横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ヒメジョオン

2013-05-31 06:03:41 | 近所



春先からずっと咲いていたハルジオンに変わってヒメジョオンが増えてきた。






ヒメジョオン(キク科)姫女苑
ヒメジョオンは黄色い筒状花と白い舌状花の集まり。舌状花は薄いピンク色のものもある。
ハルジオンと同様に帰化植物で秋ごろまでたくさん咲き続ける。






大正時代に日本に来たハルジオンに対して明治以前のヒメジョオンがちょっと先輩だ。







ハルジオン(キク科)春紫苑
ハルジオンとヒメジョオンはとてもよく似ているが、咲く時期が違う。
ハルジオンの盛りが過ぎた今ごろから秋まで見られるのがヒメジョオンだ。
それにヒメジョオンに比べてハルジオンの舌状花の花弁がずっと細い。

コアオハナムグリはどちらも大好物のようだ。






割合低いところで咲くハルジオンに対してヒメジョオンのほうがずっと背高のっぽだ。







さらにハルジオンの葉の根元は茎を抱くかのように横に張っているが、
 のヒメジョオンのほうは葉の根元がストレートだ。









いまごろ草紅葉

2013-05-30 06:53:34 | 近所



早々と梅雨入りしたけれど秋にはほど遠いのに草紅葉。






アメリカフウロ(フウロソウ科)
帰化植物のアメリカフウロは家の近くでもたくさん咲く。






その果実が熟すころアメリカフウロの葉は紅くなる。






実に比べるとぐんと少なくなった花だけどヒメヒラタアブの仲間などがやってくる。






ゲンノショウコと同様に熟して種を弾き飛ばした後の姿が神輿飾りのようになるのだが、
探し回ってもこういう不完全な形のものしか見つからなかった。





イチヤクソウ

2013-05-29 06:59:35 | 近所



イチヤクソウ(イチヤクソウ科)
市民の森でイチヤクソウが咲いた。
昨年より時期が早く株数も増えたようだ。






20cmたらずの茎に白い花をいくつかつける。
根元の葉は花に比べて大きく厚めでしっかりしている。
それでもイチヤクソウは腐生植物なのだそうだ。






丸い蕾の可愛さ。それに対して開花するとシベが面白い。







メシベが伸びて湾曲しているのは受粉にかかわる工夫があるにちがいない。






10本の雄しべのそれぞれに2つの葯がついているのも深い意味があるのだろう。



シャクガ

2013-05-28 06:23:21 | 近所



近所の農家や植木畑の境などにマサキの生垣が作られているのを見かける。
そこに今ちょうどユウマダラエダシャクが大量発生している。







ユウマダラエダシャクの幼虫はマサキを食草としている。







シャクガの幼虫は尺取虫なので尺蛾と分類されたようだ。
そしてエダシャクの仲間は幼虫が木に止まっているとき枝のように擬態する。

シャクガの仲間ではエダシャクとナミシャクが2大勢力だ。







市民の森のコナラの木にナミガタシロナミシャクが止まっていた。
ナミシャクの仲間は翅の模様が帯状になっているものが多く波尺というらしい。







ナミシャクにさらに波型とかぶせるだけあって見事な模様だ。
後翅の端が黄色くなっているところとか、お尻を持ち上げた格好も面白い。



ウグイスカグラとトンボ

2013-05-26 06:36:12 | 近所



ニシキウツギの花が咲いていた池でウグイスカグラの実が熟していた。







ウグイスカグラ(スイカズラ科)
春先にピンク色の花がたくさん咲いていたのを思い出す。
ウグイスカグラの赤い実を地方によってはグミ(田植えグミなど)とも呼ばれたそうだ。
本家のグミはちょっと渋みがアルガ」ウグイスカグラは甘くて美味しい。







