横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

最近見た花

2008-07-31 08:17:48 | 近所

モッコク(モッコク科・・ツバキ科との分類もある)木斛
ずーっと動物が続いたので、最近見た花も載せてみたい。
モッコクの花は2cmぐらいと小さいがツバキの花に似ている。
これは雄花で両性花をつける株は別にあるらしい。


ミシマサイコ(セリ科)
セリ科の花はどれも咲き方が似ていても白いのがほとんどで、
黄色い花はこのミシマサイコとウイキョウぐらいしか見たことがない。


シラサギカヤツリ(カヤツリグサ科)
何の脈略もなく、次は我が家の鉢植えで咲いているシラサギカヤツリだ。


シラサギカヤツリの花そのものは地味だけれど、
総苞が白くなるのが見どころだ。




ツバメ

2008-07-30 07:12:18 | 近所

団地の近くを歩いていて、ふと見上げると電線に5羽のツバメが並んでいる。
そこに親がやって来て電線に止まることなくまた飛んでいく。


近づいては離れる一瞬の早業で子供にエサをやっているらしい。
親が近づくと一斉に呼び立てる。


親の顔が隠れているけれど、いま口移ししているところだろう。




鳥つながりのおまけ。
大きな明るい声で鳴きつづける鳥を探すと木の葉の間にいた。
瀬谷市民の森でガビチョウの姿を見たのは初めてだ。


新江ノ島水族館のクラゲ

2008-07-29 07:36:20 | 近所

ブログ友の紅さんが「しながわ水族館」へ行ってこられたとのことなので、
「新江ノ島水族館」へ行ってみた。

水母、海月、久羅下などと書かれるクラゲは10億年も前から地球に住んでいる。


これはパシフィックシーネットルといって
北米大陸太平洋岸で見られる世界最大級のクラゲだ。
クラゲは jelly fishだが、一部の種は sea nettleと呼ばれる。
シーネットルは海のイラクサの意味で毒性が強く刺されるとみみずばれになるらしい。


もちろんクラゲは太平洋にも大西洋にもいるわけで、
こちらは北米大陸大西洋岸に現れるアトランティックシーネットル。
白色半透明で水中では姿がほとんど見えないので海水浴客を悩ませているという。


このミズクラゲは世界中に分布していて江ノ島海岸など日本でもよく見られる。
名前のとおり体の成分の95%以上が水分だそうだ。


姿が蛸に似ているタコクラゲも相模湾で見られる。
傘には白い斑点がありフリルのような口腕が特徴的だ。


タコクラゲはけっこう活発に水槽内を泳いでいる。
ゆったり動いているように見えるクラゲでも細かいところが動いていて、
暗い水槽でフラッシュやライトなしに撮るとブレることが多い。


アカクラゲの英名はJapanese Sea Nettle(日本のイラクサ)といい、
江ノ島沖の海面などでも見られるそうだ。
成長すると傘の直径20cm、全長1mほどになり毒性が強い。
浜に打ち上げられて乾燥しても毒が風に乗って目や鼻を刺激してハクションクラゲとも呼ばれる。


フィリッピン付近などに住むブルージェリーフィッシュは傘が10cmぐらいと小さめだ。
ジェット推進で泳ぐ姿がなかなか可愛かった。

面白いクモたち

2008-07-28 08:10:58 | 近所

家にあれば蚊取り線香・・・空にあれば渦雲と呼ぶのだろうか。
ウズグモは林にいる体長5mmぐらいの小さな蜘蛛。


広い範囲に張った巣の中心部に白い渦を作っている。
形は違ってもクモが作る白い帯は「かくれ帯」というそうだ。

林を歩いていると、ふいに顔をクモの巣が遮ってびっくりすることがある。
ジョロウグモやコガネグモの仲間はおなじみだが、ほかにも姿や生態の違う面白いのがいる。


体長10数ミリのマネキグモはウズグモ科の仲間だけれど渦どころか数条の網しか張らず、
自分は木の枝に擬態して姿をくらませている。


Y字(T字)の中心付近にいる時は、長く発達した第一脚で糸を手繰ったり緩めたりしているようだ。
手招きするような様子からマネキグモと呼ばれる。
白い丸いものは粘球なのだろうか?


