横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

伊豆山神社

2010-01-31 07:03:41 | 近所

熱海の北部あたりは伊豆山と呼ばれる。
駅からその方向へ上がっていくと道端にクサイチゴと思われる花が咲いていた。




MOA美術館には向かわずにどんどん進むと伊豆山神社についた。




伊豆山神社は海抜170m。
伊豆山神社は伊豆山大神を祭神とし神仏習合で、伊豆大権現、走湯大権現、伊豆御宮などと呼ばれていたそうだ。
神仏分離令により走湯山般若院が近くに移築された。

源頼朝や実朝が箱根権現とあわせて二所詣をするなど、
鎌倉幕府の信仰が厚く関八州総鎮護とされていた。




伊豆山神社から海岸までずーっと階段が続いている。800数十段あるらしい。
4月のお祭りのときには、この急階段を神輿が下宮へ下るという。

帰りは上りになるのでかなりきついことだろう。




階段を下りていくと浜辺に近い所に横穴式源泉の「走り湯」がある。




現在は工事中で湧出が止められていたが、
その昔は山腹から湧き出た湯が海岸まで飛ぶように走り流れたそうだ。
湯出(ゆづ)から伊豆(いず)になったともいわれる。


ミソサザイ

2010-01-30 07:17:22 | 近所

泉の森で、またミソサザイを見た。




ミソサザイは夏には高い山にいて、この季節に低いところまで下りてくる。
このような倒木があるところで子育てをするらしい。




雄は巣を作ることはするが卵を抱くことはなく、しかも一夫多妻だという。




雌雄同色なので、どちらかわからないが、
尻尾を立てながらヒョコヒョコ回るサービスをしてくれた。














梅園の草花

2010-01-28 08:26:37 | 近所

熱海のホテルでカーテン越しに朝日をとって遊んでみた。




梅園では梅の木のまわりところどころに、いろんな草花も植えられていた。
たとえば日本水仙に加えてラッパスイセン。




ペチコートスイセンは水仙とは一味ちがった姿で可愛い。




スノードロップはずいぶん背が低く、下からのアングルで撮るのは難しかった。




フクジュソウも少しだけ顔を出していた。

1月1日の誕生花は福寿草またはスノードロップが充てられているようだ。


来宮神社とトンネル

2010-01-27 08:01:06 | 近所
もう少し熱海の記事をひきずります。


熱海城からの眺望
ここの夜景は東洋のナポリと呼ばれたこともある。
最近は観光不況で廃業するホテルも多く、
その跡地に進出したリゾートマンションも入居者確保がままならないようだ。




午前中だけれど、熱海駅前から街や海岸に出る商店街もなんとなく寂しそう。

ここから熱海七湯の一つ、野中の湯のそばを通って来宮神社まで歩いた。




来宮神社は伊東線の来宮駅のそばにある。
古くより「来宮大明神」と称され、熱海の地主神として来宮の地に鎮座してきた。
祭神は 大己貴命(おおなむちのみこと)、五十猛命(いたけるのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)
大己貴命とは大国主命のこと。

熱海湾で網にかかった木の根を漁師があらためると神像のようであったので浜の近くに祀ったところ、
夢に五十猛命が現れ、その神託により現在地に遷祀したのだという。





五十猛命は木の神様である。
そのためか境内にはご神木の大楠があり国の天然記念物に指定されている。




いかにも古木の様相。
樹齢2000年以上で周囲24m、高さ26mぐらいあるらしい。




周囲を回ると1年寿命が伸びるという言い伝えもあるそうだ。




境内には第二大楠もあり、砂利の間には艶のある楠の実がたくさん落ちていた。




来宮神社から梅園のほうに向かうと途中にトンネルが見えた。丹那トンネルだ。




丹那トンネルは1918年に着工、1934年に完成した7804mのトンネルで、
子供のころ清水トンネルに次ぐ長さと教えられた。
煤煙の蒸気機関車で通り抜けるのは運転手も乗客も大変だったのではないだろうか。

