天神島で 2013-07-31 06:40:57 | 近所 1年ぶりに横須賀市・天神島臨海自然教育園へ行ってきた。 海浜生物の多い場所だが、満潮の時間だったので潮だまりの生き物たちには会えなかった。 ハマオモト(ヒガンバナ科) ハマユウ 花はいろいろと見られたがハマオモトも満開だった。 蜜が豊富なのかアリがたくさん集まっていた。 ハマボウ(アオイ科) あまり高くない木には黄色い花がたくさん咲いているのはハマボウだ。 黄色いハイビスカスといった感じだ。 雌しべの根元の方にたくさんの雄しべが合着していて面白い。
ミソハギなど 2013-07-30 06:58:16 | 近所 ミソハギ(ミソハギ科) 今年も庭にミソハギが並んだ。 多年草のミソハギは何も手入れをしなくても夏にはしっかり咲いてくれる。 盆花の別名通り、盆棚で供えた野菜に水をかけるのに使う。 キバナミソハギ(ミソハギ科) 小石川植物園ではキバナミソハギが見られる。 名前の通り黄色い花のミソハギだ。 ブラジル原産だそうで、ミソハギと同様に川岸など水に近いところで育つらしい。 ヒトツバハギ(トウダイグサ科) 小石川には萩でもないミソハギでもないヒトツバハギという木に黄色い花が咲いていた。 ヒトツバハギは雌雄異株で今回見たのは雄花であった。
ヤマユリとウバユリ 2013-07-27 06:09:07 | 近所 ヤマユリ(ユリ科) いま近所の瀬谷市民の森ではヤマユリが盛期を迎えている。 長い茎の先の方で大きな花が咲くので、弓なりに垂れて何か支えがないと地面につくほどだ。 赤い斑点と黄色い筋の入った花被片に負けじと雄しべの赤い葯が目立つ。 蕾の株もあるので暫く楽しめる。 ウバユリ(ユリ科) 林の中のあちこちで咲くヤマユリに対してウバユリは比較的狭い範囲にだけ咲いている。 ウバユリの葉は茎の下の方にだけついている。 花は茎の先の方に付くがヤマユリのようにしだれることはない。 また花被片が開くことなく雄しべも雌しべも奥の方に収まっているのはヤマユリとの大きな違いだ。
ウマノスズクサが頼り 2013-07-25 06:30:37 | 近所 小石川植物園で黒いアゲハが何かを探していろんな草木のまわりを飛びまわっていた。 しばらくするとウマノスズクサの仲間の葉っぱに止まった。 ウマノスズクサは面白い形の花で葉っぱも特徴ある形をしている。 小石川には外国産のウマノスズクサも何種類かあって葉っぱは大きくて形も違う。 その葉に止まったのはジャコウアゲハの雌だった。 お尻を葉の裏に曲げているのは産卵しているのだろう。 ジャコウアゲハはウマノスズクサの花には興味がなく葉っぱにやってくる。 卵から孵った幼虫がウマノスズクサの葉を食草とするからだ。 葉っぱは迷惑だが幼虫はどんどん大きくなる。 大きな葉にも穴が広がる。 たっぷり食べて大きくなった幼虫も蛹になるときにはウマノスズクサから離れるのが不思議な習性だ。 これが3年前に見たジャコウアゲハの蛹だ。 ウマノスズクサから少し離れたところだった。
トウゴマの花とソテツの花 2013-07-23 06:56:45 | 近所 トウゴマ(トウダイグサ科) 別名 ヒマ 小石川植物園でトウゴマの花や果実を見ることができた。 トウダイグサ科の植物は花の構造がユニークなものが多い。 トウゴマの場合は黄色いシベの雄花と赤い花柱の雌花が花序を作っている。 花が咲いているときにすでに実がなっている。 トウゴマの種子からはヒマシ油が抽出される。子供のころ下剤に使われたのを覚えている。 ソテツ(ソテツ科) ソテツにも花が咲いていた。 こちらは雌花で葉っぱのような形の大胞子葉がたくさん集まっている。 大胞子葉の根元のあたりに胚珠があるそうだ。 雄花も茎の先で咲き小胞子葉の集まりだ。小胞子嚢は奥の方に隠れている。 マツ、スギやイチョウなどの裸子植物の中でも特にソテツの花はユニークに思える。
