横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

蓮華草など

2013-04-30 06:52:58 | 近所



隣の区にある新治市民の森へウオーキングしてきた。
家から環状4号線経由で霧が丘公園の先から市民の森に入って、
池ぶちや尾根道や谷戸田をぐるぐる歩いた後、十日市場で昼食をとった。
妻の万歩計によれば31500歩だったそうだ。

旭谷戸では子供たちがザリガニなど生き物を探す光景も見られた。







ゲンゲ(マメ科)  蓮華草(レンゲ)
田んぼはまだ田植えの前で、レンゲソウなどが咲いていた。







早いものは実が出来ていた。花の数だけ豆の莢があるのが分かる。







別の田んぼではレンゲのほかに背の高い花も混じっていた。
キツネアザミだ。






キツネアザミ(キク科)
キツネアザミはアザミ属ではないのだけれど花の雰囲気はよく似ている。






キツネアザミの頭花はたくさんの筒状花が集まってできている。
総苞片にトゲはないが、それぞれの上部にちょっとした突起がある。



イヌザクラ

2013-04-28 06:12:26 | 近所



近所の市民の森へ行く途中バードゴルフ場のそばを通る。
この時期はプレーヤーの頭の上をたくさんの鯉幟が泳ぐ。






市民の森に隣接する畑の隣ではイヌザクラが咲いた。






イヌザクラ(バラ科)
イヌザクラは桜とは言ってもソメイヨシノなどと違って総状花序にたくさんの花が咲く。
近い仲間にウワミズザクラがある。






5枚の花弁は白いのだけれど開花して早い時期に落ちてしまうので花の芯の黄色が目立つ。


ヤブニンジン

2013-04-27 08:53:47 | 近所



キンラン(ラン科)
近所の市民の森。コナラやクヌギの枯葉の下から茎を伸ばしたキンランが盛りとなった。
昨年より数も咲く範囲も増えたみたいだ。







ギンラン(ラン科)
小さくて花も白いので目立たないギンランだけどしっかりと生きている。







華やかなキンランのそばで見落としてしまいそうだがセリ科の白い花も咲いていた。







ヤブニンジン(セリ科)
セリ科と思ったのは葉の形と花の咲き方などからだ。







家で調べてようやくヤブニンジンという名前に行き当たった。
茎の先から放射状にいくつかの花序を伸ばす。







花序は外側に伸びたいくつかの両性花がまず咲き、そのあと花序の根元で雄花が咲く。







雄しべが見えるころには雌花は散ってしまっている。







果実は細長く先端に花柱が残っている。
この実や種はどのようにして離れた場所に移動するのだろう。



葵 

2013-04-26 06:05:35 | 近所



ランヨウアオイ(ウマノスズクサ科)
神奈川県自然環境保全センターでランヨウアオイが咲いていた。







萼筒が特徴の花はカンアオイとよく似ている。








カンアオイ(ウマノスズクサ科)
これらの仲間が ~アオイと呼ばれるのは葉の形が葵の紋に似ているからだろう。

カンアオイの葉の基部が丸っこいのに対してランヨウアオイのほうはちょっと耳がついたような形だ。







キクノハアオイ(アオイ科)
近所の市民の森に入り口では今年もキクノハアオイが







こちらは花の形からも想像できるように、れっきとしたアオイ科の草花だ。
しかし葉のほうはアオイ科らしくなくて菊の葉みたいだ。




ムラサキ科の花と実

2013-04-25 06:27:51 | 近所



ヤマルリソウ(ムラサキ科)
先月たくさん咲いたヤマルリソウが一つだけ咲き残っていた。
花径は1cm弱であまり目立たない。







茎の下のほうから咲いていくので花後から実になるまでの変化が見られる。







どんな実か覗いて見ると、丸くてくぼみのある4つの分果があった。








ハナイバナ(ムラサキ科)
ヤマルリソウの仲間にハナイバナやキュウリグサがある。
ハナイバナの花はうんと小さいけれど、その構造はヤマルリソウに似ている。

形は違うけれど4つの分果ができるところも同じだ。








ホタルカズラ(ムラサキ科)
市民の森でフデリンドウの青紫色の花を探していたらホタルカズラが眼に入った。
ホタルカズラの花はヤマルリソウよりだいぶ大きくてしっかりした花だ。







