analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

12AX7の動作を変える

2023-07-07 00:05:45 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

前回パワーの初段の12AX7の動作を考えたので実行してみる。

せっかく線引っ張ったのに、「真空管活用自由自在」という本の動作例を使うことにした。

たまにはこういったものできっちりやってみようと思った。

Ebb=250V、Ip=0.7mA、RL=270kΩ、Rk=3.3kΩ。

手持ちのパーツの関係で実際は

Ebb=262V、Ip=0.4mA、RL=270kΩ、Rk=3kΩ。

こうなった。まあ、こんなもんだろう。

F特は動作点を変えてもほとんど変わらない。

ちなみに12AY7の時とも変わらん。

 

上グラフの低域の全くない薄い青線は、出力電圧を信号ではなく間違えてノイズ測定でやったもの。

途中で焦ったが続けてみた。1kHz~20kHzでノイズが発生?発振?参考にどうなるかやってみたものだが、意味の無いものだった。

この後出力が減らず、測定機にアースを取ったら消えた。

 

そして歪だが、3%の時の出力は変更前は Rch 11.4W、Lch 7.7W だった。

これが動作点を変えたら Lchで 15.8W に上がった。

 

プリとパワーを繋いだゲインは変更前は40.0dB、変更後は44.4dBに上がった。

 

まだLchしか変えてないが音出ししてみた。

音量は左右でそんなに違わない。黙ってたら分からない。特に左に寄ることもなかった。

音量はつまみが9時の位置で結構爆音っぽくなってた。(前は12時くらい)

歪感は無かったが、今回改造したLchの電源を落としたら無改造の右がきつく感じた。

おおっ?

でも気のせいかもしれないからRchも変更して聴いてみる。

気になる音色はY7やU7ほど鮮度感は無い。レトロな感じがするがそんなに気にならない。

これは長く聴いていかないと判断が付かないと思う。

 

20230625

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