横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

星みたいな花

2014-06-29 06:11:53 | 近所



自然教育園は目黒という都心にありながら湿地もあって植物の種類が豊富だ。






ハンゲショウ(ドクダミ科)
ハンゲショウの花序が咲き始めるころで、葉っぱの白化が進んでいた。






コバノカモメヅル(ガガイモ科)
ヨシなどに絡みついている紫色の小さな花が見えた。
近所の追分市民の森で見たことがあるコバノカモメヅルだ。







木道の反対側ではコバノカモメヅルに似ているが色が全く違う花があった。







アズマカモメヅル(ガガイモ科)
コバノカモメヅルの白化品種らしいがアズマカモメヅルという名前がついている。



ご無沙汰した自然教育園

2014-06-28 06:18:09 | 近所



先日、東京へ出る用事があったので目黒の自然教育園に立ち寄った。







自然教育園にはご無沙汰つづきで3年ぶりぐらいになる。

ときおり小雨の混じる日であったが、湿地の周りでいろんな草花が見られた。







ノカンゾウ(ユリ科)
まずオレンジ色の大きな花が目をひく。
近づいてみるとキスゲフクレアブラムシがたくさんついていた。







クサフジ(マメ科)
クサフジもたくさん咲いていた。
近所で見るナヨクサフジに比べて花の筒部が短い。







チダケサシ(ユキノシタ科)
そしてチダケサシの薄紫の花穂が風に揺れていた。







ハチの仲間など虫たちにも人気があるようだ。







イヌヌマトラノオ(サクラソウ科)
チダケサシの隣にはトラノオのしっかりした花穂も群生していた。
オカトラノオと良く似ているが、ここのはイヌヌマトラノオというものらしい。




梅雨時の白い花たち

2014-06-26 06:04:10 | 近所



オカトラノオ(サクラソウ科)
梅雨といえばしとしと降る長雨を連想するが、今年は少し様相が違うようだ。
おとといは関東地方のあちこちで激しい雷雨となった。
我が家も例に漏れなかったが被害はなかった。








小田急江ノ島線が冠水で立ち往生し、娘は6か月の孫とともに1時間半も車内で過ごしたそうだ。







ヤマアジサイ(ユキノシタ科、アジサイ科)

三鷹や調布では局地的に大量の雹(ひょう)が降ったという。
雹が雪のように数十cmも積もっている様子をテレビで見て驚いた。

昨日も各地でゲリラ豪雨があって車が水没するなどの被害があった。







ノリウツギ(ユキノシタ科、アジサイ科)
6月は雨の日数自体は少なかったが、7月はぐずつくことが多く梅雨明けも遅いらしい。
豪雨にならぬよう、お手柔らかに願いたいものだ。


ずいぶん赤い

2014-06-24 06:17:30 | 近所



森の小道ですれ違った子供たちが「赤い実がある」と叫んだ。
見るとホタルブクロの向こうにオニシバリの赤い実があった。
子どもたちがいないと気付かないで通り過ぎたかもしれない。







