横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

東高根森林公園

2010-07-31 06:07:26 | 近所

レンゲショウマ(キンポウゲ科) 蓮華升麻
6月はじめに花芽を見たレンゲショウマが咲いている頃だろうと東高根森林公園へ行った。






ほかの草たちもたくさん伸びていてレンゲショウマが埋もれそうだ。






下向きに咲いているのを何とか覗きこんでみた。







ヒオウギ(アヤメ科) 檜扇
公園にはいろんな花や実や虫が見られたので2、3あげてみる。







この葉の様子から檜扇の名前がついたらしい。
ヒオウギの種は光沢のある黒で「ぬばたま」と呼ばれ、ぬばたまは黒髪や夜などの枕詞になる。







カワラナデシコ(ナデシコ科) 河原撫子
カワラナデシコはナデシコとして万葉集に歌われ、秋の七草のひとつ。






万葉の時代にはいなかったはずのアカボシゴマダラ。
いまやゴマダラチョウ以上にたくさんいて、エノキの葉を飛び回って産卵する雌も見た。





宮ヶ瀬の虫

2010-07-30 06:16:39 | 近所

アシグロツユムシ(キリギリス科)
宮ヶ瀬の実と花を記事にしたので、昆虫たちも羅列してみよう。






これは多分アシグロツユムシの若令幼虫で長い触角には白い環紋があり、
緑色が出始めた体の模様もなかなか洒落ている。






ヤブキリ(キリギリス科)
このヤブキリは成虫だけれど動きがおかしい。
左の後肢の関節が傷んでいるのか曲がらない。
草むらに戻してやったが生き抜けるかどうか・・・






ヤマトフキバッタ(イナゴ科)
イナゴに似ているが、フキバッタは翅が退化していて飛べない。
フキやクズの葉を好んで食べるという。






ベッコウハゴロモ(ハゴロモ科)
クズの葉といえばベッコウハゴロモにも好まれるという。
この幼虫は別の葉に止まっていた






コオニヤンマ(サナエトンボ科)
スイスイ、ヒラヒラ飛ぶ昆虫もいくつか見た。
シオカラトンボやウスバキトンボなどは動きが早くてカメラがついていかなかったが、
コオニヤンマが妙な所に止まってサービスしてくれた。


名前にヤンマと入っているが、オニヤンマやギンヤンマとちがってサナエトンボの仲間だ。
ヤンマは縦にぶら下がるように止まる。





この風貌はヤンマだ。






サカハチチョウ(タテハチョウ科)
ヒラヒラのほうはサカハチチョウ。サカハチとは逆さ八の字の意味だ。

春型はもっと橙色が目立つのだが、今はずいぶん黒くてイチモンジチョウと間違える。





幼虫の食草はアカソなどイラクサ科の植物のようだ。






マダラシロオオノメイガ(メイガ科)
3~4cmと大きくてきれいな蛾だけれど、下草の裏の方に止まるので撮りにくかった。





宮ヶ瀬、夏の花

2010-07-29 06:01:31 | 近所

シシウド(セリ科)
宮ヶ瀬の林道、斜面の上にシシウドを見上げる。。






イワタバコ(イワタバコ科)
木々の間から谷あいのイワタバコを垣間見る。

花があっても近寄って観察できないことは自然の中だからこそでいたしかたない。






メタカラコウ(キク科)
もちろん林道のすぐそばに咲いて観察しやすいものもある。
夏の花、メタカラコウの細長い花序は下から咲いていくようだ。






一つ一つの花はユニークな姿だ。
筒状花も少ないが舌状花は1個、多くても3個なのでアンバランスなものを感じる。






ナンバンハコベ(ナデシコ科)
今回ゆっくり観察できたのはナンバンハコベ。
南蛮といっても異国ものではなく、純国産の花だ。







蔓状に延びて草丈は1m以上にもなる。 ミドリハコベ、コハコベなどとは別のグループだ。








5枚の花弁が真ん中あたりで外へ折れ曲がっているのが面白くて一度見ると忘れない。

雄しべは10本あるように見える。






かなり大きな実ができている。秋には黒く熟すらしい。





宮ヶ瀬で見た実

2010-07-28 06:01:49 | 近所

先日来、小石川植物園のショクダイオオコンニャクが話題になっていた。
大きな付属体が倒れたので仏炎苞とともに切除し標本にされたそうだ。

ショクダイオオコンニャク






ミミガタテンナンショウ(サトイモ科)  宮ヶ瀬で
実の一つ一つの落ちた跡が面白いので撮った。

マムシグサ、ムサシアブミ、サトイモ、コンナニャクなどはみんな同じ仲間だ。
ショクダイオオコンニャクも似たような実ができるらしいが、果たして見られるだろうか。






エビガライチゴ(バラ科)
宮ヶ瀬にエビガライチゴの実が出来ていたのでつまんでみたら、けっこう美味しかった。
名前の由来になった毛が多い蕾も見えるので、開花から結実までの時間が早いのだろうか。