いろんなトンボが飛び回る季節でもある。







池の上を飛んでいたクロスジギンヤンマが不意に止まったのは産卵をしているのだろうか。







シオカラトンボも飛び始めてしばらく前から飛んでいるシオヤトンボと同時に見られる。







シオヤトンボとシオカラトンボはよく似ているが、
シオヤトンボの胴はずんぐりしていて先端の黒い部分がほとんどない。

そのうちオニヤンマなども出てくることだろう。



フラワーデザインと神社

2013-05-25 06:12:54 | 近所



銀座松屋で開かれているマミフラワーデザイン展のチケットを頂いたので観に行った。
100点の作品はどれも独創性にあふれ素晴らしいものだった。
マミフラワーデザイン展2013 








主宰の川崎景太さんの作品はボブスレーのソリと花とのコラボレーションだった。

冬季オリンピックの種目であるボブスレーはソリの性能が成績に大きく影響する。
海外ではフェラーリやBMWが製作しているが、日本にはソリのメーカーがなく海外の中古を使ってきた。
一方、大田区は工業日本を支える町工場の多い町であったが、海外生産の影響で大きな打撃を受けた。
その大田区の町工場と他の企業や大学が協力して国産のボブスレーソリの開発を始めたのだ。
この冬には開発中のソリで国際大会に出場するまでになった。さらに改良してオリンピックでの活躍を望む。

マミフラワーデザインの本部は大田区大森にあるという縁で今回の作品になったようだ。
下町ボブスレーネットワークプロジェクト 









その後、上野まで足を延ばして国立博物館で大神社展を見てきた。
普段は眼に触れない全国の神社にある国宝や重要文化財が一堂に集められている。
古神宝、伝世の名品、神々の姿あるいは祭礼にまつわるものなど日本の歴史の深みを感じた。







博物館本館の前には大きなユリノキには花が咲いていた。







本館から大神社展の会場に向かう途中の砂地にスズメがいた。







どうやら砂浴びをしているのだった。
うずくまってじっとしているかと思えばときたま体を震わせていた。

スズメは鳥には珍しく水浴びと砂浴びの両方をやるそうだ。

ニシキウツギと虫

2013-05-23 06:18:39 | 近所



ニシキウツギ(スイカズラ科)
池もに垂れんばかりのニシキウツギ。名前の通り、白と薄紅色の花が咲いている。
開花直後は白い花で日が立つと紅色に変わっていくようだ。







スイカズラ(スイカズラ科)
スイカズラの白い花が次第に黄色くなっていくのと同じことなのだろう。

どうやら受粉が終わったことを色の変化で虫に知らせているらしい。







受粉を助ける代表的な虫はマルハナバチの仲間だ。







ほかにクロアゲハも花から花へと飛びまわっていた。







まだ紅色が濃くないのでアゲハの求める蜜も残っているのだろう。


薄紫と白

2013-05-21 06:46:56 | 近所



大きな木が薄い紫色に包まれている。






センダン(センダン科)古名あふち
センダンの花だった。ただし双葉より芳しの栴檀ではない。
その昔の誤訳により白檀と取り違えたらしい。







センダンの花の向こうの木には何か白いものが見える。







花ではなくてカエデがたくさんの実をつけていたのだ。
そのうち翼を利用して舞い落ちるのだろう。





家の花

2013-05-19 06:15:34 | 近所



ヒペリカム(オトギリソウ科) ピンキーフレア
我が家の花の中から。珍しくもないが2点を取り上げる。






ヒペリカムは6月ごろに咲く金糸梅とか美容柳などの仲間の総称(属名)だ。
ピンキーフレアは実がよくついて赤くなって綺麗なので人気がある。






ユキノシタ(ユキノシタ科)
ユキノシタもちょうど今頃の花で、真っ白な花弁に入った赤い紋と蜜腺の黄色が面白い。







フタリシズカと生き物たち

2013-05-18 06:56:20 | 近所



フタリシズカ(センリョウ科)
林の中でフタリシズカを見るようになった。






ヒトリシズカより少し遅れて咲く二人静は時に四人ぐらい並んでいたりする。






近くでアマガエルが動いた。そっと見ていると止まってくれた。
林の中なので色は緑でなく褐色だ。






林の縁にはトカゲがいた。
幼体だと思うが目印の青い尻尾が切れていて残念だ。







カタツムリは殻に入っているものだとは思っていたが、ここまで閉じこもらなくても良いのでは?