オニシバリ(ジンチョウゲ科)
気を付けて探すと何株も見つかった。







オニシバリは他の場所でも見るが、こんなに実付きが良いのは初めてだ。

オニシバリは雄花、雌花に中間的な花があったりしてあいまいな雌雄異株だけれど、
実がつかない雄株があることは間違いない。







路の脇の草むらにカノコガがいた。翅が透けていて面白い。

植物は雌雄同株も両性花もあるが、昆虫の場合は雄と雌がいるのが普通だ。







そして雌雄が惹きあって交尾をする姿もよく見かける。







森を抜けて原っぱに出るとずいぶん赤色が強いツチイナゴがいて驚いた。
何かに適応しようとしているのか、それとも何かの刺激によるものなのか不思議だ。







ツチイナゴの場合は雄が雌の背中に乗って交尾する。
その都合かどうか、雄の方が少し小型だ。

昆虫はみんな雄が小さいかというと、必ずしもそうでなくカブトムシなんかは雄が立派だ。




花弁の斑紋

2014-06-23 07:16:09 | 近所



我が家のユキノシタの花はすでに終わってしまったが、
最近訪れた舞岡公園近くの道端と横浜自然観察の森出口付近でユキノシタを見た。







どちらも上の3枚の花弁にピンク色の斑紋がなかったが、
よーく見ると薄っすらと痕跡みたいなのがある。










「ツメ」クサ

2014-06-22 06:21:48 | 近所



瀬上市民の森、氷取沢市民の森、金沢市民の森から横浜自然観察の森まで丘陵が連なっている。
40万年前は海底だったのが隆起してできたらしい。

ここノギクの広場の砂にも貝殻のかけらが混じっていたりする。







上の写真で奥に見える白い花たちはヒメジョオンでツマグロヒョウモンなどいろんな虫を集めている。







そして手前に広がっている黄色い絨毯はコゴメツメクサ(コメツブツメクサ)だ。







離れて見ていると黄色い花ばかりが目立つが、近づいてみると白い花も混じっている。







ツメクサだ。仲間だから一緒に咲いているというわけではない。
マメ科のコゴメツメクサの仲間はシロツメクサの方で感じで書けば詰草だ。
ツメクサはナデシコ科で漢字では爪草となる。葉っぱの形に関係した名前らしい。



野生のものが好き

2014-06-21 06:30:45 | 近所



BSテレビを見ていたら火野正平さんが畑仕事のご夫婦と出会って、
キャベツが芋虫にさんざん食べられているのを話題にしていた。
火野さんは植物や虫のことに詳しい。

キャベツなどの野菜に卵を産むのはモンシロチョウで、
仲間のスジグロシロチョウは同じアブラナ科でも野生のものが好きなようで、
畑よりも里山のほうが多く公園や住宅地などでも見かけることがある。







低いところを飛んであちこちの草に触っては離れてを繰り返している。
産卵に適した草を探しているのだ。







探し回って、上手い具合にイヌガラシなどアブラナ科の草をちゃんと見つけるものだ。







イヌガラシ(アブラナ科)
初夏はイヌガラシの花の時期でもある。
花とともに棒状の実もできている。長さがいろいろで面白い。





あちこちで産卵して疲れたか、一休み。


髪切り

2014-06-19 06:54:08 | 近所



このごろ見た4種類のカミキリムシ。
幼虫が木に穴を開けたり成虫が葉や実を食べるので害虫とされることが多い。







横浜自然観察の森にいた触角が非常に長いカミキリはニセビロウドカミキリであろうか。







こちらも横浜自然観察の森で見た。
ニセビロウドカミキリより明るい色で目立つ。







黄色いカミキリはキイロトラカミキリとかヨツスジトラカミキリなど何種類もいるが、
これは黒紋の様子からフタオビミドリトラカミキリというものらしい。







場所が変わって神奈川県自然環境保全センターのカミキリたち。
赤い翅がきれいで飛んでいても目立つのはベニカミキリだ。







ベニカミキリは竹類が好みで、越冬も枯れ竹の中だそうだ。







黄色、赤と来て次は、青色系のカミキリムシが保全センターにいた。
ミズキでハートカメムシの母親が卵を守っているのを観察していたら現れた。







ラミーカミキリはカラムシとかヤブマオの葉などを食草とするそうだ。
前胸の背中は何かの顔のようにも見える。


鯱鉾

2014-06-17 06:18:37 | 近所



マルバハギやヤマハギなどハギの仲間はこれからが花の時期。







キハギ(マメ科)
先駆けか横浜自然観察の森でキハギが咲き始めていた。







この株はまだ蕾の状態。枝に何か枯葉でも絡んでいるかと見えた。







よく見るとシャチホコガの幼虫がついていた。
この姿は鳥に狙われないような工夫の結果なのだろう。







3対の胸脚のうち2対がかなり長い。







この海老反りは正に鯱鉾みたい。しかし、そんな格好いいものでなく警戒ポーズらしい。







警戒を解くと、腹脚でしっかり掴まって葉っぱをむしゃむしゃと食べる。



アサザとイワタバコ

2014-06-15 06:27:30 | 近所



横浜自然観察の森にヘイケボタルの湿地と呼ばれる小さな池がある。
ちょっとした木道もあって植物やトンボなどを観察できる。







アサザ(ミツガシワ科)
その一つのアサザがちょうど咲いている。
アサザの黄色い花弁の縁にはたくさんの切れ込みがあって面白い。
ミツガシワの葉も見られたので春には花が咲いていたかもしれなし。







