前回パワーの初段の12AX7の動作を考えたので実行してみる。
せっかく線引っ張ったのに、「真空管活用自由自在」という本の動作例を使うことにした。
たまにはこういったものできっちりやってみようと思った。
Ebb=250V、Ip=0.7mA、RL=270kΩ、Rk=3.3kΩ。
手持ちのパーツの関係で実際は
Ebb=262V、Ip=0.4mA、RL=270kΩ、Rk=3kΩ。
こうなった。まあ、こんなもんだろう。
F特は動作点を変えてもほとんど変わらない。
ちなみに12AY7の時とも変わらん。
上グラフの低域の全くない薄い青線は、出力電圧を信号ではなく間違えてノイズ測定でやったもの。
途中で焦ったが続けてみた。1kHz~20kHzでノイズが発生?発振?参考にどうなるかやってみたものだが、意味の無いものだった。
この後出力が減らず、測定機にアースを取ったら消えた。
そして歪だが、3%の時の出力は変更前は Rch 11.4W、Lch 7.7W だった。
これが動作点を変えたら Lchで 15.8W に上がった。
プリとパワーを繋いだゲインは変更前は40.0dB、変更後は44.4dBに上がった。
まだLchしか変えてないが音出ししてみた。
音量は左右でそんなに違わない。黙ってたら分からない。特に左に寄ることもなかった。
音量はつまみが9時の位置で結構爆音っぽくなってた。(前は12時くらい)
歪感は無かったが、今回改造したLchの電源を落としたら無改造の右がきつく感じた。
おおっ?
でも気のせいかもしれないからRchも変更して聴いてみる。
気になる音色はY7やU7ほど鮮度感は無い。レトロな感じがするがそんなに気にならない。
これは長く聴いていかないと判断が付かないと思う。
20230625