NHKホール『NHK交響楽団 第1511回定期公演 Cプログラム』D席3F中央上手寄り
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ワディム・レーピン(Vn)をひさびさに聴きたいなと思ったのとアシュケナージ氏の指揮がどういうものかも聴きたかったので行ってみました。レーピンを聴くのは10年ぶり。以前はテクニック先行という感じでしたが、今回、音に深みが出てきていました。テクニックは相変わらず見事で一人三重奏か?という超絶技巧。アシュケナージ氏の指揮ぶりは品よく丁寧な曲作りをしているという感じがしました。強烈な個性とかそういうタイプの指揮者ではないかも。
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61』 ワディム・レーピン(Vn)
N響はやはり弦が良いですねえ。よくまとまっていて流れるように響く。とてもまとまりのある端正なオーケストラの音出しなかでレーピンは骨太で真っ直ぐな深い音色を聞かせる。華やかな音ではないのだけど、コクのあるまろやかな音色。特に低音の響きがいい。丁寧で奇をてらわない真摯な演奏ぶりでした。3章のときなどはあまりに音がきれいに絡むので超絶技巧を聴かせてると思わせないほど。またその弦の響きの深さには驚いた。最近、あらためてベートーヴェンていいなあと思う。音が素直に体に染みる。
ショスタコーヴィチ『交響曲第8番ハ短調作品65』
アシュケナージ氏の指揮を聴くならまずはロシアものだろうと期待しておりましたが、期待にたがわずとても良い緊張感のある演奏を聴かせていただきました。ショスタコーヴィチは旋律で聞かせる作曲家ではないのでオケの音作りが鮮明にみえますね。アシュケナージ氏は非常に緻密に丁寧な曲作りをしていたと思います。そしてわりと骨太にしっかりとひとつひとつの音を鮮明にさせていた感じがしました。
弦と木管とパーカッションがとてもレベルの高い出来。これで金管が揃っていたら言うことなしだったのになあーー。N響の金管は個々のレベルがバラバラという感じが。良い人も勿論いるんですが、全体的に揃ってないし、迫力がない。うーんもったない。ただ、一部の金管以外は本当に素晴らしい演奏でした。聴く方も音を聞き逃さないように耳をそばだてオケと観客との間に良い緊張感もあって、とても満足しました。
アンコール曲:
バッハ『無伴奏ヴァイオリン・パルテイータ 第2番 サラバンド』 ワディム・レーピン(Vn)
1曲目が終わった時点でレーピンさんがアンコールを弾いてくれました。やはり低音の響かせ方が魅力だ。深く滑らか。来年、リサイタルをする予定らしいので是非聴きにいこう。
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ワディム・レーピン(Vn)をひさびさに聴きたいなと思ったのとアシュケナージ氏の指揮がどういうものかも聴きたかったので行ってみました。レーピンを聴くのは10年ぶり。以前はテクニック先行という感じでしたが、今回、音に深みが出てきていました。テクニックは相変わらず見事で一人三重奏か?という超絶技巧。アシュケナージ氏の指揮ぶりは品よく丁寧な曲作りをしているという感じがしました。強烈な個性とかそういうタイプの指揮者ではないかも。
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61』 ワディム・レーピン(Vn)
N響はやはり弦が良いですねえ。よくまとまっていて流れるように響く。とてもまとまりのある端正なオーケストラの音出しなかでレーピンは骨太で真っ直ぐな深い音色を聞かせる。華やかな音ではないのだけど、コクのあるまろやかな音色。特に低音の響きがいい。丁寧で奇をてらわない真摯な演奏ぶりでした。3章のときなどはあまりに音がきれいに絡むので超絶技巧を聴かせてると思わせないほど。またその弦の響きの深さには驚いた。最近、あらためてベートーヴェンていいなあと思う。音が素直に体に染みる。
ショスタコーヴィチ『交響曲第8番ハ短調作品65』
アシュケナージ氏の指揮を聴くならまずはロシアものだろうと期待しておりましたが、期待にたがわずとても良い緊張感のある演奏を聴かせていただきました。ショスタコーヴィチは旋律で聞かせる作曲家ではないのでオケの音作りが鮮明にみえますね。アシュケナージ氏は非常に緻密に丁寧な曲作りをしていたと思います。そしてわりと骨太にしっかりとひとつひとつの音を鮮明にさせていた感じがしました。
弦と木管とパーカッションがとてもレベルの高い出来。これで金管が揃っていたら言うことなしだったのになあーー。N響の金管は個々のレベルがバラバラという感じが。良い人も勿論いるんですが、全体的に揃ってないし、迫力がない。うーんもったない。ただ、一部の金管以外は本当に素晴らしい演奏でした。聴く方も音を聞き逃さないように耳をそばだてオケと観客との間に良い緊張感もあって、とても満足しました。
アンコール曲:
バッハ『無伴奏ヴァイオリン・パルテイータ 第2番 サラバンド』 ワディム・レーピン(Vn)
1曲目が終わった時点でレーピンさんがアンコールを弾いてくれました。やはり低音の響かせ方が魅力だ。深く滑らか。来年、リサイタルをする予定らしいので是非聴きにいこう。