横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

頭高山

2009-04-30 09:01:44 | 近所

ここは渋沢あたりの里山、頭高山という小さな山を目指してのんびり歩いた。

5月にあるグループで頭高山へ行くことになっているのだが、
私は参加できないので一足お先に単独で歩いてみた。



秦野市街の向こうに丹沢の山々が見える。
一番右の高いのが大山、そのすぐ右にヤビツと峠。
真ん中あたりに 二ノ塔、三ノ塔、さらに左のほうの高い山が塔ノ岳など。



頭高山は標高303mぐらいで、頂上には秋葉神社の鳥居があるが社殿らしきものはない。
晴れた日には箱根の向こうに富士山も見えるらしい。



クサイチゴ(バラ科)
頭高山の名前通り丸い頭のような形をしているので、
頂上の少し下をぐるりと周回する道が出来ている。

植物や虫などを観察しながら歩くのにちょうどよい。


クサイチゴはたくさん咲いていて早いものは赤い実がなっていた。
ちょっと摘まんでみるとほのかに甘い。



ハハコグサ(キク科)
キク科の花もあれこれ見られた。
ハハコグサの数はそう多くなかったが、家の近所で見るものより背が高い。



頭高山だからか?・・・頭花がずいぶんたくさん集まっているものだ。



ニガナ(キク科)
一方のニガナは5~7程度の頭花しかなく、それぞれの個性を感じる。



ホタルカズラ(ムラサキ科)
ホタルカズラやフデリンドウはポツリポツリと見かける程度であった。

ほかにも花やチョウが見られたが、稿をあらためる。


面白い花ときれいな蛾

2009-04-29 08:13:34 | 近所

このように見降ろすと別の花かと思ってしまう。


ヘラオオバコ(オオバコ科)
長い茎の先にユニークな花をつけるヘラオオバコだ。



根生葉はたしかにヘラみたいだ。



円錐状の花穂だけれど一度に全部は咲かないで、下から順番に咲きあがる。

4年前ブログを始めたころ植物の名前は何も知らず、
最初に注目したヘラオオバコの様子を見て 「出世花」 などと 勝手な名前を付けたものだ。

すぐに千葉のおーちゃんのところで花の名前が分かった (出世花の正体) のだが、
それから植物の美しさ不思議さを知ったり、名前を調べたりする楽しさにはまった。




この写真で張り出しているのは雄しべで、その上方に見える白いツメのようなのが雌しべだ。



雌しべが分かるように少し拡大してみる。

最初に出た雌しべを追いかけるように4本の雄しべが出るころには、
雌しべの範囲は少し上に移動していく。
つまりオオバコの仲間は雌性先熟なのだ。
そして最後には先端まで咲き進む。



最近は虫の名前を調べることも多くなってきた。


体長2cmぐらいの白い蛾が裏向きになって細い葉にしがみついてじっとしている。
気温が低い朝だったので動かないでいるのだろうか。


少してこずったが名前はフタテンシロカギバということが分かった。
二点白鉤羽・・カギバガの仲間らしい。

一番後ろの脚だけが白いのも興味深いところだ。




めばなおばなの木

2009-04-28 06:54:34 | 近所

アオキ(ミズキ科)
しばらく前から、アオキの地味な花が咲いている。
雌雄異株タイプの木で、こちらは雄花がたくさん咲いている。



こちらが雌花で、秋になると実が赤くなる。



コナラ(ブナ科)
コナラは同じ木に雄花と雌花の両方が咲く。
黄色い花がたくさんついて長い穂が垂れさがっているのは雄花だ。



雌花は新枝の葉腋から出る。
秋にはドングリが実ることだろう。



カシワ(ブナ科)
コナラと同じブナ科のカシワも雌雄同株タイプで、やはり雄花は穂状だ。
雌花はうまく見つからなかった。


追加

今日になってカシワの雌花が見つかったので追加。





ヒメコウゾ(クワ科)
ヒメコウゾも雌雄同株で、これは花が分かりやすい。
丸いのが雄花の集合花で黄色いオシベが目立つ。
赤紫の糸状のものがたくさん出ているのが雌花の集合花で、秋には実るがおいしくはない。



ノヂシャ?

