横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

深大寺水生植物園

2005-08-31 17:03:50 | あれこれ
野草園を出て、北に向かい中央高速をまたいで、しばらく歩くと深大寺に着く。
夏でも休日の参道は混雑している。深大寺蕎麦の店もたくさんある。


この辺りは、かって雑木林が茂り、湧き水を水源とする川が流れ、農家の水車小屋があった。
今は、これ一つだけ水車館として保存されている。


深大寺の近くには、神代植物園と水生植物園がある。
今回は水生植物園を見ることとした。
小川や池と水辺を中心とした環境にいろんな生物がいる。
池には、オタマジャクシがのんびりしている。カメやミズスマシ、トンボなども見られる。


まだ咲いているカキツバタ(アヤメ科)とガマの穂(ガマ科。)
 

この時期の池の花形は、ハスの花だ。(スイレン科)
昼下がりにもきれいに咲いていた。


もう少しで開く蕾もあれば、既に花托に実をつけているものもある。
 


水辺から少し薮に向かうと、ギボウシ、キンミズヒキ、ヌスビトハギなどのほか、ヤブラン(ユリ科)やキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が多く見られる。
 


水生植物園を出て、野川沿いに3kmほど歩くと野川公園があり、その中に自然観察園がある。
ここでも、いろんな野草が観察できる。前の二つの園と重なるものもあるので、ここではヒオウギ(アヤメ科)だけを挙げておく。


この後、野川の一部をプール状にして水浴びするのを眺めたりしながらJR武蔵小金井まで歩いて、帰宅した。

調布市 野草園

2005-08-30 16:05:20 | あれこれ

キバナコスモス(キク科)

喜多見から5kmほど歩いたところで、いったん野川と別れて深大寺近くの野草園に向かう。
野草園前の広場でキバナコスモスが出迎えてくれる。
野草園は調布市の施設で、多摩地区に自生していたものを中心に集め、保護を目的として育成管理されている。
定休日以外は無料で観察できる。
300種類11000株が植えられていて、春・夏・秋の野草、万葉植物、春・秋の七草などのゾーンに加えて川や池の水辺もある。
野草は山や野原で自然の状態を見たいが、私のような植物初心者が名前や形を覚えるには有り難い施設だ。

晩夏とはいえ、多くの花に会うことができた。
名前に注目して、一部を掲載する。


レンゲショウマ(キンポウゲ科)

花がハスに似て蓮華、葉がサラシナショウマに似て升麻だとか。
ランプのようにぶら下がって面白い花だ。

これに似て黄色いからと名付けられたのが、キレンゲショウマだ。
この発見・命名に関しては一悶着あったらしい。


キレンゲショウマ(ユキノシタ科、キレンゲショウマ属)

命名者の思い込みに反して、レンゲショウマとは関係なく、1属1種だという。


アキノタムラソウ(シソ科)

似た名前でも、科がちがう植物はよくある。
ハルノタムラソウやナツノタムラソウもあってシソ科らしいが、本家のタムラソウはキク科だ。


ナンバンギセル(ハマウツボ科)

たしかに煙管のような形をしている。
葉がなく光合成をする力もなく、ススキなどに寄生して生きているそうだ。
ススキの原などで、かきわけて探すと見つかるのだろうか。


オオバンソウ(アブラナ科)  よく見かけるコバンソウはイネ科。

実の形は、大判というよりコインのほうが近い気がする。
ヨーロッパでは、月に見立ててルナリアと呼ばれる。


ナツエビネ(ラン科)

ナツに咲くエビネ、根が海老に似ているらしい。
ランらしく花の形や色が面白い。


オミナエシ(オミナエシ科)
ワレモコウ(バラ科)

女郎花は、いずれあらためて記事にしたい。
吾亦紅は歌や俳句でこの字が使われ一般的だ。吾木香とも書くらしい。
木香とはインドのキク科の根で芳香があり、それに似ている吾が国の木香というのでこう呼ばれた。


タマアジサイ(ユキノシタ科)

前に見た花、ここにもあった。



薄紫の小花が集まってきれいに咲いているが、この名前は分からなかった。
追記:コメントでヒントを頂いて、再調査の結果アオバナフジバカマ(キク科)と考える。
近くに咲いているかも知れないので見に行きたい。



