横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

いつまでも暑い

2010-08-31 07:11:44 | 近所

近所の野球場。中学生たちが炎天下で硬式野球の練習をしている。

厳しすぎる残暑の中で真剣に取り組んでいる様子はえらいものだ。





それにしても暑い。ハチも蜜より水を求めている。






その近くの湿った地面にはチョウが飛んでくる。
いろんなチョウが来る場所で、今回はナガサキアゲハのようだ。






黒いチョウを明るく撮るのに懸命で、その先に別のチョウがいることに気づかなかった。







トリミングで拡大してみる。
ナガサキアゲハに比べてうんと小さなチョウも吸水していたのだ。
キマダラセセリとかヒメキマダラセセリとかのセセリチョウの仲間のようだが、よくは分からない。







吸水をすませたか元気なチョウは花蜜を求めて飛ぶ。

アゲハチョウの仲間はヤブガラシが大好物。






ナミアゲハがヤブガラシの上に止まる姿はなかなか格好がいい。





むかし塊根をホドと呼んだ

2010-08-30 06:09:11 | 近所

アメリカホドイモ(マメ科)
今年も近所の畑でアメリカホドイモの花が咲いた。






蔓と葉が旺盛に広がっている。

アピオスとも呼ばれて栽培されるのは、その芋すなわち塊根(かいこん)が健康食品とされているからだ。







ホドイモ(マメ科)
神奈川県自然保全センターにホドイモを見た。
アメリカホドイモに比べると細い蔓を控えめに延ばしているように見える。
食用になるほど大きな塊根はできなのだろう。




花もかなり小さく、アメリカホドイモのようなしっかりした花序は作らない。
旗弁、竜骨弁とピンクの部分が翼弁というマメ科らしい蝶形花冠というところは同じだ。

アメリカホドイモやホドイモの花の構造はいずれ詳しく観察してみたい。






小さな虫がいた。
たぶんカメムシの幼虫らしいが、詳しいことは分からなかった。





赤トンボ

2010-08-29 06:06:09 | 近所

赤トンボの季節。といっても赤トンボという名前のトンボはいない。
赤トンボらしい色あいのトンボは何種類もいるので、赤トンボの季節も長い。






深山でなくて里山でも見られるミヤマアカネは翅に幅広い褐色の帯があるのが分かりやすい特徴だ。






ナツアカネは文字通り今が季節。秋になるとアキアカネが里に戻ってくる。







ナツアカネの雄は成熟すると全身が真っ赤になる。







真っ赤ということではショウジョウトンボが一番だろう。







その赤さは翅の付け根まで染まっている。





センニンソウとミソハギ

2010-08-28 06:39:51 | 近所

残暑は厳しいが、青い空に白い雲は少しのさわやかさを運んでくれる。


CMに出てくるアルパカ、ミラバケッソは未来に化ける新素材だそうだ。






その青空を背景にセンニンソウの白い蕾がたくさん立っている。






この花が実るといずれ仙人の髭に化けるのだろう。






目を下に向けると、池の端のミソハギが風に揺れている。







ミソハギは盆花とも呼ばれ、我が家の庭にも今月初めから咲いていた。

時間をかけて花穂の下から順番に咲きあがっていく。






盆花だと思って油断をしていると花に潜んでいるのに捕まってしまう。
うらめしい・・化けて出てやる。




ザクロソウ

2010-08-27 05:41:40 | 近所

田んぼにはいわゆる雑草として水生植物がみられるほか、畔でもいろんな花が咲く。






ミゾカクシ(キキョウ科)
なかなか個性的な姿のミゾカクシはアゼムシロとも呼ばれ、どちらの名前も蔓延って困る心情がうかがえる。







畑の方にも雑草はたくさん見られる。
ザクロソウやスベリヒユのほかハキダメギク、タカサブロウ、ウリクサなど・・・






ザクロソウ(ザクロソウ科)
ザクロソウの花は朝だけしか咲かないし、大変小さいので気づかないことも多い。
花のほかにあるものも蕾なのか実なのか、虫めがねがないと区別が難しい。






熟してはじけた実を見ることができた。






やはり小さいのでトリミングで拡大してみた。

ザクロソウの名前について、
その葉がザクロの葉に似ていることに由来すると書かれたものを数多く見る。
しかし、この実を見れば葉形由来説に疑問を感じる。





ザクロソウのそばを忙しく走る虫がいたので追いかけた。
動き方からオサムシの仲間だろうと思って調べたところアトボシアオゴミムシのようだ。
本来は夜行性らしく、なにかあわてているように見えた。