水辺に住む蜘蛛の一つ、体長10数ミリのアシナガグモを見た。、
コウホネの葉の上でコシアキトンボの抜け殻の傍にいたが、
普通は水面上に円網を張り長い脚を前後に伸ばして獲物を待つのだという。


ススキの葉がチマキのように折られて白いものが見えているのがあった。
この中にはカバキコマチのようなコマチグモの仲間が子育てをしているらしい。
つまり母蜘蛛が卵を守っている。


カバキコマチは毒蜘蛛なので、仲間がそーっとチマキを開いて母グモを見た。
子グモたちは生れてしばらく育った後に母グモを食べて巣立つという。
種として生き続ける知恵なのだろう。


蝶の卵・幼虫・蛹

2008-07-27 08:02:51 | 近所

ムラサキシジミがアラカシの木を行ったり来たりしている。
ムラサキシジミの幼虫の食草はアラカシやクヌギなどブナ科の木だ。


分かりやすいように羽を広げてくれた。


親は卵からかえった幼虫が少し歩けば餌を見つけられそうな場所に産卵する。。


小さな白いものが二つ見える。


こちらのアオバハゴロモの幼虫の傍にも何個かの卵が見える。
みんな無事に成長するだろうか。


(以下は幼虫とさなぎです。苦手の方、念のため)




ジャコウアゲハの幼虫は、このオオバウマノスズクサやウマノスズクサを食草とする。


クロコノマチョウはマコモやススキなどイネ科が好き。
幼虫は脱皮しながら5~6齢まで成長し蛹(さなぎ)になる。


これはキチョウの蛹。
朝見た時に羽化しそうな雰囲気があったが、午後になっても変わらなかった。
何時頃に羽化するものだろうか。

ヒャクニチソウと黒いアゲハ

2008-07-26 08:18:33 | 近所

追分市民の森あたり。
いつもヒマワリ畑やコスモス畑になる場所でヒャクニチソウが満開だった。


ヒャクニチソウ(キク科)
ポンポン咲きとかカクタス咲きなど花弁(舌状花)の色や形がさまざまだ。
こういうシンプルなのも好ましい。



マリーゴールド(キク科)
隣接してマリーゴールドも植えられていた。


ヒマワリ(キク科)
ヒャクニチソウの種に混ざっていたのか昨年のこぼれ種かヒマワリが何本か。
ヒャクニチソウに比べると背が高いものだ。


モンキアゲハ
このあたりで花が咲く前はモンシロチョウやキチョウの姿が目立ったが、
今は黒いアゲハがたくさん飛んでいた。
花から花へヒラヒラ飛び回って一か所でゆっくりしないので観察しにくいが、
この紋が入っているのはモンキアゲハと最近知った。
羽化したばかりは白い紋が次第に黄色くなるらしい。


ナガサキアゲハ(画像レタッチしています)
羽に尾状突起がなく付け根に赤い紋があるのはナガサキアゲハの特徴。
もともと南方のチョウだが北上し、今は神奈川県でも普通に見られる。


クロアゲハ
黒いアゲハといえば普通はクロアゲハやカラスアゲハを思い浮かべるが、
いろんな種類があるものだ。


ミヤマカラスアゲハ (これのみ 宮ヶ瀬 にて)
吸水中のミヤマカラスアゲハ。
光線の加減で黒から青、緑と輝やいて美しい。

ハートがある

2008-07-25 07:03:57 | 近所

フウセンカズラ(ムクロジ科)
これはお隣のフウセンカズラ。
昨年は我が家でも咲いていた。


名前通り風船のような実もなっている。


この風船の中にある種には、ハートの模様が入っている。





近所に、こんな虫がたくさんいた。


上から見ると背中にハート型の紋がついている。
正式の和名はエサキモンキツノカメムシとかいう長い名前だが、
ハートカメムシのほうが分かりやすい。


カメムシというと毛嫌いする向きも多いと思うが、セミやアメンボもカメムシの仲間だ。
止まっているのはエノキの葉なのだけれど、このカメムシがエノキを好むというわけではない。
実はこの上に、ミズキの枝と葉が茂っている。
つい数週間前まで、ミズキの葉の裏で卵の時から大きくなるまで母親が守っていたのだ。

下記をクリックすると、その様子が見られる。

小さな虫の群れや卵が苦手の方はクリックしないでください。

子供を守る-1

子供を守る-2

まだ遠くへ行かないで

わーい。遊びに行こう


今ごろの草花、いくつか

2008-07-24 08:14:22 | 近所

ダイコンソウ(バラ科)
市民の森をはじめいろんなところで夏の草花が咲いている。
ダイコンソウもそんな一つだ。
中心にはメシベがいっぱいあって、丸い実が熟すころには一つ一つがヒッツキ虫となる。


