横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

東福寺は紅葉のほかにも

2015-11-23 06:53:45 | 旅行



洗玉澗の紅葉を見ながら通天橋を渡りきって回廊を少し上がると開山堂に出る。
開山堂は東福寺の伽藍の中では比較的新しく江戸期の建築物だという。
開山堂に楼閣があるのが珍しい。
池泉四季の庭には紅葉が全くない。






開山堂の西側に普門院が隣接している。元は開山国師の方丈だったという。






大勢の人が見ているのは普門院の枯山水と開山堂の池泉式庭園を合わせた風景だ。






市松模様の砂紋の向こうには鶴島、亀島の石組が配されている。







開山堂を出て洗玉澗の方に向かうと愛染堂が見える。
丹塗りの八角小円堂で、愛染明王が祀られている。






洗玉澗の紅葉の進み具合は木によりまちまちだった。






傘をさした人々がゆっくりと歩く。
洗玉澗は渓谷なので三の橋川まで下り小さな橋を渡って本堂方向に上がっていく。







上がりきると平地で落ち着いた雰囲気の紅葉風景になる。


東福寺は紅葉の季節でないときにもゆっくりと歩いてみたいものだ。


東福寺の紅葉

2015-11-22 07:00:53 | 旅行



京都の東福寺に紅葉を見に行った。東福寺は臨済宗東福寺派の大本山で京都五山の一つ。
北門方面から入るとすぐに臥雲橋(がうんきょう)の上から紅葉が眺められる。
向こうの方に通天橋が見える。






ぐるっと廻って、その通天橋(つうてんきょう)から臥雲橋を望む。






伏見の稲荷山を源流とし鴨川にそそぐ三の橋川が東福寺境内を流れている。
東福寺境内には上流から偃月橋(えんげつきょう)・通天橋・臥雲橋という3つの橋が掛かっている。
そのあたり一帯の渓谷を洗玉澗(せんぎょくかん)と呼び、2000本ものカエデが植えられている。

室町4代将軍・足利義持が画僧・吉山明兆へ褒美として望むものを聞いたところ、
桜が増えると遊興の地となり修行の妨げになるので桜を禁じてほしいと言った。
その願いを叶えて洗玉澗に桜ではなく楓を植えたのが始まりだそうだ。







通天橋から洗玉澗を見下ろす。






雨の中でも人がいっぱいだ。






洗玉澗から本堂や方丈などを望む。
東福寺には本堂、方丈、庫裏、経蔵、禅堂、開山堂、愛染堂などの伽藍が広がっている。

今回は本堂や方丈それに本坊庭園などは拝観しなかった。




雨の京都で

2015-11-21 22:04:42 | 旅行



先日、所用で京都へ行った。
雨の中を着物姿の人もたくさん歩いていた。






京都の紅葉は毎年11月下旬が見ごろで、この日はほんの少し早かった。






それでも紅葉で有名なお寺に向かう途中、苔の上に紅い葉が落ちているのは風情がある

大勢の人が詰めかけていた様子は明日に続く。



高瀬川あたり

2015-09-27 06:16:57 | 旅行



京都市二条通あたりから鴨川のすぐ西側に小さな流れがある。
江戸時代の初期、角倉了以が京都中心部と伏見を結び開削した物流用運河である。

見えている船は当時の高瀬船を再現したものである。
高瀬船が往来することから、この運河は高瀬川と呼ばれた。

画面左側に水が取り込まれている。






押小路通りから回り込んでみると船が入り込めるようになっていることが分かる。
ここは一之舟入といい高瀬川から直角に突き出ていて、
荷物の上げ下ろしをしたり船の方向転換をするのに利用された。

舟入は二条から四条にかけて9カ所ぐらいあったが、現在は一之舟入だけが残されている。






最初の写真の右斜め前あたりに高瀬川二条苑がある。
高瀬川を開削した角倉了以の別邸跡庭園で今は日本料理レストランになっている。

そのレストランで高校の同窓会(学年同期会)が開催されたので参加した。
1年に1回のペースだが今年も50数名が集まり楽しく歓談し庭園も散策した。






高瀬川に沿う道を木屋町通りと言う。
木屋町通りを下がって四条通の手前で右側の小路に入ると小さな喫茶店がある。
あるいは河原町四条を上がってすぐ一筋目を東入ると言った方が分かりやすい。

ここは昭和9年創業の「築地」という喫茶店で我々の若いころも有名店であった。
関東に移り住んで47年、この喫茶店のことはすっかり忘れてしまっていた。






少し前、会社で同期の友人が参加している写真会の展示会があったので鑑賞に行った。
その時、古い感じの喫茶店の写真が目を惹いて何か気になった。
作者の方がいらしたので聞いてみると京都の喫茶店で「築地」だとのこと。
今回、京都へ帰った機会に訪ねて撮ってきた。
時間の都合で中に入るのは次の機会に回した。