宮古市田老、学ぶ防災 2013-07-20 06:20:59 | 旅行 先日旅行会社のツアーで三陸地方を回ってきた。 行く先々で東日本大震災の爪痕がまだまだ生々しく残っていた。 これは車窓から見た南三陸の防災庁舎。僧侶の方がお参りされている。 遠藤さんという若い職員の方が庁舎に津波が迫るぎりぎりまで防災無線で、 「大津波警報が発令されました。高台に避難してください」と放送し続け、 自身が呑み込まれてしまっていまだに行方不明だそうだ。 ほかに宮古、釜石、陸前高田の奇跡の一本松、石巻、気仙沼、松島などを回った。 復興にはまだまだほど遠い状況だが宮古など北の方ではがれき処理が比較的進んでいる。 宮古市田老地区は明治29年と昭和8年に大津波の被害を被った経験から高さ10mの防潮堤を建設した。 長さ1350mの第一防潮堤、長さ582mの第二防潮堤、長さ501mの第三防潮堤からなる。 宮古観光協会が災禍の記録や後世への教訓を伝え防災意識を高めることを目的として、 防潮堤での説明と「たろう観光ホテル」でのDVD鑑賞による「学ぶ防災」というツアーを実施している。 被災後の田老地区。(学ぶ防災のパンフレットから引用させていただきました) 第一防潮堤に第二、第三防潮堤がX字のように配置されている。 被災前の田老地区。(学ぶ防災のパンフレットから引用させていただきました) 第一防潮堤の外側にも多くの建物があったことが分かる。 第一防潮堤が出来たとき防潮堤の外側に住んではいけないとされていた。 しかし漁師の町、港に近いところに住みたいとの思いを受け第二、第三が建設された。 被災後、長大な防潮堤が役に立たなかったという論調のマスコミがあったが、 ガイドの方の話では津波に対する一定のクッションになり、被害を小さく抑えることができた。 津波の速度が遅くなり逃げる余裕時間が増えるということらしい。 津波が来たら何を置いても一刻も早く逃げることが一番大事だとも強調された。 田老は津波に対していろいろ手を打ったり訓練したり意識を高めたりしている地区だった。 高台への避難路が整備されていた。しっかりした手すりも付いている。 田老には「つなみてんでんこ」という言葉がある。 てんでんばらばらに逃げなさいという意味ばかりでなく。 一人一人が自分の命は自分が守るという防災意識を徹底させている。 遠くに逃げては津波に追いつかれる。常に近くの高いところを用意しておけ・・とも。 写真の田老第一中学校は少し高いところにある。 近くの保育所の園児たちは保育士たちに連れられて校庭までやってきた。 そこへ津波が迫ってきて避難路まで向かう余裕がなくなり裏山を這いあがるしかなかった。 先に上がっていた中学生たちも協力してみんなを引き上げた。 「てんでんこ」もぎりぎりの状況判断だ。 田老の死者・行方不明者は明治29年のとき1859人、昭和8年911人に対して、 防潮堤と防災意識のおかげだろうか、今回は181名にとどまった。 第二防潮堤は引き波により破壊された。 第二、第三防潮堤は鉄筋コンクリートではなく内部は砂だったのだ。 防潮堤は5mほど高くし、X字型ではなく2線式で再建する計画が進められているという。 被災後の田老地区の写真で中央上部にポツンと残ったビル。「たろう観光ホテル」だ。 津波はこのホテルの3階までやってきた。エレベータは動かないので非常階段を上る。 この6階で津波が向かってきたときのDVDを鑑賞するためだ。 このホテルの社長は6階の窓から津波が向かってくる様子をビデオ撮影していた。 その時間でも道路を車が走り人影も見えて、「津波が来ている早く逃げて」という社長の声も生々しい。 津波が防潮堤を越えて刻々と迫ってくる。ついにホテルを直撃したときは衝撃でカメラが空に向いた。 この映像はマスコミには提供されていない。 多くの人に見てもらえるけれど茶の間の鑑賞。それよりこの地で見てもらいたいという思いからだ。 このホテルも南三陸防災庁舎も保存されるのか取り壊されるのか賛否さまざまありそうだ。
