横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

烏の胡麻

2005-09-30 16:44:10 | 近所


前に書いたマルバルコウソウが勢力を延ばしている空き地があるので見に行った。
その一角に、負けじとはびこり始めた黄色い花がある。
ちょっと下向きに咲いている花、どこかで見たような気がする。


カラスノゴマ(シナノキ科)

調べると、カラスノゴマと分かる。そうか最近ブログで見たのだった。
シナノキという木は見たことないが、菩提樹がシナノキ科で黄色い花が咲く。
草花ではモロヘイヤもシナノキ科で、これも黄色い花が咲く。

 

花は、少し緑がかった雌しべを囲んで5本のシベがある。
これは仮雄しべで、その根元に各2本合計10本の雄しべがある。
仮雄しべは他の花でも見られるらしいが、奇妙な構造にするものだ。
虫を誘導するのだろうか。
5枚の萼片は見事に後に反り返っている。
そんなに虚勢を張らなくても、繁殖力は十分ある。



早いものはもう莢状の実がなっている。
もう少しして枯れた色になると中にゴマのような種ができるのだろう。
それが、烏の胡麻だ。

独活

2005-09-29 17:23:09 | 近所


この花は、なに?
ヤツデに似ている、でも葉が全然ちがう。


ウド(ウコギ科)漢字では、独活。

ヤツデもウコギ科だから花のつきかたが似ているわけだ。
ウドは食用になるが、特に日に当てずに栽培された軟白ウドが市場に多い。

このあたりは戦後、米軍の通信隊が設置され、さまざまなアンテナで微妙な通信を行っていた。
周辺は、高い建物が建てられないばかりでなく、近くの農家は耕作も制限された。
このため、電波に影響しない地下で軟白ウドを栽培するようになった。

 

この花は蜜が豊富らしく、いろんな虫が訪れる。

近くの生垣でも、似たような形で、実がなっている。
ヤマウコギなどウコギの仲間ではなかろうか。

シラヤマギク

2005-09-29 15:13:09 | 近所

シラヤマギク(キク科)

徳善寺に咲いていたが、昨日は名前が分からなかった。
教えて頂いて、シラヤマギクと判明した。



舌状花と筒状花からなるが、舌状花の枚数が少ないく、隙間ができているように見える。




茎は日向では赤くなるが、ここのように日陰では緑のままだという。
葉は根元の方では、ハート方だが茎の上の方に行くほど小さくなる。

クロアジサシさん、ありがとうございました。


徳善寺の萩など

2005-09-28 19:01:26 | 近所


私が住んでいる横浜市瀬谷には、八福神というのがある。
七福神に達磨大師を加えて八福神で、それぞれ区内の八ヶ所のお寺に祀られている。
境川の傍、大門小学校の東側にある徳善寺の境内には毘沙門天がおられ、八福神めぐりをする人が多く訪れる。



徳善寺は、また萩の寺でもある。
参道にも、境内にも、いっぱいの萩が咲いている。


 

萩の種類は詳しく知らないが、ピンクのほかに、白い花とか白とピンクが混じった花もある。

 

境内は萩のほか、いろんな種類の野草で埋め尽くされている。
フジバカマは、もう少し早く見に来ると盛りだったらしい。
それでもまだ蝶には人気があるようだ。

 

萩のあしもとにはミズヒキ、キンミズヒキ、ツルボ、ヤブミョウガ、ショウジョソウ、ヒガンバナ(赤、白)なども咲いている。
1cmぐらいの白い花は名前が分からない。

10月になったら、ホトトギスの花を見に行こう。

追記:クロアジサシさんのコメントで、最後の白い花はシラヤマギクらしい。
もう少し観察して確かめる予定だ。

縮砂

2005-09-28 09:10:47 | あれこれ


         シュクシャ(ショウガ科) 別名:ジンジャーリリー

ふいに出会ったシュクシャ。
いい香りだそうだが、いま鼻がきかないので残念。

40年前、花粉症と言う名前もないころからの花粉症だが、ここ数年春の症状は多少緩和されてきた。そのわけは分からない。
ところが、昨年から九月になると、クシャミの連発だ。おそらくはブタクサなどの花粉だと思うが、これまで秋はなんともなかっただけに合点がいかない。
アレルゲンに対する人間の反応も、なんとも微妙なものだ。

ハクション。シュクシャには関係ない。

黄色と赤から白い花が?

