末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

いわき市で、ふくしま共同診療所報告会 避難者、原発労働者はじめ50名が参加

2014-10-22 06:54:28 | #すべての原発いますぐなくそう





■いわき市で、ふくしま共同診療所報告会 避難者、原発労働者はじめ50名が参加
前進 速報版 2014年10月21日 12:26

 10月13日、福島県いわき市で、ふくしま共同診療所報告会が、動労水戸、いわき合同ユニオン、NAZENいわきの呼びかけで開催された。台風が近づくあいにくの天気にもかかわらず、仮設住宅の避難者、原発労働者をはじめ50名の労働者市民が参加した。
 はじめに、診療所の松江寛人所長が『甲状腺エコー検査から見えてきたもの』と題して、2年近くになる診療所での診察と福島県が8月24日に発表した県民健康調査から、今、福島で起きている深刻な放射線被害について詳しい説明があった。すでに103人の子供たちの甲状腺がんが疑いも含めて出ていることにあらためて驚きが拡がった。
 続いて、深谷邦男医師が『福島のいま・被曝、健康破壊、新たな安全神話宣伝』をテーマに、「手術は過剰診療」と健康調査を続けることに反対する暴論が噴出してきたこと、8月17日の政府公報を先頭に新たな安全神話が発せられていることを暴き出した。深谷医師は、放射能廃棄物中間貯蔵施設を新たな汚染源と断じ、住民説明会で怒りが爆発していることを紹介した。さらに、福島第一原発が「放射能の沼」状態になっており、毎日6千人をこえる労働者が劣悪な労働環境で大量の被曝をしながら働いていること、その中で現場での労災死が続出していることを明らかにした。
 2人の医師の講演と質疑をうけて、辻川慎一動労水戸副委員長が発言。3・11原発事故以来、職場から被曝労働と闘い、とりわけ常磐線竜田延伸に対してストライキで決起し、労働組合として原発労働者、楢葉町からの避難者の怒りをわがものとして闘ってきたことを万感の思いを込めて語った。そして「どんなことがあっても、安倍の2020年オリンピックへむけて原発事故をなきものにしていく攻撃を許さない、私は決意をあらたにしました。皆さん、11月労働者集会に参加し、世界の人々と共に、戦争、原発、非正規労働に怒りの声をあげましょう」と熱烈に呼びかけた。続いて、診療所建設委員会の女性から「甲状腺がんが疑いを含め100人をこえたことも県民にはよく知らされていない。知らせるためにニュースレターをつくっている。今、やれることをやろう。福島の子を犠牲にして復興などはありえない。立ち向かっていこう」と、切々たる発言があった。
 参加者からは、「甲状腺がんをとるとどうなるのか。県からの説明は無い。多くの人が心配している」「これほどの事故をおこしながら、政治家が傍観者とは、どういうことなんでしょう。こんな国はありません。知事選の投票なんかいきたくありません」「仮設住宅で、なんで自殺しなければならないのか。安倍総理大臣に怒りを感じる。責任をとってほしい」「JRの職場では健康診断に血液検査を取り入れさせた。ある職場で3人の方がリンパ、白血球が少ないと診断がでたが、どういうことかを知りたい」「中間貯蔵施設反対を言ってくれるのはここだけ。本当にありがたい」と、次々と質問、意見が述べられた。(T)


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ドイツ階級闘争を牽引する機関士労組(GDL)のスト

2014-10-22 06:13:53 | 世界の闘い



■ドイツ階級闘争を牽引する機関士労組(GDL)のスト
前進 速報版 2014年10月21日 15:24

 ドイツ機関士労組(GDL 3万4000人)が、再び10月15日午後2時(現地時間)から16日午前4時まで14時間の全国ストライキを闘った。このストは、組合員のスト権確立賛否投票で91%の支持を獲得して敢行されたもので、実際、全国で鉄道運行の70%が運休という重大な影響をもたらした(→写真①)。すでにこの間、ドイツ機関士労組は9月初めの警告ストに続き、10月9日付「前進速報版」にも掲載されたように10月7―8日にも9時間のストライキを闘っている(→写真②)。
 ドイツ鉄道(DB)に対する機関士労組の要求は、賃金の5%引き上げと週39時間労働から週37時間労働への2時間短縮、1回の就業時間内における運転時間の1時間短縮などだ。さらに、このかんのストの争点にはもう一つ、「単一の協約交渉」(一職場・一交渉労組・一協約)を法制化して強制しようという政府・財界の攻撃がある。これは、一職場で多数を組織している労組に単一の交渉権を与え、その他の少数派労組は、多数派労組によって締結された協約に従うことを強制するものである。同時に、協約交渉中は、当該労組をはじめ、それ以外の労組のストライキも禁止するという条項を法律に紛れ込ませて、スト権そのものを抑圧しようとするものだ。ドイツの鉄道では、機関士労組よりも労資協調的な鉄道・交通労組(EVG 組合員24万人)が多数派組合だ。
 他方、ドイツ機関士労組内部でも、執行部と現場労働者の間にストの獲得目標において最初から大きな対立があり、それはこのかんますます明確なものとなっている。執行部が「単一の協約交渉」問題で当局・政府からの譲歩が引き出されば、その他の要求は基本的に取り下げてもいいと考えているのにたいして、現場組合員は賃金・労働時間などの要求も反合理化・運転保安闘争の立場から絶対に譲れないものと見ているからだ。これに対して、執行部は反対派の現場組合員を組合から締め出すなど「未曽有の粛清(しゅくせい)」(現場の声)に手を染めている。このようななか、ストの戦闘的な貫徹のためには組合権力の奪取が必要という認識が現場組合員の中で急速に広がっており、動労千葉と連帯して闘う「ベルリン都市鉄道の民営化に反対する行動委員会」の仲間は、その先頭に立っている。
 大恐慌の深まりの中、帝国主義間争闘戦はついに軍事化・戦争化の段階に突入し、ヨーロッパ正面ではウクライナ争奪戦としてぬきさしならない事態に発展している。しかし大恐慌は、戦争ばかりでなく革命的情勢をももたらす。このかんの機関士労組の連続ストライキに代表されるドイツの階級闘争の高揚はそのことを明確に示している。(か)


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