横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

森の草の実

2011-11-30 07:11:10 | 近所


ホウチャクソウ(ユリ科)
森の中でホウチャクソウの葉や茎が枯れ実が辛うじて残っていた。







こういう光景はネットで検索しても見つからず、3年前の自分の記事が唯一だというのは意外だった。







ノブキ(キク科)
ホウチャクソウの実と同じあたりにノブキの実がたくさん残っていた。







コメナモミにも似た形の実が黒く熟して一層ユニークになる。







キチジョウソウ(ユリ科)
このあたりに咲いているはずと目ぼしい葉の間を探してみると、
キチジョウソウの花と実が一緒に見られた。実は昨年の花によるものだろう。








水仙

2011-11-29 06:50:44 | 近所



我が家の小さな庭で長く咲き続けるネリネ。






園芸種でネリネ・クリスパというのだろうか。
ヒガンバナの仲間と思わせるヒラヒラした花弁が面白い。






きのう、泉の森あたりに早くもスイセンが咲いていた。






スイセンもヒガンバナ科だけれど副花冠があったりして花の様子は全く違う。
これから各地でいろんな種類の水仙が咲くことだろう。


紅い

2011-11-28 07:13:40 | 近所


向こうの林の前をアオサギが飛んでいった。







畔道を林の方へ歩いていくと赤トンボがまだチラホラと見られた。







川沿いに来ると草木の中に紅い実がある。







ノイバラの実も艶がいいとなかなかきれいだ。







同じイバラでもサルトリイバラは薔薇の仲間ではなくてユリ科の蔓植物だ。
放射状についた実が紅くなるとなかなか魅力的だ。


ムラサキシキブに虫

2011-11-27 07:12:54 | 近所


前日の雨露が少し残っているムサラキシキブの実。意外と小さい。






青空の下、アカスジキンカメムシの幼虫が実に取りついていた。
実に口吻を突き刺して汁を吸っているのだろう。






別の木にいたアカスジキンカメムシの幼虫。







名前の由来は成虫の模様からきている。






近くでウグイスカグラがポツンと咲いていた。




閉鎖花

2011-11-26 06:59:44 | 近所


春になってスミレの中で一番最初に咲くアオイスミレは冬でも葉がきれいだ。






葉の間から伸び茎の先に閉鎖花による実がついていた。
スミレの仲間は春に花が咲いた後も閉鎖花がたくさんできる。
閉鎖花というのは花が開くことなく内部で自家受粉してしまうものだ。
最初下の方にあるが実るころには上を向くらしい。






熟すと三つに弾けて種を飛ばす。






先日可愛いい花を見たキッコウハグマも閉鎖花ができる。






仲間のコウヤボウキと同じように綿毛(痩果)ができる。






閉鎖花を分解してみると3小花に分かれ、長い冠毛の中にずいちゅう(シベ)が見える。
キッコウハグマも閉鎖花のほうがずっと多い。

自家受粉を嫌って工夫をする植物が多い中で閉鎖花でいいじゃないかというのが面白い。



林の中で

2011-11-25 07:17:18 | 近所


雑木林の中、誰かが「これなんだろう」と声を上げた。






カタツムリのようだが色と模様が珍しい。
多分なんとかマイマイという名前なのだろうがよく分からない。






樹液の多いところにはヨコズナサシガメの幼虫がいた。







こちらのカップルはツヤアオカメムシだろうか。
成虫で越冬するらしいのに今ごろ産卵して大丈夫なのかな。







林の中はやや暗いがリンドウがちゃんと咲いていた。






カシやシイの葉を幼虫の食草とするムラサキシジミは成虫で越冬する。



紅葉

2011-11-24 06:56:26 | 近所


県内の平地ではまだカエデがいろづくのには早いようだが、
神奈川県自然環境保全センターでカエデの仲間のハナノキが紅葉していた。






こちらはヤマハゼ(ウルシ科)。






ヌルデなどと同じように羽状複葉で小葉が細長い。






こちらのナンキンハゼはハゼノキやヤマハゼと違ってトウダイグサ科の木だ。






葉を見れば全く違うことが分かる。






コクサギ(ミカン科)を遠くから見ると紅葉というより白くなりだいぶ落葉もしていた。






近づいてみると緑がだんだん脱色されているように見える。







ところがすぐ隣のコクサギは紅葉していた。

紅葉や黄葉は酵素の働きでアントシアンとかカロテノイドという色素が生成されるかららしい。
白くなるのはそういう色素が生成されなかったということか。
隣どうしの木で違いが出るのはなぜだろう。



