末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

2024.1.21集会基調報告 その6

2024-01-29 07:04:25 | #医療の現場から戦争を止めよう


6)医療労働者は聖職者意識を乗り越え、労働組合と共に地域医療を担おう

(1)厚労省調査では、勤務医で2 万人が年1,920 時間超(過労死ラインの倍)、
 6 万人が960 時間超(過労死ライン)で勤務医20 万人の4割が過労死ライン超。
 2024年4月から開始される「医師の働き方改革」は、医師の絶対的な不足を解決しない。
 不十分な診療報酬や財政措置の改善を放置し、時間外・休日労働時間がクリアできない病  
 院にペナルティをかけて地域医療を崩壊させます。
 多くの医療現場では、一定の条件を満たすと夜間や休日の当直勤務にあたる時間帯を
 特例として労働時間から除外する「宿日直許可」の取得が進んでいますが、
 組合では実態に見合わない許可の申請や運用もあると指摘しています。
 (参照)船橋二和病院労働組合1・26厚労省申し入れ。
 本田宏医師「医師数がOECD平均と比べ13万人少なく、公立・公的病院の割合も低い」

(2)アジア一のベッド数を誇るT病院の医師は、十分な医療が行える患者数の3倍を担当。
 良心的医師は転職するか開業して辞めて行き、経営を優先する医師に置き換えられている。 
 その皺寄せが聖職者意識とスキルアップで頑張ろうとする研修医に向かう。これは全国共通。
 週4回の当直で翌日も勤務。過労と責任感。多くの青年医師が鬱や自死に追い込まれている。

(3)これを変える力は、最も現場のことを知っている労働組合にあります。
 その団結で、医師・公立病院を減らす岸田政権の戦争国家化を打ち破ろう。
 職場の権力を取ることだ。学生時代のバリケートストで私は一瞬「その萌芽」をみました。

(4)大学を卒業して2年後に無医村だった現在の地に赴任し今年で50年。
 80になった今でも、後任の医師がなかなか見つからず、一日も休みが取れない状態です。
 医療事故や、患者さんの病状が気になると寝られなくなり安定剤を飲みながら仕事をつづけて来ました。
 2000年に労働組合が結成され、八尾市の民営化、病院潰しと闘って裁判にも勝ちました。
 八尾市が手を引いたあとは、労組の自主管理で医療・介護を続けています。
 私も労組に加入し、悩み事は何でも相談し、みんなに助けられて診療を続けられているのです。
 労組の存在がどんなに心強いか、いかなる困難も共に乗り越えていけると確信しています。

(5)再び地域ソビエトの「きざし」がはっきり見えて来ました。
 いよいよ2024年、55年前に私の目から鱗をはがした情勢をも遥かに超える激しい時代です。
 資本主義の全ての矛盾が噴出して、ガザと世界中が「生きさせろ!」の闘いで繋がっています。
 「パレスチナ虐殺やめろ、命を守り戦争を止めよう」のビラを大量に撒き、
 集会・デモを頻回に行い、多くの人々と繫がって組織を拡大しましよう。
 世界戦争を実力で止める年にしよう。闘えば必ず勝利できる。共に闘いましょう。

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