横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

早春のお寺

2006-02-28 09:48:10 | 近所

カンアヤメ(アヤメ科)寒咲きアヤメ
大和市の花の寺、常泉寺は特にミツマタで有名だが
まだ早いだろうと思いながら、カンアヤメを見に行った。
一日花らしいが運良く一輪だけ綺麗に咲いていた。


ミツマタ(ジンチョウゲ科)原種、黄瑞香
やはり参道や境内いっぱいのミツマタの大部分が蕾の状態だが、、
中に何本かの原種が咲いており満開のものもある。


常泉寺では原種の木を、キズイコウと呼んでいて
幹が太く花も大きめだそうだ。
ミツマタ(三椏)の中国での名前は黄瑞香。
黄色の瑞香・・・瑞香とは、ジンチョウゲのことだ。


ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)
帰る途中、道路沿いのお宅の玄関脇で
ジンチョウゲが咲きはじめていた。

タネツケバナ

2006-02-27 11:27:11 | 近所

タネツケバナ(アブラナ科)
最近気づいた小さい花、種漬け花。
イネの種であるモミを苗代に蒔く前に水に漬ける時期は、
この花の咲く頃だということで名付けられたらしい。
ナを忘れると種付馬になってしまう。


高さ10cmぐらいで、ぼんやり見ているとナズナに間違いそうだ。
夕方、日差しが弱くなると花弁が閉じてしまう。


白い4枚の花弁はナズナと同じだが、
花びらが落ちると細長い莢の実が出来る。
田植えが始まる頃には弾けて黒い種子をまくという。

何種類かの仲間が有るらしいが、その区別は知らない。


シダレヤナギ

2006-02-26 11:17:44 | 近所

今日は朝からしっかりした雨が降っている。
きのう一日は良く晴れて、今年はじめてのウグイスの声も聞こえた。

川辺でもない畑の奥でヤマボウシの木の隣に
大きなシダレヤナギが風にそよいでいたが、
今は雨の中だろう。


冬芽が少しほころんで、
花を咲かせるのも間もなくだ。


車輪の下

2006-02-25 14:00:49 | 近所

イイギリ(イイギリ科)
車輪の下・・・4,50年前によんだヘルマン・ヘッセの小説ではない。
イイギリの枝は放射状に横へ延びて車輪のようだということを最近教えてもらって、
車輪の下へ来てみたのだ。
幹の中心で見るわけにはいかないので、できるだけ寄って見る。
たしかに自転車などの車輪のように見える。
豊かだった赤い実はすっかり無くなったが房の名残から、これは雌の木だ。

その隣にあった、こちらが雄の木だ。
数十センチの間隔を置いて横へ延びていることは、
イイギリの成長過程とどんな関係があるのだろうか。
毎年、横に延びるのなら年輪がわりなのだが・・・?

ミズキも車輪か扇状に枝を張るそうだ。

木の枝については、はもようさんの公園おさんぽ日記に詳しい。
イイギリのことは枝ぶり観察ツアーで教えてもらった。
はもようさん、ありがとう。

シャリンバイ(バラ科)
車輪といえばシャリンバイを忘れることはできない。
枝や葉が放射状に出ることと白い花が梅に似ていることから、
シャリンバイと名付けられたのだろう。


黄色い花のリレー

2006-02-24 12:28:13 | 近所

サンシュユ(ミズキ科)山茱萸、春黄金花

今月は、いろんな黄色い花を見てきた。
近所のロウバイに並んで、サンシュユが満開に近くなっている。


この前の井の頭公園で、ガクにいっぱい詰まっていた蕾が
今ごろは咲いていることだろう。


もう少し暖かく、日差しが強ければ
花弁がいっぱいに開いて綺麗にちがいない。



オニシバリ(ジンチョウゲ科)鬼縛り、別名ナツボウズ

ジンチョウゲの仲間にも黄色い花が咲く。
ジンチョウゲと同様にガクが花弁のように見えるている。
樹皮の靱皮繊維が強くて鬼でも縛れるのでついた名前らしい。
また、この立派な葉が夏には落ちてしまうので夏坊主ともいう。
どちらも面白い名前だ。