この森の谷は「いたち川」の源流の一つとなっている。
水がしみ出す切り立った崖にイワタバコが咲いている。







イワタバコ(イワタバコ科)
タバコの葉に似ていることからついた名前らしい。
タバコの葉を見たことがないので、そんなものかという感じだ。




奇妙なもの

2014-06-14 06:18:34 | 近所



舞岡公園でミドリシジミを見たあたり、ネムノキに何やら奇妙なものがあった。







白い輪のようなものがたくさんぶら下がっている。
蛾の幼虫だろうかとも思ったが動かないし脚がないなど普通の尺取虫とは様子が違う。







家に帰って図鑑やインターネットで調べてもさっぱり分からない。
3日ほどしてようやくヒモワタカイガラムシというのに行き当たった。
ヒモワタカガラムシはカタカイガラムシの仲間で今回見たのは雌の成虫だ。
黒っぽい部分は5mmほどの楕円形をした前体部で宿主樹木の枝に密着している。
真っ白の円柱状のものは後体部と呼ばれ、蝋状の分泌物質が内部に大量の卵を包んでいるそうだ。







お口直しに、ヒメジョンの花とベニシジミ。




ゼフィルス

2014-06-12 06:10:25 | 近所



舞岡公園の大きな栗の木に花が咲いていた。






その高いところにウラナミアカシジミがいた。
ウラナミアカシジミはゼフィルスつまり樹上性のシジミチョウの仲間だ。






谷戸の方には先日近所の市民の森で見たミズイロオナガシジミもいた。
ミズイロオナガシジミもゼフィルスの仲間だ。







そしてミドリシジミもそうだ。
ゼフィルスの多くはブナ科植物を食べるがミドリシジミはハンノキを食草とする。







気温などにもよるのだろうが今回見たゼフィルスたちは翅を開いてくれなかった。







一瞬開いたことがあったが葉が重なった奥の方でピントが合わなかった。
きれいな翅表を見るのは根気がいりそうだ。



ザクロとキジに会う

2014-06-10 06:37:02 | 近所



我が家から北へ10分ほど歩いたところで毎年ザクロの花が咲く。







低いところにぽつぽつと咲いている。







中には花弁が落ちてしまったものもあって実がなるのも近いことだろう。







そこから小川の方に向かうとキジの親子に会った。
残念ながら撮る前に子供たちは茂みの中に隠れた。







こちらに気付いたか母親は茂みから離れて・・・畑の方に入っていく。
子供は茂みに潜んで、ついていくことはない。






こちらも後を追いかけて何枚か撮る。

すると母親は迂回して元の茂みの方に戻った。







子どもたちは茂みのどこにいるのだろうとカメラを構えていると、
ついに母親が怒ってこちらを威嚇し始めたので退散することにした。




最近見たトンボ

2014-06-08 06:35:12 | 近所



近所を歩いていると何かのかたまりが目の前を飛んで向こうの方に止まった。







シオカラトンボのカップルだった。左側が雌だ。
草の葉にでも止まれば良いものを・・・







ちょっと遠征した時、森の水辺ではショウジョウトンボの真っ赤な姿を見た。







木道の上では長い間お尻を持ち上げて止まっていた。







ちょっとした岩の上にヤマサナエがやってきた。顔のあたりが何か変だ。







よーく見ると口に虫をくわえていた。トンボは肉食なのだ。







肉食と言えばムシヒキアブの仲間もそうだ。
このオオイシアブはハムシなどの甲虫を捕まえるようだ。