東京駅 2013-07-18 06:14:19 | 近所 東京駅赤レンガ駅舎の復元工事が昨年10月に完了して数々の話題を提供した。 遅ればせながら、新丸の内ビルの7Fテラスから眺めてきた。 私のカメラでは北口の部分まで入らなかったので、もう1枚を継ぎ足す。 1枚に右から左まで全部収まるように、いつかもっと広角のレンズを持っていこう。 今度は丸の内ビル5Fのテラスから見た風景。少し斜めアングルになる。 八角形の南ドーム。この内部にはいろいろ見どころがあるそうだが今回はパスした。 右に目をやると今年3月にオープンした日本郵便の商業施設「KITTE」。 白い部分が開発当初に鳩山大臣が「壊せば国辱もの」として一部が残された東京中央郵便局局舎だ。 KITTEの前から南口方面を見る。 KITTEは旧局舎部分の屋上に出ることができる。 ここからだと東京駅を横方向から見ることになる。 北口方面。地下通路が発達している関係か歩いている人はそう多くない。 八重洲口とも新宿駅や渋谷駅とも全く違う風情がある。 奥に見えているのは丸の内オアゾ(OaZO)という商業ビルで丸善・丸の内本店がある。 KITTE屋上は広いので場所を変えると線路やプラットフォームも見える。 在来線も新幹線も見えるので鉄道フアンが訪れることもありそうだ。 赤レンガ駅舎は夕方とか夜景とかさまざまな景色を見せてくれそうだ。
植物園だから見られる 2013-07-16 06:32:23 | 近所 小石川は植物園だけあって珍しい植物がいろいろ見られる。 アマ(アマ科) 茎がリンネルになるアマ(亜麻)は寒いところでの栽培が適していて日本では北海道が産地だ。 亜麻色は紡いだ糸の色だそうだが、花の薄い青色もさわやかで良い。 ウイキョウ(セリ科) 茴香、フェンネル 地中海原産のウイキョウは平安時代には日本にも入ってきて、長野など夏に涼しい場所で栽培されている。 薬用、スパイス、ハーブなどとして利用されているらしい。 シシウドをはじめ白い花が大多数のセリ科の中で、鮮やかな黄色の花がユニークだ。 ヒゴタイ(キク科) ちょっとアザミに似たところがあるヒゴタイは九州、広島、愛知、岐阜などで見られるという。 まだ咲きそろっていなかったのが残念だが、たくさんの筒状花が瑠璃色のボールを作る。 園芸種のルリタマアザミはときどき見かける。
都心のアゲハたち 2013-07-13 06:04:45 | 近所 ハグロソウ(キツネノマゴ科) 小石川植物園にハグロソウがぽつぽつと咲き始めていた。 そこへアゲハがやってきて何かごそごそして、ちょっと飛んではまた近くに降りる。 ハグロソウ以外にアゲハの食草になるようなものが茂みの中にあったのだろうか。 雑木林の中ではキアゲハがもみ合っていた。 最初は2頭だったのがいつしか3頭で揉みあっている。 5分ほどでバラバラになったが何を争っていたのだろうか。 ヤブガラシの花にはスズメバチなどに混じってアオスジアゲハが花から花と回っていた。 植物園の外周道路の水たまりでクロアゲハが給水していた。 塀の向こうにもっと良い場所がありそうなのに直射日光の下で頑張っていた。
変な名前の花 2013-07-11 06:51:49 | 近所 小石川植物園で初めて見た草。茎の先に地味な花序がついている。 ムラサキスズメノオゴケ(ガガイモ科) 花の名前を聞いてもムラサキだけは納得するが、スズメノオゴケとは・・・・? そばの芝生でスズメが「オゴケって何だよー」と言っている。 オゴケは苧小笥あるいは苧桶と書くらしく要するに麻糸を入れる鉢桶だそうだ。 実の形が鉢桶に似ていて、ごく小さいからスズメとつけられたらしい。 いつか実を見たいものだ。 ヒサカキサザンカ(ツバキ科) ヒサカキサザンカも初めて見た。 葉がヒサカキに似ていて花はサザンカ、これはなるほど分かりやすい。
