なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

GIST

2019年03月30日 | Weblog

 昨日は内科の当番だったが、連絡はなかった。今日は日直で病院に出ている。昨夜の救急外来受診を確認すると、外科で3名の入院があった。

 当直は若い循環器科の先生で、交通事故(車が横転)の救急搬入があり、当番の外科医が呼ばれた。その後高熱で受診した患者さんは外科外来管理ということで、腹痛で受診した患者さんは呼ばれた外科医が院内にいるということで、外科扱いになった。

 40℃の高熱で受診した66歳男性は、15年前に消化管間質腫瘍(GIST)で手術を受けた。病理では回腸由来の平滑筋肉腫と診断された。その後に再発して再手術困難のため経過観察となっている。この経過の長さが癌腫と違うところなのだろう。

 血液検査からは細菌感染と推定されるが、肺炎・尿路感染症は否定的で、感染巣は不明だった。入院後はセフトリアキソンで減熱しているので何とかなりそうだ。腹部CTを見ると、下腹部に巨大な腫瘍がある。

 歌手・俳優の萩原健一さんが消化管間質腫瘍で亡くなったと報道されていた。2011年からの闘病生活だそうで、やはり経過は長い。

 入院患者数が少なくなっていたが、今日の日直で内科4名が入院して、ちょうど30名になった。心不全・心不全+肺炎・肺炎・感染性腸炎で、80歳代と90歳代といずれも高齢者。そのまま病院に泊まって待機する。

 

 

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