帝国劇場『ラ・マンチャの男』 S席1階前方上手寄り
両親に見せたくて連れていきました。そしたらとても良かったと喜んでくれて、連れて行ったかいがありました。 このミュージカルは人生経験が長いほうがより胸に来る芝居だと思います。私は前回2002年の公演を観ているので今回、2回目の観劇です。感動した~。前回より良かったような気がする。それにしてもとにかくこの芝居、脚本が良い、音楽が良い、そして演出も練られているし、そこに良い役者たちがいるんだもの。伊達に何度も上演されてないですよ。やっぱりすごく魅力的な芝居だ。これは何年か後にまた見てみたい。たぶん、見る年齢によって印象が変わっていくのだろう。
16世紀の末、教会を侮辱した容疑で投獄された詩人のセルバンテスと従者。牢内で牢名主から自分の罪を問われたセルバンテスは抗弁するために「ラ・マンチャの男」という芝居を即興で上演することとなる。
今回、ようやくドン・キホーテとカラスコが表裏一体なキャラなんだと判った。今の私はたぶんカラスコだ。彼の言い分のほうにうなづく。でもドン・キホーテの生き方に憧れる。嫉妬交じりに。
セルバンテス&ドン・キホーテ(キハーナ)@幸四郎さんが非常に魅力的でした。あれえ、こんなに幸四郎さん、良かったっけ?と思いました。前回よりどこか肩の力が抜けてたような。完全に役のなかに入り込んで緩急自由に活き活きと演じていらっしゃいました。何より存在感が見事。はた迷惑な人物に違いないドン・キホーテがなんとも魅力的に見える。また唄うときのお声がね、ほんとに素敵。圧倒的な歌唱力、ではないんだけどとても表情のある歌声。
アルドンサ@松たか子さん、アルドンサはいわゆるニンではないと思うのです。どーやったって「あばずれ」に見えないんですよ。どこか清純なんです、やっぱり。でもその部分で切なくもなるアルドンサでした。生きることに必死な姿を見てなんだかね、泣けてきちゃうの。 それにしてもたか子ちゃんの歌はどこまで真っ直ぐ。ストレートに届いてきます。
牢名主&宿屋の主人@瑳川哲朗さん、上條恒彦さんの代役として舞台に立たれましたがしっかりとした芝居でしっかり舞台を締めていました。歌はさすがに上條さんが素晴らしいので比べてしまうとちょっと辛いところですがなかなか良いお声でした。
サンチョ@佐藤輝さん、旦那想いのけなげなサンチョでした。歌はお上手ではないのですが(^^;)、サンチョというキャラクターにはピッタリ。
カラスコ@福井貴一さん、クセのある芝居をする方でしたが、それが常識人であるはずなのに「冷たさ」とも感じさせるカラスコというキャラクターを浮かび上がらせた感じです。
神父@石鍋多加史さん、声が優しいのです、歌がお上手で癒されます。
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「人生が狂気じみているとしたら、
一体本当の狂気とは何だ本当の狂気とは。
夢に溺れて現実を見ないのも狂気かも知れぬ。
現実のみを追って夢をもたぬのも狂気だ。
だが一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に折り合いをつけて、
あるべき姿のために戦わないことだ。」
―セルバンテス 『ラ・マンチャの男』より
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【キャスト】
セルバンテス&ドン・キホーテ:松本幸四郎
アルドンサ:松たか子
サンチョ:佐藤 輝
牢名主: 瑳川哲朗
カラスコ: 福井貴一
アントニア:月影 瞳
神父:石鍋多加史
家政婦:荒井洸子
床屋:駒田 一
隊長:鈴木良一
ペドロ:大塚雅夫
ギター弾き:水村直也
ムーア人の娘:萩原季里
マリア:塚本理佳
【スタッフ】
脚本: デール・ワッサーマン
作詞: ジョオ・ダリオン
音楽: ミッチ・リー
訳: 森 岩雄/高田蓉子
訳詞: 福井 崚
日本初演の振付・演出: エディ・ロール
演出: 松本幸四郎
演出補: 松本紀保
演出助手: 小島 靖
振付: 森田守恒
装置: 田中直樹
照明: 吉井澄雄
音響設計: 本間 明
衣裳協力: 宇野善子
音楽監督・歌唱指導: 山口也
音楽監督・指揮: 塩田明弘
歌唱指導: 桜井直樹
