横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

葉無しの話

2011-09-30 06:27:23 | 近所

いろんな草や蔓性植物が絡まるフェンスを上から覗くと何か白い花がたくさん咲いている。





アップで見ると2mmぐらいの壺型で雌しべ1本と雄しべ5本が見える。





初めて見た花なので名前を調べるには花だけでなく葉の特徴も必要だ。





茎は蔓性でほかの植物にからんでいるので間違えないようたどって葉を探すが見つからない。
地面の近くならと思うが、たどって行くとみんな蔓の先になってしまう。不思議な草だ。





ネナシカズラ(ヒルガオ科)
家で調べても小さな白い合弁花を持つ蔓性植物という手がかりだけなので苦労したが、
運よくネナシカズラと分かった。





ネナシカズラは発芽して茎を伸ばすと宿主となる植物に絡んで、その茎に寄生根を差しこんで栄養を得るそうだ。
寄生なので葉は必要ないし寄生に成功すると自分の根は枯れてしまうので、蔓と花だけの姿だったのだ。



仲間の花たち

2011-09-29 06:36:47 | 近所

ガンクビソウ(キク科) キバナガンクビソウ
瀬谷市民の森にガンクビソウが咲いていた。
暗い場所でも咲いていたが林の縁の日当たりのよいところでは花つきが良かった。





茎の先の方にやや下を向いて咲く姿がキセルの雁首を思わせたという。
サジガンクビソウは7月に咲いていた。ここでは花期がが少しずれているようだ。

サジガンクビソウの記事







ヤブタバコ(キク科)
自然環境保全センターではヤブタバコが見られた。
少し前に見たシュウブンソウと同じように茎から何本かの長い枝を分枝して、
各枝の葉腋ごとに頭花が並ぶのがガンクビソウと違うところだ。





ヤブタバコの花もガンクビソウと同じように直径1cmないぐらいの小さなものだ。





自然環境保全センターの道路際に花の直径がガンクビソウの2倍ぐらいはある大きな花が咲いていた。

花の咲き方と大きさからオオガンクビソウと呼ぶものかと思ったが、
オオガンクビソウはさらに大きな花だという。





コヤブタバコ(キク科)
正しくはコヤブタバコ。
ヤブタバコより花は大きいし茎から分枝するわけでもないので紛らわしい命名だ。





ヒメジソ

2011-09-28 06:32:04 | 近所

湿地にヒメジソが広がり、そこにアカスジキンカメムシの幼虫が止まっていた。





ヒメジソ(シソ科)
ヒメジソは5,60cmにも延びた茎の先のほうに白い小さな花をいくつかつける。
何かクモの姿も見えて、花に虫がやってくるのを待っているようだ。





この人は何を撮っているのだろう。
向こうの方に見えるダンドボロギクの綿毛ではなさそうだ。





よく見るとオニヤンマがジョロウグモに捕まっていた。
この下の川をパトロールしている時にふと高度を上げたため網にかかったらしい。



ちょっと寒い

2011-09-27 06:56:07 | 近所

ハツユキソウ(トウダイグサ科)
かなり気温が下がって昨日今日は寒いぐらいだ。
先日富士山に初冠雪との報道があった。
初雪はまだだろうが近所ではちらほらと初雪草が目に入る。





白に緑の葉っぱの様子から初雪の名前がついているが、ちゃんと白い花も咲いている。
初雪なのに夏の間に咲くのが面白い。





いつもはカタバミなどの花を求めて飛び回っているヤマトシジミがじっとしている。





こちらでも。  寒さに耐えているかのようだ。





夜、窓の外にへばりついたのは・・・カマキリ。
室内の暖を求めたのか。





フラッシュを使わずに撮るとカマキリが室内にいるように見えた。




カノツメソウ

2011-09-26 06:34:46 | 近所

オトコエシ(オミナエシ科)
林の中の比較的明るい所にはオトコエシが咲いている。





カノツメソウ(セリ科)
林を進んで薄暗い所へ行くと、もっと小さな白い花が咲いていた。
60cm程度のひょろっとした茎の先が分枝して散形花序をつけている。
セリやシラネセンキュウにも似たところがあるがカノツメソウという草だそうだ。

