横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

田んぼに秋が

2011-08-31 10:05:19 | 近所

霧ヶ峰が続くので一休みして近所の様子を。
上瀬谷の田んぼで稲がよく育っている。





田んぼの周りの水辺にはシオカラトンボがたくさん飛んで、ときどき穂先などに止まる。






畔道にヒガンバナが咲いていた。初物の一株だ。






初物ではないかもしれないが、クズの花がも咲き始めていた。





まだ花序の下の方の花が咲いているだけで、これから咲き上るのだろう。


霧ヶ峰のタテハチョウ

2011-08-30 06:30:45 | 旅行

霧ヶ峰にはヒョウモンチョウをはじめタテハチョウの仲間がたくさんいた。





撮っているときはどれも同じように見えていたが、後で調べるとヒョウモンチョウの仲間も種類が多くて
今回は何種類かが混じっていたらしいと知る。
翅の表はみんな似ているように見えるが区別には裏側がカギになるようだ。
これはたぶんウラギンスジヒョウモン。





ウラギンスジヒョウモンと一緒に蜜を吸う手前のチョウは表翅の模様が少し違っている。
メスグロヒョウモンでいいだろうか。





タムラソウに止まっていたチョウの翅はウラギンスジヒョウモンと似ているように見える。





しかし翅の裏は全く違う模様になっていて、ギンボシヒョウモンのようだ。





ヒョウモンチョウが多く、ほかのタテハチョウの数は少なかったが、自然保護センターの近くでシータテハを見た。





車山山頂からの下りでは花よりも道路の上ばかりに止まる大きなチョウがいた。





初めて見たタテハチョウでキベリタテハというらしい。
黒褐色の翅の外側を黄色で縁取りし青い斑点を配して洒落ている。






同じ下り道にいたクジャクチョウは何年か前に富良野で見たことがある。
4つの大きな目玉が特徴だ。




アザミの仲間

2011-08-29 07:07:47 | 旅行

八島湿原は葯12000年経過した高層湿原だ。
ミズゴケ類、カヤツリグサなど多くの植物が枯れても腐敗しないで水底に堆積し泥炭化したものが
上へ上へと成長し水面より上へ盛り上がってきたものを高層湿原という。
1年に1mmぐらいずつ堆積するらしい。





ノアザミ(キク科アザミ属)
湿原にはキク科の花の種類がいろいろあったが、その中でアザミの数が多かった。
家の近くではノアザミが春から夏、ノハラアザミは8月以降ということで咲く時期でおおよそ区別できるが、
ここでは両方が同時に咲いていた。





ノハラアザミ(キク科アザミ属)
そこで総苞を触ってみて粘ればノアザミ、そうでなければノハラアザミというような区別をする。





タムラソウ(キク科タムラソウ属)
花だけ見るとアザミにそっくりのタムラソウだが、葉を見るとアザミのような棘がないので区別できる。






ミヤコアザミ(キク科トウヒレン属)
タムラソウに比べるとさほどアザミに似ていないミヤコアザミもアザミとは別の属だ。





ハバヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)
ハバヤマボクチとなると見た目でもアザミとは違うらしいと分かる。

葉の裏にはえている白い綿毛を乾かしたものを火起しの火口(ほくち)に使ったらしい。
同じ仲間にオヤマボクチというのがある。



総苞に蜘蛛毛がからんでいて、たまたまそこにクモが潜んでいた。



あれっ ハンゴンソウに?