2005-09-27 13:39:15 | 近所
 
ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

彼岸花といえば、赤い花。
最近は、白い花も、多く見られる。
これらの花は、お寺の境内に咲いていた。



これは少年野球の練習場の近くで見かけた。
こんな風に咲いていると、来年は近くに白い花が咲くのだろうか。

黄色い花は、ショウキズイセン(ヒガンバナ科)だと思う。
白いヒガンバナは、赤いヒガンバナと黄色いショウキズイセンの交配種だという。
道理で純白でなく少し黄色がかったりする。
どうしてダイダイ色にならないのかな。

辛くてカラフル

2005-09-26 19:25:21 | 近所


オクラのとなりに、こんな花が咲いていた。
1、2cmの、この白い合弁花はナス科らしい。
左端に小さい実が出来始めている。


ピーマン(ナス科)

大きい実を探してみると、ピーマンだった。
この可愛い花からは想像しにくい。

 
ゴシキトウガラシ(ナス科)

高校の近くの三角空き地に、ゴシキトウガラシが植えられた。
今年がはじめてのことだが、観賞用に人気が出てきたということだろう。
どうして実の色が、こんなに豊富になるのか。


トウガラシ(ナス科)

最後は、緑から熟して赤くなったトウガラシ。
激辛好きの人には堪えられない赤さだろう。

トウガラシの仲間はみんなナス科だ。
トウガラシの花は見逃がした。

コブシの実、はじける

2005-09-25 17:14:09 | 近所


きょうは夜明けからずっと風が強い。台風17号の影響だろう。
我が家のすぐ近く2ヶ所に、コブシの木がある。
瀬谷中央公園の「まるたのしろ」と、瀬谷西高校の正門脇にある。

上の写真は「まるたのしろ」のほうで、実がかなり熟していて強風でかなりの実が落ちた。




こちらは高校のほうで、完全に熟す前の実が多く、風でも落ちていない。
なぜ、このような形になるのだろうか。
軸の周囲に種子になる可能性のあるものがたくさんあり、その一部だけが大きくなるため、不定形ないびつになるらしい。
そして、ひとつのコブには2個の種子が入っていることも多い。



袋の色がピンクから紫色に変わってくると赤い実が顔を覗かせ始める。
はじけて赤い実が飛び出す頃には、袋の皮は黒くなっている。



その後、赤い実はすこし黒くなって袋から飛び出し、白い糸にぶら下がる。
しかし、こうなっているのはほとんど見かけない。
今回のように風などで落ちてしまうのか、鳥に食べられてしまうのか。

「まるたのしろ」で拾ってきたコブシの実の一つを引っ張ってみると、白い糸がすーっと出てくる。
さらに引くと、チューインガムを引き伸ばした時のように、柔らかく細くなって切れる。何で出来ているのだろうか。



赤い実の中には、かなり大きな黒い種が入っていて、その片面はソラマメのように凹んでいる。
どんな役割があるのだろうか。

いろいろ興味をもたせる木だ。

コブシの仲間もはじけた てらまちさんの記事があります。

ベニバナトキワマンサク

2005-09-24 16:59:18 | 近所

ベニバナトキワマンサク(マンサク科)

海軍道路のそば、酔芙蓉の咲いている場所の北側は造園の方が、植木を栽培しておられる。
ここに、なにか紅葉に混じって赤い花が見える。初めて見る花だ。
調べてベニバナトキワマンサクという名前にたどりついた。

紅花常磐満作はトキワマンサクの赤い花のもの。常磐満作はマンサクの常緑種。
マンサクもトキワマンサクも見たことがない、 と思う。
マンサクは冬遅くから早春に他の花に先駆け、まず咲くからマンサクというのか、花を沢山つけるから満咲くというのか。

マンサクは黄色い花、少し遅く咲くトキワマンサクは薄く黄緑色がかった白い花。
いずれも、4枚の細い花弁だが、いくつかの花が固まって咲くので華やかになる。



ベニバナトキワマンサクは若葉が紅紫色で次第に緑色になる。
その若葉の先に、紅色の花が咲く。
トキワマンサクと同様これも春に咲くのだが、しばしば秋にも咲くらしい。ここの春の花がどんな様子だったか知らない。満開だと豪華なんだろうと思う。


 

いつも通っていた道に、ベニバナトキワマンサクを生け垣にしているお宅があった。
先の場所で花を見つけ名前を調べてなければ、今も気づかず通っていたかもしれない。

きょうの雨にもしっかり咲いていた。

大江戸線一周ウオーキング、完歩

2005-09-23 19:15:37 | スポーツ

サルビア・ウリギノサ(シソ科)別名:ボッグセージ   ボッグとは沼地。
大和駅前プロムナードのパン屋の庭先にて。


大江戸線一周ウオーク、無事ゴールした。
全体参加者は昨年より少なく1000名余り、一緒に行ったフィットネスクラブ・メガロスから460名、大和店から42名の参加であった。
新宿中央公園を9:00にスタート。一緒に行った人たちと、ゆっくり歩く。年配のご夫婦から先頭でと誘われたが、辞退した。
それでも皆さんけっこう早く、前半15kmを丁度3時間で、昨年の自分より15分遅いだけだった。
越中島の公園で昼を食べている間に、独りになってしまったので、後半は単独行でペースを上げた。
結局、15:00に新宿中央公園にゴール。大和店で5番目だった。
昼食や花や神社を見たりで取った時間を含めて、ちょうど5km/hで歩いたことになる。

来年もこの程度で歩けるかな。
写真はドジで残らなかった。




今日はウオーキング

2005-09-23 05:41:32 | スポーツ

クジャクアスター(キク科)

