横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

蜜を吸いにくい花

2013-08-31 06:00:03 | 近所



サルビア・ガラニチカ(シソ科)
サルビアは園芸の花として人気がある。
花の形が青い蛇のようなサルビア・ガラニチカも住宅街のあちこちで見かける。







クマバチが飛んできて花の上に止まった。しかし顔の先に花粉や蜜はない。







クマバチが蜜を吸うとき、よさそうな場所に止まって花弁が開いた先に口吻や顔を入れる。
ところがサルビアの場合は下唇弁が小さいので止まりにくい。







そこでクマバチは花筒の根元に穴をあけて蜜を採る。
花粉を運んでもらうために花が蜜を用意する目的に反しているので「盗る」と言える。

クマバチなどハナバチの仲間はしばしば盗蜜を行う。
花としては萼を長くするなどの進化をして対抗するのだろうか。





2週間にわたり白内障の手術を受けたので眼の保護を考えてコメント欄を閉じさせていただきました。
右眼は回復しましたが左眼は今一といったところです。乱視も影響しているかもしれません。
また手元は見えないので老眼鏡を使うことになりそうです。


クモ3種

2013-08-29 06:17:05 | 近所



枝の先の方に糸を張ったところに紡錘形のものがぶら下がっている。







オオトリノフンダマシという蜘蛛の卵嚢だ。
左上には母親の姿もあり子供たちを守っているように見える。







鳥の糞に擬態したのかユニークな姿だが、もう息絶えているかもしれない。







オオトリノフンダマシとナガゴネグモでは姿がかなり違うが同じコガネグモ科だそうだ。







コガネグモ科のクモには独特の隠れ帯を作るものもいる。







コガネ(黄金)に対してシロカネ(銀)もいる。ただしアシナガグモ科だ。
オオシロカネグモは見事な円網を水平方向に張って水面から上がってくる虫を待つ。


泉の森で

2013-08-27 06:04:49 | 近所



泉の森を源とする小さな流れが引地川となってやがて江の島あたりで相模湾に出る。
散歩道のすぐそばで釣り糸を垂らしている人がいる。







なるほどハヤかなにか小さな魚が泳いでいるのだ。







キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)
釣り人から道を挟んだ山側にはキツネノカミソリが咲いている。







キツネノカミソリは市民の森でも今月上旬から咲いていたので、そろそろ終わりだ。
このあたりは来月になるとヒガンバナがたくさん咲く。







キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
キツネノマゴは同じキツネでもうんと小さな花だ。
道端やちょっとした草地などでたくさん咲き始めた。







花は小さくても、しっかり虫たちを誘う姿をしている。







イチモンジセセリはこれから口吻を伸ばして蜜を吸おうとしているところだ。


ヒオウギ

2013-08-25 06:20:49 | 近所



ヒオウギ(アヤメ科)
自然環境保全センターの植え込みにヒオウギが一輪だけ咲いていた。







ヒオウギはアヤメ科アヤメ属だそうだがアヤメとは異なる花姿だ。
ヒオウギアヤメというのもあるのでややこしい。
花被片にある多数の斑紋がユニークだ。







3本の雄しべに黄色い葯がついている。
雌しべの花柱は1本で柱頭が3裂している。
そして花冠の下がぷっくり膨れている。子房下位がアヤメ科の特徴だ。






ヒオウギの咲くそばの小さな池にコオニヤンマがやってきた。
コオニヤンマは名前に反してオニヤンマではなくサナエトンボの仲間だ。







池の周囲で場所を変えて何度も何度も産卵していた。






都合によりしばらくコメント欄を休ませていただきます。

赤とんぼ

2013-08-24 06:40:42 | 近所



この季節は見られるトンボの種類が多い。
シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、ヤンマの仲間たち・・・

