ヒヨドリバナに来る? 2014-09-30 06:02:34 | 近所 少し前からシラヤマギクをあちこちで見る。 追分市民の森でも咲きはじめた。 同じキク科でもヒヨドリバナはずっと前から咲いている。 だが追分市民の森のものは蕾が多く、場所により花期が違うのだなあと思った。 ヒヨドリバナがあればアサギマダラも訪れるかなと少し期待した。 すると花には来なかったもののアサギマダラらしきものが目の前をふわりと飛んだ。 そして花ではなく少し先の土の上に止まった。 どうやら吸水しているらしい。 いろんな蝶の吸水を観察したが、アサギマダラの吸水を見たのは初めてだ。
オオニシキソウの実と・・・ 2014-09-28 06:24:07 | 近所 昨日は元勤務していた会社のOB会の総会が東京で開催されたので行ってきた。 挨拶をするので一応事前に原稿を作って暗記したつもりでしゃべりだしたら、途中で次の言葉が出なくなった。 思い出そうか原稿を見ようかと迷っているとますます頭が真っ白になる。 何とかリカバーはしたものの昨年までにはなかったことだ。 髪の毛が薄くなってきたのとともに脳みそのほうも次第にスカスカになっているようだ。 それでも会は大成功だったのでありがたいことだ。 近所のオオニシキソウの実が赤く色づいた。 そこに小さな虫が何頭か集まって歩いたり止まったりしていた。 家に帰って調べたらスカシヒメヘリカメムシの幼虫らしい。 もう少し若齢のもちらっと写っている。オオニシキソウは食草の一つなのだろう。 成虫などスカシヒメヘリカメムシのことは下記のサイトが詳しい。 スカシヒメヘリカメムシ・岐阜大学教育学部 ところで実のまわりに白いものが見える。 オオニシキソウは傷つくとそこから乳液が出るらしい。カメムシのせいなのだろう。
三つ葉の百日草 2014-09-27 06:47:29 | 近所 追分市民の森の百日草。さまざまな色で咲いている。 葉は対生が普通だ。 と思ったら3輪生になっているのがあった。 茎をずーっと見ていくと、上から4番目辺りから様子が変わって6番目では対生になっている。 百日草には蝶や蜂がたくさん来るが、ときにはバッタの姿も見る。 ツユムシの仲間でサトクダマキモドキあたりであろうか。 蜜を吸うわけではなさそうだ。
身包み剥がれる 2014-09-26 06:39:25 | 近所 初めて見たこの木。サルスベリではないが樹皮が剥がれて斑模様になっている。 バクチノキ(バラ科) 別名ビランジュ 樹皮が剥がれた様子を、博打に負けて身包み剥がれるのに例えてバクチノキの名前になった。 上の方に白い花が咲いている。 バクチノキは秋の桜とも言われ、れっきとしたサクラの仲間だ。 花弁が早く落ちてしまうところなどイヌザクラとの近さを感じる。
蔓と釣 2014-09-25 06:35:23 | 近所 神奈川県自然環境保全センター。 小川を挟んだ向こう側の斜面に蔓が下がっていて何やら蕾がついていた。 そこから少し歩くと花が咲いていた。 ツルニンジン(キキョウ科)だった。なるほど蕾がキキョウの蕾に似ていた。 保全センターには何年も来ているがツルニンジンを見たのは初めてだ。 近くの木の葉にシュレーゲルアオガエルが止まっていた。 道を挟んで反対側の浅い流れのほうにはツリフネソウ(ツリフネソウ科)が咲いていた。 メダカでもいるかと水面を覗いていると何かモゾモゾと動くものがいた。 体長5~7cmぐらいの亀だった。名前は分らない。