2009-04-27 08:00:21 | 近所

しばらく休めているらしい畑にポツンとウラシマソウが生えていた。
釣り糸が痛んでいるようだが、何故こんなところに出てきたのだろう。




歩き進むと畑のそばのあちこちに、小さな白い花がたくさん見られる。
年中歩いている場所なのに、気づいたのは今年初めてだ。



ノヂシャ(オミナエシ科)
名前が分かるまでちょっと手こずったが、ノヂシャという帰化植物らしい。



キュウリグサ(手前)に比べても小さい花だが、オミナエシ科だということに対し違和感はない。



茎が二股に分かれて先端にそれぞれ花序をつけるのも特徴のようだ。



実はこれがノヂシャかどうか確信はない。
資料が少ない中、花の色は淡青と書かれていたり、
こちらの サイト  の写真もそのように見える。
今回見た花は白いと見るか多少の青が入っていると見るのか悩むところだ。

シロノヂシャ というのもあるらしいが、こちらはさらにデータがない。
ノヂシャの果実は丸く、シロノヂシャは細長いというのだが…



アマドコロなど

2009-04-26 08:00:28 | 近所

アマドコロ(ユリ科)
近所の林ではアマドコロやナルコユリの数は少ないが、先日久しぶりに見かけた。
これらの花は花被片が合着している仲間だ。



ホウチャクソウ(ユリ科)
ホウチャクソウは林の至るところで見ることが出来て、
アマドコロなどと似た花がつり下がっている。
花被片が合着していないのでチゴユリの仲間だが、開き方は少ない。



ちょっと中を覗かせてもらった。



チゴユリ(ユリ科)
チゴユリは小さな花だけれど花被片をしっかり開くので大きく見える。


色を楽しむ

2009-04-25 07:00:05 | 近所

シロダモ(クスノキ科)
今の時期はシロダモの新芽がきれいだ。



新しい葉はだらりと垂れさがっているが、その表面は絹のような毛で覆われ輝いている。



白く見える葉をちょっと反り返らせると緑色が現れる。



しばらくすると黄褐色の毛になるようで、光の加減で黄金色に見えることがある。




そんなことを見ていると、目の前を飛んで近くの葉に止まったものがいる。



翅の色がきれいで、カワトンボの仲間のようだ。



カワトンボには橙型や透明型などがあるらしい。

自然界の色も素晴らしいものがある。


キンランギンラン

2009-04-24 08:00:37 | 近所


先週キンランの蕾が膨らんで咲きそうになっていたので、
楽しみにして翌日のお昼頃に見に行ったら、茎の途中から切られていた。

しかし、今週になって別の場所で何株か咲いてくれた。



キンラン(ラン科)
多年草なので根こそぎ持っていかなければ毎年見ることはできそうだ。



萼片にあたる外花被と花弁にあたる内花被がある。
内花被の中でも、赤い部分がある唇弁には蕊柱(ずいちゅう)がついている。
蕊柱は雄しべと雌しべが合着したものだそうだが、突き出ている白いのは何だろう。
撮った時は気がつかなかったが、もう一枚の内花被からちょっと出ているものはもっと分からない



唇弁には赤い3列の隆起があって、この花のアクセントになっている。



また唇弁には小さな距がついている。
そして花柄のように見えるねじれたものは子房だそうだ。



ギンラン(ラン科)
キンランの近くにギンランも咲いていた。
キンランより背が低く花も小さく、数も少なかった。



また花がほとんど開かないので、キンランのように構造を観察するのも難しい。
右側中ほどの花がわずかに中を見せている。


牡丹と薔薇 + フリージア

2009-04-23 08:00:17 | 近所

ときどきは家に咲く花を記事にしてみる。
ちょうど牡丹と薔薇が一緒に咲いてくれた。



ボタン(ボタン科)
雨に打たれた花弁が日差しを受けて次第に元気をとりもどす。



この蕾もしばらくして花開いた。




バラ(バラ科)
ボタンはすぐに花期が終わるが、
バラのほうは蕾がたくさんあるので長く楽しめそうだ。




フリージア(アヤメ科)
2年ほど前に買った球根が今年は大きめの鉢に植えられて玄関脇を飾っている。



3色それぞれに品種名があるのだろうが、詳しいことは知らない。





どんどん動く

2009-04-22 07:20:33 | 近所

タチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
オオイヌノフグリは散々見ているが、
どういうわけかタチイヌノフグリには縁がなかった。
たしかに茎が立っているけれど、
花が小さくて気づかなくてもしようがないと思った。



4月も半ばすぎて、いろんなものの動きが活発だ。
チョウばかりでなくトンボも姿を現している。これはシオヤトンボだろうか。



シオヤトンボがスイスイ飛ぶのに対して、
ヒラヒラ飛んですぐに止まるのでイトトンボかと見えたが、ヤンマのように大きい。
しかし生まれたばかりなのか体や羽根の色が弱々しい。
ヤマサナエなどの仲間かもしれないがよく分からない。