ヤマホロシ(ナス科)
エビガライチゴのそばの斜面を這うような茎に赤と緑の実が見えた。






実の姿が似ているヒヨドリジョウゴとは葉の形が違う。





チャブクロ(ホコリタケ科)キツネノチャブクロ
チャブクロはツチグリのように星型に開く外皮がない球形のキノコ。
これは成熟していて、つつくと穴から胞子の粉が飛び出した。
幼菌のときは食用になるというのだが・・





睡蓮と虫たち

2010-07-27 06:02:53 | 近所

神奈川県自然保全センターの小さな池の真ん中に広がる水草と花。






スイレン(スイレン科)
スイレンは睡蓮と書くけれどハス(蓮)とは別の仲間。
茎が水面から少し出たところで花が咲く。






午後に行くとしぼみはじめていた。
明るくなると開き、暗くなると閉じるらしい。






池の上流で水が少なくなっているあたり、泥の上を這っている虫がいた。
ミズアブの仲間の幼虫らしい。






こちらはムシヒキアブの仲間。たぶんシオヤアブの♀だろう。
シオヤアブの♂は尾の先端が塩を盛ったように白くなっている。







自然保全センターは水辺もあり生き物の種類が豊富で、行くたびに新しい種類を知ることになる。
これはアカハナカミキリ。名前から赤鼻を想像してしまいそうだが、鼻ではなく花だった。
花でよく見られるカミキリムシの仲間たちがハナカミキリ亜科と分類され、その一種だそうだ。






1.5cmぐらいのアカハナカミキリに対して、こちらのミヤマカミキリは5cmぐらいと大きい。
カブトムシと同様にクヌギやコナラなどが好きらしい。
残念ながら、この子は生きていなかった。






カミキリがいればカマキリもいる。
カマキリは珍しくもないが褐色だったり緑色だったり大きさも違ったり、いろんな種類がいる。






カマドウマはバッタなどと違って成虫でも翅を持たず、長い触角と強い後ろ脚が特徴だ。




百合と蝉

2010-07-26 06:06:00 | 近所

ヤマユリ(ユリ科)
薬師池公園の周辺ではヤマユリがたくさん見られた。

林に咲く白くて大きな花は魅力だ。





2年前までは家のすぐ近くでも咲いたのだが、
2日ももたず持っていかれることが続いて消えてしまった。






ノカンゾウ(ユリ科)
ヤマユリは薬師池周辺で自生していたが、ノカンゾウは菖蒲田のあたりに植えられていた。






八重に見えるヤブカンゾウは近所にもたくさんあるが、ノカンゾウは比較的珍しい。






猛暑の日が続いてセミの声も大きくなって、ニイニイゼミの抜け殻も見つかった。






と思ったら早くも天命を全うしたものもいた。





むしばむ

2010-07-25 06:13:52 | 近所

葉っぱの一部が薄くなっている。





裏返してみると、誰かがこちら側から食べて薄皮1枚をきれいに残したようだ。器用なものだ。






こんな風に固い葉脈だけを残して食べつくされている葉っぱもある。






葉っぱを食べるのはチョウやバッタの幼虫たち、ハムシ、ゾウムシ、コガネムシなどさまざま。





鳥の糞に擬態しているらしいオジロアシナガゾウムシもそうだ。

幼虫はクズの茎で育つという。





ヒメコガネはいろんな広葉樹の葉を食べる。





蓮と・・・

2010-07-24 06:00:33 | 近所

町田の薬師池公園へ大賀ハスを見に行った。





























暑い日で、この中にもぐり込むか大きな葉っぱを日傘にしたいところだった。
奥の方からウシガエルのヴオーという大きな声が聞こえてきた。







池の周りを歩くとトンボたちが飛び回っている。
ときどき止まってくれるのがいると、これはコシアキトンボとか分かる。






白い紙を持って飛んでいるようなトンボがいて奇妙だったが、
枝先に止まってくれて理由が分かった。

シオカラトンボがモンシロチョウを捕まえているのだった。





そして・・・食べている。  自然の摂理。



これは?

2010-07-23 05:51:14 | 近所

これは何?  我が家の庭で見つけて意外に思ったものだ。






こちらを見ればすぐに分かる人が多いのではないだろうか。






まぎれもなくキキョウの花だ。
雄性先熟の雄しべが萎れて雌しべが伸び始めている。
さらに成熟すると柱頭が5つに分かれる。






最初の画像に見える桔梗根は鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱などの作用をもつ生薬となる。





