横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

引地川の千本桜

2008-03-31 08:13:13 | 近所

いつも行く泉の森を源流とする引地川の桜ヶ丘あたりの堤防沿いの桜も満開になった。
引地川の千本桜として近隣では有名だ。



桜の枝が川に向かって張り出す姿が素晴らしい。


1.5kmほどの途中には、川が桜のトンネルになっているところも多い。


ふと下を見るとドッジボールがクルクル回っていた。
花の下から流されるのを拒んでいるかのようだ。


堤の広くなったところでは、お花見の場所取りが見られる。
夕方から雨になったが、降られる前に楽しむことができただろうか。

かたくりの里の草花たち

2008-03-30 07:48:43 | 近所

城山のかたくりの里では、かたくり以外にも花木や草花が花盛りであった。

まずは近所でも見られるムラサキハナナだけれど、このように密生しているのは初めてだ。


ムラサキハナナ(アブラナ科)
ムラサキハナナはハナダイコン、ショカッサイ、オオアラセイトウなど別名が多い。


アズマイチゲ(キンポウゲ科)
キクザキイチゲはたくさん咲いていたが、アズマイチゲは開ききらないのが2、3本だけだった。


ヨゴレネコノメソウ(ユキノシタ科)
ほかでネコノメソウの仲間を何種類か見たが、ここではヨゴレネコノメソウが撮れた。
葉の雰囲気で「汚れ・・」とついているが、そう捨てたものでもない。
苞葉の黄色やオシベの葯が赤いのが個性的だ。


イワウチワ(イワウメ科)
初めて見たイワウチワ。
よく生えている場所と葉の形から岩団扇と呼ばれたらしい。
合弁花で花冠の先は5裂(以上?)している。


ヤマエンゴサク(ケシ科)
カタクリやミスミソウなど人気の花の陰にひっそり咲いていたのはヤマエンゴサク。
ちなみに近所ではジロボウエンゴサクも咲き始めている。


キスミレ(スミレ科)
こんな黄色いスミレも咲いていた。
キスミレなのかオオバキスミレなのか詳しい区別は知らない。


キバナセツブンソウ(キンポウゲ科)
今年も節分草を見られなかったが、黄花節分草が咲いていた。
外来の園芸種らしい。



桜は満開

2008-03-29 07:23:14 | 近所

かたくりの里で撮った写真が残っているが、桜が満開になったので飛び入りとする。
ここは毎年登場の海軍道路。
駅から16号旧道までの3km、一直線に伸びた道路は桜並木になっている。
特に北のほうは両側から車道上に張り出した枝で桜のトンネルになっている。


道路との関係で低い位置の枝は剪定されるので、花も上のほうに咲く。


しかし中には、こんな根っこのところで咲く花もあって面白い。


先日から渋滞が始まっているが、
横の広場で桜まつりが行われる今日と日曜日の明日は車が動かないだろう。


かたくりの里

2008-03-28 08:05:35 | 近所

横浜線・橋本から直通バスに乗って、城山かたくりの里へ行ってきた。


カタクリ(ユリ科)
昨日の新聞によると佐野市の万葉自然公園かたくりの里では200万株とのことだが、
こちらも30万株の自生地だ。


平日でも10時過ぎからはどんどん人が増えて、写真を撮るのも一苦労になる。


中には突然変異とかで白花のカタクリも混じる。
その左側の二株はコシノコバイモ(ユリ科、越の小貝母)だ。
名前のとおり富山や新潟など北陸に多いらしい。


ショウジョウバカマ(ユリ科)
ほかにもショウジョウバカマ、ユキワリソウ、キクザキイチゲなど多種の山野草が咲いていた。
季節の花木も色とりどり花盛りだった。
カタクリを見に来た人が楽しめるように管理されているのだろう。


黄花カタクリも咲き始めていた。
こちらは少し遅れて、これから4000株ほどが咲くらしい。


カメラ

2008-03-27 05:52:53 | 近所

菜の花と桃の木
この2年ほどCanonのPowerShot S2ISというカメラでブログの写真を撮ってきた。
デジタル一眼レフのニューモデルが次々と発売されるので気になっていたが、
今回思い切ってEOS 40D EF-S17-85mmのキットを購入した。


