横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

イチヤクソウ

2008-05-31 07:22:39 | 近所

今年も林の中で、草丈20cmぐらいの小さな花が咲いた。


イチヤクソウ(イチヤクソウ科)
半寄生植物のイチヤクソウだ。
花は1cmぐらいで、花冠が深く5裂した合弁花らしい。


象の鼻のような雌シベや孔開葯から花粉を出す雄シベなど面白い構造をしている。

昨年のイチヤクソウ


アジサイ

2008-05-30 08:52:37 | 近所

昨日は一日じゅう雨。今朝もどんよりとして梅雨入りも近いようだ。


そうなるとアジサイたちの季節で、青やピンクや白の花が姿もさまざまに咲く。


よく目立つ装飾花に囲まれて両性花が咲き始めたのはガクアジサイだろうか。
アジサイは品種が多くて正確な名前を知るのは簡単ではない。


境川でヤマグワやセンダンを見た帰りに、あるお宅の前庭でイワガラミを見た。
ツルアジサイにも似て自然の状態では高い木などに這い登っていく。


イワガラミの両性花は開花するとすぐに花弁が落ちてしまう。



近所の川沿いで

2008-05-29 08:56:25 | 近所

近所の境川を下って下瀬谷あたりまで行くと両岸にいろんな木が見られる。
右岸には大きなヤマグワの木がたくさんの実をつけている。


橙色から黒く熟すと食べごろで、柔らかく甘い。


中原街道で折り返して左岸を走ると薄紫の花が見えてきた。


センダンだ。
独特のオシベが面白いし、ピンクの蕾もかわいい花だ。


そのすぐ隣の、これまた大きい木に実がなっている。


2~3cmのオニグルミの実がいくつもくっついている。
手が届くところのに触れてみると、産毛があってちょっとネバネバしている。


ヒゲの長い蜂

2008-05-28 06:03:59 | 近所

アカツメクサ(マメ科)
アカツメクサの蕾は緑色で紅色の影もない。


そして緑のところから小さな紅が見えて次第に開いていくのだが、
全周一斉でなく片側から広がっていく。

ミツバチのようだけど触覚が長いのが盛んに飛んでくる。


蜜を吸っているかと思うと、フイっと飛ぶのでピンボケになった。


こちらは後ろ向きになってしまった。


このハチはヒゲナガハナバチの一種ではないだろうか。
ミツバチ科・ハナバチの仲間らしい。
ニッポンヒゲナガハナバチとかシロスジヒゲナガハナバチとか詳しい種類は分からない。


少し色の違うのもいる。


種類が違うのか雌雄の別なのかも知らない。


シロツメクサ(マメ科)
すぐ近くに咲くシロツメクサにはヒゲナガハナバチが来ていない。
色のほかに何が違うというのだろう。

ミズタビラコに訂正

2008-05-27 10:39:38 | あれこれ

ミズタビラコ(ムラサキ科、キュウリグサ属)
これは先日京都大覚寺の門前で撮った花で、ワスレナグサとして記事に入れました。
その後ブログ友の「ちょびママさん」からミズタビラコと教えていただきました。
タビラコはキュウリグサの別名で、ミズタビラコは渓流沿いや谷筋などの水辺に生育するそうです。
ワスレナグサは花の芯がもっと黄色いのに、思い込みで間違えてしまいました。
お詫びして訂正します。


エゴノキなど

2008-05-27 08:27:28 | 近所

エゴノキ(エゴノキ科)
エゴノキの白い花が地上いっぱいに落ち始めた。
時期外れになるので、何日か前に撮った盛りの花を載せることにした。


イボタノキ(モクセイ科)
代わって生垣などでイボタノキの白い花が顔を出すようになった。


近所の林の縁や高校の石垣などに這う蔓の先に伸びる新芽。
なんとも初々しい様子がいい。
これはエビヅルというブドウの仲間だ。


エビヅル(ブドウ科)葡萄蔓
エビというと海老を思い出すが、
葡萄(エビ)が先にあって葡萄色に似ているから海老をエビと呼ぶようになったそうだ。


エビヅルは雌雄異株で、早いものは雄花が咲き始めている。


雌花はまだ咲いていない。これは2年前に撮ったものだ。

秋に実がなると食べることができる。

チョウ、トンボ

2008-05-26 08:47:50 | 近所

市民の森の日当たりの良い場所ではハルジオンが盛んだ。


ベニシジミ(シジミチョウ科)
ハルジオンのまわりではベニシジミなどチョウの姿も多い。

最近あちこちで見たチョウを羅列してみる。


コジャノメ(タテハチョウ科)
ちょっと地味だが目玉模様と白い帯があるジャノメチョウの仲間。


ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科)
羽の裏側が波目のヒメウラナミジャノメもハルジオンに来ている。