鹿爪草と書いてカノツメソウと読む。根が鹿の爪に似ているなどとしかつめらしいことを書いてみる。





できはじめた実はノダケやシシウドなどの実とも似た形をしている。





エリマキツチガキ(ヒメツチグリ科)
カノツメソウのそばにエリマキツチガキが並んでいた。
ツチグリと同じようなキノコだが分類的にはかなり違うらしい。

片方のクチャっとなっているのは中の胞子を飛ばしてしまったのだろうか。



彼岸まで

2011-09-25 06:17:20 | 近所

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので23日以降ぐっと気温が下がった。





シロバナヒガンバナ(ヒガンバナ科)
彼岸花も季節に合わせて満開になっている場所が多い。
大部分は真っ赤な曼珠沙華だが、ところどころで白花を見かける。





シュウブンソウ(キク科)
ヒガンバナ以外にもお彼岸のころに咲く花がある。
シュウブンソウは彼岸の代わりに秋分の名前が使われている。


茎が数十センチ立ちあがったところで数本に分かれた枝が斜上して水平に長く広がる。
その枝にたくさん着いた葉の葉腋に小さな花が咲く。




咲いているとは気づかないほど目立たない花でヒガンバナの華やかさとは大違いだ。


ヒョウモンチョウ

2011-09-24 06:41:52 | 近所

台風の前、近所の市民の森でボントクタデを観察していたら、
まわりを飛ぶタテハチョウのようなものがいた。
止まったところを見ると翅が相当傷んでいる。





かろうじて分かる翅の表の模様からメスグロヒョウモンの雌らしい。
メスグロヒョウモンは2年前に小山田緑地にいたが、近所で見るのは初めてだ。





台風の後、多摩丘陵の尾根道を歩いていたら、たくさん落ちた葉の上のあたりを飛ぶチョウがいた。





ヒョウモンチョウの仲間だが翅の色が少し暗くミドリヒョウモンの雌らしい。これは初見のチョウだ。

都会のヒョウモンチョウといってもツマグロヒョウモンばかりでないことを知った。




台風の跡

2011-09-23 06:25:55 | 近所

台風一過というか朝から晴れていたので多摩丘陵の方を歩いてみた。
公園など木の多いところは葉っぱなどがいっぱい落ちていた。





コブシの実やドングリも落とされていた。





トチノキの実も落ちていたが,、これは殻から出ているので台風の前から落ちていたものだろう。





歩き進むとハリエンジュなどの倒木があちこちで見られた。





関東地方は水よりも風による被害の方が多く、銭湯の煙突が民家に倒れ込んだところもあるらしい。





とちのき並木でも1本のトチノキが中ほどで折れて枝先が民家の生垣に達していた。





無事だったトチノキの実が青空に映えていたが、午後は一転して雨になった。
いったん止んだが夜になってまた降りだすという不安定な天気だった。





台風15号

2011-09-22 06:32:38 | 近所

雨続きだった昨日の昼前、家のそばの川に泡のようなものが延々と流れていた。
ふだんは増水してもこんなことはなかった。
何が原因か気になったが確かめるすべはない。


台風は浜松に上陸して山梨、埼玉を通って東北に向かった。
沖縄辺りでゆっくりしていると思ったら一転して日本の全域に影響を与えるコースをたどり、
風と雨の両方で各地に大きな被害をもたらした。
今朝はもう北海道の南に達しているという。