性能のよい機械を使っても、良さを引き出すことができなければ宝の持ち腐れ。
使い方を覚えるまでしばらくかかりそうだ。


ウグイスカグラ
また、S2ISは約400g、対して40Dはレンズ込みで約1.2kg。大きさも重さも段違い。
これからも、距離を歩いたり観察に重点を置く場合はS2ISの機動性を活用することになる。



宮ヶ瀬にはヤマ~も・・

2008-03-26 06:48:09 | 近所

話が前後するが、宮ヶ瀬で歩き始めた最初に見たのは駐車場の近くのクモの巣だった。
ゴミグモは巣の中央縦にゴミを集めて保護色でゴミと同化して獲物を待つ。


トリミングしてみると、たしかに小さなクモがいる


クモはじっとしているが、ヒラヒラ飛ぶチョウも止まってくれると撮れる。
モンシロやキチョウのほか、このテングチョウというのが何頭か見られた。


天狗蝶とは鼻が長いからつけられた名前のようだ。


橋の上から谷川の淀んだところを見ると、
この前保護センターで見た卵塊と同じものがあり、
そばにヤマアカガエルが泳いでいた。


ヤマルリソウ(ムラサキ科)
保護センターで蕾を見たヤマルリソウが咲いていた。。


ヤマルリソウは、このような斜面で崩れそうな場所に生えることが多いそうだ。


ヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)
先日の保護センターで見たものには、
ヤマアカガエル、ヤマルリソウと同じようにヤマネコノメソウもあった。


ムカゴネコノメソウ(ユキノシタ科)
宮ヶ瀬ではヤマネコノメソウやヨゴレネコノメソウに加えて、
ムカゴネコノメソウがたくさん咲いていた。


ムカゴネコノメソウは萼片が黄色くオシベの数も多いので、
全体に黄色っぽく見える。


ユリワサビ(アブラナ科)
水辺に近い斜面で見たユリワサビはアブラナ科らしく白い十字花だった。


ワルナスビ(ナス科)
日当たりのよい斜面をワルナスビの果実が這っていた。

宮ヶ瀬のスミレなど

2008-03-25 06:50:48 | 近所

宮ヶ瀬はダム湖があって、公園としても整備されている。
週末は家族連れなどが芝生の広場で団欒する姿も多く見られる。

しかし開発される前は自然が豊かなところだけあって、
林道まで歩かなくてもすぐ近くの斜面で野の花などを観察することもできる。


ナガバノスミレサイシン(スミレ科)
タチツボスミレやアオイスミレのほかにいくつかのスミレを見ることができた。
スミレの種類を見分けるのは難しいが先生に名前を教えてもらった。


文字通り葉が長く、出始めに丸まっているのも特徴だそうだ。


ヒナスミレ(スミレ科)
ヒナスミレの名前も色も可愛いのに、花びらがかじられているのが残念だ。


アカネスミレ(スミレ科)
アカネという名前だけれど、全体に短毛があるのが特徴だ。


ケマルバスミレ(スミレ科)
ケマルバスミレも全体に毛があり、葉には粗い鋸歯があって丸い。


ヤブレガサ(キク科)
ヤブレガサも芽を出したばかりで、破れ傘の名前がピッタリだ。


ミミガタテンナンショウ(サトイモ科)
ミミガタは耳形のことか。
仏炎苞の口の部分がもう少し開いたら耳たぶのように見えるのだろう。



フサザクラ

2008-03-24 09:09:31 | 近所

宮ヶ瀬を歩くと紅く染まったような大きな木がたくさん見られる。


フサザクラ(フサザクラ科)
フサザクラだ。
去年、近所の市民の森で見たが高い木の上で花がよく分からなかったものだ。


サクラと言ってもバラ科のサクラの仲間ではない。
花弁も萼もなく雄シベが伸びると紅い葯が花びらのように目立つ。


雄シベの中から葉が伸びてきている。
雄シベが落ちるころには白い雌シベも見えるようになるらしい。

そして実の枯れたのは1月に見た。
フサザクラの実 クリック



フサザクラの枝に作られたメジロの巣らしいものがいくつかあった。
葉が茂っているころには目立たなかったのだろう。


ウワミズザクラ(バラ科)
ウワミズザクラは花芽が出始めたところだ。
こちらはサクラの仲間だが、イヌザクラなどと同様に穂状で咲く。
2年前の ウワミズザクラ の記事