黄色い花も来月には、いよいよミツマタにリレーして行く。



みんなの雛人形

2006-02-23 12:01:42 | 近所

瀬谷区の阿久和というところに長屋門公園がある。
長屋門:昨年4.29の記事

むかしの長屋門や母屋、穀蔵などの寄贈を受けてできた公園で、
いろんな催しをしたり、昔の子供の遊びを体験したりできる。
長屋門公園HP


古い民家の風情を残す庭の小さな池に置かれた水車の模型は、
うちの隣の方が作って寄贈されたもので、水を流せばちゃんと回る。


近所の方を中心として区民から寄せられた270体ものお雛様が、
座敷や、普段はギャラリになっている穀蔵などに飾られている。
写真が不十分で残念だが、明治以前の人形や昔話の人形もあり楽しめる。


今度の日曜日に「ひな祭り」が行われる。
ひなあられを食べたり人形劇を見たり、子供たちでにぎわうだろう。



ラナンキュラス

2006-02-22 08:39:21 | 近所

ラナンキュラス(キンポウゲ科)

キンポウゲ、クレマチス、シュウメイギク、センニンソウ、
クリスマスローズ、アネモネ、フクジュソウ、そしてユキワリイチゲ。
キンポウゲの仲間たちは、それぞれに個性豊かで綺麗だ。
花弁がいっぱいのラナンキュラスも、ほかの花とはちがう顔を見せる。

花弁と書いたが、キンポウゲ科の花の花弁と見えるものは萼だという。
どうしてこんなに萼を重ね着するのだろうか。

オシドリ

2006-02-21 09:47:30 | 近所

自然教育園の後、井の頭公園へ行った。
吉祥寺駅に近く、池畔では
若者を中心として歌やパフォーマンスが繰り広げられている。

白鳥ボートと一緒に水鳥たちが泳いでいるが、
ボートの来ない静かな木の上で、オシドリたちが休んでいる。


オシドリ(ガンカモ科) 鴛鴦
繁殖期前後の雄の羽は見事な色彩だ。
嘴まで紅い。


真ん中の雄の右にいるのが雌で、
灰色や褐色中心の地味な格好だ。
写っていない嘴も黒っぽい。

雄の左側にいるのは何だ?


雄と形は同じだが、羽が寂しいし
嘴も紅より薄いピンクだ。

確信はないのだが、これがエクリプスか。
カモの仲間は繁殖期が過ぎると、雄の羽などが生え変わり雌のようになる。
これをエクリプス(雌化)という。

ところで、オシドリ夫婦と言うように繁殖期は仲睦まじいが、
翌年は相手が変わるという話もある。


ほかの水鳥たちも見ておこう。

オナガガモ(ガンカモ科)
ここはオナガガモをたくさん見ることが出来る。
カルガモより多いかもしれない。
しらかしの池で分からなかった雌も見つけた。


カイツブリ(カイツブリ科) 雌雄同色
小型で、よく動きまわる。


カワウ(ウ科) 雌雄同色
のんびりと遠くを見ていた。


自然教育園-2

2006-02-20 09:59:14 | 近所

ユキワリイチゲ(キンポウゲ科)
近所では見られないこの花を見たくて、
自然教育園へやってきた。
残念ながら、花弁(実はガク)が開いているのは一輪しかなかった。


日差しのせいか、気温が低いためか
ほとんどが蕾のように閉じこもっている。
もう少し暖かくなると一面に開いてくれることだろう。

折角だから、自然教育園のほかのトピックを見ておく。

ハンノキ(カバノキ科)
黒茶の丸いのがマツカサ状の実で、長く垂れたのが雄花序だ。
小さな雌花序もあるはずだが、この写真では分からない。


ヤマハンノキ(カバノキ科)
こちらの雄花序の根元近くのピンク色が雌花と思うが、
物知らずで漫然と撮っていたので観察不足だ。


ニワトコ(スイカズラ科)
ニワトコの冬芽が開き始めている。
ニワトコの芽は混芽と葉芽があるという。
花と葉の芽を含む混芽は丸く葉芽はほっそりしている。

こちらは混芽の葉が伸び始めたところで、
中のほうに花芽らしきものが見える。


ムサシアブミ(サトイモ科)
赤い実は、もうお疲れか。
ひと月ほどすれば新しい芽が伸びてくるだろう。


自然教育園-1

2006-02-19 08:41:35 | 近所

のどかな田舎の風景、ここはどこ?