ショウジョウトンボなどアカネの仲間も多い。







17日の記事で取り上げたリスアカネと同じように翅の先端が茶色いコノシメトンボ。







コノシメトンボはノシメトンボにそっくりだが、胸の横に入った黒い筋模様が違う。







ミヤマアカネも翅に茶色い模様が入っている。







しかし翅の先端ではないので間違えることはない。







アキアカネと並んで赤とんぼの代表格のナツアカネ。赤くなるのは9月だろうか。







暑いさなかは少しでも体温を下げようと尻尾を高く上げる姿がよく見られる。



花に来る虫たち

2013-08-22 06:09:44 | 近所



ムラサキナツフジ(マメ科)別名サツマサッコウ、サッコウフジ
けっこう長い間ムラサキナツフジが咲いている。







花のあたりをよく見るとウラギンシジミの幼虫がいる。







ウラギンシジミの成虫。
ムラサキナツフジで産卵しているのを見たのは6月下旬だった。







花に擬態しているようでもあり見つけるのに苦労する。
アオバハゴロモのほうはすぐに分かるのだけれど。







ムラサキナツフジにはウラギンシジミ以外にもさまざまな虫が集まってくる。
黄色い体に黒い翅で飛んできたのはクロウリハムシのようだ。







クロウリハムシはウリ科の植物が大好物なのだが、成虫は選り好みが少ないのだろう。







ハチみたいな姿で蜜を探しに来たのがいる。これでもカミキリの仲間なのだ。







背中の模様からするとヨツスジトラカミキリのようだ。







もちろん本物のハチも蜜を目指してやってくる。







背中の青い筋模様がきれいなアオスジハナバチだ。







ミドリグンバイウンカは何が目的でムラサキナツフジにやってきたのだろう。

ムラサキナツフジにはほかにも多くの虫たちが来ているに違いない。





都合により暫くコメント欄を休ませていただきます。

オオムラサキ

2013-08-20 06:14:39 | 近所



神奈川県自然環境保全センターの谷戸を歩いていると
マコモの林の方から大きなチョウが飛んできて頭をかすめた。
目を移すと近くの小さな流れの壁に止まっていた。吸水をしているらしい。







オオムラサキの雌だ。オオムラサキは日本の国蝶に指定されている。
保全センターは何年も歩いているがオオムラサキにあったのは初めてだ。







コースを進んでトンボの多い池に行くと水面にオオムラサキが浮いているのをA先生が発見された。







よく見るとまだ動いている様子なので、仲間の人が木と竹をつなぎ合わせて引き寄せた。








たしかに生きていたが翅が濡れてしまって元気がない。
先生の判断で保全センターのスタッフに託した。







午後になると翅も乾いて蜜を吸うまでに元気になった。




家の近所の実り

2013-08-18 06:06:04 | 近所



エビヅル(ブドウ科)
近所の高校の擁壁に今年もエビヅルが実った。






これぐらいに熟すと食べられる。
しかし小さくて果肉が少ないので美味とは言えない。






ノブドウ(ブドウ科)
ノブドウはエビヅルよりもっとたくさん見られるが、
ほとんどが虫こぶになっていて色とりどりの果実は食べられない。







カキ(カキノキ科)
近所で見られる果実で食べられるものとしてカキがある。
もちろんまだ青いがだいぶ大きくなってきた。
ほかにナシも栽培されていて今が収穫時期だが袋がかけてあるので見えない。







クリ(ブナ科)
近所では栗の木もたくさん見られる。
カキもクリも食べられるようになるのは9月下旬ぐらいからだろう。



田んぼで

2013-08-17 06:19:57 | 近所



田んぼの様子を見に行くとツバメが盛んに飛んでいた。






イネの穂が出て開花が始まっていた。






オモダカ(オモダカ科)
畦に近いところにはオモダカが咲いている。
白い花はきれいだがイネのためにはよくないのだろう。







オモダカは一つの茎に雄花と雌花がつく。雌花は茎の下の方で・・・







そして雄花は茎の上部で咲く。







オオシオカラトンボやシオカラトンボが田んぼの上を飛びまわり、
縄張りの中でときどき休む。







田んぼのそばの林の際ではリスアカネもいた。

アキアカネが田んぼに戻ってくるのはまだ先のことだろう。




育ち過ぎた

2013-08-16 06:56:16 | 近所



今年もグリーンカーテンを作ったが、副産物のゴーヤの出来が悪くてポツリポツリしか収穫できない。

その代わり、あまり期待していなかったキュウリがそこそこ採れた。

ちょっと葉陰だったので出来ているのに気付かなかったら大きくなりすぎた。
長さ36cm、重さ620gもあった。若いときに採った方が味はよさそうだ。






猛暑の中、白い花

2013-08-15 06:37:00 | 近所



8月も半ば旧盆の今日、猛暑はとどまるところを知らずだ。
アブラゼミの声により暑さをいっそう強く感じる。
近所ではアブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシに加えてツツクボウシも鳴きはじめた。