プロデューサー: 齋藤安彦/宮崎紀夫
両親に見せたくて連れていきました。そしたらとても良かったと喜んでくれて、連れて行ったかいがありました。 このミュージカルは人生経験が長いほうがより胸に来る芝居だと思います。私は前回2002年の公演を観ているので今回、2回目の観劇です。感動した~。前回より良かったような気がする。それにしてもとにかくこの芝居、脚本が良い、音楽が良い、そして演出も練られているし、そこに良い役者たちがいるんだもの。伊達に何度も上演されてないですよ。やっぱりすごく魅力的な芝居だ。これは何年か後にまた見てみたい。たぶん、見る年齢によって印象が変わっていくのだろう。
16世紀の末、教会を侮辱した容疑で投獄された詩人のセルバンテスと従者。牢内で牢名主から自分の罪を問われたセルバンテスは抗弁するために「ラ・マンチャの男」という芝居を即興で上演することとなる。
今回、ようやくドン・キホーテとカラスコが表裏一体なキャラなんだと判った。今の私はたぶんカラスコだ。彼の言い分のほうにうなづく。でもドン・キホーテの生き方に憧れる。嫉妬交じりに。
セルバンテス&ドン・キホーテ(キハーナ)@幸四郎さんが非常に魅力的でした。あれえ、こんなに幸四郎さん、良かったっけ?と思いました。前回よりどこか肩の力が抜けてたような。完全に役のなかに入り込んで緩急自由に活き活きと演じていらっしゃいました。何より存在感が見事。はた迷惑な人物に違いないドン・キホーテがなんとも魅力的に見える。また唄うときのお声がね、ほんとに素敵。圧倒的な歌唱力、ではないんだけどとても表情のある歌声。
アルドンサ@松たか子さん、アルドンサはいわゆるニンではないと思うのです。どーやったって「あばずれ」に見えないんですよ。どこか清純なんです、やっぱり。でもその部分で切なくもなるアルドンサでした。生きることに必死な姿を見てなんだかね、泣けてきちゃうの。 それにしてもたか子ちゃんの歌はどこまで真っ直ぐ。ストレートに届いてきます。
牢名主&宿屋の主人@瑳川哲朗さん、上條恒彦さんの代役として舞台に立たれましたがしっかりとした芝居でしっかり舞台を締めていました。歌はさすがに上條さんが素晴らしいので比べてしまうとちょっと辛いところですがなかなか良いお声でした。
サンチョ@佐藤輝さん、旦那想いのけなげなサンチョでした。歌はお上手ではないのですが(^^;)、サンチョというキャラクターにはピッタリ。
カラスコ@福井貴一さん、クセのある芝居をする方でしたが、それが常識人であるはずなのに「冷たさ」とも感じさせるカラスコというキャラクターを浮かび上がらせた感じです。
神父@石鍋多加史さん、声が優しいのです、歌がお上手で癒されます。
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「人生が狂気じみているとしたら、
一体本当の狂気とは何だ本当の狂気とは。
夢に溺れて現実を見ないのも狂気かも知れぬ。
現実のみを追って夢をもたぬのも狂気だ。
だが一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に折り合いをつけて、
あるべき姿のために戦わないことだ。」
―セルバンテス 『ラ・マンチャの男』より
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【キャスト】
セルバンテス&ドン・キホーテ:松本幸四郎
アルドンサ:松たか子
サンチョ:佐藤 輝
牢名主: 瑳川哲朗
カラスコ: 福井貴一
アントニア:月影 瞳
神父:石鍋多加史
家政婦:荒井洸子
床屋:駒田 一
隊長:鈴木良一
ペドロ:大塚雅夫
ギター弾き:水村直也
ムーア人の娘:萩原季里
マリア:塚本理佳
【スタッフ】
脚本: デール・ワッサーマン
作詞: ジョオ・ダリオン
音楽: ミッチ・リー
訳: 森 岩雄/高田蓉子
訳詞: 福井 崚
日本初演の振付・演出: エディ・ロール
演出: 松本幸四郎
演出補: 松本紀保
演出助手: 小島 靖
振付: 森田守恒
装置: 田中直樹
照明: 吉井澄雄
音響設計: 本間 明
衣裳協力: 宇野善子
音楽監督・歌唱指導: 山口也
音楽監督・指揮: 塩田明弘
歌唱指導: 桜井直樹
プロデューサー: 齋藤安彦/宮崎紀夫