救援本部ニュース534号 2014.2.16
原発労働者の被ばく・使い捨てを許さない!
東京電力が福島第一原発事故の収束作業に当たっている作業員に対して労働環境改善のために行っているアンケートが、元請け企業を通じて回収されていることが分かったと、東京新聞が報じています。
「作業員たちの話では、下請け企業の中には、作業員の回答を提出前にチェックしたり、回答の内容を指示したりするところもある。作業員からは『こんなやり方では実態が分からず、改善につながらない』という声が上がっている」
「ある作業員は『(上位下請けから)下手なことを書くなというプレッシャーがある。従業員の書いた内容を全部確認してから封筒に入れ、提出させられた』と話す。線量計の不正使用を目撃しても見なかったと書くよう指示された作業員もいた」
「作業員からは『会社にチェックされているかもしれないと思うと、変なことは書けない』との声も上がっている」
元請け企業によって回収されたアンケートに現場の作業員の過酷な労働環境が書き込まれなくなることくらい、東電は当然、想定できるはず。分かっていて、そうさせていたとしか思えません。
「本当のことを書けば、雇用先の下請け企業も自分も仕事を失うのではないか。そんな懸念から、立場の弱い原発作業員にとって、賃金をはじめ労働実態は表に出しにくい」のは明らか。そうであるのに昨秋、東電は、アンケートの結果として、「何重もの下請け構造の中で、雇用責任があいまいになる偽装請負の問題について『一定の改善がみられた』」としました。
「だが、ベテラン作業員は『中身が改善されたのではなく、書類上問題がないように答えるよう、指導が徹底されただけ』と話す。自分の本当の雇用主がどの企業なのか分からない作業員もたくさんいる」
すべてが言い訳のために形ばかりをつくろおうとするだけ。一番大切な労働者の安全を犠牲にし使い捨てにすることで、経費を削減し利潤を確保しようとし続けている国と東電、新自由主義の根本問題そのものです。こんなあり方は根っこから断つべし!
被ばく労働と使い捨てを許さない労働者・労働組合の闘いが必要です。労働組合先頭に、3・11反原発福島行動に総結集しましょう。
あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない
3・11反原発福島行動’14
3月11日(火)2時~ 4時15分デモ出発 福島県郡山市総合体育館
3・11反原発福島行動実行委員会
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