これが東京都港区白金台という山手線の内側の場所だから驚く。
国立科学博物館附属の自然教育園の中だ。
植物、虫、鳥などの自然が豊かで、
天然記念物・史跡に指定され一般公開されているほか、
観察会、植物教室や講座なども随時行われている。


シュロ(ヤシ科)
シュロにこんな赤い実がなる?


イイギリ(イイギリ科)
園内にはシュロも多いがイイギリも多い。
小鳥についばまれるせいか、房ごと落ちるのが増えて
シュロだけでなく色んな木の枝に引っかかっているのだ。

ムクロジ(ムクロジ科)
ムクロジの大きな木からも実が落ちている。
この中にある黒い種は、お正月のはねつきの羽の先に使われる。


ヤブツバキ(ツバキ科)
この時期、林で咲く花は少ないが
ヤブツバキの一本が赤い花をつけていた。


アセビ(ツツジ科)
思いがけず、今年第一号のアセビを見た。
日あたりが良さそうな場所でもないのに、
この木だけ咲きはじめていた。

ネコヤナギ

2006-02-18 08:22:04 | 近所

ネコヤナギ(ヤナギ科)
泉の森の川辺にネコヤナギの花芽がいっぱい。
これは比較的小さい花芽たち。


こちらはかなり大きな花芽で、赤い色が目立つ。
ネコヤナギは雌雄異株ということだが、
これが雄花なのか雌花なのかも、
上の写真の小ぶりのものとの違いも分からない。


雨上がり、濡れそぼって並んでいる。

シベや花粉がどうなるのか興味深い。


ヘレボラス

2006-02-17 10:01:56 | 近所








近くの長天寺で見つけたが、
何だか分からなかった。
草なのか木なのか。
ちょっとヤツデに似た細い葉があるが、
上のほうには違う葉のような物も見える。
一番上にあるのは蕾だろうか。




しばらくして泉の森で同じものを発見して、名前が分かった。
ヘレボラス・フェチダス(キンポウゲ科)、クリスマスローズの仲間だった。














ヘレボラスの中でも木立性というか、
花茎が長く伸びる品種らしい。
そして上のほうの葉は
苞葉と考えればいいのだろうか。




蕾のように見えたが、これで花開いているらしい。
そして花弁と見えるのは実は萼片だという。
ヘレボラス・フェチダス、面白い花だ。




同じところに一輪だけ咲いていた、これは
ヘレボラス・オリエンタリス というのかな。

我が家のクリスマスローズは未だのようだ。

早春の味

2006-02-16 12:44:03 | 近所

直径15cmほどの丸い芋。
近所の農家で、コマ芋の名前で売っていたらしい。
たしかにコマのようにも見えるが、カシラ芋の仲間だろうか。
煮付けて食べると大変甘く食感もよかった。


同じところで買ったフキノトウは、
油で炒めたあと、きざんでフキノトウ味噌にした。
ほんのり苦味がおいしかった。

食べるのが先になったので、
土から顔を覗かせているフキノトウを見たいと探していたら、
きのう見つけることが出来た


近所のアパートの駐車場の一角、
舗装しないで残されている所に、たくさん顔を出している。
そういえばアパートが出来る前は、ここにフキがいっぱいあった。


これぐらいで摘むと、ちょうど美味しいのだろうが、
ここは摘まれる気配がなく、右の写真のように開いたのも見受けられる。
いずれ、薹が立つのだろう。


迎春花

2006-02-15 13:27:24 | 近所

オウバイ(モクセイ科)

すぐ近所の高台の庭から枝垂れた枝に黄色い花が咲き始め、
今日の暖かさでぐっと増えた。
オウバイは早春に咲くので、中国では迎春花と呼ばれるらしい。
福寿草と同様におめでたい名前だ。


鎌倉の瑞泉寺には梅の仲間の黄梅があるらしいが、
こちらのオウバイはモクセイの仲間だ。
梅とちがって花弁が6枚、そして茎の断面は四角い。
また英名をWinter jasminというようにジャスミンの仲間だが
その香りはない。