八月に見た蝶と蛾

2010-08-26 07:55:02 | 近所

今月に入って見たチョウやガの仲間でまだ記事で紹介していないものを羅列してみる。

ルリシジミやアオスジアゲハなどが地上でミネラルを吸水していたが、
キチョウも同じようなことをしていた。






ヒメアカタテハは草原で多く見られ、アカツメクサなどいろんな花を飛び回っている。






ヒカゲチョウは原っぱより林の内外で見ることが多い。
翅がかなり傷んでいるがササなどの食草に卵を産むことはできただろうか。






翅の表のムラサキ色がきれいなムラサキシジミもやっぱり林の近くにいる。
幼虫の食草がアラカシなどブナ科の木だからだろう。






イチモンジチョウも林の傍で見る。
幼虫はスイカズラとかハコネウツギなどを食草とする。






翅の裏側の模様が鮮やかだ。





蛾は蝶以上に種類が多く戸籍調べも難しいが、ようやく名前が分かったのを載せておこう。


イチジクキンウワバ(または ミツモンキンウワバ)は畑の近くにいた。
ヤガの仲間だ。






ウンモンクチバもやっぱりヤガの仲間で、フジやヌスビトハギなどマメ科の植物が好きなようだ。






ヒメウコンエダシャクは前後の翅が分かれて面白い形になる。
葉っぱの裏側に止まるので大変撮りにくかった。






大きな木の幹にベッタリ止まっていて見過ごしそうになったのはオオトビスジエダシャク。
食草の種類はものすごく幅が広いそうだ。




キラキラ光る

2010-08-25 06:00:27 | 近所

林のうち外でヌスビトハギの仲間たちが実をつけている。







マメコガネはいろんな葉っぱを食べるのだが、ヌスビトハギの花に来るとは思わなかった。
考えてみればヌスビトハギはマメ科だから、マメコガネが好むのに不思議はない。

マメコガネの緑から赤の金属的な光沢はなかなかきれいだ。






アオメアブの複眼も似たものがある。
実はアオメアブはマメコガネなどの昆虫を捕まえて体液を吸う。
ムシヒキアブの仲間なのだ。






こちらのクロバネツリアブは花の蜜や花粉などが好物だから昆虫の敵ではない。
忙しく飛び回るので近づいて撮るのが難しかった

近くに命を終えたセミがひっくりかえっていた。






金属光沢がきれいな代表はタマムシ。
こちらも命を終えていたが、上のセミとちがって誰かにやられたらしい。





バッタ

2010-08-24 06:05:28 | 近所

草の多い所に行くとバッタが飛ぶのを目にするが、
草むらに入ってしまうと見つけられなくなってしまう。
保護色になっているのだろうか。





それでも、こんなに大きなクツワムシが出てくると目立つ。
残念ながらガチャガチャガチャガチャは聞かせてくれなかった。






こちらはササキリの幼虫。
独特の色をしているが、成虫になったら緑色になる。







こんなところに出てきては保護色にも何にもならない。

クツワムシやササキリはウマオイやツユムシとともにキリギリスの仲間。
このショウリョウバッタはトノサマバッタなどとともにバッタ科の仲間だ。


ほかにイナゴの仲間、コオロギの仲間などバッタにも種類が多い。





ギンヤンマ

2010-08-23 06:06:27 | 近所

追分市民の森近くの田んぼ。

鳥よけのネットを張っている田んぼとそうでない田んぼとが隣り合わせにある。

ほかの場所でもそうだったが、ネットを張るのも大変なのだろう。

中央よりちょっと左のネットに縦の薄い線のようなのが見える。






ギンヤンマ(たぶん♀)がぶら下がっているのだった。






外へ出ようと飛んではネットにかかるというのを繰り返していたが、
たまたまフレームのところに止まって頭と翅の1枚だけを外に出していた。






捕まえて全身を外に出してやり、放す前に横顔を撮らせてもらった。


ギンヤンマはネットのどこかの隙間を抜けて外から入ったものだろうか。
それともネットが張られてから羽化したものだろうか。




円いところにクモ

2010-08-22 06:01:28 | 近所

丸い網の中心に隠れているクモ。
隠れ帯を作るクモは何種類かいるが、これはウズグモの仲間だろう。






こちらの円の中にも小さなクモがいる。
別に隠れているわけでもないのだろうけれど最初は気づかなかった。







というのは、何かテングタケの仲間だねえ とキノコに注目して話し合っていたからだ。
ツルタケかシロツルタケかドクツルタケかよくは分からない。






小さなクモは1cmぐらいのスジブトハシリグモだった。
前には水面にいるのを見たことがある。






