■2・2橋下打倒集会に270人 労働組合の拠点建設で橋下を打倒することを宣言!
前進 速報版 2014年2月 4日 18:18
2月2日、大阪市中央会館で橋下打倒集会が開催され、270人の労働者が結集した。前日、道州制攻撃の核であり大阪丸ごとの民営化攻撃である「大阪都構想」が完全に暗礁に乗り上げ、橋下市長が辞任を表明。集会場全体が「自分たちの闘いが橋下を打倒した!」というものすごい勝利感に満ちあふれた。
司会をつとめた大阪市の教育労働者が冒頭から勝利宣言を発して集会が始まった。まず動労千葉の中村仁執行委員が「解雇撤回の闘いはついに不当労働行為を裁判所に認めさせた。職場では外注化阻止を闘っているが、これは分割・民営化に対してストライキをもって闘ってきたから。さらに解雇撤回まで闘い抜きます」とあいさつ。関西生コン支部の武谷執行委員が「資本主義の終焉がはっきりする中、支配層による政策は味方の団結の基盤をつくっている。橋下打倒は目前に迫っているが、組織拡大と思想闘争を重視し、闘争を現場で組織して完全勝利を」と訴えた。
続いて港合同の木下浩平執行委員は「労組つぶしをテコに民営化を進める攻撃が破綻し、橋下打倒という決定的な勝利を勝ち取った。非常に困難な大阪市の職場の現状の中で、職場に闘う労組をつくって追い詰めている。全国に旗を広げ、春闘を闘おう」と力強く発言。動労西日本の山田和広書記長は「定期大会で春闘スト方針を確立し、青年主導の労組をつくることを決定した。青年労働者を使い捨てにする外注化は撤廃以外にない。労働者の団結と怒りを引き出して春闘を闘おう」と宣言した。
基調報告を大阪市の自治体労働者が提起した。「橋下を打倒している力は民営化攻撃と闘ってきた現場労働者の団結にあります。絶対反対の闘いが労働者の結集軸となっています。東京都知事選における安倍政権と労働者階級の正面激突もまったく同じ。いまやどの勢力も労働者の怒りにぐらぐらで、そこに革命の現実性を感じ取り、階級的労働運動の圧殺のために動いているにすぎません。橋下打倒―道州制粉砕で闘う労働組合を大阪市にうち立てる挑戦がますます問われています。一切は青年の決起にかかっています。生まれてから新自由主義の中におかれ、すべてを自己責任にされてきた青年労働者にとって、『一切の責任は資本にある』とはっきりさせ、労働組合の方針にした時に青年は必ず決起します。国鉄決戦が9・25判決を切り開いたように、どんな攻撃でも闘えば勝てる!」と力強く提起し、集会場全体が大きな熱気に包まれた。
泉佐野市議の国賀司さんが東京都知事選決戦アピールと泉佐野市議選勝利を訴えた後、全国水平同盟が大挙登壇して発言した。「1月30日の住宅明け渡し地裁判決で仮執行付きの超反動判決を出してきたが本当に追い詰められているのは敵の方だ。絶対反対を貫き二審、最高裁まで闘う」と宣言。「福島支部がついに建設され、苦悩し闘っているお母さんたちの団結の砦になる」と訴えた婦人民主クラブ、「不当逮捕と闘い、新自由主義という全員をバラバラにする攻撃と対決して団結してきた」という全学連の発言に続き、大阪市で民営化攻撃と闘う労働者が一斉に登壇して次々と発言に立った。
市職・民生支部の労働者は「橋下が出てきて、労働組合として思い切りやろうと思いがヒートアップした。保育所の民間移管を進める橋下を打倒しよう」、市教組の労働者は「評価制度に反対し苦情を申し入れ、その後指導研修攻撃と闘っている。一人じゃない、みんな同じ怒りをもっているし、団結できてよかった」、交通局の労働者は「一人だったが声をあげたら、バスをはじめ仲間がどんどん増えている。さまざまな民営化攻撃と結びついて闘い続ける」、自治体の非正規労働者は「反撃を組織しない労組幹部のあり方に現場労働者の怒りは燃え上がっている」と次々に発言した。
豊中市職の労働者が「非正規職の労働者が欠勤を理由に解雇された。事故を個人責任にする当局に対して、ストライキをやって不当労働行為を引き出す闘いをやろう」と訴えたのに続いて、関西各地で民営化攻撃と闘う労働者が発言した。「清掃の民間委託、認定保育園の開園、職種変更などの攻撃と闘う中で組合権力をとれる展望が見えてきた」という奈良市従の労働者、「過重労働や無給出勤など、黙っていたら殺される。絶対反対の団結を拡大して闘う」という日教組奈良市の労働者、「評価シートの提出を拒否したら管理職も組合本部もパワハラをやってきた。しかし組合の中で団結が広がっている」という草津市教組の労働者、「動労千葉と同じ闘いを民間で闘い、解雇撤回の勝利を勝ち取っている」という関西合同労組の労働者、「勤務時間変更による賃金カットに対して組合として団交をやって闘っている」という高槻医療福祉労組の労働者が次々と職場での闘いを訴えた。
集会のまとめを行った八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長は、「都知事選も橋下打倒の情勢も、絶対反対を貫く闘いが情勢を切り開き、本当に闘う者が責任勢力として登場していることを示している。さらなる拠点建設の闘いにうってでよう」と宣言し、熱気あふれる中で集会を締めくくった。(S)
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