Snowtree わたしの頭蓋骨の下 *鑑賞記録*

舞台は生もの、賞賛も不満もその日の出来次第、観客側のその日の気分次第。感想というものは単なる個人の私感でしかありません。

パルコ劇場『ウーマン・イン・ブラック』 S席中央上手寄り

2015年08月22日 | 演劇
パルコ劇場『ウーマン・イン・ブラック』 S席中央上手寄り

斎藤晴彦&上川隆也コンビで拝見していたく感動した芝居。もう一度、斎藤晴彦さんで観たかったのだけど叶わず。今回は勝村政信&岡田将生コンビ。色んな意味で若かった。二人ともきちんと芝居してて好感は持てたんだけど物足りなさが…。とてもシンプルな作りで観客のイマジネーションを喚起させていくタイプの芝居。それだけに役者の力量がそのまま出てしまう。斎藤晴彦&上川隆也コンビがいかに情景描写、心理描写が巧みだったかと思い知らされた。斎藤晴彦さんの場の支配力が凄かったし。

勝村さんには一度ヤングキップスをやらせてあげたかったような。今回の老キップス(複数役)は奮闘しているんだけどまだ輪郭を描くだけに終わってる。

岡田さんは華があるし口跡もよく素直な芝居だけど表現するという細かい部分がまだまだ。この二人には数年後に期待。