ヒヨドリバナとアキカラマツ

2010-07-22 06:12:44 | 近所

ヒヨドリバナ(キク科)
追分市民の森にヒヨドリバナが咲いていた。

どこかでフジバカマも咲いているだろうか。





長く伸びた雌しべの柱頭が目立つ。
雄しべは花の中でよく見えない。






アキカラマツ(キンポウゲ科)
今年はアキカラマツの黄色い花がずいぶん早く咲き始めた。
あたりの大きな木を伐採したことと関係があるのだろうか。






こちらは花弁がわりの蕚が開花後早々に落ちて雄しべが目立つ。





田んぼのまわりで

2010-07-21 06:09:56 | 近所

水の残っている田んぼのまわり。
シオカラトンボがたくさん飛んでるほか、メダカ、ゲンゴロウ、オタマジャクシなどが見える。






オモダカの白い花が咲き実ができはじめているのも見えた。






そして何か足跡らしきものが点々と続いている。






指が5本あるように見えるのでタヌキではなくテンかもしれない。
テンは雑食らしいので、夜のあいだ田んぼのまわりでいろんなものを食べているのだろう。







ここで1ヶ月ほど前にアキアカネを見たが、今回はマユタテアカネだった。






ときにこんな逆立ちをして楽しませてくれる。






日差しが強いとき、それを避けるためという説もあるようだが・・・?





百日草など

2010-07-20 06:03:15 | 近所

追分市民の森。盛りの過ぎたアジサイを背景にヒャクニチソウが盛んだ。






この場所では赤やピンクが多い。





黄色も少し混じっている。
ヒャクニチソウというのは花色の種類が豊富だそうだ。







ダリア咲き、ポンポン咲き、アネモネ咲きなど咲き方もいろいろあるというが、
ここでは比較的シンプルなものばかりだ。






それでも筒状花のシベの変化により違った顔に見えるのが楽しめる。






ヒャクニチソウ畑の南側は少し前にソバの花が咲いていたところで、
いまはほとんど実っている。








そこにコスモスがいくつか見えるのは昨年咲いていたものからのこぼれ種だろうか。






北側に目をやると遠くのヒマワリ畑がだいぶ育ってきた。
その手前で何人もの人が草むしりをやっている。






何かというとコスモスが伸びてきたので、まわりの草をひいているのだった。
暑い中でお世話をしてもらってコスモス畑として楽しむことができるのを感謝しなければならない。





チョウの衰えと産卵

2010-07-19 06:00:18 | 近所

昨日の朝、出かけようと靴をはき始めたら、壁にヒカゲチョウが止まっていた。
林の中で見ることはあっても家の中で見たことは今までにない。
ドアを開けていたせいばかりではなさそうで、ずいぶんと翅が傷んでいる。
外へ出してもまたフラフラと入ってきたりする。






保護センターでは、どういうわけかモンシロチョウが水に落ちていた。
水面でもがいているので手ですくって草の上に置いたが、飛ぶことができない。

チョウの翅には燐粉がついていて雨にぬれても平気と教えられたが、ここまで濡れると無理なのか。
そもそもどうして水面に落ちたのか。やっぱり弱り始めていたのだろうか。






もちろん元気に飛び回っているチョウを見るほうが圧倒的に多い。
花の蜜を求めたり、カップルを求めたり、卵を産む草を探したり・・・






このキアゲハは胴の先のほうを直角に曲げて葉っぱに卵を産みつけているようだった。
ちょっとの時間で飛び立って別の草を探しに向かうのを繰り返していた。

衰えるものがあれば、新しい命も生れてくる。チョウの場合はそのサイクルが短い。



スイトピー と セセリチョウ

2010-07-18 06:05:27 | 近所

境川のところどころで咲く宿根スイトピー。






けっこう大きな豆がたくさんできている。
といっても蔓延るわけでもなく、ちょっと離れた場所に広がるわけでもない。






毎年この時期にはイチモンジセセリが吸蜜に来ている。

幼虫の食草はイネ、メヒシバ、ススキなどイネ科なので、どこにもふんだんにある。






たくさんいるので、時には同じ場所に2頭が止まることもある。






イチモンジセセリは翅の白い紋が一文字に並んでいるのが特徴だ。






よく似たチャバネセセリのほうが少し濃い茶色で紋の並び方が違う。
どこかの戦闘機みたいな休み方も面白い。





ヤブカンゾウ

2010-07-17 06:20:31 | 近所

ヤブカンゾウ(ユリ科)
水辺でも田畑の近くでも林の縁でも・・ヤブカンゾウの明るい色が目立つ。






ナワシロイチゴ(バラ科)
苗代といっても田んぼの近くばかりでなくあちこちで見られるナワシロイチゴ。
田植えが終わるっていっぱいの実が熟す時期になった。






ちょっと摘まんでみた。少し酸っぱかったが悪くはなかった。







近くに小さな虫がいた。
こんな模様だけれど黄金虫の仲間でセマダラコガネというものらしい。







ミズヒキ(タデ科)
蔓性の植物に赤い花が咲いているようなので何だろうかと、
近くで見るとミズヒキに何かの蔓が巻いているのだった。






ミズヒキは林の中など比較的暗い所で、これからどんどん増えるだろう。