analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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LCRフォノイコ 仕上げ2

2018-01-25 00:32:49 | PhfD‐3.2

LCRフォノイコのアースを見直す。

信号の流れに沿って配線していくと、3段目ECC99のところがあっちゃこっちゃになっていたので修正。

電源のチョークの配線は赤側を上流にする。

まあ、後見栄えの問題で段間トランスのA-8713のアース線の引き直し。

シャシに光って見づらくなったが、小変更。



いま、CRフォノでエスピーユーを聴いている。最初だいぶ高音が落ちててなんだ?と思ったが、こなれてきた。


オーディオ的に「リファレンス」というとこの音なのだが、LCRフォノイコは何か作られた音のようにも感じるようになった。最近は「原音に忠実」ではなく、「聴いてて心地よい音」に向くようになった。

そしてLCRフォノイコを鳴らしてみる。パーンと広がり、解像度が上がる。なんというか、高価なケーブルに替えたような、が一番近い表現かも。ただ、聴いてて心地よいのはCR型だ。LCRフォノイコはオーディオ的な良さ。ハムは減ってない。プリのボリュームを上げるとハムも大きくなるので、プリより上部の機器だと思うが、昇圧トランス廻りを触るとハムが変わるのでこの辺の確認も必要かと思う。昨日まではぱりぱりと鳴っていたLCRフォノイコも、今日は大分滑らかになって来た。以前聴いた、腫れ物を触るようなクリアさはだいぶ減っているが、これは低音のバランスを取ったためと、フォノイコにトランスを多用してるためかもしれない。ただ、CRタイプはトランスを使っても居ないのに抜けはあまり良くない。広がりは特段広いとも思わないが、十分だ。スピーカーからの音離れが良いせいか、横幅の制限みたいなものは感じられない。むしろ横だけ広いとか頭が抑えられたような、という感じが無く自然にまあるい音場が広がっている。声も真正面で下から聴こえるわけでなく良い感じだ。

しかし何なんだろう、やっぱりこの、CRタイプとLCRタイプの音の差は回路の違いなんだろうな。部品も全く違うがそれだけでは無い。部品の違いは全体の質を上げてくれるが、回路の違いは全体の鳴り方、佇まいまで変えてしまう。性格が全く違ってしまう。LCRタイプは部品が高価い、CRタイプで充分と言われてるが、この違いはもうCRタイプには戻れない。

不満も無い訳ではない。もう少し情報量が増えてくれないか?とも思う。CRタイプよりなにか削除されたものが有る気がする。まあ、トランスの性質を思うと仕方の無いことかもしれない。

一時は失敗かと思ったLCRフォノイコだが、良くまとまったものだ。

次はEL34PPstereoだ。


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