横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

この夏見た昆虫から

2014-08-31 06:11:25 | 近所



飯盛山に登ったとき道のすぐ脇にオニヤンマが止まっていて驚いた。
川沿いをパトロールするように行き来するオニヤンマはよく見るが、山の上で見るのは意外だった。
近くの沢から一休みに来たのだろうか。







近所の追分市民の森では畑の傍を小川が流れていて、このオニヤンマはそこで見た。
ミズヒキの茎に止まって休んでいた。
オニヤンマはこのように鉛直に近い形で止まる。葉に乗るのではなく茎などに掴まる感じだ。







上と同じときにコオニヤンマも見た。
コオニヤンマはヤンマという名前がついているがサナエトンボの仲間だ。
サナエトンボの仲間の止まり方は水平系だ。







飯盛山でオニヤンマを見たあたりのイタドリにアカハナカミキリが止まっていた。
飯盛山にはカミキリの種類も多いかもしれないが、今回は1種類しか見られなかった。







近所の市民の森ではキスジカミキリがいた。
アカハナカミキリに比べるとかなり大きい。







カミキリの仲間は木の汁を吸ったり樹皮を食べたりするので嫌われる。
ベッコウハゴロモなどハゴロモの仲間も草木の汁を吸う。







スケバハゴロモは翅の一部が透けていて面白い。

以上この夏に出会った昆虫の一部をあれこれと羅列してみた。


木槿と芙蓉

2014-08-30 06:25:57 | 近所



ムクゲ(アオイ科)
夏の間あちこちでさまざまな色のムクゲが咲いていた。







中には八重咲きのもあった。







同じ場所の白いムクゲも、よく見るとオシベの一部が花弁化していた。







フヨウ(アオイ科)
近所ではムクゲに比べてフヨウのほうが少ないようだ。
これは家から2、3分のところで見つけたが、昨年はなかったように思う。
木としてはムクゲよりフヨウの方が低いので気付かなかっただけかもしれない。







フヨウの葉はムクゲと違って掌形で大きい。







メシベが上向きに反るところもムクゲとは違う。





ヒカゲチョウの仲間

2014-08-28 06:21:54 | 近所



飯盛山を登っていると木々に囲まれた暗い道ではクロヒカゲが現れては目の前に止まる。
近づくとどこかへ飛んでいきしばらく歩くとまた別のが姿を見せる。







山道のところどころ明るいところへ出るとジャノメチョウが姿を現す。
クロヒカゲやヒカゲチョウは蛇の目紋があってジャノメチョウの仲間だ。







クロヒカゲの翅の模様はヒカゲチョウとよく似ている。
クロヒカゲは後翅の上部の大きな目玉に沿うように黒い筋模様が入っている。







こちらは近所の市民の森にいたヒカゲチョウ。(都合上90度画像回転している)
黒い筋模様がクロヒカゲほど湾曲していないというのが区別点の一つだ。







ササの葉にヒメキマダラヒカゲが止まった。
前に霧が峰で見たことがあるが、その時も翅表は撮れなかった。







キマダラモドキは初めて見た。
キマダラヒカゲとヒカゲチョウとの中間のような翅模様だ。



飯盛山の花あれこれ

2014-08-27 06:17:31 | 近所



シシウド(セリ科)
昨日のキオンと同様に飯盛山の登山口手前で咲いていたのはシシウドだ。







ヤマウド(ウコギ科)
そしてヤマウドが咲いていたのは下山して千ヶ滝に向かうところだった。
同じ独活(ウド)の名がついていても全く違う仲間の植物だ。







登りは両側に木が有りやや暗い感じの山道だった。







クサレダマ(サクラソウ科)
ところどころで花が咲いていて足を止める。
クサレダマとアキノキリンソウの黄色い花は遠くからは見分けられなかった。







ヤマハハコ(キク科)
ヤマハハコはクサレダマよりもたくさん見ることが出来た。
花ばかりでなく茎や葉も綿毛のせいで白っぽく見える。







クルマバナ(シソ科)
青・紫系の花ではシソ科のクルマバナとかアキノタムラソウが咲いていた。







ワレモコウ(バラ科)
最後のワレモコウは紅い花・・・というより花後かな。
花序の小花はもっと白っぽい色だったはずだが、今の姿が吾亦紅という名前に相応しい。





飯盛山のチョウ

2014-08-26 06:00:55 | 近所



昨日は飯盛山の蛾を先に取り上げたが、蝶もいろいろと見ることができた。
登山口の手前でキオン(キク科)にヒョウモンチョウの仲間が何頭も来ていた。







山道に入って暗いところではクロヒカゲなどが多かったが次の機会に譲る。
明るい場所では、マツムシソウ、ハクサンフウウロ、ワレモコウ、アザミなどが咲き、
それに惹かれてヒョウモンチョウがたくさんいた。