ヤマホトトギスと蛾 2014-09-24 06:29:49 | 近所 林床などでヤマホトトギス(ユリ科)が咲き始めた。 花柱や花被片に紫色の斑点がいっぱいだ。 右側の花は受粉が終わったようだ。 花被片に小さな蛾が止まっていた。 キスジホソマダラという昼行性の蛾で花の蜜を吸う。 ここで最近見た蛾の仲間を挙げておこう。 こちらも小さな蛾でクロスジノメイガ。ノメイガの仲間も花の蜜を吸うようだ。 これは写真がボケているが、木に着いた苔にいる変わった蛾なので載せておく。 ゴマダラベニコケガというものと思われる。 コケガの仲間は幼虫が苔を食べて育つというのが面白い。 こちらはぐっと大きくなってセミぐらいの大きさの蛾。ゴマフボクトウという。 ボクトウガは漢字では「木蠹蛾」と書く。要するに幼虫が木食い虫ということだ。 夜行性で昼間は休んでいる。ちょっと触っても逃げなかったが、脚がじわっと動いた。 危険を感じると足を縮めて死んだふりをする珍しい蛾らしい。
田んぼの草たち 2014-09-23 06:12:36 | 近所 田んぼには色々な草が生える。農家の方には厄介な雑草だ。 この写真にもオモダカのほかに何種類かが見える。 これはイヌホタルイ(カヤツリグサ科)で茎の途中に数個の小穂からなる花序がつく。 茎には稜があるようだった。 こちらのタマガヤツリ(カヤツリグサ科)は初めて見た。 小穂がたくさん集まって球形の花序になっている。 前にも何度か見ているホソバヒメミソハギ(ミソハギ科)はアメリカ原産の帰化植物らしい。 一方コナギ(ミズアオイ科)は稲作とともに大陸からやってきた史前帰化植物だそうだ。 さて畦にはトキワハゼ(サギゴケ科、旧ゴマノハグサ科)が咲いていた。 最近のAPG分類により科名が変わったものが多く戸惑う。 トキワハゼはムラサキサギゴケとよく似ていて、見るたびにどちらだったかなと考えてしまう。 こちらがムラサキサギゴケだと思うのだが奇妙に変異している。 下唇弁が二つついていて上唇弁も幅が広い。 植物の種類が多いので昆虫も様々なのがいる。 一例として、これはオスグロハバチの雌のようだ。雄は胸のところも黒い 幼虫はスギナなどの葉を食べるそうだ。
丸葉矢筈草など 2014-09-21 06:05:50 | 近所 草が蔓延るのを防ぐように敷かれたシートの隙間から出て広がっている草があった。 マルバヤハズソウ(マメ科) ところどころ小さな花が咲いていて、マルバヤハズソウというものらしい。 仲間にヤハズソウというのがあるが、マルバヤハズソウは文字通り葉の幅が広く丸い。 旗弁の根元に入っている濃い紫色がにじんでいるかに見えるのも違うところだ。 田んぼの傍に進むとトンボのヤゴの抜け殻があった。何トンボなのだろう。 先日のアブノメ(ゴマノハグサ科)は花の数が増えていた。 実もだいぶ観察できるようになったが、これが虻の目と言われてもちょっと首をひねる。
そろそろ稲刈り 2014-09-20 06:48:21 | 近所 彼岸花が満開のいま、稲の生育が順調で稲刈りの終わった田んぼが出始めた。 ヒガンバナの雄しべには黄色い花粉が用意されているが稔ることはほとんどない。 田んぼの脇に一株だけ咲いていた花がある。 シソ科のようだけれど何だろうねと話していると、 図鑑のページを繰った人がハッカだと教えてくれた。 葉をかぐと独特の香りがしてなるほどハッカだと納得した。 ヤマハッカの花は何度か見たがハッカの花は初めてだ。 花冠は4裂し長く飛び出した雌しべが柱頭は2裂している。 この写真では不明瞭だが雄しべは4本ある。
キマダラセセリと蛾 2014-09-19 06:08:27 | 近所 この季節いろんな花にイチモンジセセリが来ているが、たまにキマダアセセリも見る。 キマダラセセリの翅はオレンジ色なのでちょっと明るい気分になる。 こういう止まり方も愛嬌がある。 こちらは蝶ではなく蛾の仲間。キハラゴマダラヒトリが産卵したようだ。 蛾の仲間は卵塊に鱗毛をかけて保護するらしい。 最後に。葉っぱの上で落ち着きなく動き回るものがいた。 体長6~7mmぐらいなので動いていなければ見過ごしたに違いない。 やっと止まったので撮ったのを拡大してみた。 ハマキガの仲間でヨツスジヒメシンクイという蛾らしい。