小さな池があって、睡蓮の仲間か小さい花が咲いていた。
追記:コメントで教えて頂いて、コウホネ(スイレン科)と分かった。

これ以外にも20種類ぐらいの花が咲き、サルナシやエビズルの実も生っていた。
秋や春にも訪れたい場所だ。

野川ウオーキング その2

2005-08-29 16:27:05 | スポーツ


東京多摩川の北側には、多摩川低地から一段上がった立川段丘と、そこからさらに上がった武蔵野台地がある。
それぞれの境には傾斜地があり、府中崖線及び国分寺崖線と呼ばれている。崖線は「はけ」とも呼ばれる。
国分寺崖線は立川から世田谷あたりまで続き、それに沿って流れているのが野川だ。
国分寺崖線の自然も奥が深いらしく興味があるが、今回は野川の河原を歩き、途中で植物園に寄ることにした。

小田急の喜多見から武蔵小金井まで歩いた。途中立ち寄った植物園は次に譲って、今日は野川の様子を綴る。



喜多見駅から少し行くと野川から一段と高いところに、きたみふれあい公園があって、コスモスはじめいろんな花が市民を楽しませている。

ここから野川の河原に下りて歩く。



うちの近所の境川は護岸工事が進み、歩ける河原もないが、野川は自然が残っている。
しかしこの時期、花の種類は少ない。元気よく咲いていたのはワルナスビ、川から少し離れた場所も含めてどこにも多数咲いていた。あとはアカツメクサぐらいのものだ。



水辺に近いほうに大型の雑草が生えているが、刈られたり倒されたりしている。
このなかにはイヌキクイモがあった。
土手側の一部に、セイタカアワダチソウも見られた。



カモやシラサギが多く、どちらも何種類かいるが、詳しい種類は知らない。





シラサギの飛ぶ近くにカメラをセットした人たちの姿、カワセミを狙っているのだ。
土手の方をウオーキング、ジョギングやサイクリングする人も多いが、川で遊んでいる人も結構いる。

鯉が泳ぐ姿は見えたが、ほかの魚やエビなどがいるのかどうかは分からない。
しかし、シラサギやカワセミに加えて、タモでガサゴソやる人がいたのを見れば、なにかいるのだろう。



上流に進み野川公園まで来ると、川幅も狭くなり水もきれいで子供たちの水遊びに絶好だ。
もう少し上流ではザリガニを見つけた。



陽射しも強くなく、楽に歩けたが、花の種類が多いときにもう一度訪ねたいところだ。

野川ウオーキング

2005-08-28 19:52:47 | スポーツ
今日は、朝8時前に家を出て、小田急の喜多見からJR武蔵小金井まで、野川沿いをウオーキングした。
途中、野草園、水生植物園、野川公園自然観察園に立ち寄った。
道沿いの距離は13kmぐらいだが、3園でかなり歩いているので、合計18kmぐらいと思う。
日差しが弱く、歩くのは楽だった。
予定より遅く、6時に帰宅した。
明日以降に記事にするとして、とりあえず水引でご挨拶。


ミズヒキ(タデ科)


キンミズヒキ(バラ科)

帰化植物は強い

2005-08-28 05:59:41 | 近所

オオブタクサ(キク科)

私は40年来の花粉症だ。まだそんな名前はなかった。
35年前にはアレルギーの感応検査をした。検査に使われたアレルゲンは4種類ぐらい。
スギ花粉は、まだなかった。ブタクサは入っていた。

ここ数年、私の春のスギ花粉症状はだいぶ緩和されてきた。
ところが秋になると、似た症状が出る。これまでは、そんなことはなかったので、春から秋へ微妙な体質変化があるのだろうか。
秋の犯人として疑われるのが、ブタクサ。オオブタクサは3メートルにもなる大型で帰化植物だ。
いま近所で繁殖しヤブガラシにも覆いかぶさるほどだ。

大型の帰化植物で大量繁殖するものと言えば、セイタカアワダチソウがある。まもなく目立つようになるのだろう。
少し前に近所で見つけて、セイタカアワダチソウかと思ったが、時期的にも花序の形からも仲間のオオアワダチソウのようだ。

イヌキクイモもそうだが、キク科の帰化植物は強い。


オオアワダチソウ(キク科)

クヌギとコナラ

2005-08-27 16:34:33 | 家族


台風が去って、林のそばの道路には小枝が落ちていた。
クヌギにコナラ、まだ青い。

愛・地球博の森林ゾーンで、
ガイドのおじさんがコナラとカブトムシの話をしていた時、
孫のゆうほが「クヌギで捕った」と言っておじさんを喜ばせた。


来年は戌年

2005-08-26 20:36:30 | 近所



イヌキクイモ(キク科)

