なんか、Lchの音が小さくなるんだよな。2日程前から、電源オン後、2分くらいでふっと音が右に寄る。
まず、原因の個所を探す。
真空管を左右入換 変わらない。
スピーカーを左右入換え Rchが小さくなる(スピーカーは原因ではない)。
プリを入れ替え。Rchが小さくなる。
CDプレーヤーの左右繋ぎ変え 変わらない。
という事でプリのLchが怪しい。
カップリングコンデンサーの容量測定 0.12μF、0.15μF。抵抗値は両方ともO.L.。
初段カソードパスコン 240μF、220μF。
終段のカソードパスコン 205μF、200μF。
OPTのインダクタンス 有り。端子の配線がハンダを吸い取ったら外れたので、絡めてやりなおし。
ついでにOPT左右入換。Lchが小さい(トランスでもない)。
各部の電圧はOK。
5687のグリッド抵抗、発振防止抵抗問題無し。
「時間が経つと起きる」・・・となるとコンデンサーだと思うんだけど。
電源の 10μF、100μF×2、100μF、デカップコンデンサー100μFの抵抗・容量測定するも問題無い。折角外したので左右入換。
さて困った。
そういえば先日出力インピーダンスを測定したら半分、ってのが有った。
コメントで矩形波が右肩上がりなのは低域特性が悪くなっている、と教えて頂いた。
ここまではネットで調べることが出来ていた。
が、コメントではさらに、プリのOPTのセンタータップをアースから外したらパワーも外したほうがいい。OPTの下半分ショートでは音は出るが負荷インピーダンスが下がり歪が多くなりOPTの磁気飽和で低域特性が悪くなる、とあった。
低域はそんなに悪くないし歪も多くないと思うが、そのほかは「見られてんの?」と思うほどドンピシャ・・・
磁気飽和は疑がったりもして消磁なんてもしてみたが、良く分かってなかった。
これで話が繋がった。
音が小さくなるまでの時間を測ってみた。約5分。
前回は2分位だったと思ったが、温まってたからかな?
プリ出口で1Vの時。
信号入れてOPTのB-P間の交流電圧を上下管で測ってみた。下画像緑の右のDMMが上管、左が下管。3分位で下管の電圧が下がった。
下画像緑の右のDMMが下管カップリングコンデンサー出口。
これか。
1分ぐらいで前段12AU7の下管が出力0Vになった。上画像緑の右のDMM。左は下管プレート直流電圧。
U7がおかしい?
ああ、そうか。初速度電流、いやグリッドリークか。(←違います)
ラジ技誌の製作記事に有る。
>5687の上管が温まってくるとグリッド抵抗に電流が流れ電圧降下を生じ、グリッド電位が本来0であるがプラス側に偏位します。前段U7の下管グリッドは抵抗を介して5687のグリッドに接続されているのでU7下管グリッド電位Egもプラスに偏位する。本来これもゼロで、U7下管カソード電位をEkとすると、グリッドバイアス電圧は-Ek+Egと浅くなり、U7下管プレート電流がが増加し、プレート抵抗での電圧降下が増加し、プレート電位が下がる。
此れからすると以前疑問だったプレート電圧のDCorACは交流の事か。
ん?でもこれはシルバニアの真空管の不良らしいぞ?私はフィリップスECGなんだけどな。
・・・真空管を入れ替えたRchでは起きてない。ってことは真空管じゃない。
初段12AU7の出力がゼロ。ってことは、もしかしてアースに落ちてないか?
DMMで見て見たら、U7下管グリッドが電源オフで短絡してる。
これは下管グリッドに戻る配線にした自作シールドが触ってるんだ。
配線を少し離したら絶縁になった。
多分この時だ。(3月11日)
https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/21d9eb919cf9196f923941127278a258
グリッド抵抗が外れてて、ハンダ付けしたとき。
電圧もO.K.。下画像、両サイドのDMMはOPTのB-P間のAC電圧。
赤いテスターはU7カソードのAC電圧。(あれ?流れてる?)
自分で余計なことした。
しかし良く分かったな。
多分一人だったらこんなの見つけられずオートバランス回路が嫌になってたことだろう。
”オシロで波形を見ると原因が解る”
さすが、と言いたいが、私には見方がまだ良く解らない。
EDさんにコメントを貰わなかったら何日かかった事やら。
いつも有難うございます。
以前なら左右の音量差はプリとパワーの左右差が有ったので左右入換て誤魔化してたが、最近きっちり作るようになったからか、胡麻化せなくなってきてた。
今鳴ってるが、安心して聴けるようになった。
20210430
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