胡桃

2011-11-23 06:44:20 | 近所


オニグルミの実はほとんど落ちてしまった。

オニグルミの実は青い果肉(外果皮)をつけたまま落ちる。







カシグルミ(テウチグルミ)は外果皮が剥がれてから落ちることが多い。







殻が薄いので割りやすい。







生のままかじってみると、いわゆるクルミの味だ。






ハンモック

2011-11-22 07:26:43 | 近所


ジョロウグモはそろそろ産卵の季節だが今年は少し遅れている気がする。
それでも樹のうらに作られた白い卵のうをいくつか見た。

ジョロウグモの網は2本の木の間など風通しが良いところで見ることが多いが、
この子は金網に蔓と枯れ葉がかかっているような場所に作った。
うっすらと見える網に虫たちは気づきにくいのかもしれない。






ふつうはこのように大きな網を垂直方向に張り網目はけっこう細かい。







神奈川県自然環境保全センターでハンモックのような網を見た。
水平方向に張られた円網。 横糸がふんわり垂れた姿が優美だ。







左上の枝と下側の右方向へ延びている枝との間に張った網だけれど、
もう一本分枝したのを円の中心線に利用しているのが面白い。
そして網目が粗いのも特徴だ。








さて主はどこにと探してみると中心線の枝の裏側、新芽の脇に潜んでいた。







とても小さくて分からないのだけれどアシナガグモの幼体ではないかと思う。

2、3時間ほどして確認しようとしたら網はすっかりなくなっていた。
もとの枝あたりに主のクモはいたので、どうやら畳んでしまったようだ。


前にも一度引用したことがあるアシナガグモ幼体の振る舞いが参考になる。↓


アシナガグモ幼体の造網#1 クリック

網を取り壊すアシナガグモ幼体 クリック


トンボ

2011-11-21 07:48:13 | 近所


神奈川県自然環境保全センター

おとといは雨。今朝は雲が多くて寒い。
その谷間のきのうは晴れてかなり暑かった。






暑さに誘われたかアキアカネが出てきた。






ちょっと写りが悪いが産卵するカップルもいた。






一休みしようと止まったのを見るとマユタテアカネだった。







オオアオイトトンボもたくさん飛んでいた。






そしてカップルに・・・さて産卵というはずだったが、






うっかり着水してしまったのがいた。





動物あれこれ

2011-11-20 06:56:16 | 近所


多摩動物公園ではライオンがずいぶん広い場所に住んでいる。
ライオンバスというのは見物の人たちを乗せてすぐ近くを周るようになっている。






まだ乗ったことはないが、眼の前に来ると迫力があることだろう。







2年前に来た時にはユキヒョウの赤ちゃんがいた。
今年も3頭生まれたらしいが残念ながら見られなかった。







2年前に見た母親に甘える子供のチンパンジーは1歳ぐらいだったろうか。
その頃、母親に見放され人工飼育されていたジンが群れに復帰することができたそうだ。
今では小枝を使って人工のアリ塚のジュースを舐めることができるようになった。

一方、大きな体で悠然と座っていた世界最高齢のオランウータン、モリーは4月に59歳で亡くなった。







大きな体といえばインドサイは毎回気になる。
木があるところへ行っては盛んに頭をこすりつけている。







角を磨いているらしい。
夢中になると角を木の下側から差しこむ勢いで木の方がボロボロと剥がされている。







おしゃれに夢中なのねえ。 でもやり過ぎると角の先が丸くなってしまうわよ!







