CDだよCD。史上最年少でチャイコフスキーコンクールで優勝。衝撃だった。それまでは古いヴァイオリニスト、ハイフェッツ、オイストラフ、スターン、そしてメニューイン。諏訪内を聴く前には、この辺は古典的演奏に思える。ヴァイオリンの演奏法を考えるようになったのはこの頃からか。諏訪内はテクニックバリバリ。最初に聴いたのがこれだったので、他の演奏はおとなしく聴こえてしまう。クレーメルのチャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲も聴いたが、色あせる。
90年チャイコフスキーコンクールガラコンサート・ライブ。いまこのCDを聴いている。
今まではぱっとしない録音のCDだと思っていたが違うようだ。部屋を変えてつまらなくはない、諏訪内の演奏が判るようになった。テクニックに走るばかりではない。きつい音色だと思っていたが、そんなことはない。ヴァイオリンらしい響き・音色がする。この後の演奏も聴いたが、この演奏が彼女の頂点だと思う。鬼気迫る、この時のために練習してきて最高の演奏、もしかして燃焼しきってしまったのではないか?とも思える。
のちに諏訪根自子のCDも買った。この人もえらい美人だ。国際的に活躍したらしい。演奏としてはテクニックには走らず、ドキッとした。なぜなら諏訪内がテクニックに走りすぎてるのではないか?コンクール用の演奏をしたのではないか?と思えた。まあ、でも今日のCD再生で「進化」と解釈しようと思う。演奏も素晴らしかったのを確認できた。
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