車百合

2015-08-08 06:12:45 | 旅行



高峰高原に着いて一番最初に見た花は、実はクルマユリだった。






クルマユリ(ユリ科)
花は5cmぐらいで小振りだが、花被片がきれいに反り返って魅力的な姿だ。






花の近くにも小さな葉がつくが、茎の中ほどに多数の葉が輪生しクルマユリの名前になった。







甘い蜜にコヒョウモンなどチョウもやってくる。







ウスユキソウ(キク科)
ウスユキソウもあちこちで咲いていた。






ミネウスユキソウと呼ばれるものかもしれないが、詳しい区別は知らない。







一帯にはシシウド(セリ科)も多かった。
いろんな昆虫を集めていたが、ヒオドシチョウが目立った。






ところが林道のヒオドシチョウは妙なところに止まる。






目の前を飛んでいるなと思ったらガードレールとかロープとか擁壁とかに止まる。
何頭かいたが、どれも滅多に草木の方に近寄らない。
どういうふるまいなのだろう。




黄ばな、白ばな

2015-08-07 06:40:14 | 旅行



ヤマホタルブクロ(キキョウ科)

高峰高原ではヤマホタルブクロもたくさん咲いていた。
ホタルブクロは近所でも見るが、ヤマホタルブクロは久しぶりに見た。






キバナノヤマオダマキ(キンポウゲ科)
ヤマつながりで、ヤマオダマキもよく見かけた。






萼が距まで黄色くキバナノヤマオダマキと呼ぶのだろう。
ヤマオダマキは萼片が赤紫色ということで区別するが、
距の部分が赤紫のもあったのではっきり区別するものではないかもしれない。







シロバナノヘビイチゴ(バラ科)
黄花の に対して 白花の・・・シロバナノヘビイチゴの実を2カ所で見た。
残念ながら花は見なかったが、それらしき葉の草はあちこちにあった。







シロバナニガナ(キク科)
ところどころでシロバナニガナも咲いていた。
舌状花は7個以上ある。






黄色いハナニガナの舌状花が白いということか。







ニガナ(キク科)
普通の黄色いニガナも咲いていた。
舌状花の数が7個以上のがハナニガナだそうだ。







バス停留所のあたり、ハクサンフウウロ、シャジクソウ、ヒメシャジンなどが咲くところ、
ひとり背が高く黄色い花を線香花火のように散らしているのがあった。







ホタルサイコ(セリ科) 蛍柴胡
仲間のミシマサイコは何度も見ているがホタルサイコには初めて会った。
柴胡は漢方で根を生薬とするそうだ。




麝香に蝶

2015-08-06 06:33:11 | 旅行



高峰高原の林道の擁壁の上、目の高さにピンク色の花の群生があった。






イブキジャコウソウ(シソ科)
ジャコウソウは草本だが、イブキジャコウソウは木本で、花の見た目も違う。






木と言っても高さ10cmぐらいで地表を這うように広がっている。






ウラギンヒョウモンなどのチョウもやってくる。






よく見かけたイブキジャコウソウと違って、この白い小さな花は見落としそうになった。






オオヤマフスマ(ナデシコ科)
とりあえず撮って、家で調べたらオオヤマフスマらしい。
両性花と雌花があるというが、観察できるほど花がなかった。







家の近所の市民の森でしばらく前に咲いていた黄色い花。






オトギリソウ(オトギリソウ科)
オトギリソウは池の平湿原の外周の尾根道でよく見かけた。






イワシャジン(キキョウ科)
ツリガネニンジンやその仲間のイワシャジンが同じぐらい咲いていた。
もしかしたらヒメシャジンも混じっていたかもしれないが、しっかり確認はできなかった。






イワインチン(キク科) イワヨモギ
岩つながりのイワインチンは1カ所だけで見た。
湯の丸山山頂付近には群生地があるそうだ。





零余子がいっぱい

2015-08-05 06:32:53 | 旅行



高峰高原ホテルの近くの笹薮の中に穂状のものが何本もあった。






よく見ると褐色の実のようなものがついている。






ムカゴトラノオ(タデ科)
翌日、別の場所で同じ実のようなものとその上部に白い花が咲くのがあった。
ムカゴトラノオというもので、褐色の実のようなものはムカゴ(零余子)だそうだ。






クガイソウ(オオバコ科、旧はゴマノハグサ科)
こちらは細長い穂に青紫の小さい花をびっしりつけていた。
九蓋草の名前は花穂より下の茎につく葉が何層にもなっていることによる。