今日は、二人の方がイヌホオズキを取り上げておられた。
植物の名前で、イヌがつくのは役に立たないという意味が込められていることが多い。

キクイモの地下には大きな芋が出来るのに、帰化植物のイヌキクイモは芋が大きくならないので、こう呼ばれたらしい。
近所でもところどころで繁殖している。


九月に近づいて、目立ってきたのがオオイヌタデだ。
イヌタデは赤まんまとも呼ばれる。タデの花そのものが「蓼食う虫も好き好き」といわれるほどだが、何か効用があるのだろうか。
タデ科の蕎麦や藍に比べても、イヌタデが役立たずということか。
オオイヌタデはそれのもっと大型だ。
薄紅色の花穂や赤味を帯びる茎は面白い。

オオイヌタデ(タデ科)




八月24日の花 (後編)

2005-08-26 11:19:54 | 近所
前編より続く。



ハナトラノオ(シソ科)
バス通りでも、たくましく咲き誇る。


ブーゲンビリア(オシロイバナ科)
カラフルなのは苞で、そこから小さい花が突き出ている。


ペチュニア(ナス科)
下の黄色いのは、ツメキリソウ(スベリヒユ科)


ペンタス(アカネ科)
クチナシもヘクソカズラもアカネ科。それぞれの個性がある。
左側に見えるのは、ハツユキカズラ(キョウチクトウ科)


ポーチュラカ(スベリヒユ科)別名:ハナスベリヒユ
ツメキリソウの仲間だが、葉がヘラ状だ。
右の青い花は分からない。


ランタナ(クマツヅラ科)
長く咲き続け、花色も変化していくので面白い。


アジサイ隅田の花火(ユキノシタ科)
8月19日と22日に、八月に咲くアジサイとして出したが、品種名が分からなかった。
今回歩いている途中3ヶ所で見ることができ、あるお宅でガクアジサイ・隅田の花火と教えてもらった。
6月ごろはきれいな形だが、いまごろ咲くとこんな姿になるそうだ。

 
この花の名前は、分からない。と書いたが、ポージィさんに教えていただいた。
ヤナギハナガサ(クマツヅラ科)別名:三尺バーベナ
南米からの帰化植物らしい。


 
この左側の花の名前もわからない。
右側はバーベナ(クマツヅラ科)かもしれない。

たった数キロの道で、全てを撮ったわけでもないのに、多くの種類の花が咲いているものだ。
主として住宅街を通ったので園芸種が多いが、畑のあぜ、野原、堤防や林に向かえばさらに雑多な種類が見られる。







八月24日の花 (前編)

2005-08-25 18:14:54 | 近所
おとといの夜、日本語教室へ自転車で行った。
帰る頃に土砂降りの雨になったので、自転車を置いて仲間の車に乗せてもらって帰った。
きのう歩いて自転車を取りに行ったが、道々そこかしこの花を見ながらで1時間近くかかった。
畑のそばや住宅街を抜けていくと、名前が分からない花も含めて多くの花に出会う。
ムクゲ、フヨウ、サルスベリ、ヒマワリなどは割愛して、その他の花を2回に分けて掲載する。

 
オクラ(アオイ科)
花オクラより花は小ぶりだが、背は高い。


オリヅルラン(ユリ科)
後で聞いたら我が家にもあったが、花は終わっていた。

 
名前の分からない、かんきつ類。
小さい実がついている。

 
ゴーヤ(ウリ科)
小さい実の行く末が心配。


サッコウフジ(マメ科)
まだ咲き登りそうだが、下のほうには実が生っている。

 
サルビア(シソ科)
同じ庭に赤と白。


ゼフィランサス(ヒガンバナ科) 別名:レインリリー、タマスダレ
庭の隅で、しっかり主張している。


ゼラニウム(フウロソウ科)
品種がいろいろあるので、じゅうぶん特定できない。


デュランタ・タカラヅカ(クマツヅラ科)
花屋さん以外で見たのは初めてだ。

後編に続く。

ソラナムはナスの仲間

2005-08-24 17:27:34 | 近所


この花と実を見たとき、なんだろうかと思った。
ミニトマトみたいだけど花が違うし、茎やヘタはナスに似ている。

調べてみると、ソラナム(花ナス)と呼ぶらしい。赤ナスとも呼ぶが、普通のナスの形で赤ナスと呼ぶものもあり紛らわしい。

ソラナムとは本来ナス属のことで、ナスは学名ソラナム・メロンゲーナという。
最近どうも、観賞用のナス科植物を、ソラナムと総称しているらしい。
フユサンゴ、ツルハナナス、ツノナスなどが含まれる。
ソラナム・****の****を省略しているのだろう。
紫色の花のソラナム・ラントネッティなどは省略されない口だ。


