なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

普通に帯状疱疹でした

2019年03月25日 | Weblog

 春分の日の症例が続くが、75歳女性が右下腹部痛を訴えて、救急外来を受診した。2日前からの症状で、最初は右季肋部痛・心窩部痛で始まり、痛みが下がってきたという。

 ふだんは糖尿病(HBA1c6.5%)・高血圧症で内科外来に通院していた。10年前に急性虫垂炎で虫垂切除術(腹腔鏡下手術)を受けた既往がある。右下腹部に圧痛があるが腹膜刺激症状はない。胆嚢結石があるかと思って腹部エコーを行ったが、特に所見はなかった。血液検査でも腹部CT(憩室炎疑い)でも異常はなく、アセトアミノフェンで経過をみることにした。

 よくあるパターンではあるが、その後同部に普通に帯状疱疹が出現して、今日皮膚科を受診した。皮膚科医としては、救急外来で行った血液検査で腎機能障害も肝機能障害もないのがすぐ確認できたので、ファムビルを通常量で処方した(そこだけ役に立った)。

 腹部所見に乏しいことから、ムダな検査をしないで、帯状疱疹が出現したらまたすぐ受診してくださいと言って、アセトアミノフェンを持たせて返すべきだった。患者さんも、痛み止めを下さいと言って受診していた。

 

 村川裕二先生の「循環器治療薬ファイル」第3版が出たので、早速amazonで購入した。自分では使わない薬もあり、扱えない循環器疾患が多いので、循環器科のスタンダードがわかるための本?になる。第2版は村川先生のサイン入りなので、そのまま保存する。

循環器治療薬ファイル  薬物治療のセンスを身につける  第3版

 

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