ヒョウモンチョウも種類が多くて翅表はどれも似ているので区別しきれない。
なんとか翅裏の斑紋を頼りに名前を知ることになる。







中ではこのウラギンヒョウモンが多かったように思う。







そしてこちらはミドリヒョウモンであったろうか。







小さいけれど数が多かったのはイチモンジセセリだ。







アカツメクサでもアザミでもほかの花でも選り好みが無いようだった。



飯盛山 その3

2014-08-25 07:04:49 | 近所



飯盛山の登り口への途中の車道脇にヒヨドリバナが咲いていた。
そこに黄色と黒が鮮やかな虫がひらひらしていた。







キンモンガだ。
名前の通り蛾だけれどきれいな色だ。

飯盛山には蝶もたくさんいたけれど、まずは蛾の仲間を挙げておく。







黒や茶色の翅に白い線というとダイミョウセセリやコミスジがおなじみ。
こちらは開帳2cmにも満たない小さな蛾だった。







名前はシロオビクロナミシャクと思われ、登り道と下り道で見かけた。

キンモンガもシロオビクロナミシャクも前に芦ノ湖で出会ったのを思い出す。







最後に、葉っぱの上にずーっと止まっていたのはスズメバチ?  ではなかった。
蜂に擬態するのはカミキリなどでよく見るが、今回のは触角の形から蛾のようだ。







セスジスカシバの雄らしい。尾毛も面白い。
スカシバの仲間はほかにも蜂に擬態しているのが何種類かいるそうだ。






飯盛山 その2

2014-08-24 06:22:54 | 近所



飯盛山の松の木に派手な花が咲いた? そんなわけはなくコオニユリの花だ。







コオニユリ(ユリ科)
オニユリと同じように花被が反り返る。ただムカゴがつかないのが大いなる相違だ。







登り道の傍や山頂のすぐ下の開けたところでも咲いていた。







飯盛山(1648m)山頂は石っころだらけだが、すぐ下が草原でいろんな花が咲いている。







カワラナデシコ(ナデシコ科)
マツムシソウやハクサンフウロなどが目立つのでカワラナデシコはひっそりとした感じだ。







それでも、ちゃんと眺めるとやはり華やかなものだ。







フシグロセンノウ(ナデシコ科)
同じナデシコ科のフシグロセンノウは小規模に群生しキアゲハやカラスアゲハが来ていた。







ヤマトラノオ(ゴマノハグサ科)
一株だけ青い穂状の花が咲いていて名前が分からなかった。
帰って調べるとヤマトラノオらしい。







トラノオは虎の尾のような姿からついた名前なのでオカトラノオのようなサクラソウ科だけではない。

飯盛山など野辺山高原は季節ごとに歩くとさまざまな花に出会えそうだ。




飯盛山

2014-08-23 06:30:13 | 近所



日帰りで妻と一緒に飯盛山へ行ってきた。
といっても白虎隊で有名な会津の「いいもりやま」ではなくて長野の「めしもりやま」だ。






日本一高いJR駅として知られる小海線の野辺山駅をスタ-トして、
宇宙電波観測所のアンテナや野菜畑を眺めながら登山口までのんびりと歩く。
標高差は300mちょうどぐらいだが山道はそこそこきつい登りだった。






途中の平沢峠や頂上からは八ヶ岳連峰がよく見える。
真ん中の最高峰が赤岳(2899m)、右に横岳、硫黄岳、左に牛首山、旭岳、権現岳が連なる。






さらに左へと目を転ずると南アルプスの鋸岳や甲斐駒ヶ岳(2967m)が見える。
富士山の姿もあったが割愛する。







山頂のすぐ下はちょっとした花畑になっているが、
そこまでの道すがらもいろんな花が咲いていてチョウなどの虫もにぎやかだった。







ネジバナ(ラン科)
登山口までの草原にはまだネジバナが咲いていた。







ハクサンフウロ(フウロソウ科)
そして山道にさしかかると、ところどころでハクサンフウロが咲いている。
もっともアサマフウロとの区別がよく分からないので混じっていたかもしれない。

黄色い花はクサレダマだ。







マツムシソウ(マツムシソウ科)
マツムシソウも全山で見られハナアブやヒョウモンチョウの仲間に人気だった。







シモツケソウ(バラ科)
ややきつい登り道で、ときどきシモツケソウ、ワレモコウなどが顔を出して和ませてくれる。
少し前にはシモツケも咲いていたようだ。

野辺山駅を10時ごろに出発して清里駅には3時に着いた。妻は首筋を日焼けした。



眼が特徴

2014-08-22 06:50:55 | 近所



低いところを飛んできたチョウが目の前の落ち葉に止まった。
ジャノメチョウだ。







草の上などをふわふわ飛んでときどき止まる。
翅を広げると眼状紋が目立って蛇の目蝶の仲間とすぐ分かる。







枯葉の近くにいると見逃がしそうだけど目玉の大きいのがいた。







大きな眼状紋だが、紋の形が巴で蛇の目とはちょっと違う。
ジャノメチョウではなくてトモエガ・蛾の仲間だ。多分オスグロトモエというものだろう。







蝶の仲間なのに蛾は苦手の人も多いが、蝶よりもずっとバラエティに富んでいる。
スズメガの仲間のセスジスズメは多くの蛾と同様に昼間ほとんど動かず暗くなると活動する。
カラスウリなど夜咲く花がレストランなのだろう。