このトンネルができる前は東海道線は今の御殿場線を経由していた。





かなりの難工事で67名の犠牲者を出し、坑門の真上に殉職碑がある。

また近くには犠牲者の鎮魂と工事の守り神として丹那神社が建立されている。




熱海桜

2010-01-26 07:00:07 | 近所

熱海では「湯~遊~パス」というのを使って市内のあちこちを回った。
湯~遊~パスは市内各所を循環する観光バスを一日何回でも乗降り自由で800円だった。

出発点の熱海駅前では、熱海ー小田原間を走っていた熱海軽便鉄道の機関車が展示されている。




お宮の松や貫一お宮の像、七湯めぐり、錦ヶ浦、熱海城などを見て回った。







熱海に銀座町・銀座通りがあるのをはじめて知ったが、
その近くを流れる糸川沿いに桜並木があり見ごろになっていた。




熱海桜はほかにも市内のあちこちに植えられている。
寒桜の一種だそうで、沖縄の寒緋桜とならんで日本一の早咲きだ。





花の咲く期間が長いのも特徴で、メジロたちの人気の的になっていた。





熱海梅園

2010-01-25 07:43:57 | 近所

熱海梅園

子供のころ熱海は日本随一の温泉・観光地で、新婚旅行のメッカであることも知っていた。
貫一お宮の金色夜叉は映画や舞台にお笑いでも取り上げられることが多かった。




そして図らずも関東に住むようになって40年ぐらいになるが、
意外にも熱海で宿泊したりゆっくり観光することが一度もなかった。
今回安いホテルのプランがあったので2泊してきた。




早咲きが見られるだろうと梅園に行ったが、まだちょっと早かった。
しかし、そこそこ咲いていて金曜日でもけっこう賑わっていた。




熱海梅園は早咲きから遅咲きまで60品種450本以上があり長く楽しめる。
散策路には多くの歌碑や句碑がありスイセンなどの草花もみられ、
歩き疲れると足湯で休むこともできる。




園内には韓国庭園のほか中山晋平記念館や彫刻の澤田政廣記念美術館もある。
平成12年に森善朗総理大臣と韓国の金大中大統領が熱海で会談したことを記念して、
伝統的な様式をとりいれた韓国庭園が平成14年に完成した。




「ゴンドラの唄」「東京音頭」「てるてる坊主」をはじめ数多くの名曲を作った
大正、昭和の代表的な作曲家中山晋平は熱海市内の別荘で亡くなった。
その後、別荘は中山晋平記念館として運営されていたが平成3年にこの梅園に移された。




記念館の庭にはキバナアマの花が見ごろになっていた。。



キバナアマ(アマ科)
キバナアマは中国で「雲南月光花」とか「迎春柳」とも呼ばれるそうだ。



松永記念館

2010-01-24 07:22:34 | 近所

箱根登山線の「箱根板橋」で降りて、「松永記念館」へ行ってきた。

松永記念館 HP

松永記念館は「電力王」と呼ばれた実業家の松永安左ヱ門(耳庵)が、
小田原へ居住してから収集した古美術品を一般公開するために財団法人を創立して自宅の敷地内に建設した施設で、
昭和54年の財団解散後、その敷地と建物が小田原市に寄付され小田原市郷土文化館の分館として公開されている。





今月いっぱい「上田菊明 Ueda-Kikuaki 足柄刺繍の精華」という企画展が行われている。

大正、昭和にかけて小田原市・足柄地方独特の繍箔(ぬいはく)が一大産業として栄えた時期がある。
布や糸に「ぼかし染め」を施し、綿などの芯肉を高く入れる立体的で大胆な表現を特徴としていた。

戦後、産業としては衰退したが、上田菊明さんが伝承し「足柄刺繍」として数々の素晴らしい作品を発表されている。

足利刺繍 HP





松永記念館には本館展示室、別館展示室に加えて池の周りに茶室「葉雨庵」「烏薬亭」がある。





さらに歩を進めると、大きなケヤキの向こうに「老欅荘」(ろうきょそう)が見える。

このケヤキは樹齢400年程度だそうで、幹の低い所で枝分れしているのが珍しい。
ケヤキの前には重さ10トンはあろうかという黒部の石が置かれている。




上のケヤキに因んで名づけられた「老欅荘」は松永(耳庵)が晩年に住んだところで、
数寄屋建築の特徴があり国登録有形文化財になっている。




耳庵は当時の有名な茶人・政治家・学者・建築家・画家などを招いて、しばしば茶会を行ったそうだ。





記念館を出て、かまぼこの鈴廣や入生田の「生命の星・地球博物館」を見学した。
地球の成り立ちから生命、自然まで数多くの展示がされている。
チョウなど昆虫の標本も驚くほどの種類が集められていて引きつけられる。
いずれまたゆっくり行きたい。