近所の畑で、まとまって栽培されていた。
食用には適さないらしいので、いけばな用や鉢植え鑑賞などに出荷されるのだろう。



食用のナスは紫色のものがお馴染みだが、他にも赤ナス、白ナス、緑ナスなどがある。
食べたことも、売っているのを見たこともないが、近くの畑で緑ナスが栽培されているのを見つけた。
20cm以上の長い形のものと、卵型があった。どんな味なんだろうか。




ウスバカゲロウ

2005-08-23 15:21:25 | 近所

今朝、家の壁にウスバカゲロウが止まった。
赤トンボぐらいの大きさだが、羽が長い。
薄馬鹿・下郎? とんでもない、この幼虫はアリジゴクと言い、乾いた砂地に巧妙な罠を仕掛けて成長し、いま羽化したのだ。
薄羽蜻蛉。蜻蛉という漢字はトンボともカゲロウとも読む。昔はトンボのこともカゲロウと呼んでいたのだろう。
今はトンボは蜻蛉目、カゲロウは蜉蝣目、そしてウスバカゲロウは脈翅目と分類され、それぞれ別の種類だ。


今度は、羽を広げて止まってくれた。
ひらひらと動き回って、飛んでいるところを撮るのは難しい。


鉢台の脚に止まったので、横から眺める。
光の具合によっては、いろんな美しさを見せるんだろうなあ。

家の近くに蟻地獄があるということか、気をつけてみよう。

八月のアジサイ、実は隅田の花火

2005-08-22 17:24:15 | 近所
先日、「夏から秋へ」 で八月に咲くアジサイをとりあげた。
アジサイだとは思うが品種は分からない。
咲く時期も、花姿も面白いので、もう少し記録しておく。


地植えされた茎の様子は古株のようだ。
若い蕾はふつうのアジサイの蕾と同じようについている。


そこから、少し赤い花茎が伸びて、その先にいくつかの花をつける。


どれが葉で、どれが萼で、どれが花弁なのか、私には判断できない。
斑入りの葉(もしかしたら萼?)が1枚ある腋からひとつの花がつき、その花は多分萼と思う花弁状のものが4枚4枚八重(八重というほどでもないか)になっている。
この葉のようなものは、斑入りばかりでなく、もっと白っぽいのも多い。


これは、一つの花からもう一つの花が出ているように見えるが、花が密なために花の隙間から別の花が花柄を伸ばしたものだ。

どれも装飾花だとして、両性花はどこにあるのだろうか。
アジサイの仲間も奥が深い。

追記:8月24日、別の場所で同じものを発見。
   そのお宅で聞くと「隅田の花火」だそうだ。
   6、7月は、名前の通りのきれいなガクアジサイの姿であったが、
   8月に蕾を出したのを、そのままにしたら、こんな形になったとか。

梨と白い花

2005-08-21 19:39:37 | 近所
自転車で10分ほどの農家へ梨を買いに行った。
この近くは、小さいながらも梨狩りやぶどう狩りもできる。
少し時間をかければブルーベリ摘みもある。

農家までの途中、この前カラスウリの実を撮った垣根の上のほうに、白い花が咲いていた。
これこそ最近ブログで見かけたセンニンソウではないか。
こんなに何気なく見つかるとは嬉しいことだ。
名前の由来となった実に髭が生えたような状態を見られるかもしれない。

センニンソウ(キンポウゲ科)



農家に着くと、宅配便のトラックが出て行って、おばさんや子供たちが談笑している。
幸水12個ほどを1000円で買った。

庭の隅を見ると、また白い花が咲いていた。
この前に信州で見たニワナナカマドだ。
小葉の対が多いのでナナカマドではないと思う。
どんな実がなるのだろうか。

ニワナナカマド(バラ科)



食後に食べた梨は、みずみずしく美味しかった。