花の芯はヤマルリソウやハナイバナとは違った形だ。
どんな実になるのか確かめたいと思う。


キノコ3種

2013-04-24 06:39:33 | 近所



椿の花もそろそろ終わりか。







木の下を見ると枯れ木、枯葉の上に落ちた花が変色してしまっている。







その花をとって下を探ると小さなキノコが見つかることがある。







ツバキキンカクチャワンタケ・・・長いので漢字で書くと 椿菌核茶碗茸 。
名前で推察できるように椿の木の下だけに見られ雨が降った後などに発言するらしい。







ツバキキンカクチャワンタケに比べるとスエヒロタケはありふれたキノコだ。







末広の名前の通り小さな扇子みたい。枯れ木などにつくらしい。







タマキクラゲも枯れ木に付く。
3種の中では唯一食べられる。



フジとオニグルミ

2013-04-23 06:17:38 | 近所



池に映る藤色。







フジ(ノダフジ) (マメ科)
ほかの木を頼りに高く登り更に伸びた枝が滝のような花姿を作っている。







ヤマフジに比べて、ノダフジは花序が長く藤棚など鑑賞用に好まれている。







池のこちらら側にはオニグルミが花をつけていた。







オニグルミ(クルミ科)
長い穂状のものが雄花序で枝先の赤い花柱が目を引くのが雌花序だ。
上を向いている雌花も受粉して実になると重くて下向きになる。










オトシブミ

2013-04-22 06:10:03 | 近所



カツラの木で葉っぱをクルクルと巻いたのがいくつも下がっていた。






このオトシブミの仲間が卵を産み付けたのだろう。
卵はゆりかごの中で孵り葉を食べて蛹になり成虫になって出てくる。

葉っぱのところどころ薄くなっているのは成虫が食べた痕だ。






うまく撮れなかったがヒメクロオトシブミあたりかと思う。







こちらはコナラの葉を使ったもので、ちょっと作りが違う。
別のオトシブミかチョッキリによるものだろう。





キンラン

2013-04-21 06:28:27 | 近所



キンラン(ラン科)
近所の市民の森でキンランが咲き始めた。







例年より1~2週間早いような気がするが株数がとても多い。







それに花付きのよいものも多く一斉に開くと華やかだろう。







花をよく見ると、突起や赤い斑紋がある唇弁と合着したずい柱が面白い。



オドリコソウと虫たち

2013-04-20 06:24:16 | 近所



オドリコソウ(シソ科)
泉の森ではオドリコソウも咲き始めた。







オドリコソウは日本在来だそうで境川沿いで群生しているところも残っている。
白にピンク色がうっすらと入った花も草丈もヒメオドリコソウよりうんと大きい。







ヒメオドリコソウ(シソ科)
明治時代に帰化したヒメオドリコソウは今やいたるところで繁殖している。
ヒメオドリコソウというと上部の葉が赤くなっているのが普通だが、
石砂山に行ったときに全てが緑の葉のものを見つけた。







その後で瀬谷市民の森でも同じようなのがあったので、そう珍しくもないのだろう。







ところで植物を見ていると昆虫が視界に入ってくることがよくある。
石砂山でヒメオドリコソウを撮って頭を上げると1cmぐらいの虫がいた。
名前がよく分からないのだけれどジョウカイボンの仲間かもしれない。







