■植木団地闘争 使用不許可決定を取り消せ 高槻市を提訴し固く団結
前進 速報版 2015年2月28日 10:38
2月20日、大阪府高槻市の植木団地事務所で、「植木団地追い出し絶対反対! 高槻市弾劾!」を掲げた決起集会が開催された。
植木団地労働組合に結集する労働者は、高槻市が団地からの追い出し期限としていた昨年11月30日を全国の労働者と労働組合、全国水平同盟の団結の力で迎え撃った。2月6日には植木団地の使用を不許可にした市を「決定を取り消せ」と攻勢的に提訴した。この裁判闘争に向けた2・20集会は90人が参加し、感動と熱気があふれる総決起の場となった。
まず植木団地労組員が発言に立ち、「高槻市と解放同盟富田(とんだ)支部とが結託した追い出しの不正義性を満天下に暴き出し、全国の労働者とひとつになった『生きさせろ!』の闘いとして頑張る」と決意を語った。「解放をめざした植木団地闘争の原点を引き継ぎ、誇り高く闘い続けることは、富田の村だけでなく全国の大衆の怒りを解き放ち、新たな解放運動・全国水平同盟への大合流の弁を開く」と闘いの意義を明らかにした。
続けて「だから」と、卑劣な切り崩し攻撃を弾劾した。「高槻市、解同富田支部、悪徳弁護士、親類縁者、警察権力が一体となり植木団地闘争をつぶすために襲いかかった。『不法占拠の犯罪者。逮捕される』『賠償金で自宅も全財産も取られる』とうそとだましで脅迫した。耐えられなくなった家族が『闘争やめろ』と泣きわめく事態を引き起こし、組合員を自殺寸前まで追い詰めた。団結をつぶすために人間性を踏みにじり、生業を奪い、家族関係をズタズタにする卑劣な攻撃を絶対に許さない」
そして、「闘争破壊の『最後の切り札』を打ち破って団結を守り、より強くうち固めた。全国の労働者と労働組合、全国水平同盟の皆さんとの熱い団結に依拠して闘いぬく」と勝利感と誇りに満ちて戦闘宣言を発した。感動と共感、ともに闘う決意を込めた割れるような拍手が続いた。
2人の弁護士が裁判の経緯と内容を説明し、「この裁判は『生きさせろ!』の闘い。依拠するのは団結のみ。力を合わせて最後まで闘う」と熱く語った。
続いて組合員と家族が次々と決意を述べた。その中で、攻撃の激しさに不安を口にした組合員に西郡支部の仲間が即座に「西郡も200人が8人になったけど、団結を守りぬいて闘ったから今の勝利がある。頑張ろう」と励まし、「頑張ります」と応える胸の熱くなる場面もあった。
全国水平同盟本部・西郡支部・杉並支部、全国金属機械港合同、関西合同労組、大阪北部ユニオンが連帯のあいさつを行い、団結がんばろうで集会を締めくくった。
解同本部派に抑え込まれていた村の労働者の怒りを解き放ち、全国水平同盟への合流をつくり出す確固たる拠点が生まれた。大恐慌が深まり世界戦争の過程に入った時代に、戦争と失業に怒り陸続と決起する全国・全世界の労働者階級の最先頭で、国鉄闘争とともに植木団地闘争を闘おう!
第1回裁判は4月15日(水)午後3時。大阪地裁大法廷(202)へ!
(北摂労組交流センター・上園耕作)
■2・22大阪橋下打倒集会 橋下倒すのは労組の力 民営化粉砕・公務員大決戦へ
前進 速報版 2015年2月28日 10:19
2月22日、橋下打倒集会が大阪市港区の田中機械ホールで開催され、150人の結集でかちとられた。橋下大阪市長の登場以来、労働組合をめぐる攻防に勝ち抜き橋下も安倍も今や打倒寸前にまで追いつめている。この闘いを総括して路線を深め、新たなステージでの闘いに打って出る出発点として、この集会は開催された。
基調報告を行った大阪市職の労働者は冒頭、「階級的労働運動の復権・創造が、全世界でものすごい勢いで始まっている」と訴えた。そして「外への侵略戦争と一体で安倍や橋下による労働組合つぶしの攻撃がある。しかし労働組合が団結する限り戦争はできない。労働組合の団結が安倍と資本家をボロボロにしている。職場での一つひとつの格闘が安倍を直撃する闘いだ」と勝利の核心を提起した。
その上で橋下打倒の闘いについて、「労働組合全体を体現し原則を貫いて闘い抜く1人の存在が現場労働者の怒りと結びつき、労働組合全体の変質を許さない決定的な軸となることをつかんできた。団結権をめぐる闘いとして位置づけ橋下を追いつめ、民営化攻撃のすべてを労働委員会・裁判において不当労働行為と認定させた」と総括。「民営化・外注化・非正規職化は必ず職場の矛盾を爆発させる。当局は評価制度、処分・解雇攻撃などの分断攻撃でその矛盾を現場労働者に押しつける。すべてが団結破壊の攻撃だ。国鉄闘争を爆発させストライキで闘おう。韓国ゼネストと連帯し、4〜6月安保国会を労働運動の力で粉砕しよう」と力強く訴えた。
連帯のあいさつでは、港合同の中村吉政委員長が「前に立つ者が、自らを犠牲にしてでも橋下による団結破壊と闘い明確な方針を出さなければならない」と檄を飛ばした。全国水平同盟の久原正子委員長代行は「西郡や高槻植木団地の闘いも、民営化に反対する労働者の闘いだ。今までの解放運動をのりこえる闘いを」と訴えた。婦人民主クラブ全国協関西ブロックの山本美知子さんは「橋下の攻撃は労組絶滅と金もうけ。たった1人でも屈しない者がいれば成り立たない」と喝破し、3・8婦人デー集会への結集を呼びかけた。
●ひとりの首切りも許さない組合を
橋下の民営化攻撃と闘う現場から3人の労働者が発言に立った。
大阪市職民生支部の労働者は「大阪の保育士の大幅賃下げは、1千人の保育士の民営化に対する怒りと労働組合的団結に恐怖した橋下の団結破壊そのものです。闘うつもりもない市職本部を許さず絶対反対で闘い続けます」と決意を表明した。
市教組の青年労働者は「不当配転の強要が団結破壊であり、不当労働行為だ。これは個人の問題ではなく、学校事務職員の定数削減や臨時主事の雇い止め攻撃と一体のもの。事務職員と教員、正規と非正規の分断を許さず、ひとりの首切りも許さない労働組合が必要です」と力強く発言。
これを受けて、「君が代」不起立処分と闘ってきた労働者は「〝ひとりの労働者にかけられた攻撃はすべての労働者にかけられた攻撃〟ととらえて闘うことで労働者の共感や団結を生み出す。誰もが確信をもって闘える路線をつくることで、青年労働者は絶対反対で闘う労働組合に結集してくる」と闘いの中でつかんだ確信を提起した。
「青年を夜勤で眠らせず病気に追い込んで解雇するJR西日本。動労西日本はストライキでこれを絶対に許さず闘う」と宣言した動労西日本の労働者をはじめ、豊中市職、奈良市従、日教組奈良市、関西合同労組、自治労倉敷、全学連が次々と闘いの方針と決意を明らかにし、集会は熱気に包まれた。
最後に港合同の木下浩平執行委員が「団結権をもって闘えば勝てない闘いはない。官民連帯の闘いで労働組合そのものをかえていこう」と提起して集会を締めくくった。
民営化攻撃との最激突点である大阪の地での集会は、2015年公務員決戦の号砲となった。(関西・S)