新鋭ジエット機みたいな姿が面白い。



蔓に花

2014-08-21 06:26:17 | 近所



神奈川県自然環境保全センターで蔓植物を何種類か展示する試みがあり、
ようやく花や実が観察できるようになってきた。







クマヤナギ(クロウメモドキ科)
クマヤナギは保全センターに自生もしているが、
蔓を延ばして大木にもたれながら上のほうで花が咲くので普段は気づかない。
赤い実が出来ると下からも目立ってクマヤナギと気づいたことがあった。







小さな花がたくさん集まって花序を作っている。
花の構造はいつか確認したいが、白く花弁のように見えるのは萼だそうだ。







センニンソウ(キンポウゲ科)
見る機会の少ないクマヤナギと違ってセンニンソウは近所でもあちこちで咲く。







低いところでも横に蔓を延ばし白い花も大きいのでよく目立つ。




ムラサキナツフジに来る虫たち

2014-08-20 06:15:24 | 近所



ムラサキナツフジ(マメ科)別名サツマサッコウ、サッコウフジ
毎年、夏になると神奈川県自然環境保全センターの一角でムラサキナツフジが咲く。

7月になるとウラギンシジミがやってきて花のところに卵を産み付ける。







孵った幼虫は花を食べて育つ。







やがて葉の上で蛹となる。







スペードのような模様が浮き出るのが面白い。







既に羽化したのもいるようで抜け殻が・・・







すぐそばの落ち葉の上にウラギンシジミの成虫もいた。
羽化して間もないのか飛びたたたないでモゾモゾしていた。







ムラサキナツフジは他の虫たちにも人気があるようだ。
クロウリハムシの隣にいるのはミドリグンバイウンカのようだ。







こちらにはマメコガネとヒメコガネがいた。

上の蛹の最初の写真にはヒメアリたちが見えるし、ハチやカメムシなどもやって来る。
あれこれ観察すると時間を忘れる場所だ。





虎の尾

2014-08-19 06:56:39 | 近所



泉の森の湿地に白い花が咲いていた。







ヌマトラノオ(サクラソウ科)
草丈は50cmぐらい、そう大きくはない。ヌマトラノオのようだ。
大きめの花で花穂の先が曲がっているオカトラノオとはだいぶ雰囲気が違う。







花冠は5裂するとのことだが、6裂のものも多かった。







だいぶ前から咲き始めていたようで、つぎつぎと実も出来ていた。







花の蜜を吸っていたのはシマアシブトハナアブのようだ。
幼虫は水生だという。なるほど泉の森はぴったりの環境だ。


仲間だった

2014-08-17 06:54:01 | 近所



仏壇に供えるので妻が買ってきた花のうち、葉が大きくて白い花の名前が分からないという。







花びらが固いのよとか言っているが、すぐには名前が分からなくて、そのままになっていた。

暫くして、あれもしかして? と気づくことがあった。







2日ほど前にウコンの花を見ていた。








ウコンの花と見える白い部分は苞で、その中にちょっとランみたいな花があった。

我が家の花もこれに似たような雰囲気があることにふと気づいた。。







我が家の白い花を観察しなおしてみると、やはり一つ一つの苞の中に花があった。
この花はクルクマの仲間の園芸種だったようだ。
クルクマとはウコンのことで、ショウガ科ウコン属の植物たちだ。




鷺のように見える?

2014-08-16 06:06:37 | 近所



シラサギカヤツリ(カヤツリグサ科)
むかし我が家にシラサギカヤツリの鉢があったが、いつの間にか消えていた。
それより前に隣の家に株分けしたことがあって、そちらは消えることなく順調に育っていた。
だいぶ増えたようなので少し株分けしていただいた。







細長い苞の一部が見事に白く美しい。







苞の中心に花序があるが、そう目立つものではなく主役を苞に譲っている。







サギソウ(ラン科)
同じ鷺でもシラサギカヤツリとサギソウでは趣が違う。







まあ、こちらの方が鷺が飛ぶ姿に近いかもしれない。
距がずいぶん細長いところが面白い。


雛と大人

2014-08-14 06:13:17 | 近所



泉の森から流れ出た引地川。
向こうの方へ歩いている人たちは何か下を覗き込んでいた。







そのあたりまで行ってみると、カルガモの雛たちが昼寝をしていた。
ふわふわの産毛が可愛い。







傍で母親がちゃんと見守っている。







ずっと上流まで行くとカイツブリがいた。







カルガモの雛ぐらいの大きさだけれど立派な大人なのだろう。
精悍な顔つきで、何回も潜って餌を探していた。