末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

11・30ゼネスト連帯行動を 韓国で革命が始まった!

2016-11-22 06:03:25 | 世界の闘い


■11・30ゼネスト連帯行動を 韓国で革命が始まった! 
前進 速報版 2016年11月21日 12:56

 韓国は革命情勢に突入した。
 11月12日の民衆総決起闘争は100万人をはるかに超える人びとがソウル市内を埋め尽くして、深夜まで闘いぬかれた。翌週の19日には大学センター試験を終えた受験生も合流し、ソウルで60万人、それ以外で35万人が「パククネ退陣」の声を上げた。これで4週連続で決起が続いている。
 韓国では30日に、民主労総を先頭に全人民が決起する一大ゼネストが闘われようとしている。これに応えて東京でも30日に連帯行動を打ち抜こう。
社会を止める民衆ゼネスト
 民主労総は11月17日の中央執行委員会で、11月30日にパククネの即時退陣・パククネの政策廃棄を要求してゼネストに突入することを決定した。
 そこでは、「国民の命令を拒否する不法な大統領を、国民の力で直接引き下ろすための民衆抗争の先頭に民主労総が立つ」と決意が語られ、11月30日を民衆とともに歩む「民衆ゼネストの日」とすることが提起された。民主労総のゼネストとともに、青年学生たちは連帯して同盟休校に、教授は同盟休講に決起し、農民は仕事を止めて、自営業者は一日閉店して、すべての市民がともに歩む「国民抵抗権行使の日」とし、パククネの即刻退陣を求める闘いとして決定的局面をつくり出すことが訴えられている。
 民主労総は、組織された労働者が社会を止めるゼネストに決起することで、実質的にブルジョア支配を瓦解(がかい)させる闘いに突入する。韓国の革命情勢はここまで上りつめている。
戦争での延命図るパククネ
 新自由主義によって共同性も社会も破壊され、6割が非正規職の韓国社会がつくり出された。その対極で、財閥や大企業が私腹を肥やしてきたことが「チェスンシル・ゲート」で暴かれた。
 チェスンシル・ゲートはさらに進展、拡大している。20日にはチェスンシルと2人の前大統領府秘書官が起訴された。さらに「財団」への大企業からの出資金が、パククネ本人の指示で集められていたことも検察の取り調べで明らかになった。しかし、パククネは協力すると言っていた検察の事情聴取を拒否し続けている。加えて、問題は2018年ピョンチャン冬季五輪利権の告発にまで波及している。
 しかし追い詰められたパククネは、北朝鮮との戦争危機をあおり、軍事的衝動を強めている。14日には日帝との防衛秘密を交換する際の手続きを定めた軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結交渉を東京の外務省で開き、仮署名した。年内にも正式署名を行う予定とされている。安倍政権もパククネ政権の危機につけ込み、朝鮮侵略戦争へ突進している。
安倍政権打倒の総力決起を
 民主労総の時局宣言は、「われわれは『パククネ退陣』以外にどのような方式も欺瞞(ぎまん)であり、国民無視と規定する。ただちに辞任させ、新たに選ぼう! 労働者民衆が権力を設計しよう! 財閥と極右政権、その醜悪な集団を終わらせよう! 市民とともに社会の大転換に立ち上がろう」と訴えている。
 権力者・支配階級に対する根源的な怒りが、いま韓国で大爆発している。それをつくり出したものこそ民主労総のゼネスト決起であり、その中でも鉄道労組が9月27日から50日間以上も団結を守り抜いて闘い続けている無期限ゼネストだ。
 民主労総のハンサンギュン委員長は獄中から、「世の中を変えるのは大統領でも財閥でも金バッジをつけた政治家でもない。貧しい青年と労働者だ」と獄中から檄(げき)を飛ばしている。
 動労千葉訪韓団220人は11・12ソウルで、見渡す限りの人民の海でともに闘った。闘争現場を訪問し、鉄道労組のゼネスト現場でエールを交換した。一人ひとりが階級闘争のイメージを一変させ、新しい自分になって日本に帰り、日本階級闘争の中でその力を発揮しようとしている。
 米日帝と韓国支配階級による北朝鮮侵略戦争・朝鮮戦争は、この民衆総決起をつぶすために引き起こされようとしているのだ。絶対に許すことはできない。
 世界は「戦争か革命か」の時代に入った。11月国際共同行動の成功をさらに前に進めよう。東京で、韓国の11・30民衆ゼネストに合わせて連帯行動を打ち抜こう。
 労働者階級の進むべき道は同じだ。安倍政権打倒のゼネストへ、韓国の民衆ゼネストと連帯してともにプロレタリア革命に進撃しよう。