ここにもキシタギンウワバ(蛾)が来ている。






こちらの蝶はコヒョウモンのようだ。







向こう側にはショウマの仲間も咲いている。






ほかの場所では群生しているところもあった。






トリアシショウマ(ユキノシタ科)
トリアシショウマとヤマブキショウマは花がよく似ている。
葉の形や葉脈で見分けるようだがけっこう難しい。



ヤナギランとかバイケイソウとか

2015-08-04 06:24:51 | 旅行



高峰高原ホテルの近くの草原にヤナギランのちょっとした群生があった。







ヤナギラン(アカバナ科)
ヤナギランはニッコウキスゲなどより茎を高く伸ばしている。






一つの花は数センチで花弁や雌しべの様子がアカバナ科らしい花だ。







池の平湿原の近くにはアヤメが咲いていた。






アヤメ(アヤメ科)
文目の模様が名前の由来とは知られたところだ。
近所の泉の森などに比べるとかなり遅い。






ノハナショウブ(アヤメ科)
木道で池の平湿原に入っていくとノハナショウブも咲いていた。
アヤメからノハナショウブにバトンタッチしていく時期だ。






シュロソウ(ユリ科)
シュロソウがすっと伸びた茎や枝に赤紫色の小さな花をいっぱいつけていた。






一つの株に雄花と両性花が一緒に咲く。







バイケイソウもシュロソウと同じ属の仲間だ。






バイケイソウ(ユリ科 シュロソウ属)
シュロソウの写真ではよく分からなかったが、
このバイケイソウでは茎の中心あたりの花と側枝の花との様子が違う。







こちらが側枝に多い雄花。雄しべだけしかない。






そしてこちらが茎中心で多く見られる両性花だ。






よく見ると細い雌しべの花柱3個がある。
雌雄同株の中でも雄花と両性花を同株につけるのを雄性両全性同株というそうだ。
ヤツデなども雄性両全性同株だ。




高峰高原アサギマダラと・・・

2015-08-03 06:11:44 | 旅行



マルバダケブキ(キク科)
高峰高原で花盛りのニッコウキスゲに迎えられた後、
ヤナギランやハクサンフウロなどとともにマルバダケブキの大きな花に気が付いた。






マルバダケブキは先日宮ケ瀬で見たメタカラコウと同じ属の花だ。
アサギマダラがマルバダケブキの花から離れない。






アブたちに混じって数多くいるのは蝶だろうか蛾だろうか。






帰ってから調べたらキシタギンウワバというヤガ科の蛾だった。






ノアザミ(キク科)
アサギマダラは旅をする蝶、キシタギンウワバは高地に住む蛾。
大きさも違うのに好む花は似ているようだ。







ツツジの仲間ジャノメチョウの仲間

2015-08-02 06:56:39 | 旅行



高峰高原ホテルから100mほど上がると高峰山頂上だった。

最初ちょっと登りが続くがすぐになだらかになり花を楽しむことができる。






登山口に入ってすぐのところに小さな花がたくさん咲いていて何頭もチョウが来ていた。






ミヤマホツツジ(ツツジ科)
先ず花のほうはというとミヤマホツツジだった。
8年前に池の平湿原を訪れたときに見ているのに、すっかり忘れていた。

花冠が3裂してくるりと後ろに巻いている。
花柱が伸びて上に反っているのも面白い。雄しべは6本だ。






チョウのほうはクロヒカゲもいるが、別のジャノメチョウが大部分だ。
帰ってきて調べたらヒメキマダラヒカゲと分かった。






近くのトリアシショウマやほかの草木に止まってもミヤマホツツジに戻ってくる。






次の日、池の平湿原の外周を歩いているときもときどき見かけた。






林のあたりで生活しているようだ。


池の平湿原の外周で

2015-08-01 06:01:06 | 旅行



池の平湿原に下る前に雲上の丘など周囲の尾根道を歩く。






咲き始めたノアザミにチョウやトンボが止まる。

高峰高原から池の平湿原で見た花は下記40数種類。

アキノキリンソウ、アヤメ、イブキジャコウソウ、イワインチン、イワシャジン、
ウスユキソウ、ウツボグサ、オオヤマフスマ、オトギリソウ、カラマツソウ、
カワラナデシコ、キバナノヤマオダマキ、クガイソウ、クルマユリ、グンナイフウロ、
コマクサ、シシウド、シモツケ、シモツケソウ、シャジクソウ、シュロソウ、
シロバナニガナ、シロバナヘビイチゴ実、ジンヨウイチヤクソウ、ツリガネニンジン、
トモエシオガマ、トリアシショウマ、ニガナ、ニッコウキスゲ、ノアザミ、
ノコギリソウ、バイケイソウ、ハクサンオミナエシ、ハクサンフウロ、ホタルサイコ、
マツムシソウ、マツヨイグサ、マルバダケブキ、ミヤマホツツジ、ムカゴトラノオ、
ヤナギラン、ヤマブキショウマ、ヤマホタルブクロ、ヨツバヒヨドリ、ワレモコウ