オオバヤシャブシ(カバノキ科)
穂状で咲く花といえばキブシも見ごろだったが、
ハンノキの仲間のオオバヤシャブシも咲き始めていた。


左側のが雄花序で根元のほうに黄色い花が見える。
咲きそろうと穂が頭を下げていくらしい。
雄花序より枝先のほう、右側の小さいのが雌花序だ。


ヤシャブシ(カバノキ科)
オオバヤシャブシと違ってヤシャブシの雄花序は枝先についている。
雌花序のそれより下のほうにつくらしいが、まだ見えなかった。


春蘭

2008-03-23 06:51:49 | 近所

シュンラン(ラン科)春蘭
コナラの根元にひっそりとシュンランが咲いていた。
常緑らしいが、昨年の葉が刈り取られているように見える。


黄緑色の花だが唇弁だけは白くて赤紫の斑紋が入っている。


このため黒子(ほくろ)という別名があるそうだ。

先頭集団

2008-03-22 07:57:00 | 近所

クレソン(アブラナ科)
市民の森から流れ出す小川にクレソンらしい花が咲き始めた。


セントウソウ(セリ科)
森のふちへいくとセントウソウの白い花も見える。
先頭草というがほかの草花も一気に咲き出したので先頭集団ぐらいのものだ。


久しぶりに虫メガネを使ってみたが、ピントを合わせるのが至難だ。


森の中には白い花の蕾があった。
たぶんモミジイチゴだと思うのだが・・・また見に行こう。

垣通し、甘菜、姫烏頭

2008-03-21 08:32:11 | 近所

カキドオシ(シソ科)垣通し
市民の森でも春の草花がどんどん増えている。
カキドオシはこれからあちこちで蔓を伸ばして広がるのだろう。


アマナ(ユリ科)甘菜
カキドオシの花の近くに細長い葉が地中からヒョロヒョロ出てきて、
その間あたりから出た茎の先に白い花が咲いていた。


アマナは2~cmの大きさで花被片の裏側には紫色のスジが入っている。
球根が深いところにあって地中の茎の途中に葉が対生しているので
地面から葉が出ているように見える。


森の少し離れた場所まで進むと特徴のある葉が広がっているところがあった。
小さなつぼみがついている。


ヒメウズ(キンポウゲ科)姫烏頭
よく探すと咲いている花もいくつかあった。
キンポウゲ科の花は多士済々だが、1cmもない小さな花のヒメウズもなかなかのものだ。


花びらに見えるのは萼片だというのがキンポウゲ科の定番。
内側に黄色く見えるのが花弁だそうだ。
葉の広がりはかなりの群生なのでいっせいに咲いたころにまた見に来たい。


近所の春

2008-03-20 09:51:09 | 近所
今日はお彼岸の中日だが、あいにくの天気。
赤坂サカスのグランドオープンも雨の中で大変そうだ。

一昨日は、お天気がよく泉の森を見てきた。


泉の森にある郷土民家園、旧北島家住宅の屋根が葺きかえられた。


民家園には10本ほどの河津桜が植えられていて、ちょうど見ごろだ。


河津桜は花びらが大きく華やかだ。


ミツマタはかなり咲いているところもあるが、ここの庭は少し早かった。
それでもキタテハが蜜を探しに来ている。


雑木林のほうへ行くとミスミソウが盛りだった。
何回か撮っているので気にいった一輪だけを載せる。


カタクリもちらほら咲き始めていたが、ニリンソウはまだまだこれからのようだった。


ふれあいの森の方へ行くとオカメザクラ、オオカンザクラなどいろんな早咲きの桜が咲いている。
名札が付いてないと名前は難しい。


花のまわりではモンシロチョウがヒラヒラ。
相変わらず飛んでいるところは撮れない。


楽しみな草花

2008-03-19 12:29:42 | 近所

この日の観察会は子供の参加がなく年配が多かったが30代のご夫婦もいて、
みなさん目を輝かせて観察したり春の訪れを楽しんだりしていた。


ヘビイチゴ(バラ科)
一株だけ見たヘビイチゴだが、これからどんどん顔を出すだろう。


ヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)
遠くからぼんやり見るとトウダイグサかと間違いそうになったが、
ネコノメソウの仲間に初めて会った。


