国立小劇場『五月文楽公演 第一部』1等前方上手
席が前のほうだけどかなりの上手寄りでしかも前の席に身長の高い方が座られた為に舞台が非常に見ずらかったです。舞台センターがちょうど見えなくなるので右に左に首を動かしていたら首と腰が凝りました。観劇の印象って観る側の体調が一番関係してくるとは思いますけど席の環境も大きいですよね。そのせいか今回、あまり集中して観劇ができず印象が少し薄くなってしまいました。残念です。
『鎌倉三代記』
「入墨の段・局使者の段・米洗ひの段・三浦之助母別れの段・高綱物語の段 」
きちんとしたストーリーを把握できたという部分で面白かったのですが『鎌倉三代記』は個人的に歌舞伎のほうが面白いような気がしました。物語好きな私として文楽の通しより歌舞伎の見取り狂言のほうが面白いと感じるのは珍しいこと。
なんでかしら?と思ったのですが『鎌倉三代記』は文楽でストーリーを追うと「義」ばかりが表面に浮かび「情」の部分があまりないかなと。だから誰にも感情移入ができない。歌舞伎だと辛い話なんだけどもっとどこか「情」が感じられる。時姫や三浦之助の母の哀れさは歌舞伎のほうが感じられた。三浦之助だって、まったく姫のこと眼中にはないのだけど、彼なりの必死さが哀れを誘うし。高綱の野望も人間味溢れているし。人肌が生む情が見えるというか。今回はその「情」の部分が人形や語りからあまり感じられなかったような…。
歌舞伎では出てこないおらちさんは単純に楽しかった。文楽ってかならずチャリが入るのですね。歌舞伎のチャリもその流れなのかしら?米とぎに「やっしっしー」って歌うのが楽しい。文楽は言葉の面白さがストレートに伝わりますね。
時姫@和生さんは上品で可愛いんだけど時姫にしては大人しい感じ。
三浦之助@勘十郎さん、カッコイイだけじゃなくまだ十代の幼い感じが出てて上手いなと思いました。あとやっぱり形を綺麗に決めてきますね。わりと派手め。
高綱@玉女さん、大きさがあって、私が拝見した玉女さんのなかでは一番良いと思いました。ただ、上半身はいいんだけど足遣いの方があまり上手な方ではなく…。足の動きや形が悪すぎでは?なので腰が入ってなくて間が抜ける部分度々。せっかく主遣いや左遣いの方が頑張ってるのに もったいないです。
『増補大江山「戻り橋の段」』
渡辺綱のお話です。鬼退治~。他愛もない感じだけど派手で楽しかったです。ガブの頭、私初めてみたかも。ほんとに怖い顔になるのね。あと人形も毛振りをするのも面白かった。
私が拝見した日は清之助さん、あんまり毛振りは上手じゃなかったけど…。でも若菜で踊る部分は楚々として素敵でした。
渡辺綱の玉也さん、すっきりとキレが良かったです。
席が前のほうだけどかなりの上手寄りでしかも前の席に身長の高い方が座られた為に舞台が非常に見ずらかったです。舞台センターがちょうど見えなくなるので右に左に首を動かしていたら首と腰が凝りました。観劇の印象って観る側の体調が一番関係してくるとは思いますけど席の環境も大きいですよね。そのせいか今回、あまり集中して観劇ができず印象が少し薄くなってしまいました。残念です。
『鎌倉三代記』
「入墨の段・局使者の段・米洗ひの段・三浦之助母別れの段・高綱物語の段 」
きちんとしたストーリーを把握できたという部分で面白かったのですが『鎌倉三代記』は個人的に歌舞伎のほうが面白いような気がしました。物語好きな私として文楽の通しより歌舞伎の見取り狂言のほうが面白いと感じるのは珍しいこと。
なんでかしら?と思ったのですが『鎌倉三代記』は文楽でストーリーを追うと「義」ばかりが表面に浮かび「情」の部分があまりないかなと。だから誰にも感情移入ができない。歌舞伎だと辛い話なんだけどもっとどこか「情」が感じられる。時姫や三浦之助の母の哀れさは歌舞伎のほうが感じられた。三浦之助だって、まったく姫のこと眼中にはないのだけど、彼なりの必死さが哀れを誘うし。高綱の野望も人間味溢れているし。人肌が生む情が見えるというか。今回はその「情」の部分が人形や語りからあまり感じられなかったような…。
歌舞伎では出てこないおらちさんは単純に楽しかった。文楽ってかならずチャリが入るのですね。歌舞伎のチャリもその流れなのかしら?米とぎに「やっしっしー」って歌うのが楽しい。文楽は言葉の面白さがストレートに伝わりますね。
時姫@和生さんは上品で可愛いんだけど時姫にしては大人しい感じ。
三浦之助@勘十郎さん、カッコイイだけじゃなくまだ十代の幼い感じが出てて上手いなと思いました。あとやっぱり形を綺麗に決めてきますね。わりと派手め。
高綱@玉女さん、大きさがあって、私が拝見した玉女さんのなかでは一番良いと思いました。ただ、上半身はいいんだけど足遣いの方があまり上手な方ではなく…。足の動きや形が悪すぎでは?なので腰が入ってなくて間が抜ける部分度々。せっかく主遣いや左遣いの方が頑張ってるのに もったいないです。
『増補大江山「戻り橋の段」』
渡辺綱のお話です。鬼退治~。他愛もない感じだけど派手で楽しかったです。ガブの頭、私初めてみたかも。ほんとに怖い顔になるのね。あと人形も毛振りをするのも面白かった。
私が拝見した日は清之助さん、あんまり毛振りは上手じゃなかったけど…。でも若菜で踊る部分は楚々として素敵でした。
渡辺綱の玉也さん、すっきりとキレが良かったです。