横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

カタクリ

2014-03-31 06:00:19 | 近所



八王子市の片倉城跡公園は高さ3~40mほどの丘で、
本丸跡、二の丸跡、空堀、土塁などの遺構がある。







丘の斜面には多数のカタクリが咲いている。







カタクリ(ユリ科)
斑入りの葉の間から立ち上がった茎の先に薄紫あるいはピンク色の花をつける。







花被は反り返って雌しべと6本の雄しべを露わにするが気温が下がると閉じるそうだ。







花被についている模様は蜜標で中に蜜があることを虫たちに教えようとしているらしい。





いろんな状態のカタクリたち。



























2枚の葉を落ち葉がロックしたようになって・・・板挟みの蕾は開花できるだろうか。







花の色は濃さの変異があり、中には白かと思えるものもあった。





小貝母

2014-03-29 06:18:38 | 近所



八王子の公園にカタクリを見に行ったとき、
カタクリの蕾と並んで小さな花が咲いていた。







コバイモ(ユリ科) 甲斐小貝母
よく探すとそのあたり一帯に10株以上見ることができた。

よく見るバイモは中国原産の花だが、それと同じ属のコバイモは日本原産で希少植物だ。
日本各地に少しずつ違う何種類かが残されていて、ここのはカイコバイモというらしい。







柵の向こうの方なので望遠で撮るしかなかった。
対生の葉の上に3枚輪生の葉があって、その先に花がついている。
花の構造はユリ科らしく6枚の花被片に6本の雄しべと1本の雌しべで構成されている。
花被片には薄い紫色の模様と黄色い帯がある。黄色の根元は蜜腺かもしれない。