こちらはイオウイロハシリグモで体長は3cmぐらいあった。

ハシリグモの仲間は網を作らずに昆虫を捕まえる。





イヌトウバナとツルボ

2010-08-21 06:05:01 | 近所

瀬谷市民の森をつらぬく道路の歩道わきにイヌトウバナが群生している。






イヌトウバナ(シソ科)
遠目には白い花だが、近寄って見るとうっすらピンク色だ。

初夏に咲いていたトウバナはもう少し濃いピンクだった。






畑のバジルにも来ていたイチモンジセセリがいて、シソ科の花に相性がいいのか。







ヤマトシジミはキツネノマゴにいたのを見たばかりだ。
ヤマトシジミはどんな草花でも見かけて、好き嫌いないように思える。







ツルボ(ユリ科)
市民の森の縁ではツルボも出始めた。
いつまでも暑さが続くが、植物の季節は晩夏に入ったようだ。












化かされる?

2010-08-20 06:08:12 | 近所

向こうの茂みのあたりに赤と黄色の大きな円盤のようなものが見える。

なんだろう? ・・・・ 写真のいたずら。






ペットボトルに羽根をつけて風でからから回す「ペットボトル風車」で、
シャッター速度が遅いと最初の写真のように写ってしまう。

人の目も残像の影響を受けて化かされることがあるように思う。






キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)
今あちこちの林でキツネノカミソリが咲いている。







キツネノカミソリはお盆のころに咲き、お彼岸ごろにはヒガンバナが咲くことになる。

蕾の濃い色もなかなかのもだ。






キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
キツネノマゴは林の外の明るい所で見られる。
たくさん咲いているが小さな草花で目立たない。
それでもヤマトシジミなどのチョウがしっかり訪れている。






ハグロソウ(キツネノマゴ科)
同じキツネノマゴ科で形も似ているようだが、ハグロソウは林の中に咲く。
ハグロソウにはどんな蝶が来るのだろう。まだ見た覚えがない。



タブノキで育つ

2010-08-19 06:06:28 | 近所

タブノキの新芽にポツン、ポツンと白くて小さな卵がふたつ。






下のほうへ目をやると幼虫が葉を食べ進んでいる。

クスノキ科のタブノキということで、何のチョウの幼虫か気づく人も多いことだろう。






中には既にサナギになったものも・・・ところが実は裏に回ると穴があいていた。
寄生バチがサナギの中身を食べ羽化して出て行ったものらしい。







寄生されないで蛹から無事に羽化したのがこのアオスジアゲハだ。







ほかのチョウと同じように地面に止まってミネラルをとる。





マヤラン

2010-08-18 06:18:49 | 近所

マヤラン(ラン科) 摩耶蘭
6月22日の記事でマヤランがたくさん芽を出していると書いたが開花前に枯れてしまった。

あきらめていたら、最近になって出てきたのがしっかりと咲いてくれた。





釈迦(ゴータマ・シッダッタ)を産んだ摩耶夫人は7日後に没して「とう利天」に転生したという。
神戸市の摩耶山は空海が摩耶夫人像を安置したことに由来し、
山上にある「とう利天上寺」(とうりてんじょうじ)は摩耶夫人を本尊としている。

注:とう利天 の 「とう」の字は りっしんべんに刀






そんな摩耶山で130年ぐらい前に発見された蘭がマヤランと名付けられた。





シュンランに近いランだが腐生植物なので緑葉を持たない。
背景に見えている葉は別の草のものだ。




畑にはこんなものも

2010-08-17 06:07:39 | 近所

近所の畑を歩くと見慣れた野菜とはちがうものにも出会うことがある。

この白い花はジャガイモやナスなどの花と形が似ている。






トウガラシ(ナス科)
近づいてみると実もできている。






こういう風に赤くなるとトウガラシとすぐ分かる。







ずーっと向こうまで続くアーチに蔓が存分に伸びている。







ナガイモ(ヤマノイモ科)
花は見えなかったがムカゴがついていてヤマノイモの仲間と思われる。
栽培しているので自然薯ではなくナガイモなのだろう。







こちらの白い花にはチョウなどの虫が集まっていた。







多いのはモンシロチョウ






そしてイチモンジセセリ






ハチの仲間も何種類かいた。






花の名前はブッシュバジルあたりだろうか。
いかにもシソ科らしい花に虫たちを惹きつけるものがあるようだ。