キンミズヒキ(バラ科)
ミズヒキに少し遅れてキンミズヒキも咲き始めた。
好みもやはりヒッツキ虫だ。


ヌスビトハギ(マメ科)
同じ房状の花でも、こちらはマメかでピンクの花のヌスビトハギ。
やっぱりヒッツキ虫みたいなものだが、それが豆の形なのが違うところだ。


トキリマメ(マメ科)
マメ科といえば蔓を伸ばし3小葉をつけるのが多い。
トキリマメもそんな一つだ。


花の形もマメ科らしい。
タンキリマメというのも似ているが、
タンキリマメは葉の先端に近いところが一番幅広になっているので見分ける。


ミヤコグサ(マメ科)
ミヤコグサは花期が長いので、場所によって違う時期に見るような気がする。



水辺にトンボ

2008-07-23 07:24:00 | 近所

ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)
自然保護センターの水辺で、1ヶ月ほど前に初めて見たミゾホオズキの実がなっていた。
小さいけれど、ホオズキの実に似ているかな。


これも同じころに見たコシアキトンボだが、成熟した雄はこのように腰が真っ白だ。
6月20日のトンボ


1ヶ月前にオツネントンボがいた池はアジアイトトンボに代わっていた。


こちらは羽化したばかりだろうか。じっとしていた。


小川のそばの大きな木の上のほうにオニヤンマのヤゴの抜け殻があった。
イトトンボのヤゴは池から上がったすぐのところで羽化しているが、
オニヤンマは流れから上がった後、かなり歩いて気に入ったところを探すらしい。


赤とんぼの飛ぶのが見えてナツアカネかなと思ったが、
止まったところを眺めると顔つきがちょっと違う。


黒い斑紋があるので眉に見立ててマユタテアカネと呼ぶそうだ。

虫も花も帰化する

2008-07-22 07:12:51 | 近所

ここは宮ヶ瀬で見られる鹿のヌタ場。
今は乾燥しているが鹿が体をこすりつける場所だ。
それだけに山ヒルもいる可能性があるので注意して歩く。

林道で見た 山ヒル



ここでは山ヒルは見つからなかったが、小さな虫たちがいた。
ノミバッタは体長が5mmぐらいなので蚤バッタと名付けられている。
右手が頭で、発達した後ろ脚での跳躍がすごいらしい。




トウキョウヒメハンミョウは体長約8mmとやや大きい。
名前の頭にトウキョウと入っているが、もとは中国辺りから帰化したものらしい。



宮ヶ瀬では植物も在来のものばかりでなく帰化したものが見られる。


キレハイヌガラシ(アブラナ科)
虫たちを見ていて、ふと気付くと黄色い花が咲いている。
花びらや小さく細い実の形からアブラナ科のイヌガラシやスカシタゴボウに似ている。


葉の形が違うのでみんなで首をひねったが、後でキレハイヌガラシと教えてもらった。
戦後になってヨーロッパから帰化したものらしい。




キバナノマツバニンジン(アマ科)
ヌタ場から遊歩道のほうへ戻ったところで、また別の黄色い花に気がついた。
すっと立っているし花弁が5枚なのでイヌガラシの仲間ではない。
これもすぐには名前が分からなかったが、翌日になって先生に教えてもらえた。
在来のマツバニンジンは薄い紫ないしピンクだが、こちらは名前通り黄色の花だ。
北米原産の帰化植物で、開花するのは午後の数時間らしい。
偶然見られたのはラッキーだった。


葉が茎にそっているのも大きな特徴だ。


ヒメイワダレソウ(クマツヅラ科)
これは宮ヶ瀬でなく神奈川県自然保護センターで見たたものだが、
東南アジアや南米原産で昭和初期に導入されたらしい。
導入というのは、田畑の法面などにグラウンドカバーとして植えると、
法面を強化すると共に雑草やカメムシを少なくする効果があるからだ。
不稔性なので多くの帰化植物のようにむやみに蔓延ることはないという。
山古志村でも試験的に定植されたという。


いろんな実

2008-07-21 08:03:14 | 近所

宮ヶ瀬のやまなみセンターにいくつもあるイワツバメの巣。
左にヒナらしいものが覗き、右隅に親鳥が見える。
これが一部屋なのか二部屋なのか・・・たぶん二戸一(にこいち)なのだろう。