クロヒカゲ(タテハチョウ科)
これもジャノメチョウの仲間。羽の裏側が撮れなくて残念。
先日、大沢池近くで見たのはサトキマダラヒカゲであった。


コミスジ(タテハチョウ科)
同じタテハチョウの仲間でもコミスジはツマグロヒョウモンやヒメアカタテハなどのほうに近い。


ダイミョウセセリ(セセリチョウ科)
関西のほうでは下のほうの羽にはっきりした白い帯があるらしい。


チョウがいればトンボも姿を見せる。


ヤマサナエ(サナエトンボ科)
ヤマサナエは七沢の自然保護センターへ行ったときにたくさん飛んでいた。


カワトンボ(カワトンボ科)
市民の森に戻って水辺ではカワトンボのカップルがいた。

ほかにアゲハチョウやシロチョウの活動も盛んだ。
シオカラやオニヤンマはまだ見ていない。

小さな花

2008-05-25 08:59:17 | 近所

コナスビ(サクラソウ科)
市民の森辺りには、小さくてしかもそんなに群生もしない花も見られる。
コナスビは全国どこにでも普通に見られるらしいが目立たない。


キクノハアオイ(アオイ科)
昨年に続いて同じ場所に咲いていたキクノハアオイ。
帰化植物にしては旺盛でないのか、ほかでは見たことがない。


逆に少し前に群生していた小さな花ヒメウズの、その後を見に行った。


ヒメウズ(キンポウゲ科)
ヒメウズの実が熟して弾けるのを楽しみにしていた。


莢が開ききらないで、しかも上を向いているので種がまだ残っている。
時期を見てこぼれていくのであろうか。


カラタネオガタマ

2008-05-24 07:38:20 | 近所

カラタネオガタマ(モクレン科)
カラタネオガタマは香りが良いので人気があるのか、
公園や団地の庭などで植栽されていることも多い。


泉の森で見るものは少し色違い。
ベニバナカラタネオガタマとでもいうのだろうか。

カラタネつまり中国原産でない オガタマノキ というのもある。
オガタマノキは神事に使われ 招霊木・オギタマノキが名前の由来だという。

霊は心にあるのか宇宙にいるのか。

スペースシャトルや宇宙ステーションのカナダアーム、そして美しい地球の姿を撮ったものが
この サイト にあった。
ハリケーン(ディーン?)の目もはっきり写っている。

(ほとんどの画像は3月に土井さんが参加したときのものらしい。ハリケーンは別のときのもの)



サラサウツギ

2008-05-23 08:36:09 | 近所

ウツギ(ユキノシタ科)
すぐ近所の林で白い花が咲き始めた。
卯の花だ。


ヒメウツギやミツバウツギが咲いていたのは今月初めだから、
2~3週遅れということになる。


大和のふれあいの森入り口、下に相鉄線を見る場所に毎年楽しみなウツギがある。


サラサウツギ(ユキノシタ科)
サラサウツギは八重咲きのウツギで、おそらく園芸的に作られたものだろう。
どんな時代に生まれたのだろうか。


蕾のときから花弁の薄紅色がきれいだ。


ウツギに比べるとシベは目立たない。

泉の森で

2008-05-22 08:30:35 | 近所

泉の森で見た、この花は他でもあちこちにはびこっている。


カモガヤ(イネ科)
牧草から野生化したもので花粉症の原因にもなるらしい。


ゴウソ(カヤツリグサ科)
道端ではメヒシバやエノコログサなどイネ科の草が多いが、
田んぼのまわりや林ではカヤツリグサの仲間も見かける。
茎の先に細い雄花穂、下に複数の雌花穂がつくこの花はゴウソというものらしい。