子供たちと

2010-01-22 07:10:42 | 近所

いつも静まり返っている古民家に子供たちの声が響く。



繭玉飾り
小学校の校外活動で、むかしの家の様子を勉強したり、
はねつきやコマ回しを体験しているらしかった。




近くの小さな池ではコガモがゆったりしていた。




ところがそこには、のんびりしていないのもいた。




上の写真の中央上部を拡大してみると、
カワセミが魚を狙ってダイビングしている姿があった。





うまく飛べるか

2010-01-21 06:43:35 | 近所

見事に再生して高く飛んでほしい飛行機。




どこを基地にするのか早く決めてほしい飛行機。




近くの基地の原っぱでのんびり上がっている凧。




そろそろ登り龍が現れればいいが・・




ダイサギとコサギは並んで食事中で、まだ飛ぶ気配がない。



2,3日、出かけますのでコメントの返信が遅れるかもしれません。
よろしくご容赦願います。

ゴシュユとサイカチ

2010-01-20 08:24:15 | 近所

ゴシュユ(ミカン科)呉茱萸
観察会で・・・中央にあるのはゴシュユの木。
そのまわりの広い範囲に細い木がたくさん生えている。
ゴシュユが張った根のあちこちから幼木が立ち上がっているのだ。




そんな細い木のどれにも冬芽と葉痕が見られる。




何かが帽子をかぶっているようでもあるが、さまざまな想像をするのも楽しい。

ゴシュユは呉茱萸、サンシュユは山茱萸。「茱萸」とはグミのことだとか。




サイカチ(マメ科)皁莢
呉茱萸よりもっと読めない皁莢・・・サイカチは冬芽を観察しようと近づくことも難しい。
太い幹から大きなトゲが飛び出ていて木登りなんてできそうにない。



黄色い花がきれいなジャケツイバラに近い仲間だが、トゲの迫力はサイカチがずっと上だ。


氷のある風景

2010-01-19 07:49:19 | 近所

先日は寒い日が続いて、池の水も凍りついた。
午後になると少し融けたところに木々が映る。




凍るときにできるのか緩むときにできるのか、氷面の模様がさまざまで面白い。




これは池の水位を調節する取水枡にできたもの。
何に見えるだろうか・・・




そこから流れ出た水が小川を作る。
その崖の土があらわになっているところに浸みだした地下水も凍っている。




場所によって自然がさまざまな形を作る。




上の場所を別の角度で見ると川の水面も凍っているのだった。





笹の葉など岸辺の植物も巻き込まれている。





寒い日が続くと霜柱も何段かに成長していく。

冬の水辺も飽きないで歩くことができた。

冬の鳥に会う

2010-01-18 07:26:07 | 近所

公園の奥にある林のほうから見ると、その縁に人の姿がたくさんある。
三脚にしっかりしたカメラを載せて小鳥の姿を待っている。




仲間入りする根気はないが、隙間からちょっと覗いていると、
かなり小さな小鳥がやってきた。




並んだみなさんは、このミソサザイを待っていたらしい。例によってトリミングで拡大した。

通りがかりに撮れてラッキーだった。



そのすぐ後にルリビタキもやってきたという証拠写真。





続いてシロハラが姿を見せる。ファッション・ショーのようだ。

どれも大きくは撮れなかったが、ミソサザイを筆頭に3種類も見られてよしとしよう。




シロハラといえば、少し晴れた場所で数羽のツグミが水を飲みに来ていた。




いつもはすぐ逃げるムクドリが近くで撮らせてくれたのもありがたいことだった。

ツノハシバミなど

2010-01-17 06:42:06 | 近所

ツノハシバミの木に細長い雄花序がたくさんついていた。
まだ蕾で咲くのは3月ごろだろうか。
雄雌そろって撮れればうれしい。


その木に1cmぐらいの丸いものがあった。
イラガの繭だそうで、模様が面白い。




繭といえば、ウスタビガの繭色がきれいだ。



そんなのを見ながら歩いているとキカラスウリの黄色い実に出会った。
カラスウリの赤い実より二まわりぐらい大きい。