2011-08-28 06:57:22 | 旅行

八島湿原にはハンゴンソウ、アザミ、アキノキリンソウ、ヒヨドリバナなどキク科の花が多い。





ハンゴンソウ(キク科)
ハンゴンソウは背が高い茎の先に黄色い花序を広げて遠くからもよく目立つ。





ほかのキク科の花と同様にハンゴンソウも蝶などの虫に人気がある。





アサギマダラの大きな翅を透かしてむこうの黄色が見える。





ヒヨドリバナ(キク科)
アサギマダラがハンゴンソウに止まっていてあれっと思ったが、
いっぱい咲いていたヒヨドリバナはアサギマダラが一番好きな花だ。


アサマフウロ

2011-08-27 07:00:39 | 旅行

車山山頂から車山肩を通って沢渡までは歩きにくい下り道だった。
その後はゆったりと歩き、鹿の侵入防止柵の入口から八島湿原に入った。





ハクサンフウロ(フウロソウ科)
八島湿原ばかりでなく一帯どこにでもハクサンフウロは見られた。





タチフウロ(フウロソウ科)
フウロソウの仲間はみんなよく似ているので違いを覚えきれない。





タチフウロの色は薄めだが、ハクサンフウロも濃い色から薄い色まであるので紛らわしい。
ただ、タチフウロの茎はたしかに立ちあがっている。






湿原で一番多く咲いているフウロソウはアサマフウロだった。
そして湿原以外ではほとんど見なかった。





アサマフウロ(フウロソウ科)
アサマフウロは花も大きく花弁の色も濃いのでよく目立つ。






実ができはじめていた。ゲンノショウコと同じように種をはじき飛ばして神輿を作るのだろう。





アザミの仲間に比べると蝶などの虫の訪問が少なく感じた。
このセセリチョウは初めて見たが、ヘリグロチャバネセセリではなかろうか。
ほかにイチモンジセセリやキマダラセセリも見かけた。




この蕾、何?

2011-08-26 06:22:14 | 旅行

1日目、霧ヶ峰について踊場湿原までの途中で持参のおにぎりを食べた。





ヤマハハコ(キク科)
すぐそばにヤマハハコが咲いていた。
白い総苞片が花を優しく包んでいて、開くと黄色い筒状花が遠慮がちに顔を出す。






ネジバナ(ラン科)
踊場湿原を周回しているとネジバナを見つけて驚いた。ずいぶんと季節が違うものだ。






ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
キツリフネがぽつぽつ見られるなと思っていたら、ツリフネソウのほうがずっと多く咲いていた。
湿地の好きな花たちだ。






ある木のところに白い蝶か蛾のようなものがたくさん飛び回っていた。
帰って調べるとヒョウモンエダシャクという蛾の仲間だった。
今回、蝶は種類も数も多かったが、どのように整理するか考え中で稿を改める。





ハクサンフウロなどいろんな花を楽しみながら歩いていると、何かの蕾らしいものを見つけた。
茎を抱く葉が一枚。茎の先の萼片が丸い蕾を抱いているみたいだ。

これが何者か分からないまま翌日を迎える。





朝一番のリフトに乗って、1925mの車山頂上へ向かう。
2つのリフトを乗り継いで標高差400mを約20分で登る。





八ヶ岳や雲の向こうに富士山が見える。
富士山頂にあった気象レーダーが今は車山山頂に設置されている。

1900mを超えた山頂は風も強くさすがに寒い。






ススキ、ヒヨドリバナ、ハンゴンソウなどを眺めながら車山肩から八島湿原方面へ下る。






ウメバチソウ(ユキノシタ科)
その道端になんと昨日何者か分からなかった蕾があり、花も咲いているのを見た。
そしてようやくウメバチソウだと気づく。





本当は経過観察したいところだが、花の構造が面白い。
いくつにも分かれた仮雄しべの先端に丸い腺体がついている。
雄しべは1本だけが長く伸びている。順番に1週間ほどかけて全部が伸びるらしい。






ハナイカリ(リンドウ科)
ウメバチソウのすぐそばにあった小さな花。淡黄色の花に長い距が可愛い。
最初はイカリソウの仲間と思ったがリンドウ科とは意外だった。




踊場湿原

2011-08-25 05:41:26 | 旅行

昨日おとといと1泊で霧ヶ峰、車山高原あたりへ行ってきた。
朝7時前に家を出て昼ごろ霧ヶ峰の強清水に到着。
グライダー場やクロスカントリーコースのそばを歩いて踊場湿原に下る。