小さなアブの仲間が飛んできた。






ちょっと遠すぎて蜜を吸っている様子までは分らなかった。


林の中で、鳥と花

2014-03-27 06:11:25 | 近所



市民の森を歩いていると穴を明けられた木を見つけた。
巣穴ではないにしてもキツツキの仕業だろうか。







さらに歩いていると向こうの木の幹にアオゲラが止まるのが見えた。







けっこう忙しく登ったり幹の裏側に隠れたりする。
暗いこともあって撮りにくい。







別の機会に明るい木に来てくれたのだが望遠のきくカメラがなくて残念。
近くの枝に止まっているのはヒヨドリだろうか。







同じ日、地上ではコジュケイが歩いていた。







人の気配に気づくとサササーっと逃げて行った。







林の中の明るいところには早春の花が咲き始めている。







アズマイチゲ(キンポウゲ科)
イチリンソウ属の中ではアズマイチゲが一番乗りのようだ。
ニリンソウやイチリンソウが咲くのも近いことだろう。







アズマイチゲの学名は Anemone raddeana だそうだ。
園芸でおなじみのアネモネはイチリンソウの仲間だったのだ。


ドングリ発芽

2014-03-25 06:28:05 | 近所



雑木林でドングリの発芽がたくさん見られる。







クヌギであったりコナラであったり。












色の具合も少しずつ違う。







発芽と書いたが先ずは根を地中に伸ばして、
二つに分かれた間のところから小さな芽を出してやがて双葉になる。

発芽した多数のドングリの中から木に成長できるのはどれぐらいあるのだろうか。




雌雄異株

2014-03-22 06:25:08 | 近所



オニシバリ(ジンチョウゲ科)
まだ寒い日もあるが、やはり春。オニシバリが咲いている。







オニシバリは雌雄異株の木だけど雄花、雌花の区別がつきにくい。
雌しべが花の奥にあるので分かりにくいが雄しべも目立たなくて、これは雌花のようだ。







こちらは葯がしっかりついていて雄花にちがいない。







モクレイシ(ニシキギ科)
オニシバリよりずっと大きなモクレイシも花は目立たない。







モクレイシも雌雄異株でオニシバリと同じような色合いの花が咲いている。







これは雄株のようだが、右側の花序の1輪だけは雌しべが発達して雌花にも見える。
雌雄の別もなかなか難しいものだ。





オタマジャクシとスミレ

2014-03-20 06:03:22 | 近所



不動尻からの帰り道、自然環境保全センターに立ち寄って谷戸を歩くと、
池にヤマアカガエルの卵塊がありすでに小さなオタマジャクシも見られた。







4日後に再度訪れると多くのオタマジャクシが卵塊から離れていた。







しかしまだ卵塊から出たばかりで近くでうろうろしているのもいる。

これからどのように育っていくのであろうか。







更に歩いていると道端に粒々の塊が落ちていた。ペリットか排泄物か。
どうやらカエルが食べられて体内の卵が消化されないで出されたものと推察される。







ことし初めてのスミレを見た。







アオイスミレだ。葵のような葉の形から名付けられた







フデリンドウも芽を出して花を咲かせるのも近いと思えた。


苔は奥が深い

2014-03-18 06:28:48 | 近所



八王子市のとある古民家。
明治初期に建てられた入母屋造り茅葺の屋敷は東京都有形民族文化財に指定されている。







庭にこのようなものがたくさん落ちていた。







アカミゴケの仲間だ。大雪の影響で茅葺屋根から落ちてきたらしい。







母屋だけでなく納屋のほうも茅葺屋根一面にコケが着いている。







もう15年ぐらいは葺き替えしていないらしく痛みが目立つ。







アカミゴケは名前にコケとついているが苔植物ではなくて地衣類だそうだ。
地衣類は菌類であって植物ではない。







コケ植物では(胞子嚢)が伸びて花のようにも見える。
の中には形に特徴があるものも多い。







まずヒナノハイゴケと呼ばれるもの。







石垣や木の幹などに這って広がりの柄は短いので葉に埋もれ気味だ。







の直径は1ミリ程度なので虫メガネが必要だが、開口部の歯などが赤みを帯びていて可愛い。
口環の色が少し濃いところからクチベニゴケとも呼ばれる。







林の斜面、木の根元に鮮やかな緑色の苔が広がっている。







柄の先に直径2ミリぐらいの球をつけたがよく目立つ。







タマゴケという名前がぴったりくる。


コケの仲間も面白いものが多いらしいが分類や名前を覚えるのは一筋縄では行かないようだ。




残雪の林道

2014-03-16 06:27:40 | 近所



先週の水曜日。暖かくなったのでころあいが良いかなと思って不動尻へ行ってみた。
七沢、広沢寺温泉から林道を歩いていく。







途中、倒れている木が何本もあった。雪の重みに耐えかねたものと思われる。







鐘が嶽のふもと、長さ200mほどの山の神トンネルを抜けていく。








トンネルを抜けると雪の風景が目に飛び込んできた。







林道は除雪されているが両側の日当たりの少ない場所は残雪。氷河みたいな風景も見られた。