子孫を残す

2013-05-16 06:13:25 | 近所



ふわりと飛んできて細い枝にシルエットを作ったのはガガンボのカップルであろうか。







ハクウンボクの葉の上にいたのはハートカメムシのカップル。
実はこの上に大きなミズキの木が花を咲かせていた。







ミズキはハートカメムシことエサキモンキツノカメムシの幼虫の食草だ。







クヌギカメムシの幼虫も終齢ともなれば体つきがしっかりしている。







木の幹でアシナガバチが何やら動き回っていた。







この木の表面の一部が削り取られているようにも見える。






先ほどのアシナガバチの顔のあたりを拡大してみる。
ピントが甘いが、口元に樹皮のようなものを加えているように見える。
女王蜂がこれから巣を作ろうとしているのだろう。



アヤメ

2013-05-15 06:44:17 | 近所



アヤメやカキツバタが咲く季節となった。







アヤメ(アヤメ科)
アヤメは黄色と紫の網目模様が特徴でカキツバタと違って湿地を好むわけではない。







泉の森ではキショウブと競演していた。







サイハイラン(ラン科)
泉の森の奥、少し前にヤマシャクヤクの白い花が咲いていたあたりでサイハイランが蕾をつけていた。
この近くには前からサイハイランの名札が立っているが、今回はじめて見ることができた。







ヤマシャクヤク(ボタン科)
ヤマシャクヤクのほうは実が出来始めていた。
9月ごろ弾けた姿が面白そうなので楽しみだ。


新芽

2013-05-14 06:29:40 | 近所



ゼンマイ(ゼンマイ科)
山の中を歩いているとゼンマイの新芽が出ていた。
螺旋形のところに綿毛のようなものが被って中にやわらかそうな葉が見える。
好きな人は摘んでいきたいところだろう。







新芽といえば地面からすぐのところに大きめの赤い葉を出しているのがあった。







イタドリ(タデ科)
少し伸びて葉が展開するとイタドリの新芽だと分かる。







さらに育って若木になったものもたくさん並んでいた。
最初の新芽も若木の茎もそれぞれに美味しく、ゼンマイと同様に摘んでみたいものだ。


ハンミョウ

2013-05-12 06:24:12 | 近所



シナアブラギリ(トウダイグサ科)
神奈川県自然環境保全センターで今年もシナアブラギリが咲いた。







トウダイグサ科は構造が面白い花が多いけれど、シナアブラギリは直径4cmぐらいの花らしい花だ。
よく見ると一つの花序に雄花と雌花が混じっている。







実も出来始めている。秋にはクルミより大きくなる実の種子からは油分が多いそうだ。








保全センターの谷戸の方へ降りると何か面白いやつが歩いていた。







ニワハンミョウだ。
赤や青の派手な色のハンミョウもいるがニワハンミョウは比較的に地味だ。








それでも半身に立ち上がって粋がっているようで面白い。







別の日、別の場所で昼食中に友人が「何か面白いのが歩いているよ」という。
オサムシの仲間じゃないのと言いながら1枚だけ撮っておいた。
帰って写真をちゃんと見るとヒメツチハンミョウだった。
ずいぶんいい加減なことを言ったものだ。


カタバミ

2013-05-11 06:28:06 | 近所



カタバミ(カタバミ科)
カタバミの黄色い花は路傍などでもよく見られる花だ。







カタバミの花はおおむね低いところで咲いて、もう実っているものも多い。







タチカタバミ(カタバミ科)
カタバミに近いタチカタバミというのを初めて見た。







名前の通り茎がすっと30cm以上の高さに立っている。







実はカタバミより小振りのように見える。







オッタチカタバミ(カタバミ科)
紛らわしいことにタチカタバミに対してオッタチカタバミというのもある。
オッタチカタバミは50年ほど前に見つかった帰化植物だが、
いまや街の中でも分布を広げていてあちこちで見かける。







花はカタバミとよく似ているので見分けがつかない。








果実が角ばっているところとか果柄が下がるところなどが区別点らしい。
ほかに托葉が目立たないとか根が浅いということもあるらしい。