エノキの葉を盛んに食べ始めたのはアカボシゴマダラの幼虫。



2月半ば、このようにまだ冬眠中だった。




冬眠から抜け出したカエルの穴だろうか。
すでにオタマジャクシがたくさん生まれている。




ギョイコウ(バラ科)
華がない写真が続いたので、八重桜をおまけ。


白いスミレ 緑のスミレ

2009-04-21 13:18:55 | 近所

「こどもの国」で、かなり広い範囲に白い花が広がっているのを見た。



ツボスミレ(スミレ科)
スミレの中でも小さいほうの花だけど、花柄が長く立ち上がっている。


紫色の筋が入り、上唇弁が反り返るのが特徴だ。






ミドリタチツボスミレ(スミレ科)
ツボスミレは前にも見ているが、
このような緑色のスミレは初めて見た。



タチツボスミレの仲間でミドリタチツボスミレと呼ばれているらしい。



唇弁が開ききらないか未発達のように見えるものもある。

花(オシベ、メシベ、花弁、萼)なども元は葉だったという。
緑色は葉の特徴だと考えると、進化の逆戻りをしているようにも見える。
先祖の姿がちょっと顔をのぞかせているのだろうか。



色はタチツボスミレみたいだけれど形の不完全なものも見られて興味深かった。





キランソウの仲間

2009-04-20 08:00:13 | 近所

キランソウ(シソ科)
近所の道端や林の縁にもキランソウがたくさん咲いている。




ジュウニヒトエ(シソ科)
シソ科の中でもキランソウ属と区分される花が何種類かある。
ジュウニヒトエもその一つだ。



園芸種で濃い紫色のセイヨウジュウニヒトエというのもあるが、
こちらは日本在来のジュウニヒトエだ。



色は薄紫ともう少し白いのがある。



一つ一つの花の形はキランソウに似ているが、茎が立っているところが大きく違う。



ツクバキンモンソウ(シソ科)
この花もキランソウの仲間で、
日本海側で見られるニシキゴロモ(別名キンモンソウ)の変種だそうだ。



ツクバキンモンソウも茎が立っているがジュウニヒトエより背が低い
花の色はやはり薄紫ともう少し白いのがある。




今回の花はどれも「こどもの国」で観察できた。


オランダミミナグサと・・

2009-04-19 08:00:12 | 近所

オランダミミナグサ(ナデシコ科)
最近、あちこちの道端で見かける白い花はオランダミミナグサ。
30cmぐらいに立ち上がって茎の先に複数の花が密についている。



ハコベの仲間らしく花弁の先が少し切れ込んでいる。




サクラマンテマ(ナデシコ科) 別名 フクロナデシコ
毎年見ているサクラマンテマもナデシコ科だが、色が違うのでハコベの仲間とは思いつかない。

むしろ名前にサクラとついているとサクラソウの仲間かと勘違いする。




サクラソウ(サクラソウ科) 日本桜草
サクラソウといっても、西洋サクラソウは近所でたくさん咲いているが、
日本桜草は見ることが出来ないでいた。

先日行った「こどもの国」にたくさん植えてあって懸案がひとつ片付いた。



色合いは白からピンクなどさまざまだった。





アオゲラ

2009-04-18 08:00:57 | 近所

市民の森・・・真ん中の木に2羽の鳥がいる。


アオゲラだ。
右側にも、もう一羽がチラっと見える。

これまで鳴き声やドラミングの大きな音は聞こえても姿を見つけられなかったが、
この日はずいぶん低いところにも来てくれた。



2羽が一緒になって、木の両側を下から上まで登って行ったり、
木から木へ飛び移ったり忙しく動いていた。
二人仲良く食事中というところだろうか。




ヒトリシズカ(センリョウ科)
こちらは一人で静かに咲いていた。


我が家の千両の新芽・・・蛇足。


カイドウ

2009-04-17 08:00:24 | 近所

ハナカイドウ(バラ科)
掲載が少し遅れたが、桜が満開のころ我が家のハナカイドウも見ごろだった。




花海棠というからには実海棠もあるはずだが、これまで見たことがなかった。
ところがどういうわけか今年は、ある道路に沿って何カ所かに若木が植栽された。



ミカイドウ(バラ科)
昨日そのコースを歩いてみたらハナカイドウに少し遅れて花が咲いていた。





ハナカイドウがこのように下向きなのに対して、
↓ ミカイドウは上を向いて咲く。



小さなリンゴのような実がなるという。


カエデの花

2009-04-16 07:17:16 | 近所

今はカエデの花が咲く季節でもある。
葉が茂っている中で下向きに咲くのが多くて目立たないのだが・・・



中には葉が展開するのを待ちかねて咲いているのもある。



こちらは黄緑色の花が上向きに咲いている。



カエデも種類が多くて区別がつかないのだけれど、イタヤカエデの仲間だろうか。



この花はまだ開ききっていないが、葉の形からトウカエデのようだ。