アブノメ 2014-09-18 06:53:31 | 近所 彼岸花が咲き稲がよく育った田んぼでは、さまざまな草や生き物も見られる。 この写真にもオモダカの花のほか何種類かの草が伸びている。 オモダカの雄花の近くにはアマガエルが風景に溶け込んでいる。 ちょっとした湿地では蜜蜂たちが水を集めている。 巣に持ち帰って暑いときの冷却用とか幼虫に蜜を与える場合に薄めたりするらしい。 石の上にいたのは蜂でなくて虻のほう。 トゲツヤヘラクチイシアブであろうか。 名前のわからないたくさんの草の中に小さな花の咲いているのがあった。 アブノメという。虻の目だ。 アブノメ(ゴマノハグサ科) アブノメの名前は花ではなく実の様子からついたという。 虻の目みたいな実とはどんなものだろうか。こんど探してみよう。
殿様も狙われる 2014-09-17 06:34:27 | 近所 相模川支流の中津川で鮎釣りをする人が何人もいた。 釣れたところまでは目撃できなかった。 堤防にはトノサマバッタがたくさんいてコンクリートのところまで出てくる。 小さな堰の上にはトノサマガエルがうずくまっていた。 遠目には何かの塊りと見えたが、ちょっと顔を動かしてようやくカエルと分かった。 田んぼの溝ではヤマカガシが泳いでいた。カエルを探しているのだろう。 田んぼに向かって畦を上がっていく。 首のあたりの黄色いバンドはまだ若い証拠だそうだ。
ケツメイシは漢方 2014-09-16 06:29:31 | 近所 愛川町八菅の田んぼの近くで、いっぱいの葉の間にぽつぽつと黄色い花が見えた。 カワラケツメイ(マメ科) カワラケツメイ(河原決明)だ。決明とはエビスグサのことで種子は決明子という漢方生薬だとか。 葉はネムノキにも似た羽状複葉で小葉が2、30個も並ぶ。 マメ科の花は蝶形が多いのだけれどカワラケツメイは少し違う。 ジャケツイバラに似て、おおむね上に3枚、下に2枚の花弁に雄しべが4本ある。 つぎつぎと豆果が出来ている。 光に透かして見ると種が7個以上も入っていた。 帰化植物に押されて生育が少なくなっているらしい。
たくさんの名前を持つ 2014-09-15 06:55:29 | 近所 田んぼのそばでヒガンバナが咲き始めた。 お彼岸のころには満開だろう。 ヒガンバナ(彼岸花)はマンジュシャゲ(曼珠沙華)のほかに1000もの別名があるという。 いつ、どんなところで咲くか。咲いている姿は、花の色は。毒があるが、ときには薬や非常食にもなる。 そんな特徴をとらえて全国各地方でさまざまな名前を生んだ。 ソロイバナ、アカバナ、オミコシバナ、カミナリバナ、ハッカケ、ホトケグサ、カンザシバナ、 ソーシキバナ、ハカバナ、シンダモンハナ、シビレバナ、クスリグサ、ケナシイモなど。 蕾にミヤマアカネがじっと止まっていた。
ニラにもいろんな昆虫が 2014-09-14 06:11:23 | 近所 自宅から10分ほど歩いた上瀬谷の畑のあたり。 芝生畑の上をツバメがヒュンヒュン飛んでいるが速すぎてうまく撮れない。 その近くの畑の傍にニラの花が咲いている。 追分市民の森の百日草と同様にいろんな種類の昆虫が来ている。羅列してみよう。 まず毎年常連のチョウ。 それはキタテハだ。 百日草で見たイチモンジセセリはこちらにも来ていた。 今の時期はあちらこちらで見かける。 白い筋で魅せるシロオビノメイガ。白帯の螟蛾でなくて白帯野螟蛾。 ホウレンソウやアカザなどが食草だそうだ。 コアオハナムグリはじっくり止まっている。 ホソヒラタアブは花の近くでホバリングしている。品定めでもしているのだろうか。