末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

動労福島を結成 郡山に動労総連合の旗が立つ

2015-09-18 13:45:07 | 国鉄全国運動



■動労福島を結成 郡山に動労総連合の旗が立つ
前進 速報版 2015年9月18日 12:43

 動労総連合傘下の7番目の組合として、動労福島が9月10日、満を持して結成された。国鉄労働運動の伝統的拠点である郡山総合車両センターについに動労総連合の旗が立ったのだ。
 この日、動労福島は地元福島の労働者を中心に全国から集まった仲間120人とともに、早朝と昼の郡山総合車両センター門前での宣伝行動、結成大会、郡山総合車両センター1周デモ、夕方からの郡山駅前街宣と結成集会の一連の行動を闘いぬいた。台風通過に伴う大雨をものともしない闘いは、激動の中で歴史的挑戦を開始した動労福島の船出を象徴するものになった。
 結成大会で組合結成の発起人としてあいさつした橋本光一さんは、「動労福島の結成を決断したのは、獄中にとらわれながらすべてを奪還しようと積極的・主体的に生きる星野文昭さんの闘いを学んだからだ」と切り出し、「新自由主義と戦争の攻撃と対決し、職場と社会の主人公となるために動労福島を結成する」と宣言した。
 動労総連合書記長で動労千葉執行委員の川崎昌浩さん、動労千葉青年部の木科雄作さん、動労水戸の国分勝之副委員長、動労総連合・新潟の星野文男委員長、動労連帯高崎の木村洋一さんが、連帯のあいさつ。結成に至る過程を自らの闘いとして貫いてきたふくしま合同労組の藤井千賀子書記長は、「動労福島とふくしま合同労組は福島、東北の階級的労働運動の結集軸になる」と鮮烈な決意を示した。
 組合規約と運動方針を採択し、「福島の地に階級的な労働組合の旗を打ち立てる意義は計り知れない」「階級拠点の強化の闘いに直ちに入る」という結成宣言を全体の拍手で確認した。委員長に橋本さんが選出された。
 大雨を突いて、郡山総合車両センターを1周するデモに出た。工場門前では、管理者の抑圧に屈することなく青年労働者がデモに注視した。闘う労組に結集しようという呼びかけは、労働者の心に確実に届いたのだ。
 工場門前と郡山駅前での宣伝行動を終え、夕方から動労福島結成集会が開かれた。
 主催者としてあいさつした橋本委員長が、動労福島結成の意義を、①戦争法案を強行する安倍に対する歴史的決起が始まっている中で、その闘いの先頭に立つ労働組合として動労福島を結成した、②全面外注化を軸とするJR大再編は青年の未来を奪う攻撃であり、これと真っ向から闘う労働組合が必要だ、③原発事故の福島にこそ闘う労働組合が必要だ、④動労千葉、動労水戸の闘いが切り開いた展望に断固続く――と4点にわたり提起した。
 連帯のあいさつを動労総連合の川崎書記長が行い、動労福島の結成を力に動労総連合を拡大すると表明した。また、外注化から3年目の10・1と11・1千葉運転区廃止―運輸区化攻撃を前に、ストを構えて闘うと宣言。さらに、戦争法案阻止と11・1労働者集会への総決起を訴えた。
 動労水戸の辻川慎一副委員長は、「日本共産党は戦争法案が決まったらもう闘えないと言い始めた。動労総連合はこうした屈服・裏切りを打ち破ってきた。戦争法、放射能汚染地域への帰還の強制、労働者派遣法改悪という労働者の命を奪う攻撃に絶対反対でぶれずに闘う。その総反撃ののろしが今日あがった」と動労福島結成の歴史的意義を強調した。
 動労水戸の照沼靖功さんが、常磐線全線開通阻止の決意を語り、動労連帯高崎の木村さんは「動労総連合の先陣を切って12日、ストに立つ」と宣言した。青年組合員とともに登壇した動労神奈川の中村幸夫委員長は、清掃労働者の置かれている現実に怒りを表した。動労総連合・新潟の星野委員長が、国鉄新潟闘争以来の闘いの伝統を引き継ぎ、それを階級的に開花させるのは動労総連合だと表明した。同労組の青年は、職場での組織拡大を報告した。動労水戸支援共闘呼びかけ人の小玉忠憲さんが、「解雇も出向も認めた国労に未来はない。橋本さんはすごい格闘をして今日を迎えた。私も動労総連合建設の先頭に立つ」と断言した。
 地域から、全金本山労組の長谷武志副委員長が発言し、本山闘争の教訓に基づき、体制内労組と決別して動労福島を結成したことの意義の大きさを説き明かした。みやぎ連帯ユニオンの金子哲夫委員長は、宮城での国鉄集会に向けての意気込みを語った。福島県内の自治体労働者がともに闘うと決意を述べた。福島・星野文昭さんを取り戻す会の藤井精二さんは、「郡山での星野集会が転換点となって橋本さんは動労福島の結成を決断した」と述べ、「星野闘争と国鉄闘争は一体だ」と強調した。徳島・救う会の元木美紀子代表も駆けつけて連帯の意思を熱く表明した。
 3・11反原発福島行動委の椎名千恵子さんは、原発事故から4年の福島の現状を怒りを込めて告発し、「橋本さんは反原発闘争の代表的人格でもある」と述べ、ともに闘うことを呼びかけた。ふくしま共同診療所は、動労福島とともに診療所も労働組合建設の拠点になるという決意を示した。
 動労福島の全組合員が登壇し、全体で団結ガンバローのこぶしを突き上げた。熱気と高揚とあふれる解放感の中で、動労福島は労働運動史を塗り替える闘いに出発した。(K)