これから大江戸線一周ウオーキング大会に出かける。
昨年の参加者は1600人だった。
新宿中央公園をスタートゴールとして、ほぼ都営地下鉄大江戸線の上を30km歩く。
昨年は、5時間40分だったが、今年はゆっくり歩くつもりだ。
天気はOK、降っても弱いにわか雨程度だろう。




ラッパみたいな花たち

2005-09-22 12:14:28 | 近所

アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)

近所の植木の間からひょっこり顔を出した、アメリカノウゼンカズラ。
この夏よく見たノウゼンカズラに比べ、ひとつの花は小さいけれど花序にかたまって咲くのが特徴だ。
ラッパの筒の部分が長い。もっと濃い赤の花もあるそうだ。


エンゼルストランペット(ナス科)

ちょっと離れた別のお宅。こちらはバラやカシワバアジサイなどたくさん花をつける木が多い。
エンゼルストランペットも3色揃って、つぎつぎと長く咲いている。
道路を挟んだ川沿いには草本のダツラがあるが、花期は終わり実もはじけている。


ヨルガオ(ヒルガオ科)

おおぶりの白い花は、夜でも目立つ。
夕方に咲くこの花は、ユウガオとも呼ばれるが、ウリ科のユウガオが別にあり、こちらも白い花を咲かせる。
源氏物語などに出てくる夕顔はウリ科の方で、ヨルガオは明治時代に渡来したそうだ。


 

蕾は穴を掘るドリルのような形。実も面白い形でぶら下がっている。



ヒョウタン(ウリ科ユウガオ属)

ウリ科のユウガオの変種がヒョウタンで、人類が最初に栽培した植物だとか、日本にも縄文時代には渡来したとか・・
大きな木に絡まった大きなヒョウタン、この花は見損なった。


サルスベリ

2005-09-21 17:12:00 | 近所

サルスベリ(ミソハギ科)

我が家のサルスベリは、だいぶ衰えてきた。
サルスベリの花の色も何種類かあるようだが、一部をカメラに収めた。



深大寺の近くで見た花は、ピンクに白のふちどりが華やかだ。
「夏祭り」という品種らしい。



たぶん造園関係だと思うが、サルスベリの木が沢山植えられている場所が上瀬谷にある。



その中の鮮やかな赤の花が印象的だ。

 

この一角にある白いサルスベリは、もう実をつけている。
中には色づいているものもあるが、もう少しすると茶色く枯れたようになり、はじけて中から翼をつけた種が飛び出す。

我が家のサルスベリは、実る前に花枝を切るので、ほとんど種を見たことがない。
今年は見てみよう

秋の野草、3種

2005-09-20 16:15:01 | 近所
数日前はツクツクボウシの声が大きかったが、暑さがぶり返したためか、今朝はヒグラシを聞き、昼前にはミンミンゼミが鳴いた。
午後には一雨あって、涼しさが戻った。


キツネノマゴ(キツネノマゴ科)

ブログでキツネノマゴの写真を見せていただいて、近くにはないなあと思っていた。
通信隊の広場の傍の道を歩いていて、広場に目をやると、ところどころ何か白いものがある。
よーく見ると、キツネノマゴらしい。こんなに小さいのでは気づかないのも無理はない。
しかも穂状の花序全部に花をつけないで、少しずつ咲くのだから分かりにくい。
こんなに小さくても、アカンサス、パキスタキス、ベロペロネ(コエビソウ)など大きな花の科名になっている。

 

キツネノマゴが咲いている一角に、ツルボが2本だけ咲いていた。
ツルボは常泉寺で、微笑む仏様の前で咲いているのを撮ったのが最初だった。
その後、あちこちのブログで紹介されて、よく見かけるという記事を読んだ。
しかし、瀬谷駅の構内で見かけても写真に撮りにくいし、ほかでは見かけない。


ツルボ(ユリ科)

ところが泉の森へ行った帰りに初めての道を通ってみると、一面のツルボに出会った。




これは、また別の場所で撮った一枚。
その後、あちこちでも見かける。この花の時期になったということか。




ヤブマオ(イラクサ科)

これは、名前も何も知らず、注目もしなかったために、花の時期に見るのを逸したようだ。
20cmほどになる穂状の花序は雌花で、雄花は下方にまばらに咲くらしいが、今は分からない。
マオ(苧麻)は茎の皮から繊維をとり、木綿以前の糸だったとらしい。



黄色い花、2種

2005-09-19 18:15:13 | 近所

オンシジウム(ラン科)

すーっと伸びた茎に、ひらひらと蝶が舞うように、鮮やかな黄色の花が通る人を惹きつける。
蘭の仲間らしく、独特の造形美。何故こんな形になどと追求するのも、野暮に思える。



オンシジウムの品種も多いらしい。
これは アロハイワナガ という品種だろうか。




オンシジウムを見せていただいたお宅から、ほどない畑の脇の木に黄色い花のツルが絡まっている。
こぼれ種のアズキかその仲間の花だろう。
同じ黄色でも、こちらはいかにもマメ科らしい形で、色も淡黄だ。

科学的ではないが、南米原産と東洋原産のちがいを感じたりする。