土砂ダムや浸水した地域から早く水が引いてほしいものだ。





ミズヒキ(タデ科)
台風の前に訪れた市民の森ではミズヒキがたくさん見られた。





小さいけれど紅白の色合いがよく可愛い花だ。





ボントクタデ(タデ科)
湿地の部分では枝垂れた茎にミズヒキと同じような花のつき方をするボントクタデがあった。





ミズヒキと同じように白と薄紅の花だが、花被片は5裂してミズヒキの4裂と異なる。




赤トンボ

2011-09-21 07:03:10 | 近所

台風が近づいて西日本や愛知で水の被害がかなり出ているという。

昨日は横浜でも雨が降って気温がぐっと下がった。
Tシャツ一枚では屋内でも寒いぐらいだった。

晴れた日に飛んでいたいろんな種類の赤トンボたちはどうしているのだろう。

真っ赤になったナツアカネは逆立ちをして暑さを和らげていた。





ほかにはアキアカネ、コノシメトンボ、そして独特な顔をしたマユタテアカネもいた。





マユタテアカネの雌はさほど赤くならない。
翅の先端の褐色の斑紋は個体によって出ないものもある。




雄の方は腹部が赤くなり尾部上付属器の先端が反り返っているのが特徴だ。

今朝7時、台風は潮岬沖から北東に進んでいて夕方には横浜にも接近しそうだ。
早く通りすぎて各所の被害が少なくすむことを祈るとともに、また赤トンボの姿を見たいものだ。


ヤマホトトギス

2011-09-20 06:29:44 | 近所

ヤマホトトギス(ユリ科)
林の中にヤマホトトギスが咲いていた。
この秋、初めてのような気がする。





ホトトギスの仲間の中でヤマホトトギスは花被片が強く反り返るのが特徴だ。





花被片は幅が広い外花被片3枚と細い内花被片3枚からなっている。
花被片下部には他のホトトギスの仲間に見られる環状の斑紋(蜜標)がない。





外花被片の基部にはそれぞれ袋状の距がある。

雌しべの柱頭は3つに分かれさらに先端が二つに分かれている。
6本の雄しべは雌しべの下にあり大きく下へ湾曲している。





雌しべには腺毛状突起と呼ばれる丸いものがたくさんついている。
これはなんの役割りを果たしているのだろう。



池のまわりで

2011-09-19 06:54:05 | 近所

湿地のあたり白に薄紫の花が咲いている。
葉っぱはツユクサみたいだ。





イボクサ(ツユクサ科)
イボクサの花の形はトキワツユクサに似ている。
田んぼのまわりで蔓延るので嫌われるらしいがなかなか可愛い花だ。





湿地につながる池にはキボシカミキリが泳いでいた・・・?
このあたりはキボシカミキリが好きな桑が多く、その葉の上にいたのがうっかり落ちてしまったのだろうか。





池の向こうの茂みが何か騒がしい。画面中央に何かいる。





日本猿だ。写っているのは1頭だけだが10頭ぐらいの群れでいた。
木の実など自然が豊富な場所という証拠だが、
山を降りて住宅街に近い所まで来ているのはちょっと問題なのであろう。



桑の木に

2011-09-18 07:11:08 | 近所

桑の木の幹が何かちょっと膨れているみたいだ。





近づいてよく見るとクワゴの幼虫がついていた。
ちょっと刺激すると頭を動かして反応するが、そのうち死んだふりをした。





道を挟んだ向かい側の家のフェンスには蛹がついていた。
アゲハだろうか。もう羽化して抜けた後だった。




これも蜂?

2011-09-17 06:10:04 | 近所

田んぼのまわりにポツポツと黄色い花が見える。





チョウジタデ(アカバナ科)
昨年に比べるとちょっと少ないチョウジタデだ。
アカバナ科なのにタデと呼ばれるのは葉っぱの形のせいか。





5枚の花弁より長い萼片が目立つ。
チョウジタデはタゴボウとも呼ばれる。





この根っこ、牛蒡に似ているだろうか。





ヤブヅルアズキ(マメ科)
用水路の向こうには沢山のキツネノマゴの中に黄色いヤブヅルアズキも見られた。





ヒゲの長い小さなハチのようなものがいたので一緒に撮っておいたが、
調べてもなかなか名前が分からない。
ハバチキバラコマユバチあたりかもしれないが確信がない。




眼鏡の作り方

2011-09-16 06:26:59 | 近所

ヌスビトハギ(マメ科)
ヌスビトハギは今ちょうど花から実がたくさんできている時だ。





ヌスビトハギの節果はメガネのようにも見えるユニークな形だ。





花が終わった後、どのような経過でメガネになるのだろうか。

最初からめがね形? 一つのレンズができてからもう一つがつけ加わる? 他に何か?





途中経過のような小さな実が見られるのだけれど、もう一つはっきりしない。
そのうち研究してみよう。




中にはサングラスみたいなのもある。