市民の森に近い団地でウグイスのさえずりが聞こえたのはどうしたことだろう。







センニンソウ(キンポウゲ科)
ところどころでセンニンソウが咲き始めた。







まだ開花しているものは少ない状況だが9月に向けて白い花が広がりそうだ。







クサギ(クマツヅラ科  シソ科)
クサギはもう盛りを迎えている。







クサギは花ばかりでなく実の青さも魅力的なので熟すのが待ち遠しい。
新しい分類法ではムラサキシキブなどとともにシソ科だそうだ。




ヤブミョウガとアマガエル

2013-08-13 06:32:03 | 近所



林の中で下についた葉から長い花茎を伸ばした白い花が目立つ。






ヤブミョウガ(ツユクサ科)
葉の様子がミョウガを想像させるのでヤブミョウガだそうだ。
しかし植物学の分類としてはツユクサの仲間だ。






ツユクサ(ツユクサ科)
ヤブミョウガの一つ一つの花はツユクサと同様に一日花だ。






メヤブマオ(イラクサ科)
ヤブ~という名前の草も多い。
いま咲いていそうなものではヤブガラシ、ヤブラン、ヤブタバコ、ヤブカンゾウにヤブマオなどがある。
そのヤブマオの仲間のメヤブマオの葉の上にアマガエルがいた。







撮っていると可愛くジャンプしてドクダミの葉の上に移った。







林の中では1匹しか見かけなかったが・・・
後で近くの小さな流れの方にいくと何匹も見かけた。




蜥蜴と金蛇

2013-08-11 06:53:38 | 近所



ちょっと前、我が家の庭の金ダライの中にトカゲが住みついていた。
餌があるようにも思えないのに1週間ぐらいは居た。
夜の間にどこかへ出かけていたのかどうか、そこまでは確認していない。







しっぽに青い色が残っているのでニホントカゲの幼体のようだった。







こちらは追分市民の森にいたニホンカナヘビだ。







カナヘビの尻尾はずいぶん長い。トカゲと区別出来るところだ、



向日葵

2013-08-10 06:53:08 | 近所



中原街道・朝日大橋の上から追分市民の森方向を見る。







クマノミズキの実が色づき始めていた。
いずれ果柄が赤くなって実の方は黒く熟すのだろう。







目を転ずると黄色い花畑が広がっていた。ヒマワリ畑だ。







橋畔から下へ降りてみる。
ずうっと昔は田んぼだったところにヒマワリ、コスモス、菜の花、百日草などが植えられる。







今年は八重のタイプで揃えられたようだ。多分チョウには人気がない。







背は低いのが多かったがもう少し高いのも咲いていた。







何だかぼてっとして、暑いけれど開花してみようかというところか。




天神島の黄色い花たち

2013-08-08 06:52:22 | 近所



先日の天神島では黄色い花が何種類か咲いていた。







ハチジョウナ(キク科)
背が高く花も大きいハチジョウナ。八丈島に多いわけではないという。







ノゲシの仲間らしく頭花は多数の舌状花からなっている。







ツルナ(ツルナ科)
名前に菜とついてもハチジョウナは食べないそうだがツルナは食用にもなる。







萼が開くときれいな黄色で花弁はない。雌しべも雄しべも黄色く見える。







ネコノシタ(キク科)
砂地を這うように広がっていたのはネコノシタ。
葉がザラザラするので 猫の舌 と呼ばれたらしい。







4~8個ぐらいの舌状花と多数の筒状花がつく。







シナガワハギ(マメ科)
ハギみたいな姿だけれど黄色いのは珍しいと思ったら、
シナガワハギというユーラシア原産の帰化植物だという。






江戸時代には品川あたりにたくさん野生していたらしい。

海岸の黄色い花も姿、形がいろいろあるものだ。