9・13舞鶴 高浜原発再稼働阻止へ200人 地元自治体労組が先頭に立ち

2015-09-18 12:34:08 | #すべての原発いますぐなくそう



■9・13舞鶴 高浜原発再稼働阻止へ200人 地元自治体労組が先頭に立ち
前進 速報版 2015年9月18日 10:57

 9月13日、京都府舞鶴市総合文化会館で、地元自治体労働組合が呼びかける高浜原発再稼働阻止の集会が、200人が参加して大成功しました。高浜原発から11㌔の舞鶴市で、労働組合が中心となって開催した画期的な集会です。地元舞鶴市民も多く参加しました。
 集会では、安倍政権の戦争法案に反対する闘いと一体のものとして高浜原発の再稼働阻止の闘いがあることが強調されました。高浜原発直近の舞鶴市で集会を実現したことで、労働組合の力と団結で再稼働を阻止し、原発廃炉を実現する道筋を示しました。この闘いは政府・電力資本との闘いであり、労働者の団結で社会を変えない限り解決しない課題であることが鮮明になりました。
福島から報告
 福島から、浪江町の希望の牧場・ふくしまの吉沢正巳代表とふくしま共同診療所の杉井吉彦医師に来てもらい、福島の現状を報告してもらいました。吉沢さんは「避難計画がいかにうそであるか、3・11で身をもって経験した。行政もパニックになり、避難用のバスも用意されなかった。その結果、浪江町は〝流浪の町〟となった」と語り、被曝した牛330頭を飼い続け、国家と闘いながら、「人間はいのちを見捨てない」というテーマを追求していくことを訴えました。さらに「労働者人民が団結すれば現状は変えられる、国会を取り巻く戦争法案反対の決起は根底からの怒りだ。これと一緒に闘っていこう!」と呼びかけました。
 杉井さんは、軍医だった父が引き揚げ船で舞鶴港に復員し「戦争はやっちゃいかん」と思ったというエピソードを紹介しながら、共同診療所建設の意義と、原発再稼働が、直近の舞鶴市において意味することを話しました。そして「ヨウ素剤は〝安全〟なら配る必要がない。避難ではなく被曝を前提にしている」と本質を暴露。「再稼働させないことでしか労働者住民は守れない。労働組合が先頭となり再稼働阻止を訴える集会は決定的です」と提起しました。
 続いて集会実行委員会の地元自治体労働者があいさつに立ち、「私たちの闘いのスタートはフクシマの怒りである。福島と舞鶴は共通点が多い。政府によって〝従順〟にさせられてきた歴史があるが、今は違う。自ら声を上げ、社会を変える主体になる。それが労働組合で闘うこと」と集会開催の意義を提起。自治体労働者の被曝を前提にした業務や再稼働の露払いとしての避難計画自体を、職場の闘いでひっくり返すような労働運動の再構築が求められていると訴えました。
ストで闘おう
 最後に各地の労働組合が発言しました。愛媛県職労の宇都宮理委員長は、組合あげて伊方原発の再稼働阻止を闘い、当局に危険な職務命令を出させない勝利を実現したと報告しました。動労水戸の照沼靖功さんは「原発反対の闘いは戦争反対の闘いだ。動労水戸のストライキで原発労働者・除染労働者とつながり、それが非正規職化反対の闘いに発展している」と報告。一緒に登壇した動労西日本の東元さんは「ストライキで闘おう」と宣言しました。
 元全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会長の斉藤征二さんは、敦賀原発の事故隠しから定期点検が延期され、全員解雇されたことを契機に労働組合を結成して闘ったことを話しました。八尾北医療センター労組の灰垣美佐子さんは、NAZEN八尾を結成し、甲状腺エコー検査を始めたことを報告しました。
 集会後は東舞鶴駅までデモ行進。青年が飛び入りで参加し、元気になるデモでした。集会の成功を受け、再稼働を阻止するために地元の自治体労働組合を階級的労働運動の大拠点としてつくっていく決意です。(自治体労働者・樋口直)