その一部を何回かに分けて掲載してみたい。






コマクサ(ケシ科)
見晴岳と三方ヶ峰の2カ所にコマクサ園がある。






昔は金網で遮られていたが、今はロープが張られているだけなので撮りやすくなった。
小岩のごろごろしたところで、よく咲くものだ。






トモエシオガマ(ハマウツボ科 旧分類ではゴマノハグサ科)
ある場所でトモエシオガマの小さな群生があった。






トモエシオガマの仲間のシオガマギクも花は同じように巴状になっている。
シオガマギクは伊吹山で見たことがある。






ジンヨウイチヤクソウ(イチヤクソウ科)
白い花で突き出た雌しべに見覚えがある。イチヤクソウの仲間だ。






撮った時はイチヤクソウだろうと深く考えもしなかったが、
帰って調べると葉が腎形であることとか萼が短いことなどからジンヨウイチヤクソウらしい。
ただ他の仲間の可能性もあり、細かいところを撮っていないので自信はない。




ハクサン・・・という花

2015-07-31 06:02:05 | 旅行



高峰高原では数十種類の花と多くの昆虫を撮ることが出来た。
名前の不確実な花や虫も多いが、いずれ整理したい。






高峰高原から池の平湿原まで全域で数多く見ることができたのはハクサンフウロだ。






あまりに多いのでこういう花を全てハクサンフウロとして通り過ぎたが、
フウロソウのほかの仲間も咲いていたかもしれない。






ハクサンフウロは虫の人気も集めていた。
花の上にいるのはキスジホソマダラという蛾の仲間だ。
花弁の裏側にも小さなアブの仲間のようなのが写りこんでいた。






池の平湿原を見下ろす雲上の丘あたりには葉の大きなフウロソウが咲いていた。
グンナイフウロだ。ハクサンフウロに比べ花の姿も少し違う。






花期は過ぎて実になっているものがほとんどだった。






ホテルから池の平湿原までの道中ではハクサンオミナエシをたくさん見かけた。
コキンレイカとも呼ばれるそうだ。






花の姿はオミナエシに似ている。茎はオミナエシほど高くならない。
大きな葉の形もオミナエシとは少し違う。






ガレ場でたくましく咲く花のようだ。
下の方にコマクサが写りこんだ。



高峰高原へ

2015-07-30 06:12:48 | 旅行



一泊で高峰高原へ行ってきた。
バスを降りたところは長野と群馬の県境で浅間山方面への登山口の一つがある。
噴火警戒レベルが2であることなど小諸市の注意看板が設置されている。






付近にはスキー場があり、冬はゲレンデになる斜面一帯はニッコウキスゲが満開だった。
ハクサンフウロ、マルバダケブキ、シュロソウやヤナギランなど色んな花も混じっていた。






午後に着いて夕方まで時間があったが浅間方面の山へ登る元気はなく、
ホテルの裏山のような感じの高峰山まで往復した。
その山頂から見た風景。中央に少し顔をのぞかせているのが浅間山であろうか。






翌日は池の平湿原を歩いた。
湿原そのものより周辺で多くの花や虫たちを見た。

川越の小学生たちが大勢で学習に来ていた。






アキアカネがたくさん飛んでいた。
秋になると下の方の田んぼなどに移動するのだろう。

昼間の天気は良かったが、夜間に雲が多く星空や日の出を見られなかったのは残念だ。


尾瀬で見た花そろそろ終わり

2015-06-21 06:19:59 | 旅行



サンカヨウ(メギ科)
尾瀬の花もそろそろ出し尽くした。
鳩待峠から山の鼻に下るところで見たサンカヨウ。葉っぱはフキみたいだ。






ありがちな形の白い花だが、雨露など水にぬれると花弁が透明になるそうだ。
そんな花の存在は初めて知った。
尾瀬では初めて知った花がいろいろあった。
タケシマラン、ヤチヤナギ、シウリザクラ・・・






ズダヤクシュ(ユキノシタ科)
ズダヤクシュも山道で出会った。
この花の存在も初めて知った花の一つだ。







ズダは方言で喘息のことだそうで、喘息の薬になるということか。
白い萼の小さな釣鐘がいくつも下がっている。







ハクサンチドリ(ラン科)
沼山峠から御池への道路が陥没した影響で、
一部区間を歩かなければいけなかった。
歩き始めて直ぐに、車道脇の花に目が行った。ハクサンチドリのようだ。