不動尻あたりの沢ぞいで見たい花があったのだが叶わなかった。

かわりに林道の両側ところどころにはフサザクラの木が見られた。







まだ僅かの木で咲き始めたところという状況だった。





家で咲いている花

2014-03-15 06:02:51 | 近所



たまには家の花。といっても広い庭があるわけではないのでこじんまりと。







地植えの花ではヘレボラス。拡大解釈でクリスマスローズとも呼ばれる。
2度にわたる大雪の下で埋もれていたが、しっかりと咲き始めた。







ちょっと色違いの2株を植えている。







安売りのを買ってきたキンセンカなど何種類かは鉢植えになっている。







キンセンカの背景の白い花はアリッサム。ナズナの仲間だ。







ローダンセマム・アフリカンアイズとは長すぎる名前だが葉や茎の銀白色が面白い。







クリサンセマム・ムルチコーレも長い名前で覚えきれない。
ローダンセマムと同じキク科で、そのうち花弁が開くのだろう。


そろそろ野山の花や虫たちが活発になりそうだ。


気温が上がって飛び出した

2014-03-13 06:32:48 | 近所



昨日は暖かくなったので少し歩いてきた。
テングチョウが飛び始めた。何頭も見かけたが止まってくれたのはこれだけだ。







オオイヌノフグリのあたりではモンシロチョウがいた。







モンシロチョウは成虫では越冬しないと聞いているが、
この子は今年の少し暖かいときに羽化して、その後の寒い期間を耐えていたのだろうか。







林の近くではルリタテハ。
こちらは成虫で越冬しているので暖かくなるとすぐに出てくる。







ルリタテハは樹液を好むので林の外へ出てくるのは花蜜を求めてではなく、
翅を広げて日向ぼっこで体温を上げたいからかもしれない。










静かな市民の森

2014-03-11 06:26:19 | 近所



近所の瀬谷市民の森はヒノキや杉などの針葉樹の場所とクヌギなどの落葉広葉樹が多い場所がある。








広葉樹の多い場所は落ち葉が敷き詰められている。







子供か誰かが隠れ家のようなものを作ったようだ。

この時期は草木の花も見られず虫が活動する姿もほとんどなくときに鳥の声を聞くばかりだ。
それでもきっと植物や動物はひそやかに息づいていて暖かくなれば一斉に動き出すのだろう。







色合いの乏しい森の中を一回りしてところどころで見た赤いものはヤブコウジの実だけだった。
ごく低いところで葉に隠れるように生っているので見逃すことも多い。








コンパクトデジカメ

2014-03-08 06:51:25 | 近所



厚木市七沢の小さな池。
カモたちが浮かび画面中央の杭の上にはカワウが止まっている。







撮ったのはFUJIFILMのコンパクトカメラでズームレンズを24mm相当の広角端にした。
広角になった分、カワウも小さくしか写らない。







750mm相当にズームするとカワウの全身が入る。







一眼レフではないのでレンズを交換できないが、42倍までズームして1000mm相当の望遠にもなる。
大砲のようなレンズを必要としないので軽くて使いやすい。







手振れに気を付けて1000mmにするとここまでアップにできる。
この冬、歩きながら探鳥して撮るのに重宝した。





早春の花が待ち遠しい

2014-03-06 06:03:02 | 近所



今年は大雪が有ったり寒かったので花を撮る機会が少なかった。







フクジュソウ(キンポウゲ科)
ようやく福寿草を見たので、これからユキワリソウ、ニリンソウなど早春の花がいろいろ出てくるころだ。







かと思えば、寒さの中でアヤメがたくさん。







カンアヤメ(アヤメ科)
さすがに初夏のアヤメと違って寒菖蒲は背が低い。
それでも花弁の様子はアヤメとそっくりだ。



おお ヒバリ

2014-03-04 06:58:54 | 近所



近所の畑。雪のせいでもなかろうが出荷に漏れたニンジンが放置されている。
ホオジロはもっと小さな食べ物を探しているのだろう。







ツグミも休耕地を歩き回って、まだ寒さが残るがそろそろ北へ帰るころか。







ピリリピーピリリピーという声が聞こえて空を見上げるとヒバリが高く上がっていった。
「おてもやん」ではピーチク、パーチクヒバリの子と表現されている。







少し探すと地上にも何羽かいた。







ヒバリは冠羽を立てていることが多い。







雌の冠羽は短いらしいが、雄が冠羽を立てないこともあるそうで区別は難しそうだ。






大和の古民家

2014-03-02 06:57:24 | 近所



大和市の泉の森には郷土民家園があって二棟の古民家が移築復元されている。
こちらは江戸時代中頃(18世紀前半)に創建された旧小川家住宅。

市内の小学生たちが見学に来ていて学芸員の説明を熱心に聞いていた。







こちらの旧北島家住宅は江戸時代末期(19世紀中頃)に創建された。
小川家も北島家も当時としては中上くらすの農家だったらしい。

勉強中の白帽に対して赤帽組は羽根突きの体験をしていた。
羽根突きとかコマ回しは昔の子供たちの遊びになりつつあるようだ。







北島家住宅の内部を覗いてみる。
囲炉裏のある板張りと畳の座敷がある。







座敷にはちょうどお雛様が飾られていた。