食べ物を探してくるから待っていてねと言い残して飛んでいく。


ウワミズザクラ(バラ科)
梅雨が明けて春に花咲いたものが実り熟していく。
宮ヶ瀬や七沢で見たのをいくつか挙げてみよう。

ウワミズザクラは実も房状だ。
来月には赤く熟し小さなサクランボのようになるだろう。


ヤブデマリ(スイカズラ科)
ヤブデマリはすでに赤くなってガマズミの仲間らしさを感じさせる。


アブラチャン(クスノキ科)
アブラチャンは1cm以上のまん丸の実だ。
秋には外皮が割れて中から種が顔を出し、やがて種が落ちるらしい。


熟す前に、実を割ってみると白い種をゼリー状のものが包んでいる。
良い香りがしてクロモジの仲間だと感じられる。




さて、これはなんだろう。




ムサシアブミ(サトイモ科)
ムサシアブミなどテンナンショウの仲間は緑色の実が次第に赤く変わっていく。
赤くなるのは鳥に食べてもらうためだろうか。


これは仲間のミミガタテンナンショウの実がすべてなくなって、
黒っぽい芯が残っている。


トチノキ(トチノキ科)
大木のトチノキなのだけれど、実の数が少ない。
夏が終わるころに落ちたのを拾っても栃餅を作れそうにない。


江差草

2008-07-20 06:39:30 | 近所

我が家の北、上瀬谷の道路際に今年もこの花が咲いた。
私の行動範囲では、ここ1か所でしか見たことがない。
昨年は名前も調べきれず記事にできなかった。


シロバナモウズイカ(ゴマノハグサ科)別名 江差草(エサシソウ)
今年も咲いたので調べなおして、ようやく名前に行き着いた。
エサシソウの別名の通り北海道から東北で見られるヨーロッパ原産の帰化植物らしい。
それがなぜ横浜でポツンと見られるのか不思議なところだ。


毛深いシベの様子からモウズイカ・毛蕊花の名前がついたのだろう。
黄色い花のビロードモウズイカ(バーバスカム)は高速など道路の傍でもよく見られる。


シベばかりでなく全体に毛の多い花だ。

ユリふたつ

2008-07-19 06:41:55 | 近所

今年も、すぐ近くの公園にヤマユリの大輪が咲いてくれた。



ヤマユリ(ユリ科)
40年近く前に引っ越してきたころは、林の中にたくさんのヤマユリが咲いていた。
昨年久しぶりに咲いてくれた同じ場所に再び見ることができた。



車も通る道路に向かって咲くヤマユリを多くの人が楽しめれば素晴らしい。



我が家の鉢植え、ピンクのカサブランカ・・・?
花屋さんではそんな名前でも売っているけれど、白いからこそのカサブランカ。
これはソルボンヌという名前のオリエンタルハイブリッドの仲間らしい。
オリエンタルハイブリッド系のユリはヤマユリなどを原種として作られたものなのだそうだ。
ウリふたつとは言わないが・・

野の花と園芸の花、それぞれの趣がある。


梅雨明け前後

2008-07-18 07:24:52 | 近所

我が家には、放っておいても梅雨から夏にかけて咲いてくれる花がある。




品種名も定かでないサボテンだが、白い花にさわやかさを感じる。
3個同時に咲いたのは初めてだ。


たくさんの雄しべと長く延びた雌しべがサボテンらしい。


関東も梅雨明けが近そうで、夏の花が気になるところだ。


大和のふれあいの森のアジサイはすっかり終わったが、
アジサイに似た葉の先に玉のような蕾がついていて、タマアジサイと呼ばれる。

蕾というのは正確ではなくて、たくさんの蕾を総苞が包んでいるのだ。


苞が開いて落ちると蕾が現れるが、さらにまだ苞に包まれているのも残っている。


ガクアジサイと同じように外側に装飾花をもつ。
もう少ししたら両性花も咲くだろう。
どんな花かは、3年前に撮った タマアジサイの花 参照


この中に花芽も入っているのだろうか。

キササゲと仲間たち

2008-07-17 07:58:45 | 近所

我が家から北の畑の近くに、高さ6mぐらいの木が植えられている。


キササゲ(ノウゼンカズラ科)
目立たないけれど、よく見ると花が咲いている。


ササゲというのは大角豆という莢の長い豆のことで、
キササゲも似たような実がなる。


ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)凌霄花
キササゲはめったに見ないけれど、仲間のノウゼンカズラは今あちこちで咲いている。
凌霄はノウゼンとは読めないが、古くはノウセウだったらしい。
漢音(呉音)ではレウセウだけれど、昔の朝鮮や日本ではR→Nと変化していたのかもしれない。


アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)
アメリカノウゼンカズラはノウゼンカズラより小ぶりで花が固まって咲く。


ノウゼンカズラ同様に吸着根を使って、ほかの木をよじ登っていく。
花序の数が少ないので、ノウゼンカズラほど目立たない。
どちらも豆の様な実がなるらしいが、まだ見たことがない。

これらの仲間で紫色の花が咲くジャカランダはオーストラリアや南米などに多いという。
一度見たいものだ。