全米でトランプ打倒のデモ 民営化・労組破壊、移民排斥に怒り

2016-11-22 06:00:22 | 世界の闘い

■全米でトランプ打倒のデモ 民営化・労組破壊、移民排斥に怒り
前進 速報版 2016年11月21日 12:51

「私の大統領じゃない」と叫びデモ
 全米で、トランプ打倒の怒りの大決起が燃え広がっている。トランプが行おうとしている労働組合破壊、そして教育・社会保障・年金の民営化、移民排斥の凶暴な攻撃への怒りと危機感が人びとを行動へと突き動かしている。黒人や移民労働者、青年・学生が最先頭で立ち上がっている。
 オバマ政権はメキシコとの国境に長大なフェンスを造り、200万人以上の移民を強制送還した。クリントンもまた、国務長官として中東への侵略戦争を推進し、人種差別をあおり、福祉を破壊してきた張本人だ。
 トランプ打倒デモは、投票日から一夜明けた11月9日から首都ワシントンやニューヨーク、西海岸のロサンゼルスなどで始まり、今もなお拡大している。ニューヨークのトランプタワー前には「私の大統領じゃない!」と叫ぶ万余のデモが連日押し寄せている。カリフォルニアのバークレー高校では全校生徒の半数にあたる1500人がストライキとデモに決起。カリフォルニア大学ロサンゼルス校では学内デモが闘われ、首都ワシントンでも数百人の高校生がストライキに立ち、街頭デモに飛び出した。
 トランプ打倒の闘いは「1%」の資本家が「99%」を搾取する階級社会と帝国主義を打倒し、新たな社会を切り開く闘いの開始を告げている。
 今回の大統領選が示したことは、二大政党制によるアメリカの階級支配と新自由主義の大破産である。けっして労働者がトランプの差別・排外主義に組織されたわけではない。世論調査でも、トランプまたはクリントンを支持した理由で最も多いのは「クリントンではない」「トランプではない」であった。
真の階級政党が求められている
 大統領選の結果の基底には、世界大恐慌と新自由主義のもとでの労働者階級の「生きられない」という怒りがある。トランプの当選をもたらす動力となったのも、こうした現実の一切を否定する激しい怒りと変革への渇望がトランプの当選をもたらす動力となった。とりわけ「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる五大湖周辺では鉄鋼、石炭、自動車などの製造業が衰退する中で労働者が失業と貧困にあえぎ、街は荒廃している。階級対立がむき出しになり、プロレタリア革命が問題になっている。
 トランプは、民主・共和両党とAFL―CIO(アメリカ労働総同盟・産業別組合会議)の帝国主義労働運動を含む既成の支配体制への怒りをかすめ取ることで押し上げられた。怒りを排外主義的にねじ曲げ、革命へ向かうことを阻止することを狙った反革命として登場した。この情勢において、労働者階級の利益を真に体現する革命的な労働者政党が全労働者階級人民の選択肢として登場し、「戦争か革命か」の歴史選択をかけて闘うことが求められている。
 トランプの政策いかんにかかわらず、世界大恐慌の再激化が迫り、米経済のさらなる崩壊・没落は不可避だ。アメリカ労働者階級は、自らも資本家そのものであるトランプと新自由主義への根底的な怒りを爆発させ、資本とブルジョア国家を打倒する大闘争に立ち上がるだろう。
日米間の対立の激化は不可避だ
 11月17日、トランプ当選に危機感を抱いた日帝・安倍は大統領就任前に「首脳会談」を行うという異例の行動に出た。安倍は会談後の会見で「ともに信頼関係を築けると確信を持てた」と必死に協調願望を振りまいた。だが、トランプが「離脱」を掲げたTPP(環太平洋経済連携協定)や日米安保問題などをめぐり、米帝による争闘戦が激化する中で、日帝の危機がいよいよ深まることは不可避である。
 民主労総ゼネストを軸とした韓国革命の開始、アメリカでの反トランプデモ爆発は世界革命の時代の到来を示している。この決起に続き、ともに反帝国主義・反スターリン主義世界革命をたぐり寄せる闘いを、日本の地でつくり出そう。