キツリフネ(ツリフネソウ科)
泉の森でキツリフネが本格的に咲くのは6月に入ってからだが、
様子見の一番手が姿を現した。


その傍にヤマトシリアゲがいた。
前に自然保護センターでは雌を見たが、
今回のはサソリのような尻尾をしているので雄に違いない。


池のほうに行くと大勢のカメラマンがいる。カワセミ狙いだ。
この画面では小さくてわかりにくいが左の止まり木に1羽、右端のほうにもう1羽いる。


カメラのズームに限界があるので、トリミングで大幅に拡大してみる。
今年生まれたばかりの幼鳥たちのようだ。


親を呼ぶのか、チイチイ・チイチイ鳴いている。

カメラマンたちも親がやってきて口移しで魚をやる場面を期待しているらしいが、
なかなか来ない。


そのうち成鳥がやってきて入れ替わってしまった。
親でないのが幼鳥を追い出したらしい。
なかなか厳しいものだ。

京都・大沢池

2008-05-21 08:24:24 | 京都

広沢池のすぐ西北に後宇多天皇陵がある。
後宇多天皇は退位後、大覚寺門跡となり大覚寺御所で院政を行ったこともある。
南朝の後醍醐天皇の父だ。

新幹線で京都に近づいたとき山に黄色い固まりがモコモコと見えた。
横浜あたりに比べてシイノキがずっと多いように見えた。


後宇多天皇陵を出て西へ進む途中でも、いろんな木が見られた。


カナメモチ(バラ科)
大きな木の白い花に寄って見るとカナメモチのようだ。
生垣や公園以外の自然なカナメモチは初めて見たような気がする。


嵯峨野には竹も多い。
観光案内には野宮神社に続く竹の小道が紹介されているが、
それ以外の多くの場所で竹林の素晴らしさに出会える。
見るばかりでなく、竹の葉が触れ合い幹がぶつかり合う音を聴くのも飽きない。


太い竹の根元に咲くのはニガナの仲間だろうか。


近くの木に止まったチョウの名前を調べるとサトキマダラヒカゲというらしい。
サトキマダラヒカゲの食草はタケやササの仲間だそうで、なるほどと思う。


やや山のほうへ入ったところに直指庵(じきしあん)がある。
隠元に学んだ独照禅師が黄檗禅の寺として開いた。
その後衰退していたが、幕末に近衛家の老女村岡局が浄土宗の寺として再建した。
四季折々に楽しめる庭園だが紅葉には人出が多いのだろう。


テレビの「篤姫」で星由里子さんが演じている村岡局は、
篤姫の養母代わりとして江戸城にも出向いた。
その後、勤皇活動を熱心に行い安政の大獄では処罰を受けたが、
維新後は名誉回復し直指庵で余生を送った。享年88歳。


直指庵から南へ下がると大覚寺と大沢池に至る。


ここは広沢池以上に映画のロケ地に使われている。


コバンソウ(イネ科)
ある程度自然に任せているためか、おなじみのコバンソウが群生している。
道に沿って広がっているが、写真にはごく一部しか入れることができなかった。


今回は大覚寺の拝観はしなかった。
これは池の北側の心経殿跡に40年ほど前に建てられた心経宝塔だ。
手前に見える大きなクスノキには花が咲いていた。


キツネアザミ(キク科)
心経宝塔の西側にある聖天堂も時代劇に登場することがある。


大覚寺門前の細い溝を覗くと、水辺に小さな青い花が群れている。


ワスレナグサ(ムラサキ科)
自然のワスレナグサは我が家のものより小さく色も薄いようだ。

訂正:ワスレナグサでなくミズタビラコ(ムラサキ科)と呼ぶものらしい。
ちょびママさんに教えていただいた。


嵐山駅に向かう途中、川の傍に小さな石仏があった。
向こうに見えるのは、俳優長谷川一夫が住んでいたことのある家だという。

駅前でお惣菜屋さんをやっている友人と会った後、夜は小学校のクラス会に出席した。
長い記事になったので割愛する。



追記:ワスレナグサとしていたものは我が家のと少し違うと感じていたが、ミズタビラコというものだと教えていただきました。
花の芯が黄色くないのも区別点のようです。
ちょびママさんありがとうございました。  5月27日

京都・広沢池

2008-05-20 08:03:47 | 京都

日曜日に京都で小学校のクラク会があったので、とんぼ返りで行ってきた。
昼前ごろJR太秦駅から北へ向かい、
千代の古道、山越、広沢池、直指庵、大覚寺・大沢池、JR嵐山駅まで
北嵯峨をぐるっと回ってきた