市民の森に今咲いている 2013-07-10 06:52:22 | 近所 ムラサキニガナ(キク科) 最近の瀬谷市民の森に咲く花たち。 ムラサキニガナは花と綿毛の実が混在している。 花を見ればムラサキニガナの名前に納得できる。 ヒヨドリバナ(キク科) ヒヨドリバナの花は今がちょうど盛りのようだ、 花序は白い筒状花がいっぱい集まってできている。 ヤブハギ(マメ科) ちょっとピンクのアクセントが入った可愛い花ヤブマメはまだ一株だけだった。 ヤブハギはヌスビトハギの仲間で眼鏡のような実が出来るところは同じだ。 ただ茎の下の方にしか葉が付かない点で区別される。
小山田緑地で見たチョウ 2013-07-09 06:46:43 | 近所 小山田緑地の丘、たくさんの暗い色のチョウがヒラヒラ飛んでいる。 草の間に止まったので撮ろうとするとすぐ飛んで落ち着かない。 動き続けるので名前も分からなかったが、ようやく見やすいところに止まってくれた。 ジャノメチョウだった。 イネ科やカヤツリグサ科の草が幼虫の食草だそうで、なるほど草原に多いわけだ。 林の縁を飛んで路上に止まったクロヒカゲはジャノメチョウよりも暗い感じだ。 幼虫はササ類を食べるという。 イチモンジセセリもやっぱりイネ科などが食草だ。 たまたま近くにウツボグサ(シソ科)の花が咲いていた。
穂になる花 2013-07-07 06:45:14 | 近所 小山田緑地には何種類か穂状の花が咲いていた。 オカトラノオ(サクラソウ科) もっとも盛んだったオカトラノオはあちこちで群生していた。 花穂は緩いカーブを描いて先が垂れる。 しかし中にはずんぐりしたのもある。 5枚の花弁のように見えるがサクラソウ科なので合弁花だ。 チダケサシ(ユキノシタ科) 1カ所だけオカトラノオのそばにチダケサシが咲いていた。 薄いピンク色の花弁に葯の紫が目をひく。 ハンゲショウ(ドクダミ科) ハンゲショウもオカトラノオのように穂先を垂れる。 しかしオカトラノオと違って一つ一つの花に花弁も萼もない。 そのかわり花穂のそばの葉が白くなる。 ところが小山田のハンゲショウは葉が白化している割合が少なかった。
小山田の池で 2013-07-06 06:28:48 | 近所 小山田緑地には二つの池がある。 アサザ池とトンボ池だ。 アサザ池にはちょうど今頃アサザの花が咲く。 アサザ(ミツガシワ科) アサザは多年生の水草で3cmぐらいの黄色い花が水面から少しだけ立ち上がる。 合弁花だけど深く切れ込んだ花冠に大きなフレアがついているのが面白い。 雄しべ5本に対して雌しべは1本。花柱の長さは3タイプあるそうだが確認できなかった田。 ゴルフ場を横切ってトンボ池に行くとオオシオカラトンボが縄張り争いをしていた。 そしてショウジョウトンボたちも飛び回り、ときに翅を休めていた。 ひときわ大きいトンボが悠然と飛び道路に止まった。キイロサナエのようだ。 田んぼの近くではアキアカネも飛んでいたが写真におさめられなかった。
紅いもの 2013-07-05 06:10:29 | 近所 小山田緑地の丘の上から向こうを見ると大きな木が紅いもので覆われている。 最近かなり視力が落ちているので紅葉か花か実か定かでないが、素晴らしい風景だ。 ニワウルシ(ニガキ科) 別名シンジュ(神樹) 丘を下って近寄ってみるとニワウルシの実(翼果)だった。 ニワウルシは近所にもあるが薄い褐色か白っぽい翼果しか見たことがない。 このように色づいたものに初めて出会って驚いた。 ニワウルシの翼果は機が熟すと一つづつ茎から離れ飛んでいく。 莢の中央に種子1個が入っている形が、うまく風に乗るようにできている。 丘から雑木林に入っていくと道端の大きな紅いキノコが目に入った。 アカタケ(フウセンタケ科) アカタケというキノコらしい。 有毒かどうかも知らないが、ここまで真っ赤だと手を出す気がしない。