末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

9月議会個人質問 1回目

2008-09-19 06:31:09 | Weblog

■個人質問 1回目
9月16日13時15分

1)情勢認識についてお伺いします。
  1年に首相が2人続けて辞任し、内閣支持率は20%台に落ちたままで、自公体制 が崩壊しました。誰が首相になっても、どこが政権をとっても、「経済の発展で すべてを解決する」という新自由主義=資本主義の末期症状です。
  サブプライムローンの破綻がすべてをあらわしています。経営難に陥った米政 府系住宅金融機関2社-連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公 社(フレディーマック)に公的資金を注入して政府の管理下に置く見通しです。 両社が保有・保証する住宅ローン関連証券は約5兆ドル(約530兆円)と米住 宅金融市場の半分近くを占めています。紙切れ同然となった2社の米住宅公社債
 を、全世界の中央銀行や金融機関が総額160兆円も保有し、うち中国が40兆円、日 本が24兆円で2番目となっています。グリーンスパン前連邦準備(制度)理事会議 長も「今回は1世紀に1度か2度の危機だ」と認める、国際的な金融危機とドル 暴落、世界金融大恐慌の新しい段階に入りました。
  「新自由主義=民営化反対、生きさせろ」と世界の労働者がストやデモや集会 を広げています。日本でも同じです。このような時代認識について田中市長の見 解を求めます。
2) 橋下知事は「大阪維新」で、すでに破綻した新自由主義をむりやり進めようと しています。「府県を越える広域的行政組織の実現をめざす」「大阪府の発展的 解消をめざす」と「道州制」=民営化を宣言し、さらに石原知事と手を組んで、 国をも変えようというものです。公務員バッシングを強め、隠しカメラで労働者 を監視し、「破産会社なら首切り・賃下げ当たり前」330億円の賃下げを強行 しました。また「教員評価支援チームを派遣」して、「教育に競争原理」を導入 し、企業や国家に忠実な子供をそだてる学力をひきあげるために、全国学力調査 の結果(平均正答率)を公表することを要求しています。「くそ教育委員」と罵 倒し、公表しなければ「府教委を解散する」「来年度予算編成で差をつける」と おどしをかけています。絶対に許せません。
① 大阪維新プログラムと道州制について一定の評価があると3月議会で発言されま したが、現情勢での市長の見解をお聞かせください。
② 一連の橋本知事の言動や、教育に対する介入について、市長としてどう考えて いるか、またどう対処するのかお聞かせ下さい。
3)八尾市も政府や大阪府と同様、新自由主義=民営化を次々強行してきました。
① 八尾空港周辺整備に100億円の予算を組んで開発を計画しています。財政難を理 由にことごとく生活に直結する医療、福祉、保育などを切り捨てておきながらな ぜこのような公共投資をすすめようとしているのか。お聞かせください。
② 八尾ゴミ焼却場で昨年12月に窒素酸化物の大気汚染濃度が上昇する事故がおこ りました。なぜ議会への報告がおくれたのですか。事故について、「原因はマニ ュアルどおりにしていなかった現場労働者の意識の問題」と答えられましたが、 同時に大阪市の現場職員がすくなくなったこと、人がいれかわったことも原因だ と認められました。行政改革や人件費の削減がもたらしたものではありません 
 か。どう考えておられますか。
③ 保育所の民営化で、その後の保育士の入れ替わりと事故や苦情の有無について お答えください。
④ 後期高齢者医療制度の矛盾は明らかになりました。廃止の要求が全国で起きて いますが、これについての市長の見解と、その後の政府や広域連合の動きについ てお聞かせください。
⑤ 特定健診・特定指導はメタボに特化し、健診・指導を医療から切り離し病気の 早期発見、早期治療を困難にするものです。腹囲を規準とする検査には何の科学 的根拠もありません。実施して半年近くになりますが、実施状況についてお聞か せ下さい。廃止して無料の市民健診にもどすべきと思いますが、これについても お答えください。
⑥ 今年春からの医療改悪の一つに、「五分間診療ルール」があります。
 患者と医師との信頼関係を破壊し、診療行為をゆがめるものであり、医師にも過 大な負担を迫るものであるとして、取らないところも出ている。これも廃止すべ きと考えますが、八尾市としてはどう考えているのか、お聞かせ下さい。
⑦ 全国で、公立病院の民営化が進んでいる。公立病院の赤字は、
 民間病院ではできないところをカバーするため不可避の面を持っている。むしろ 赤字の原因は、国の医療費抑制政策に原因がある。市民が病院にかかりにくく  し、医療機関には診療報酬を引き下げてきた国にこそ赤字の責任がある。市民の 「命と健康」に対して国や市が責任をとらず、「民間」に任せることは取り返し のつかない医療格差をうみだすことは、民営化の先進国アメリカを見れば明らか です。財政状況を含めて、市民病院についての考え方をお聞かせ下さい。
⑧ 公営住宅についてですが、小泉構造改革以降、新自由主義に基づいて、公営住 宅に市場原理を導入し、公営住宅の縮小、民営化が押しすすめられてきました。 そもそも市場原理主義になじまないものとして、「医療、教育、社会保障、雇
 用、福祉サービス、そして住宅」が上げられている。今回「公的住宅のあり方検 討委員会」の設置が6月議会の過程で出された。保育所の民営化の場合、「審議 会」「検討委員会」が、始めに結論ありきのように、民営化に向かっての議論が 進められていった。今回の「検討委員会」について、公営住宅の縮小・民営化を 進めるためのものであってはならない。市長はどう考えているのかお聞かせ下さ い。
⑨ 安中診療所の売却が決まりましたが、八尾北医療センターについてどう考えて おられますか。
 八尾北医療センターが、「差別をなくすため、また八尾市北部の地域医療に 果たしてきた役割」について、市長はどう考えておられるか、お聞かせ下さい。

   

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