イワボタン(ユキノシタ科)
これも仲間のイワボタンで、ここにはネコノメソウとヨゴレネコノメソウも咲くという。
次に行ったときには4種類がきれいに咲いたのに会えるのが楽しみだ。


ヤマルリソウ(ムラサキ科)
これはヤマルリソウなのだそうだ。芯に見えるのが花芽だろうか。
これも次回に咲いたのを見るのを楽しみにする。


ワスレナグサ(ムラサキ科)
一足先に我が家のワスレナグサが咲いた。

保護センター、木の花

2008-03-18 16:40:59 | 近所

ダンコウバイ(クスノキ科)
自然保護センターには椿園もあって何十種類ものツバキが順次咲いているが、
自然に生えている木の種類も多い。


ダンコウバイは近所でも咲き始めたアブラチャンによく似ている。


チョウジザクラ(バラ科)丁字桜
3月に咲くサクラは色が濃かったり花が大きかったりして目立つが、
このチョウジザクラは小さくて色もごくごく薄い紅色で近寄らないと気づかない。


横から見ると丁の字に見えるというのが名前の由来だ。
一番上の葉のように先端が細く長くとがるのも特徴だという。


ヤマハンノキ(カバノキ科)
水辺にはハンノキが何本もあって先月来た時から花穂を垂らしていたが、
少し遅れてヤマハンノキの花も咲いていた。


長く垂れているのは雄花で、その付け根近くにある赤いのが雌花だ。


キブシ(キブシ科)
垂れた花穂といえばキブシも盛りに近づいた。

ほかに、いろんなサトザクラたち、トサミズキ、ヒュウガミズキ、ウグイスカグラ、マンサクなども咲いていた。
これからますます賑やかになるだろう。

保護センターの生き物

2008-03-17 16:32:36 | 近所

いつも自然の語り部サークルでお世話になっているA先生に誘われて、
自然保護センターの観察会に参加した。

ぐっと暖かくなって小さな蜘蛛たちも動き始めて網を完成させたのもいた。


この葉の間にはジョロウグモの卵のうがあって、もう少し暖かくなるのを待っている。


日曜日の午後、現地募集で大人ばかり16名の観察会になった。
あれこれ見ながら水辺に下りる。
ヤマアカガエルの卵塊やヤゴなどを見ていると、2cmぐらいのクモが水面を走っている。
写りが悪いが、スジブトハシリグモというそうだ。
ハシリグモの仲間は網を張らず獲物を求めて徘徊するという。


ムラサキシジミ
チョウやガの仲間もかなり飛びはじめている。
ムラサキシジミは飛ぶと分かりやすい色だが、枯葉の上に止まられると見分けがつかない。
ほかにキタテハ、キチョウ、スジグロシロチョウがヒラヒラ飛んでいたが、
ルリタテハを見たという人もいた。


ミヤマセセリ
ミヤマセセリはセセリチョウの中では最も早く活動をはじめ、いわば春告げ蝶らしい。
羽の模様が渋くて良い。


チョウや花を追って地面を見つめると、ここにも卵のようなものがあった。
カタツムリの仲間の卵らしい。
孵化するころに見たいものだ。


カエルも冬眠から覚めて動き始めている。


上のより少し大きいこちらは、アマガエルではないかということになった。
アマガエルといえば緑色のがおなじみだが保護色で色が変わるという。

2時間のツアーで花、どんぐり、冬芽、小鳥など見るものが大変多く、
参加者みんな大いに楽しんだ。