園の外では帰る人たちに手を降る白い人がいた。




シフゾウ

2011-11-19 06:36:48 | 近所


多摩動物公園のアフリカゾウ。

大きな象は動物園の人気者のひとりだ。のんびりワラを食べているだけで人を集めている。







ちょっと離れたところでは鹿の角を頭に撮影する外人家族がいた。







この角は鹿の仲間でシフゾウ(四不像)という動物のものだ。。
象ではなくて像。  像は物の形を表わす。







雄は立派な角を持つが普通の鹿ではない。







頭は馬のような形だが馬ではない。







体はロバ(驢馬)に似ているがロバではない。







牛のような蹄だが牛でもない。

部分的には似た形をしているが、不鹿、不馬、不驢、不牛の動物ということで四不像と名付けられた。
中国の動物だが野生のものは絶滅しているらしい。


ヤブ~

2011-11-18 07:00:12 | 近所


林の縁を歩いていると茎の先から枝が放射状に延びて頭花をいくつもつける草があった。






かなり遅咲きのヤブタバコのようだ。
林の中でサジガンクビは夏にガンクビソウは初秋に見たものだった。







カラムシに絡んでいるのはヤブマメの実だろうか。







ヤブランはかなり前から実っていて、いまや青黒く熟したり落ちたものも多い。







ヤブコウジは林の中の地面近く目だたないところで紅い実をつけていた。
背が低くてもマンリョウと同じく立派な木だ。




もどき

2011-11-17 07:36:12 | 近所


これは多摩動物公園の昆虫館に咲いていたモクセンナ(マメ科)の花だ。
前に九州別府で見たことがある。








モクセンナはタイワンキチョウの食草の一つらしいが、花にはほかのチョウも来ていた。
写っているのはツマベニチョウ。







ツマベニチョウは翅を広げると10cm近く、シロチョウ科の仲間では日本で最大だ。







黒い部分が大きく後翅にも黒い斑点があるのが雌だという。







ツマグロヒョウモンは近所でもおなじみだが元々は南西諸島や九州などのチョウだった。
これは雄だが雌の褄黒模様は毒蝶カバマダラに擬態しているのだそうだ。







これはタテハモドキ。 擬き とはいうものの立派なタテハチョウだ。







ジャノメチョウかと思うほど立派な眼状紋がある。

↓の多摩動物公園のサイトに昆虫館を上から見たイラストが出ているが、
眼状紋が入ったようなデザインでタテハモドキをイメージしているのかもしれない。

大温室







ベニモンアゲハは翅の紋や胴まで紅い。
ジャコウアゲハと同じようにウマノスズクサを食草としているので体内に毒を持つ。







このアゲハチョウは後翅の中央に白い紋が並んでいて、シロオビアゲハと呼ばれる。







シロオビアゲハの雌は雄と同じように白帯模様だけのものと、このように紅い紋を持つものとがある。
ベニモン型はベニモンアゲハに擬態して捕食されるのを防いでいるそうだ。







最後に、チョウではないが可愛い小鳥チャムネエメラルドハチドリがいた。

残念ながら花のところでは撮れなかったが、ホバリングしながら蜜を吸う。









マダラチョウ

2011-11-16 06:12:44 | 近所


多摩センターからモノレールに乗ると4駅で多摩動物公園だ。
ここは動物たちの種類も多いが昆虫館を訪ねるのも楽しみだ。

日曜日だったので子供たちがバッタ釣りを楽しんでいた。







昆虫館は温室になっているので南方系のチョウをたくさん見ることができる。
今回はマダラチョウの仲間たち。アサギマダラは長距離移動するので本州でもおなじみ。







リュウキュウアサギマダラは南西諸島のチョウなので温室だからこそ見られる。







アサギマダラとは模様の細かさや後翅の色が違うようだ。







これはツマムラサキマダラ。







その名前の由来は前翅に入るきれいな紫色にある。







光線の加減か紫色が薄い個体も見ることがある。

なお後翅に白いスジが入っているのは雌だとか。








トウワタに止まっているのはスジグロカバマダラ。
アサギマダラもリュウキュウアサギマダラもガガイモ科の植物を食草とする。
体内に毒を取り込み捕食されることを防いでいるようだ。







メキシコハナガサはメキシコ原産のミソハギの仲間で沖縄にも生えているらしい。








オオゴマダラは翅を広げると10数cmもある大きなチョウだ。








飛んでいるところをうまく撮れないのだけれどフワフワと優美なものだ。
大きくて目立つせいか、この昆虫館で一番たくさん見た気がする。







温室内で産みつけられた卵は館内の育成室に持ち込み育てられる。
オオゴマダラの蛹は金色に輝く。緑色のはリュウキュウアサギマダラだ。







こちらはオオゴマダラの幼虫だ。


ほかにアゲハの仲間も何種類か見られた。