At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Resurrection / Common Sense

2015-12-12 | Golden Age Hip Hop
現在はコモンとして知られるシカゴ出身のラッパー、Common Sense(コモン・センス)による1994年の2ndアルバム。これもまた90'sヒップホップを語る上では避けて通ることが出来ない作品ですね。冒頭M-1のタイトル曲と、続くM-2のI Used To Love H.E.R.が二大クラシックとして知られていますが、実はそれ以外の曲もかなりレベルが高く、個人的には先日紹介したPete Rock & C.L.Smoothの3rdと並び、コアなファンでなくてもアルバム全編通して聴ける数少ないストリート系ヒップホップのアルバムだと思っています。全体的にレイドバックした曲が並んでいるのも両方の作品に共通した特徴ですね。ちなみに上記2曲以外で特に好きなのはM-5のIn My Own World (Check The Method)とのM-10のThisisme、それからM-12のChapter 13 (Rich Man Vs. Poor Man)あたり。特にYnotをフィーチャーしたM-12は正に古き良き時代の90'sヒップホップと言った趣で個人的にヘビロテ曲です。いずれの曲にも言えることですが、綺麗でありながらもどこかザラっとしたサンプリングによる上モノとタフなビートによる音作りが耳に心地よく、今聴いても古臭さを決して感じません。僕自身USモノのヒップホップを本格的に聴き始めたきっかけが2003年にリリースされたGrooveman Spotのミックステープだったこともあり、この辺りの音はやっぱり未だにど真ん中です。なお本作リリース後に同名のバンドから訴えられ、彼は改名を余儀なくされることになるのですが、その後の作品はオーガニック志向が高くなる変わりにストリート色が薄くなっていくため、個人的にはそれほど好きでもない感じ。デビュー作である91年のCan I Borrow A Dollar?も含め、やはり改名前の作品の方がずっと愛着があります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Illmatic / Nas | トップ | Bizarre Ride II the Pharcyd... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Golden Age Hip Hop」カテゴリの最新記事