石砂山の山頂近くでは触角が櫛状になっている面白いのがいた。
やはり体長1cmぐらいで、カクムネベニボタルと呼ばれるものだろうか。







最後にフワフワ飛んできて水際に止まったキリウジガガンボは脚がずいぶんと長い。

虫たちもそれぞれに個性があって見飽きることがない。





チゴユリなど

2013-04-19 06:15:07 | 近所



チゴユリ(ユリ科)
瀬谷市民の森にチゴユリが咲いていた。
この森に咲くヤマユリとかウバユリに比べると可憐なものだ。







毎年この場所だけで見られる。
地下茎で広がった葉に比べて花の数が少なく種を捲かないのかもしれない。







ホウチャクソウ(ユリ科)
この森ではホウチャクソウが多数蔓延っている。







ホウチャクソウはチゴユリ属だというが花の姿も広がり方も違って面白い。







アマドコロ(ユリ科)
追分市民の森へ行くとアマドコロが咲いていた。
これまで見たことのない場所だけれど鬱蒼としていたところを刈った成果かもしれない。







アマドコロの花はホウチャクソウに似たところもあるが、花被片が合着しているなどの違いがある。
ホウチャクソウは枝の先に花が付くがアマドコロやナルコユリは枝の途中にいくつも並ぶ。



白い花

2013-04-18 06:39:37 | 近所



一面の菜の花がきれいな追分市民の森。







ワダソウ(ナデシコ科)
泉の森でワダソウが咲くというので行ったが見つけられなかった。
5年ぐらい前に追分市民の森で見たので探しに行ったら2株だけ咲いていた。







咲き始めの時の赤い葯が魅力。

数日後、もっときれいになってないかと見に行ったら消えていた。残念。







クサイチゴ(バラ科)
ワダソウは消えていたが、少し先にクサイチゴの花が広がっていた。







クサイチゴは多くの虫たちに人気があるようだ。
花が大きいのでクマバチが乗っても大丈夫。







翅を動かして半ホバリング状態で蜜を吸っているのはビロウドツリアブ。







アシブトハナアブは初めて見た。なるほど後ろ脚がしっかりしている。




泉の森・スナップ

2013-04-17 06:52:31 | 近所



泉の森の自然観察センター「しらかしのいえ」の前庭がタンポポの花で埋められている。







カントウタンポポ(キク科)
さすがに西洋タンポポではなくてカントウタンポポばかりだ。







「しらかしのいえ」から谷戸のほうへ下りていくと小川でバシャバシャするものがあった。
水中の砂泥が落ち着いてから覗いてみると15cmぐらいの魚がいた。







ドンコの仲間であろうか。
ドンコは淡水にすむハゼで頭の横幅が異様に大きい。








さらに湿地のほうに進むとアゲハが3頭いた。







日差しが強い日だったせいか、長い時間ずっと吸水していた。
集団で吸水するのは、この場所が最適というなんらかの条件があるにちがいない。



横幅が広い

2013-04-16 06:21:40 | 近所



市民の森の小川の近くでカワトンボが飛び始めた。







カキドオシ(シソ科)
草むらではカキドオシが咲いている。







同じシソ科の花でもヒメオドリコソウやホトケノザに比べると大きい。
特に横幅が広くなって2cm近いのもある。







あまりにもカキドオシの印象が強いので、この花を森の中で見たとき一瞬そうかと思った。
ちゃんと見るとエビネだった。







エビネ(ラン科)
このあたり前にはもっとたくさんエビネが咲いたらしい。
エビネは寂しくなったが、キンランがたくさん伸びて蕾も見えたので楽しみだ。



ミヤマセセリなど

2013-04-14 06:59:43 | 近所



石砂山でギフチョウに混じって、やや小型で黒っぽいチョウもたくさん飛んでいた。
褐色の翅を広げて止まったのを見ると ミヤマセセリ だった。







翅に白い部分が目立つのが雌らしい。







ギフチョウが吸蜜していたツツジにはコツバメも飛んできた。
このツツジの隣にあるアセビの蕾を幼虫が食べるという。







バス停までの途中ちょっと開けたところ、ヒメオドリコソウの群生をキアゲハが独り占めしていた。