この湿原には多くの花が咲いていたが出会う人もなく貸し切り状態。
八島ヶ原湿原に比べてあまり知られていないということだろうか。

一帯はいくつかの湿原と車山を中心とする草原の部分と樹叢林で構成されている。
そのことにより多彩な植物や生物を見ることができる。





マツムシソウ(マツムシソウ科)
踊場湿原ばかりでなく至る所でマツムシソウが咲いていて高原の秋を知る。





マツムシソウはキク科の花によくあるような筒状花と舌状花で構成されている。





ツリガネニンジン(キキョウ科)
ツリガネニンジンも湿原、草原の全域で見られた。





ツリガネニンジンで吸蜜するスジグロシロチョウ。

花が多いだけにチョウの種類も数も大変多かった。





車山高原のリゾートインラルゴに泊り、翌日は車山頂上から八島湿原まで歩くことにした。




ニラの花

2011-08-24 06:00:40 | 近所

雨上がりのとき。近所の畑のまわりにニラの花が咲いていた。





ニラの臭いに関係なく虫たちがやってくる。





前にチダケサシの花でも見たジガバチ。花の蜜が好きなようだ。





チョウもいろんな種類がやってくる。





このときも雨上がりで気温が低かったけれど、ヒメアカタテハが来ていた。



てづくり

2011-08-23 06:51:18 | 近所

「毎日が発見」8月号の「てづくりひろば」のページに愛知県の浅野さんの作品が紹介されていた。
こういうのが好きな妻がさっそく真似て作ってみた。




南天の枝で作った舟を風船蔓の種を頭に持つ九頭の猿が漕ぐ。
九南が猿・・・苦難が去る ということらしい。

八頭が漕いで最後尾の一頭が指示をしたり舵取りをするのはボートレースのエイトと同じだ。




材料がそろえば作るのは難しくないという。


ミソハギ

2011-08-22 06:56:29 | 近所

大和市・泉の森の水辺。8月はミソハギがきれいな季節だ。





ミソハギ(ミソハギ科)
盆花としても知られ、我が家でも毎年お世話になる。





ミソハギは多年草だけれどミソハギ科の木にサルスベリがある。
ちょっと似たところがあるようにも思える。





ジュズダマ(イネ科)
ミソハギの隣にジュズダマの群れがあった。やはり水辺の植物だ。




そろそろ実ができはじめて秋が近い。



ハナムグリ

2011-08-21 06:30:19 | 近所

今朝は雨。おとといあたりから猛暑が嘘のような涼しさだ。

猛暑だった頃の瀬谷市民の森で見た昆虫たち。
森の縁ではすっかりおなじみになったアカボシゴマダラ。
このあたりに多いエノキはアカボシゴマダラの幼虫が育つ木だ。





森の中に入るとクヌギなどの樹液が出ているところには甲虫や蝶や蜂が集まる。
ときには昼間でもカブトムシを見ることがある。





サトキマダラヒカゲが飛んでいくとハナムグリの仲間が残った。
色合いが少し違うのは光の反射の具合で、6頭はどれもアオハナムグリ。
その中に1頭だけ混じっている黒いのはクロカナブンだろうか。




この森は杉、ヒノキなどの針葉樹が多くヒグラシがたくさん鳴いている。
中には、こういう不運なのとかセミヤドリガに寄生されるのもいる。


キツネノカミソリ

2011-08-20 07:25:55 | 近所

キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)
瀬谷市民の森でキツネノカミソリが花盛りだ。





茎の先端にいくつかの花をつける。

春先にいっぱい出ていた葉が今は消えている。





少し前に下草を刈り取ったような場所ではキツネノカミソリに葉がないことがよく分かる。

9月に咲くヒガンバナは花が終わってから葉が出て年を越して春には枯れる。
入れ替わるように出てくるキツネノカミソリの葉が夏前には消えて花茎が出てくる。
同じ仲間で季節の使い方が違うのが面白い。





ヒガンバナの実は見たことがないが、キツネノカミソリは実るものと実らないものがあるらしい。





落ち葉を突きぬいた蕾も面白い。


ノカンゾウとウバユリ

2011-08-19 06:27:00 | 近所

ノカンゾウ(ユリ科)
渋沢の駅から三廻部に向かう途中、四十八瀬川に近い所にノカンゾウが咲いていた。





ヤブカンゾウもよく似ているが八重咲きなので区別できる。
どちらもニッコウキスゲなどと同様に一日花だ。





ウバユリ(ユリ科)
林道に入るとユリ科の花としてはウバユリが見られた。






白というより薄緑色の花だ。
オニユリやヤマユリのように派手な色や模様もないし、花弁(花被片)も遠慮がちに少し開くだけだ。