彼は改名を余儀なくされることになるのですが、その後の作品はオーガニック志向が高くなる変わりにストリート色が薄くなっていくため、個人的にはそれほど好きでもない感じ。デビュー作である91年のCan I Borrow A Dollar?も含め、やはり改名前の作品の方がずっと愛着があります。
最新の画像[もっと見る]
- Junior / Same 11年前
- Robson Jorge / Same 11年前
- Nesse Inverno / Tony Bizarro 11年前
- New Horizons / Wickety Wak 12年前
- Love Trip / 間宮 貴子 12年前
- The Radio Jazz Group / Same 15年前
- Jazz In Italy N.1 / Franco Mondini 17年前
- Jazz Quintet 58 / Same 18年前
- Bossa Nova! / Quintetto Basso Valdambrini 18年前
- New Sound From Italy / Basso-Valdambrini Octet 18年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます