末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

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2024.1.21集会基調報告 その4

2024-01-27 06:06:06 | #医療の現場から戦争を止めよう


4)医師(医療労働者)は731部隊(石井細菌部隊)を繰り返すな

 1932年、京都帝国大学医学部出身の軍医石井四郎は、大蔵大臣高橋是清と交渉し、
年間1000万(現在の100億円)、合計1億円(現在の1000億円)の資金を得て、
ハルピンに「関東軍防疫給水部」(ワクチンや浄水器などを作って使用した合法的な施設)、
ピンファンに巨大な研究実験施設(細菌兵器をつくって人体実験を行った非合法の施設)を建設しました。
(参照)「731部隊と医学者たち」
全国の大学から技師、医師、科学者を集め、
隊員には秘密を守るために石井の故郷・千葉県山武郡加茂(現在の芝山)から、
兄弟、親戚、地域の繫がりで口の堅い人々が集められました。
(【証言】731石井部隊 郡司陽子 徳間書店)              
 日本帝国主義の侵略に対して民族解放戦争に立ち上がった人々を逮捕して「丸太」と呼んで、
細菌、毒ガス、爆弾、凍傷、静脈塞栓、脳刺激、等々人道上決して許されない人体実験を行い、
3千人を超える中国人、ロシア人などの人々を殺害しています。
いかにしたら安価で大量に人が殺せるかという実験でした。(ホロコースト、原爆投下、ジェノサイド)
 731部隊に従事した医師や技師は、データをすべて提供することと引き換えに戦犯を免責され、
東大医学部、京大医学部、あるいは製薬会社でその経験を重用され、「白い巨塔」とよばれた医局と医学・薬学界に引き継がれその支配は今も続いています。
※私達医学生は彼らから人体実験のデータを使った教科書で授業を受けましたが、731部隊のことはまだ知られていませんでした。
しかし1960年代、1970年代の医局解体闘争の根底には、こうした教授達に対する様々な疑問や違和感、怒りがあったのです。
 石井は部隊を解散させる時、隊員3000名に「見聞きしたことはしゃべるな」と緘口令で脅しましたが、
1949年ソ連ハバロフスク裁判記録に後悔の念を込めて真実を語る元隊員の証言が残されています。
(参照)NHKスペシャル「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
朝鮮戦争で「アメリカが細菌兵器を使用、石井が関わったかも」という報道もありました。
日帝の国策として細菌戦を実戦したにもかかわらず、日本政府は731部隊をいまだに認めていません。
三里塚闘争・70年安保闘争は、石井細菌部隊を徹底弾劾し、二度と戦争をさせない闘いです。

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