アカメガシワ(トウダイグサ科)
山越あたりは、桜で有名な佐野藤右衛門さんの植藤造園など造園業が多い。
通りがかりにウツギや山ツツジのほか、アカメガシワの新芽を見ることができた。


広沢池(ひろさわのいけ)は子供のころからよく訪れた場所で、
たまには友人たちとボートに乗ったこともあった。


道路を挟んで池堤を降りたところの児童公園も昔からあった。
学生時代には夜に付近を歩き回った後、木製のブランコに腰掛けて話し続けたこともある。


アメリカフウロ(フウロソウ科)
池の傍のアメリカフウロやコメツブツメクサも昔から咲いていたのだろうか。
まったく記憶がない。当時は花に興味がなかった。


池の西畔の道路沿いに児(ちご)神社がある。
成田山新勝寺を開創した寛朝大僧正が後に嵯峨広沢の地に遍照寺を建立した。
僧正が池畔で座禅をするとき侍児が傍に座っていたそうだが、
僧正が亡くなったとき悲嘆した侍児は後を追って広沢の池に身を沈めた。
それを哀れと感じた近在の人が慰霊のためにこの社を創建したと伝えられる。


廣澤山遍照寺は池から少し南へ行ったところにある。
寛朝総状が創建した当時は池の北側、遍照寺山の山麓にあり、
真言宗仁和寺流の根本道場として名声を高め広大な寺領と荘厳な伽藍を有したという。

ここは私の中学1年の担任の先生が住職をしておられたお寺でもある。


テイカカヅラ(キョウチクトウ科)
花などを眺めながら池に戻る。


児神社から少し北へ入ると観音島というごく小さな島があり、小橋で渡れる。
ここは時代劇のロケ地として数多く利用されている。


この壹美白弁財天社の祠のほか、千手観音像がおかれている。


右に広沢池、左に田畑を見て北へ進む。
道路は舗装されたが、景観は昔とあまり変わらない。


ナワシロイチゴ(バラ科)
池を過ぎると右側は山裾になり、後宇多天皇陵へ続く。

残りは明日に。

ワニグチソウ

2008-05-19 08:23:46 | 近所

ワニグチソウ(ユリ科)
ワニグチソウは市民の森のごく一部で見られる。
2個ペアで下がった花筒を2枚の苞が包むのが普通らしいが、3個の花筒に3枚の苞のこともある。
2枚の苞の姿が神社に吊るされた鰐口に似ているのでワニグチソウと呼ばれたとされているが、
そのように見えないのは私の感受性の不足か。


ぼんやり見ているとホウチャクソウに似ているが、
花筒の姿を見るとアマドコロに近いと理解できる。


ホウチャクソウ(ユリ科)
4月24日の記事 ホウチャクソウなど で見たように ホウチャクソウはチゴユリの仲間。
そしてワニグチソウはアマドコロやナルコユリの仲間なのだ。


花筒の先端のほうだけが6つに分かれている。
そして、花の芯から伸びたメシベの花柱にオシベの花糸が寄り添っている。


正面から覗かせてもらうと、
花筒と合体した6本の花糸が先のほうで分離して葯が花柱を取り囲んでいるのだ。


家の花・5月

2008-05-18 07:41:31 | 近所

4月末に家の花を撮ったが、5月に入ると花の種類も変わってくる。

庭の海棠はとっくに花が落ちたが、
小さな虫でもいるのかメジロやシジュウカラがときどき訪れる。


デージー(キク科)
カイドウの木の下に、原種のデージーとして妻が友人からもらった花がある。
お天気の悪いときはひっそり閉じていた。


晴れて気温も上がると元気よく上向きに開いた。


サンジソウ(ツルナ科)
こちらは晴れた日の3時ごろになると花が開く。


ユキノシタ(ユキノシタ科)
壁ぎわの葉の間から茎がすっと立って、
いくつも咲くユキノシタの花は小さいけれど魅力的だ。


フリージア(アヤメ科)
場所が悪いのか、あまり威勢がよくないフリージア。
花を見て、なるほどアヤメの仲間だったのかと思う。

以上の花はどれも狭い庭のあちこちの地植えでゲリラ的に咲いている。
つぎの二つは鉢植えだ。


コンボルブルス・クネオラム(ヒルガオ科)
ヒルガオに似ているが背の低い木のようで、葉は産毛で銀白色に見える。


ニーレンベルギア(ナス科)
細い葉と花の芯の黄色がかわいい。